- 推薦人20人: 自民党公式サイトに掲載された石破茂氏の推薦人を全員確認できる。 - 決選投票189票: 石破氏は議員票189票、都道府県票26票を獲得し、合計215票で高市早苗氏を破った。 - 個人別の投票者: 無記名投票のため、189人の議員の氏名を公式に確定することはできない。 - 2026年現在: 石破氏は首相・自民党総裁を退任しているが、衆議院議員として活動している。
【結論】石破茂に投票した議員の個人名は判明している?

2024年9月27日に実施された自民党総裁選の決選投票で、石破茂氏は議員票189票を獲得した。対する高市早苗氏は173票だった。
この結果から、石破氏を支持した議員が少なくとも189人いたことは分かる。しかし、189人の氏名を一人ずつ特定できる公的な投票者名簿は存在しない。
その理由は、自民党総裁選の議員投票が「単記無記名」で行われるためだ。候補者名を一人記入して投票する仕組みであり、誰が誰に投票したかを公開する制度ではない。
したがって、ネット上で見かける「石破支持議員一覧」という情報には、次のような違いがある。
- 推薦人:石破氏の立候補に必要な推薦をした議員
- 支持表明者:選挙期間中に石破氏への支持を公に示した議員
- 決選投票の投票者:実際に投票用紙へ石破氏の名前を書いた議員
この3つは同じではない。特に推薦人だったという事実だけで、決選投票でも石破氏に投票したと断定することはできない。
読者が探している「石破に投票した議員リスト」に最も近い公的資料は、自民党が公表している2024年総裁選の推薦人名簿である。
【公式名簿】石破茂氏の推薦人20人一覧を全員紹介
2024年9月の自民党総裁選で、石破茂氏が立候補するために必要だったのは、自民党所属国会議員20人の推薦だった。
自民党公式の候補者紹介ページには、推薦人代表の岩屋毅氏と、推薦人19人が掲載されている。以下がその20人の一覧だ。
1. 岩屋毅(推薦人代表)
2. 赤澤亮正
3. 泉田裕彦
4. 伊東良孝
5. 小里泰弘
6. 門山宏哲
7. 平将明
8. 橘慶一郎
9. 田所嘉徳
10. 谷公一
11. 冨樫博之
12. 長島昭久
13. 細野豪志
14. 村上誠一郎
15. 八木哲也
16. 保岡宏武
17. 青木一彦
18. 藤井一博
19. 舞立昇治
20. 山田俊男
この名簿は自由民主党の「総裁選挙2024」公式候補者情報に掲載されたものだ。岩屋氏は推薦人代表、青木氏は推薦人であると同時に選挙責任者として記載されている。
つまり、岩屋毅氏と青木一彦氏は、単に石破氏の名前を支持する議員として紹介されたのではなく、総裁選の候補者擁立を支える中心的な立場にあった。
なお、この20人は2024年の推薦人名簿であり、決選投票で石破氏に投票した20人という意味ではない。公式名簿の確認と投票行動の確認は分けて考える必要がある。
推薦人の氏名と役割は自民党公式の候補者紹介ページで確認できる。
【人物関係を検証】岩屋毅・青木一彦・赤澤亮正らはなぜ注目された?
石破氏の推薦人20人の中でも、岩屋毅氏、青木一彦氏、赤澤亮正氏、平将明氏、村上誠一郎氏は、石破氏との関係を調べる際に押さえておきたい人物だ。
ただし、それぞれの立場には違いがある。自民党公式ページの掲載内容を基準に整理すると、次のようになる。
岩屋毅氏は石破氏の推薦人代表を務めた。
自民党公式ページには、岩屋氏による推薦コメントも掲載されている。そこでは、石破氏との長年の付き合いや、政治に向き合う姿勢、総裁選への挑戦について触れられている。
岩屋氏については、単なる名簿上の推薦人ではなく、石破氏の立候補を支える代表的な人物として位置づけられていたことが分かる。
青木一彦氏:推薦人と選挙責任者を兼任青木一彦氏は、参議院議員として推薦人に名を連ね、さらに選挙責任者も担当した。
自民党公式ページに掲載された推薦コメントでは、石破氏と同じ山陰地方にゆかりがあることや、地方の活性化に対する思いを共有してきたことが説明されている。
石破氏の政治基盤を考えるうえで、地方とのつながりを示す人物の一人といえる。
赤澤亮正氏・平将明氏・村上誠一郎氏赤澤亮正氏、平将明氏、村上誠一郎氏も、2024年の公式推薦人名簿に掲載されている。
この3人について確認できる重要な事実は、石破氏の総裁選立候補を推薦したことだ。推薦人だったことと、決選投票の個人別投票先が判明していることは別問題である。
特に、総裁選後に閣僚や党内の役職に就いた人物についても、後の人事だけを根拠に過去の投票行動を断定することはできない。
以上の人物関係は、自民党公式の候補者情報に基づくものだ。
【投票結果を比較】石破茂189票と高市早苗173票の差は何だった?
2024年9月27日の自民党総裁選では、史上最多となる9人が立候補した。1回目の投票では高市早苗氏がトップとなったが、過半数には届かず、石破氏との決選投票に進んだ。
1回目の投票結果1回目の投票は、国会議員票と党員算定票を合算する方式だった。
- 高市早苗氏:181票(議員票72・党員算定票109)
- 石破茂氏:154票(議員票46・党員算定票108)
- 小泉進次郎氏:136票(議員票75・党員算定票61)
- 林芳正氏:65票(議員票38・党員算定票27)
- 小林鷹之氏:60票(議員票41・党員算定票19)
- 茂木敏充氏:47票(議員票34・党員算定票13)
- 上川陽子氏:40票(議員票23・党員算定票17)
- 河野太郎氏:30票(議員票22・党員算定票8)
- 加藤勝信氏:22票(議員票16・党員算定票6)
この時点では、高市氏が石破氏を27票上回っていた。特に議員票では72対46と、高市氏が優勢だった。
決選投票の結果ところが、決選投票では結果が逆転した。
2024年9月27日・決選投票
石破茂氏215票
議員票189 + 都道府県票26
高市早苗氏194票
議員票173 + 都道府県票21
最終的な得票差
21票
石破氏は議員票で16票、都道府県票で5票、高市氏を上回った。合計では215対194となり、21票差で第28代自民党総裁に選出された。
この結果で注目すべきなのは、1回目の投票と決選投票で、議員票の構図が変わったことだ。
ただし、1回目に他候補へ投票した議員が決選投票で誰に投票したのかは分からない。候補者が9人から2人になり、投票の対象も変わっているため、単純に候補者間の票の移動を個人単位で追跡することはできない。
また、決選投票の26票と21票は都道府県票であり、1回目の党員算定票108票・109票とは集計方式が異なる。
自民党の公式総裁選記録にも、1回目と決選投票の両方の結果が掲載されている。
【無記名投票の仕組み】なぜ189人の議員名を公表できないのか?
石破氏に投票した議員の名前を調べるうえで、最も重要なのが自民党総裁選の投票制度だ。
自民党が公表している2024年版「総裁公選の仕組み」では、議員投票について、党所属国会議員が1人1票を投じ、単記無記名で行うと定めている。
単記無記名とは、候補者を1人選んで投票する一方、投票者の氏名を投票用紙に記載しない方式である。
無記名投票で分かること・分からないこと- 分かること:各候補者の獲得票数
- 分かること:議員票と党員票・都道府県票の集計結果
- 分かること:候補者の推薦人名簿
- 分からないこと:特定の議員が誰に投票したか
- 分からないこと:推薦人20人全員が決選投票でも石破氏に投票したか
この制度には、議員が党内の派閥や有力者からの圧力を受けず、自分の判断で投票できるという意味がある。
仮に議員が選挙期間中に石破氏を支持すると発言していたとしても、投票時に別の候補を選んだ可能性は制度上排除できない。逆に、表立って支持を表明していない議員が石破氏に投票した可能性もある。
つまり、支持表明や推薦人名簿は政治的な関係を知るための資料であり、投票用紙の内容を証明するものではない。
この違いを理解しておくと、インターネット上の「石破支持議員一覧」や「189人の正体」といった情報を、より正確に読み解ける。
制度の根拠は、自民党公式の総裁公選資料と総裁公選規程にある。
【2026年最新】石破茂の退陣経緯と現在の政治的立場
2024年の総裁選で勝利した石破氏だったが、首相としての政権運営は長く続かなかった。
2025年9月7日:自民党総裁の辞任を表明石破氏は2025年9月7日、首相官邸で記者会見を開き、自民党総裁を辞任する意向を正式に表明した。
背景には、選挙結果をめぐる党内の責任論や、総裁選の前倒しを求める動きがあった。
石破氏は会見で、米国の関税措置をめぐる交渉に一定の区切りがついたことを説明し、後進に道を譲る決断をしたと述べた。また、総裁選の前倒し手続きに進めば党内に決定的な分断が生まれかねないとの懸念も示している。
「この度、私は、自由民主党総裁の職を辞することといたしました。」 2025年9月7日・石破首相記者会見
これは退陣表明の際の実際の発言であり、首相官邸が公開した会見記録でも確認できる。
2025年10月:高市早苗氏が新総裁に選出石破氏の総裁辞任後、自民党は新しい総裁を選ぶ手続きを進めた。
2025年10月4日の総裁選で高市早苗氏が第29代総裁に選出された。その後、10月21日に石破内閣が終了し、高市氏が首相に就任した。
ここで注意したいのは、自民党総裁の交代日と内閣総理大臣の交代日は同じではないという点だ。石破氏は総裁辞任を表明した後も、後任の首相が選出されるまで首相の職務を担っていた。
2026年10月30日:石破氏は現在も衆議院議員2026年10月30日時点で、石破氏は首相でも自民党総裁でもない。一方、政治活動から退いたわけではない。
自民党の現行議員紹介ページでは、石破氏は鳥取県第1区選出の衆議院議員として掲載され、当選回数は14回となっている。
加えて、2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、鳥取1区から出馬し、66,146票を獲得して当選した。
2026年10月29日には、鳥取大学が公式サイトで、同大学の学長が石破衆議院議員の事務所を訪問し、大学や附属病院の課題などについて意見交換したことを公表している。地域に関わる政治活動を続けていることが分かる具体的な事例だ。
なお、2026年10月30日の首相官邸の公表情報では、高市早苗氏が第105代内閣総理大臣として職務を担っている。
以上の経緯は、首相官邸、自民党、衆議院の議員情報、選挙結果などから確認できる。
【よくある質問】石破に投票した議員一覧に関するFAQ
Q1:石破茂氏に投票した議員189人の名前は公表されていますか?
A1:公表されていません。2024年総裁選の議員投票は単記無記名方式で実施されており、189票という集計結果は公表されていますが、個々の投票者の氏名は分かりません。
Q2:石破茂氏の推薦人20人は全員、石破氏に投票したのですか?
A2:全員が決選投票でも石破氏に投票したかどうかは確認できません。推薦人は立候補を支えるための推薦をした議員であり、実際の投票先とは区別する必要があります。
Q3:岩屋毅氏は石破茂氏の推薦人だったのですか?
A3:はい。岩屋氏は2024年総裁選で石破氏の推薦人代表を務め、自民党公式ページにも推薦人として掲載されています。
Q4:青木一彦氏や赤澤亮正氏も石破支持議員ですか?
A4:両氏とも2024年総裁選の公式推薦人名簿に掲載されています。青木氏は選挙責任者も兼ねていました。ただし、決選投票での個人別投票先までは分かりません。
Q5:石破氏は高市早苗氏に何票差で勝ったのですか?
A5:2024年の決選投票では、石破氏が215票、高市氏が194票で、21票差でした。議員票では石破氏189票、高市氏173票という結果でした。
Q6:2026年現在、石破茂氏は何をしていますか?
A6:2026年10月30日時点では、鳥取県第1区選出の衆議院議員です。2026年2月の衆議院選挙でも当選しており、首相・自民党総裁は退任しています。
まとめ:石破茂に投票した議員を調べるなら推薦人と投票結果を区別する
2024年の自民党総裁選で石破茂氏が獲得した議員票189票は、公式に確認できる数字だ。一方、その189人の議員の個人名は、無記名投票という制度上、確定できない。
名前が確認できるのは、岩屋毅氏、青木一彦氏、赤澤亮正氏、平将明氏、村上誠一郎氏らを含む公式推薦人20人である。
情報を整理するときは、次の3点を判断基準にしたい。
- 推薦人名簿:石破氏の立候補を推薦した議員を確認する資料。
- 支持表明:選挙期間中に石破氏への支持を公に示したことを確認する資料。
- 決選投票結果:石破氏が議員票189票を獲得したことを確認する資料。
この3つを混同しなければ、実際には公表されていない「石破氏に投票した議員の完全な個人名簿」を、あたかも確定情報であるかのように扱う誤解を避けられる。
2026年現在、石破氏は首相を退任した後も衆議院議員として活動している。2024年の総裁選を振り返る際には、推薦人20人という公式記録と、189票という選挙結果を分けて理解することが、政治情報を正しく読み解く出発点となる。
主な参考資料
- 自由民主党「総裁選挙2024・石破茂候補者情報」
- 自由民主党「総裁公選の仕組み 2024年版」
- 自由民主党「自民党の歴史・歴代総裁」
- 首相官邸「2025年9月7日 石破内閣総理大臣記者会見」
- 衆議院「石破茂君・議員プロフィール」
- 自由民主党「衆議院議員 石破茂・議員紹介」
- 鳥取大学「2026年10月29日 国会議員訪問に関する公表資料」