ホーム 芸能ニュース・ゴシップ MLB故障者リスト(IL)とは?2026年の7日・10日・15日・60日と復帰条件を徹底解説

MLB故障者リスト(IL)とは?2026年の7日・10日・15日・60日と復帰条件を徹底解説

天海 修平 天海 修平 • 更新: • 公開: • 読了約 21 分
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MLBの試合速報や選手情報で頻繁に目にする「故障者リスト(IL)」。大谷翔平をはじめとするメジャーリーガーが「10日間IL入り」「60日間ILへ移行」と報じられることがありますが、それぞれ何を意味するのでしょうか。実は、ILは単に負傷した選手を休ませる制度ではありません。選手の出場資格、チームの26人枠・40人枠、代替選手の登録、復帰時期まで関係する、MLBの重要な選手管理制度です。

2026年11月時点で、MLBの故障者リストには7日間・10日間・15日間・60日間の4種類があります。野手と投手では適用される期間が異なり、脳震盪には専用の7日間ILが設けられています。加えて、60日間ILだけは40人枠から選手を一時的に外せるという大きな特徴があります。各制度の対象、登録条件、最短期間、復帰手続きまで整理します。

【基本解説】MLBの故障者リスト(IL)とは?登録する意味と仕組み

故障者リスト

故障者リストは、英語の「Injured List」を日本語にした呼び方です。略称はIL。MLBでは、負傷や特定の身体的な不調によって試合に出場できない選手を登録する制度として運用されています。

最大の目的は、故障した選手を無理に試合へ出場させず、チームが代わりの選手を登録できるようにすることです。選手をILに登録すると、原則として26人のアクティブ・ロースターから外れます。そのため、チームは空いた登録枠を使ってマイナーリーグの選手などを昇格させられます。

ここで理解しておきたいのは、IL入りがチームからの解雇や契約解除を意味するわけではないという点です。選手は所属球団との契約関係を維持したまま、故障からの回復を目指します。また、MLB公式のロースター解説では、メジャーリーグの負傷者リストに登録されている期間もメジャーリーグのサービス・タイムが加算される扱いが示されています。

ILと26人枠の関係

MLBの26人枠とは、通常のシーズン中にメジャーリーグの試合へ出場できるアクティブ選手の登録枠です。

開幕から8月31日までは原則26人で、9月1日からレギュラーシーズン終了までは28人に拡大されます。つまり、ニュースで一般的に使われる「26人枠」という言葉は、シーズン全期間で固定された人数を意味するわけではありません。

選手がILに入ると、このアクティブ枠から外れるため、球団は代替選手を登録できます。故障した選手の回復を待ちながら、試合に必要な戦力を確保できる仕組みです。

ILは選手の能力や契約評価を示すものではない

IL入りは、必ずしも重傷を意味しません。比較的短期間で回復する筋肉系の不調から、手術や長期リハビリが必要な故障まで、さまざまなケースがあります。

また、ILの期間は球団が選手の能力を評価して決めるものでもありません。適用される区分には、選手の登録上の役割や負傷の種類など、MLBの規則に基づく条件があります。

【2026年最新】7日・10日・15日・60日間ILの対象と最低期間を比較

2026年のMLBで使用されている故障者リストは、7日間、10日間、15日間、60日間の4種類です。それぞれ対象となる選手や故障の種類が異なります。

7日間IL:脳震盪・急性脳震盪が対象

7日間ILは、脳震盪を起こした選手や脳震盪の症状がある選手を対象とする専用制度です。

MLBが2011年に導入した背景には、頭部への衝撃を受けた選手を十分な回復前に復帰させないという安全面の目的があります。

一般的な負傷と異なり、脳震盪では症状の改善だけでなく、専門的な医学的評価や復帰手続きが重要です。7日間という比較的短い最低期間が設けられている一方、期間が経過すれば自動的に試合へ戻れるわけではありません。

10日間IL:野手が対象

10日間ILは、野手を対象とする故障者リストです。打者、捕手、内野手、外野手など、野手として登録された選手が利用します。

筋肉の損傷、足首や膝の故障、その他の身体的な不調など、幅広い負傷が対象です。ただし、脳震盪については専用の7日間ILが設けられています。

最低離脱期間は10日間です。10日間を過ぎれば復帰資格を得られる可能性がありますが、回復が不十分なら登録を継続できます。

15日間IL:投手・二刀流選手が対象

15日間ILは、投手と二刀流選手に適用されます。先発投手、救援投手などが対象で、二刀流選手もILの区分上は投手として扱われます。

最低離脱期間は15日間です。野手の10日間ILより長く設定されているため、投手の故障ニュースを読む際には、10日間ではなく15日間という基準を押さえる必要があります。

なお、投手と野手の区分は、単純にその日の試合でどのポジションを担当したかによって決まるものではありません。MLBではシーズンの登録上の役割が関係し、二刀流選手には別途定義された資格条件があります。

60日間IL:長期離脱する選手が対象

60日間ILは、4種類の中で最も長い最低離脱期間が設定された制度です。野手・投手を問わず、すべての選手が対象になり得ます。

最低60日間は試合に復帰できません。大きな手術や長期のリハビリなど、長期間の離脱が想定される場合に利用されます。

ただし、60日間ILにはほかの区分にはない特徴があります。登録選手を40人枠から一時的に外せるため、球団にとっては戦力補充とロースター管理の両面で重要な選択肢になります。

【一覧表】4種類のILと26人枠・40人枠の関係

4種類の違いを理解するうえで重要なのが、最低離脱期間だけでなく、登録枠への影響です。以下の表に、2026年の基本的な仕組みを整理しました。

ILの種類 対象選手・条件 最低離脱期間 26人枠 40人枠
7日間IL 脳震盪・急性脳震盪 7日間 対象外 残る
10日間IL 野手 10日間 対象外 残る
15日間IL 投手・二刀流選手 15日間 対象外 残る
60日間IL 野手・投手など全選手 60日間 対象外 一時的に外れる
40人枠とは何か?26人枠との違い

40人枠は、球団がメジャーリーグの選手として保有・管理する登録枠です。26人枠より広く、アクティブ選手だけでなく、マイナーリーグに所属する一部の選手や、7日・10日・15日間ILの選手なども含まれます。

基本的な関係は次のとおりです。

  • 26人枠:原則としてメジャーリーグの試合に出場できるアクティブ選手の枠。
  • 40人枠:メジャーリーグ契約下の選手などを含む、より広い登録枠。
  • 7日・10日・15日間IL:26人枠から外れるが、40人枠には残る。
  • 60日間IL:26人枠だけでなく40人枠からも一時的に外れる。

つまり、10日間ILに入った選手の代わりに別の選手を26人枠へ登録しても、故障した選手は40人枠に残っています。一方、60日間ILに移行すると40人枠にも空きが生まれます。

なぜ球団は60日間ILへの移行を慎重に判断するのか

60日間ILは、球団にとって40人枠を確保できるメリットがあります。しかし、選手は最低60日間復帰できないため、回復が想定より早く進んでも、すぐにメジャーの試合へ戻すことはできません。

加えて、60日間ILから復帰する際には、その選手を40人枠に戻す必要があります。40人枠が埋まっていれば、別の選手をDFA(メジャー契約選手を指定選手として扱う手続き)にする、トレードする、契約解除するなどして枠を空けなければなりません。

このため、球団は単純に故障の重さだけで60日間ILを選ぶわけではありません。代替選手を獲得する必要性、40人枠の空き、将来の復帰予定などを総合的に考えます。

MLB公式用語集でも、40人枠を空ける必要がなければ、選手を60日間ILへ移さず、通常のILに60日を超えて登録し続ける選択肢が説明されています。これが60日間ILをめぐる要点です。

【登録条件】故障者リストに入るには何が必要?申請と医学的判断

MLBの故障者リストは、球団が自由に選手を休ませるための制度ではありません。選手が負傷などによってプレーできない状態であることを前提に、所定の医学的書類や手続きが必要になります。

10日・15日・60日間ILの登録条件

MLBのMajor League Rulesでは、具体的な負傷または身体的な不調によって選手がプレーできない場合、球団がコミッショナーまたはその指定担当者に申請する仕組みが定められています。

10日・15日・60日間ILへの登録では、原則として球団の医師が作成した診断書(Standard Form of Diagnosis)を提出します。球団は対象選手に適用するILの区分を指定し、所定の承認手続きを進めます。

ここで重要なのは、負傷の種類だけでなく、選手の登録区分によって利用できる制度が異なることです。

  • 野手は原則として10日間IL。
  • 投手は原則として15日間IL。
  • 二刀流選手は投手として15日間ILの対象。
  • 長期離脱の場合は、全選手が60日間ILの対象になり得る。
7日間ILは脳震盪専用の医学的手続きが必要

7日間ILは、ほかのILとは登録条件が異なります。MLBの規則では急性脳震盪が対象となり、通常の診断書とは別に、脳震盪に特化した医学的書類や記録が必要です。

球団の医師や認定アスレチックトレーナーによる所定の確認を経て、MLBの医療責任者が提出資料を審査します。一般的な筋肉痛や軽い打撲を理由に、自由に7日間ILを利用できるわけではありません。

また、脳震盪は外見上の負傷の程度だけで判断できないこともあります。症状や医学的評価を重視する制度であるため、最低7日間という数字だけを見て復帰を予測するのは適切ではありません。

IL入りは選手本人の希望だけで決まるのか

選手の健康状態は当然ながら判断の中心になりますが、登録手続きそのものは球団による申請とMLBの規則に基づいて行われます。

したがって、選手が試合に出場したくないと希望しただけで、任意にILへ登録できるわけではありません。逆に、本人が早期復帰を希望していても、医学的な回復や必要な手続きが整っていなければ復帰できません。

【復帰条件】ILから最短でいつ戻れる?リハビリと再登録の流れ

ファンが最も気になるのは、IL入りした選手がいつ復帰できるかという点でしょう。基本となるのは、登録されたILの最低期間と、医学的な復帰判断、球団による再登録手続きの3つです。

ILの最低期間を過ぎても自動復帰ではない

7日・10日・15日・60日という数字は、復帰予定日を保証するものではありません。あくまで最低限プレーできない期間を示しています。

例えば、野手が10日間ILに入った場合、10日間が経過すれば復帰の資格を得る可能性があります。しかし、患部の状態が改善していなければ、そのままILに残ることになります。

同様に、投手も15日間が経過しただけで登板できるわけではありません。投球練習、実戦形式の調整、球速や制球の確認など、競技復帰に必要な段階を踏む場合があります。

IL登録の遡及適用とは?最短期間を計算する際の注意点

MLBには、選手をILへ登録する日を、実際に登録を申請した日より前に設定できる「遡及登録」の仕組みがあります。

10日間ILと15日間ILでは、原則として最後に試合へ出場した日の翌日を起点にし、最大3日間まで遡って登録日を設定できます。

MLB公式用語集が示す例では、6月1日が最後の出場日で、6月7日に10日間ILへの登録を行った場合、6月4日を起点として扱えます。この場合、6月14日から復帰資格を得る計算になります。

15日間ILでも同様の考え方が適用され、同じ例では6月19日が復帰資格を得る日になります。

この仕組みがあるため、ニュースで「IL入りを発表」と報じられた日から単純に10日や15日を数えても、実際の最短復帰可能日と一致しないことがあります。

マイナーリーグでのリハビリ出場も可能

ILからの復帰に向けて、選手がマイナーリーグの試合に出場するリハビリテーション・アサインメントを行う場合があります。

これは、実際の試合環境で身体の状態やプレーの感覚を確認するための調整期間です。例えば、野手なら打席や守備、走塁の状態を確認し、投手なら実戦での投球内容や登板後の身体の反応を確認します。

MLBと選手会の取り決めでは、リハビリ出場には選手本人の書面による同意などが必要で、基本的な上限は野手が20日間、投手が30日間です。

ただし、リハビリ出場はILから復帰するための必須条件ではありません。医学的な状態や球団の判断によって、直接メジャーのアクティブ・ロースターへ復帰する場合もあります。

60日間ILから復帰する場合の追加条件

60日間ILから復帰する場合は、最低60日間の離脱期間を満たすことに加えて、40人枠への再登録が必要です。

すでに60日間ILによって40人枠が空いていても、復帰時にはその選手を40人枠へ戻さなければなりません。40人枠が上限に達していれば、別の選手についてロースター調整が必要になります。

したがって、60日間ILでは、選手の回復状況だけでなく、球団の40人枠の空きも復帰手続きに影響します。

【歴史と誤解】ILとDLの違い、故障者リストをめぐる5つの疑問

DLとILは何が違う?名称変更の理由

以前のMLBでは、現在のILに相当する制度を「Disabled List(DL)」と呼んでいました。しかし、2019年シーズンから名称が「Injured List(IL)」へ変更されました。

変更の背景には、障害者支援団体などからの問題提起がありました。「Disabled」という言葉を負傷者のリストに使用すると、障害がある人はスポーツに参加できないという誤解を助長する可能性がある、という指摘です。

MLBはこうした意見を受け、メジャーリーグとマイナーリーグの両方で名称を変更しました。

重要なのは、DLからILへの変更は、基本的に名称上の変更だったという点です。DLという言葉が過去の制度を指して使われることはありますが、2026年現在の正式な呼称はILです。

故障者リストをめぐるよくある誤解

誤解1:10日間ILなら必ず10日で復帰できる。

実際には最低期間を示すだけです。回復が不十分なら、10日を超えて登録を継続できます。

誤解2:60日間ILに入ると40人枠から永久に外れる。

40人枠から外れるのは一時的な措置です。復帰する際には40人枠への再登録が必要です。

誤解3:10日間ILと15日間ILは負傷の重さで決まる。

基本的には野手か投手・二刀流選手かという登録区分によって分かれます。重傷か軽傷かだけで選択する制度ではありません。

誤解4:IL入りすると契約が解除される。

IL入りは契約解除ではありません。選手は球団との契約関係を維持したまま回復を目指します。

誤解5:60日間ILは60日以上の負傷なら必ず利用される。

必ずしもそうではありません。球団が40人枠を空ける必要がなければ、通常のILに60日を超えて登録し続けることもできます。

【プロの結論】故障者リストの本質は選手保護とロースター管理の両立

MLBの故障者リストを理解するうえで、最も重要なのは「負傷の重さ」「最低離脱期間」「登録枠への影響」を別々に考えることです。

例えば、10日間ILと15日間ILの違いは、主に選手の登録上の役割にあります。一方、60日間ILは40人枠から選手を外せるため、球団の選手補強やマイナーからの昇格にも関係します。

つまり、ILは医療面だけの制度ではありません。選手の健康を守ることと、限られた登録枠でチームを運営することを両立させるための仕組みです。

ILのニュースを読むときに確認したい3つのポイント
  • ① 選手の登録区分:野手なのか、投手・二刀流選手なのかを確認する。適用される最低期間が異なる。
  • ② ILの種類:7日・10日・15日・60日のどれに登録されたのかを確認する。特に60日間ILは40人枠にも影響する。
  • ③ 復帰資格と実際の復帰日:最低期間の終了日と、医学的な復帰判断、球団の再登録日を区別する。

この3点を押さえるだけで、故障者リストに関するニュースの意味をかなり正確に読み取れるようになります。

故障者リストに関するよくある質問(FAQ)

Q1:MLBの故障者リストで最短の離脱期間は何日ですか?
A1:最短は7日間です。ただし、脳震盪・急性脳震盪を対象とする専用制度であり、一般的な負傷に自由に利用できるものではありません。

Q2:野手が15日間ILに入ることはありますか?
A2:通常の15日間ILは投手と二刀流選手が対象です。野手は原則として10日間ILを利用します。ただし、60日間ILは野手にも適用できます。

Q3:60日間ILに入ると40人枠はどうなりますか?
A3:選手は40人枠から一時的に外れます。球団は空いた枠を別の選手の登録に利用できます。ただし、復帰時には本人を40人枠へ戻す必要があります。

Q4:10日間ILに入った選手は10日後に必ず復帰しますか?
A4:いいえ。10日間は最低離脱期間です。医学的な回復が不十分であれば、10日を超えてILに残ることがあります。

Q5:ILとDLは同じ制度ですか?
A5:基本的には同じ制度を指します。DLは旧称のDisabled List、ILは2019年から使用されているInjured Listの略称です。

Q6:60日間ILはどのような選手が対象ですか?
A6:野手・投手を問わず、すべての選手が対象になり得ます。最低60日間の離脱が必要で、40人枠から一時的に外れる点が大きな特徴です。

Q7:ILに登録された選手はマイナーリーグの試合に出られますか?
A7:通常のIL登録中に自由にマイナーリーグの試合へ出場することはできません。ただし、選手本人の同意や所定の承認を得たリハビリテーション・アサインメントであれば、マイナーリーグの試合に出場できます。

まとめ:2026年のMLB故障者リストは4種類の違いと枠の仕組みが重要

2026年のMLBにおける故障者リスト(IL)は、7日間・10日間・15日間・60日間の4種類で構成されています。

7日間ILは脳震盪、10日間ILは野手、15日間ILは投手・二刀流選手、60日間ILは長期離脱する選手を対象とする制度です。

特に押さえておきたいのは、7日・10日・15日間ILでは選手が40人枠に残る一方、60日間ILでは一時的に40人枠から外れるという違いです。この仕組みがあるため、60日間ILへの移行は球団の戦力補充や将来のロースター運営にも関わります。

また、最低離脱期間が終了しても、選手の復帰が自動的に決まるわけではありません。医学的な回復、必要なリハビリ、球団の再登録手続きが整って初めて復帰できます。

今後MLBのニュースで「IL入り」「60日間ILへ移行」「ILから復帰」といった言葉を見かけたら、対象となるILの種類と26人枠・40人枠への影響を確認してみてください。故障者リストの仕組みを理解すれば、選手個人の復帰見通しだけでなく、球団がどのように戦力を組み替えているのかまで読み解けます。

主な根拠資料: MLB公式用語集、MLB公式26人枠・40人枠解説、Major League Rules、MLB選手会のリハビリテーション規定、2019年のDL名称変更に関する米国報道。

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天海 修平

映画配給会社の広報を経て取材記者に。作品の公式サイトと配給発表、映画祭のプログラミングを公式発表として確認し、興行成績は興行通信社の数字のみを引用します。

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