友道康夫調教師は、1963年8月11日生まれ、兵庫県出身。栗東所属のJRA調教師です。2001年に調教師免許を取得し、2002年に厩舎を開業しました。
競馬界に入る以前は獣医師を志しており、大学時代に馬術と出会ったことが競馬の世界へ進むきっかけになりました。その後、浅見国一厩舎や松田国英厩舎で経験を積み、厩務員・調教助手として現場の技術を身につけています。
この下積みは、現在の友道厩舎の運営にもつながっています。JRA-VANの関係者インタビューでは、浅見厩舎で学んだ革新的な取り組みや、松田厩舎で経験した集団調教が、自身の厩舎づくりの基礎になったことが紹介されています。
友道康夫調教師の経歴年表| 年月 | 出来事 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 1963年8月11日 | 兵庫県で誕生 | 馬術との出会いを経て競馬界へ |
| 1989年 | JRA競馬学校の厩務員課程に入学 | 浅見国一厩舎などで経験を積む |
| 2001年 | 調教師免許を取得 | 調教師としてのキャリアを開始 |
| 2002年11月 | 初出走 | ランドチャレンジ |
| 2002年12月 | 初勝利 | インターマーベラス |
| 2005年9月 | 初重賞制覇 | ワンモアチャッター |
| 2008年5月 | 初G1制覇 | アドマイヤジュピタ・天皇賞(春) |
| 2016年 | 日本ダービー初制覇 | マカヒキ |
| 2018年 | 日本ダービー2勝目 | ワグネリアン |
| 2022年 | 日本ダービー3勝目 | ドウデュース |
2008年のアドマイヤジュピタによる天皇賞(春)制覇は、友道厩舎がG1戦線で本格的な存在感を示す転換点でした。
その後もクラシック、古馬王道路線、海外G1へと活躍の舞台を広げています。
【2026年最新成績】リーディング順位・勝率・複勝率を検証

友道厩舎の実力を客観的に判断するには、通算勝利数だけでなく、年間成績や重賞での結果を確認する必要があります。
2026年11月1日終了時点のnetkeiba調教師データでは、友道康夫調教師の中央競馬における年間成績は次のとおりです。
2026年の年間成績| 項目 | 成績 |
|---|---|
| リーディング順位 | 19位 |
| 1着 | 28勝 |
| 2着 | 20回 |
| 3着 | 24回 |
| 4着以下 | 172回 |
| 出走回数 | 244回 |
| 勝率 | 11.5% |
| 連対率 | 19.7% |
| 複勝率 | 29.5% |
※2026年11月1日時点の掲載データ。年間成績は開催ごとに変動します。
特に注目したいのは、勝率11.5%と複勝率29.5%です。
勝率は出走馬が1着になる割合、複勝率は3着以内に入る割合を示しています。244回の出走に対して28勝、72回の3着以内という数字は、厩舎全体の競争力を判断する材料になります。
通算成績はJRA832勝2026年11月初旬の調教師データでは、友道康夫調教師のJRA通算勝利数は832勝です。
通算成績は以下のとおりです。
- 1着:832勝
- 2着:639回
- 3着:568回
- 4着以下:3,676回
- 通算出走:5,715回
- 通算勝率:14.6%
- 通算複勝率:35.7%
年間成績と通算成績を比較すると、2026年の勝率・複勝率は長期平均を下回っています。
一方、2025年には45勝を挙げ、調教師リーディング4位を記録しました。年間の順位は所属馬の世代構成や有力馬の出走状況によっても変わるため、単年の順位だけで厩舎の実力を判断するのは早計です。
重要なのは、毎年のように重賞戦線へ有力馬を送り出している点です。
【歴代の代表馬】友道厩舎のG1勝利数と名馬の系譜
友道厩舎の評価を語るうえで欠かせないのが、歴代のG1ホースです。
2026年10月時点の調教師データベースでは、G1級競走の勝利数は通算25勝(中央23勝、海外2勝)とされています。
日本ダービーは2016年、2018年、2022年の3勝。マカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースという異なる世代の名馬を育てた実績は、厩舎の象徴的な記録です。
代表馬と関係者・生産牧場の一覧| 競走馬 | 主なG1実績 | 馬主 | 生産牧場 |
|---|---|---|---|
| ドウデュース | 朝日杯FS、日本ダービー、有馬記念、天皇賞(秋)、ジャパンC | キーファーズ | ノーザンファーム |
| ワグネリアン | 2018年日本ダービー | 金子真人ホールディングス | ノーザンファーム |
| マカヒキ | 2016年日本ダービー | 金子真人ホールディングス | ノーザンファーム |
| シュヴァルグラン | 2017年ジャパンC | 佐々木主浩氏 | ノーザンファーム |
| カムニャック | 2025年オークス | 金子真人ホールディングス | 社台ファーム |
| ヴィルシーナ | 2013・2014年ヴィクトリアマイル | 佐々木主浩氏 | ノーザンファーム |
| ワールドプレミア | 2019年菊花賞、2021年天皇賞(春) | 大塚亮一氏 | ノーザンファーム |
| アドマイヤマーズ | 2018年朝日杯FS、2019年NHKマイルC、香港マイル | 近藤利一氏 | ノーザンファーム |
ドウデュースは、友道厩舎の評価をさらに高めた代表馬です。
2021年の朝日杯フューチュリティステークスでG1初制覇を果たし、2022年には武豊騎手とのコンビで日本ダービーを優勝しました。
さらに2023年の有馬記念、2024年の天皇賞(秋)、ジャパンカップを制覇。G1通算5勝を記録しました。
2024年のジャパンカップでは、東京競馬場の芝2400メートルで2分25秒5を記録。最後まで伸びる末脚で勝利し、年度代表馬にも選ばれています。
同馬は2024年12月25日付で競走馬登録を抹消され、種牡馬となりました。現在の管理馬ではありませんが、友道厩舎の歴史を語るうえで欠かせない存在です。
ワグネリアンとシュヴァルグランが示した厩舎の幅ワグネリアンは2018年の日本ダービーを制覇。福永祐一騎手とのコンビで世代の頂点に立ちました。
シュヴァルグランは2017年のジャパンカップを制した長距離路線の実力馬です。
この2頭に共通するのは、それぞれ異なる能力や適性を持ちながら、厩舎の管理によって大舞台で結果を残したことです。
友道厩舎の実績は、単純に一頭の怪物に依存したものではありません。複数の世代にわたってG1馬を送り出している点に価値があります。
【2026年の重賞勝利馬と現役管理馬】現在の主役は誰?
2026年の友道厩舎は、G1タイトルこそまだ加えていないものの、複数の重賞で勝利を記録しています。
11月2日時点で確認できる2026年の主な重賞勝利は、中央重賞5勝と地方交流重賞1勝です。
2026年の重賞勝利一覧| 日付 | レース | 格付け | 優勝馬 |
|---|---|---|---|
| 1月25日 | アメリカジョッキークラブC | G2 | ショウヘイ |
| 2月21日 | ダイヤモンドS | G3 | スティンガーグラス |
| 2月23日 | かきつばた記念 | Jpn3 | ダノンフィーゴ |
| 3月22日 | 阪神大賞典 | G2 | アドマイヤテラ |
| 4月26日 | 読売マイラーズC | G2 | アドマイヤズーム |
| 10月11日 | アイルランドトロフィー | G2 | カムニャック |
特に注目したいのは、勝利馬の距離適性が幅広いことです。
芝2200メートルのAJCCを制したショウヘイ、芝3000メートルの阪神大賞典を勝ったアドマイヤテラ、芝1600メートルの読売マイラーズCを制したアドマイヤズーム。
さらに芝1800メートルのアイルランドトロフィーではカムニャックが勝利しました。
この顔ぶれを見ると、友道厩舎が特定の距離だけに強いわけではなく、個々の馬の能力や適性を生かして重賞へ送り出していることが分かります。
現役管理馬の注目リスト競馬ラボの現役管理馬一覧では74頭が掲載されています。ここでは、その中でも実績や2026年の重賞戦線で注目したい馬を取り上げます。
カムニャック
2025年のオークスを制した牝馬です。2026年10月11日にはアイルランドトロフィーも優勝しました。
馬主は金子真人ホールディングス、生産牧場は社台ファーム。2026年のヴィクトリアマイルでは2着に入り、牝馬路線で引き続き存在感を示しています。
アドマイヤテラ
父レイデオロ、母アドマイヤミヤビという血統の牡馬です。
2025年の目黒記念に続き、2026年3月22日の阪神大賞典を制覇。天皇賞(春)でも3着に入り、長距離路線の有力馬として評価されています。
馬主は近藤旬子氏、生産牧場はノーザンファームです。
ショウヘイ
父サートゥルナーリアの牡馬で、2026年1月のアメリカジョッキークラブCを優勝しました。
2025年の京都新聞杯も制しており、クラシック路線でも日本ダービー3着という実績があります。
馬主は石川達絵氏、生産牧場はノーザンファームです。
アドマイヤズーム
2024年の朝日杯フューチュリティステークスを制したG1馬です。
2026年4月26日の読売マイラーズCでも勝利し、マイル路線で実績を積み重ねています。
スティンガーグラス
2026年2月21日のダイヤモンドSを優勝。芝3400メートルの長距離重賞を制し、スタミナと持続力を示しました。
ジュンブロッサム、サトノグランツ
両馬とも友道厩舎の実績ある管理馬です。ジュンブロッサムは2024年の富士S、サトノグランツは2023年の京都新聞杯を制しています。
現役管理馬を確認する際には、登録上の所属だけでなく、放牧中か在厩中か、次走の予定があるかも確認すると、より正確な状況を把握できます。
【友道厩舎の調教の特徴】強い馬を育てる管理方針とは
友道厩舎の調教を理解するうえで重要なのが、友道調教師自身が掲げてきた「平常心で走れる馬作り」という考え方です。
JRA-VANのインタビューでは、競馬場や海外遠征先など環境が変わっても、馬が落ち着いて能力を発揮できるようにすることを意識していると紹介されています。
1. ウッドチップと坂路を使い分ける友道厩舎では、栗東のウッドチップコースや坂路を利用した調整が見られます。
例えば、シュヴァルグランの天皇賞(春)前の調教について、友道調教師は次のように説明しています。
先週はCウッドチップコースで3頭で併せて長めからしっかりと終いまで追うように指示しました。
ラジオNIKKEIの2018年4月25日の栗東レポートでは、この調教過程について詳しく紹介されています。
重要なのは、調教時計の速さだけで馬の状態を判断していないことです。
同馬は調教で目立つ時計を出すタイプではありませんでしたが、友道調教師は併せ馬でしっかり負荷をかけられたことを評価していました。
2. 馬ごとの個性に合わせた調整一律の調教メニューを全馬に当てはめるのではなく、競走馬の性格、体質、距離適性、レース間隔などを考慮することが重要になります。
ドウデュースのような成長力のある馬と、シュヴァルグランのような長距離適性を持つ馬では、求められる調整も異なります。
この違いを理解して管理することが、友道厩舎の強みの一つです。
3. 最終追い切りの終い1ハロンにも注目2026年9月30日に公開された民間の調教分析では、2022年以降の友道厩舎の出走データを対象に、最終追い切りの終い1ハロンとレース成績の関係が検証されています。
同分析では、オープン以上のレースにおいて、一定の終い1ハロン基準を満たした144走の3着内率が38.2%、基準を満たさなかった232走では25.9%でした。
これはJRA公式の成績指標ではなく、特定の調教記録と出走データを組み合わせた独自分析です。因果関係を証明するものではありませんが、追い切りを見る際の参考材料になります。
友道厩舎の追い切りを確認するなら、全体時計だけでなく、最終追い切りの終いの反応、併せ馬の内容、馬自身の過去の調教傾向を合わせて判断することが大切です。
【馬主・生産牧場との関係】名門厩舎を支える信頼関係
友道厩舎の実績を支えているのは、調教師だけではありません。
馬主、生産牧場、厩舎スタッフ、騎手など、多くの関係者が一頭の競走馬に関わっています。
代表的な関係先としては、金子真人ホールディングス、キーファーズ、佐々木主浩氏などの馬主、ノーザンファームや社台ファームなどの生産牧場が挙げられます。
金子真人ホールディングスとの関係金子真人ホールディングスは、マカヒキやワグネリアン、カムニャックなどを所有してきた馬主です。
日本ダービーを勝った馬を複数管理していることからも、友道厩舎との関係の深さが分かります。
キーファーズとドウデュースドウデュースの馬主はキーファーズです。
友道調教師は武豊騎手との日本ダービー制覇を以前から目標にしており、ドウデュースによってその夢を実現しました。
2024年度JRA賞の年度代表馬選出時には、友道調教師も馬主、騎手、生産牧場の関係者への感謝を述べています。
ノーザンファームと社台ファーム友道厩舎の歴代代表馬には、ノーザンファーム生産馬が数多く含まれています。
一方、カムニャックのように社台ファーム生産馬も活躍しています。
特定の生産牧場だけに依存しているのではなく、複数の牧場や馬主との関係を築いている点も特徴です。
オーナーとの対話を重視する姿勢JRA-VANのインタビューでは、友道調教師が馬主と率直に意見を交わすことを心掛けていると紹介されています。
印象的なのは、ヴィブロスの2017年の海外遠征です。
秋華賞を勝った後、馬の状態や成長を考慮して休養を提案。その後、馬主の意向も取り入れてドバイ遠征を実施し、ドバイターフを制しました。
調教師が自分の考えだけを押し通すのではなく、馬主と話し合いながら最善の選択を探す姿勢がうかがえます。
【プロの結論】友道厩舎の本当の強みは継続的な馬づくりにある
友道厩舎を評価する際に、最も注目したいのはG1勝利数だけではありません。
重要なのは、異なる世代、距離、競走馬のタイプで結果を残してきたことです。
日本ダービー3勝という実績は、クラシックを勝ち切るための育成力を示しています。
シュヴァルグランやアドマイヤテラのような長距離型の馬、ヴィルシーナのような牝馬の実力馬、ドウデュースのような世界的な注目を集めた馬まで、管理馬のタイプは多岐にわたります。
2026年も、カムニャックやアドマイヤテラを中心に重賞戦線で結果を残しています。
友道厩舎を競馬予想で評価する3つのポイント1. 距離適性を確認する: 長距離実績のある馬は、芝3000メートル以上のレースでも注目したい存在です。
2. 最終追い切りを確認する: 時計だけでなく、終いの反応や併せ馬の内容を重視します。
3. 馬の成長過程を確認する: 前走の着順だけでなく、休養期間やレース間隔、過去の重賞実績も判断材料になります。
反対に、友道厩舎という名前だけで無条件に高評価するのはおすすめできません。人気馬でも距離適性が合わなければ苦戦する可能性がありますし、調教時計が良くてもレース展開によって結果は変わります。
厩舎の実績と個々の馬の状態を切り分けて評価することが、競馬予想の精度を高めるポイントです。
【友道厩舎に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:友道厩舎のG1勝利数は何勝ですか?
A1:2026年10月時点の調教師データでは、中央23勝、海外2勝の合計25勝です。日本ダービーはマカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースで3勝しています。
Q2:友道厩舎の2026年リーディング順位は何位ですか?
A2:2026年11月1日時点のnetkeiba掲載データでは、中央競馬の調教師リーディング19位です。年間28勝、勝率11.5%、複勝率29.5%となっています。
Q3:友道厩舎の2026年の重賞勝利馬は誰ですか?
A3:ショウヘイ、スティンガーグラス、ダノンフィーゴ、アドマイヤテラ、アドマイヤズーム、カムニャックです。中央重賞5勝と地方JpnIII1勝を記録しています。
Q4:友道厩舎の現役管理馬にはどんな馬がいますか?
A4:代表的な馬として、カムニャック、アドマイヤテラ、ショウヘイ、アドマイヤズーム、スティンガーグラス、ジュンブロッサム、サトノグランツなどが挙げられます。管理馬の所属や在厩状況は随時変わります。
Q5:ドウデュースは現在も友道厩舎に所属していますか?
A5:いいえ。ドウデュースは2024年12月25日付で競走馬登録を抹消され、現役を引退しました。現在は種牡馬としてのキャリアに進んでいます。
Q6:友道厩舎の調教にはどんな特徴がありますか?
A6:ウッドチップコースや坂路を使い分け、馬の性格や適性に合わせて調整することが特徴です。友道調教師は、環境が変わっても平常心で走れる馬づくりを重視しています。
まとめ:2026年も注目したい栗東の名門・友道厩舎
友道康夫調教師が率いる友道厩舎は、2002年の開業以来、日本ダービー3勝をはじめとする数々のG1実績を築いてきました。
ドウデュース、マカヒキ、ワグネリアン、シュヴァルグランといった歴代の代表馬は、その育成力と管理能力を象徴する存在です。
2026年は、アドマイヤテラ、ショウヘイ、アドマイヤズーム、カムニャックなどが重賞を制覇。長距離からマイル、牝馬路線まで幅広く活躍しています。
今後の注目点は、カムニャックのG1再挑戦、アドマイヤテラの長距離G1戦線、そして次世代のクラシック候補がどこまで成長するかです。
友道厩舎の強さは、過去の名馬だけでなく、次のスター候補を継続して育てていることにあります。2026年後半から2027年にかけても、所属馬の重賞挑戦と新世代の台頭から目が離せません。
主な参照資料・データ確認先
- JRA-VAN「友道康夫調教師インタビュー」
- netkeiba「友道康夫・調教師プロフィールおよび2026年成績」
- 競馬チャンネル「友道康夫・国内G1競走勝利」
- netkeiba「2026年度重賞勝利レース」
- JRA・JBIS「競走馬プロフィール・競走成績」
- ラジオNIKKEI「シュヴァルグラン・栗東調教レポート」
- 競馬ラボ「友道康夫・現役管理馬一覧」
- 2026年調教データの独自分析(参考資料)