2026年10月26日に発表されたITTF(国際卓球連盟)の第44週女子シングルス世界ランキングで、王曼昱(中国)が9,265ポイントで世界1位を維持した。2位は孫穎莎(中国)、そして日本勢の最高位には7,009ポイントを獲得した張本美和が3位に入っている。加えて、早田ひなは6位、佐藤瞳は8位と、日本女子から3選手が世界トップ10入りを果たした。
今回のランキングで見逃せないのは、日本女子がトップ100に合計17選手を送り込んでいることだ。大藤沙月、橋本帆乃香、長﨑美柚、木原美悠ら実力者も上位に名を連ねる。2026年10月のWTTチャイナスマッシュで生まれたドラマや、世界ランキングポイントの仕組み、歴代1位の記録とともに、最新の勢力図を整理する。
【2026年10月最新】卓球女子世界ランキングトップ10!王曼昱が1位、張本美和は日本勢最高の3位

ITTFが2026年10月26日に発表した第44週の女子シングルス世界ランキングでは、中国勢が上位を占める一方、日本の張本美和、早田ひな、佐藤瞳がトップ10に食い込んだ。
世界1位の王曼昱は9,265ポイント。2位の孫穎莎との差は1,590ポイントとなっている。張本美和は7,009ポイントで3位につけ、中国のトップ選手に続く位置を確保した。
特に注目したいのは、張本美和が中国勢の上位選手と肩を並べる3位に定着している点だ。単に日本勢の最高順位というだけでなく、世界ランキング上位の常連として存在感を示している。
第44週の女子シングルス世界トップ10は以下の通り。
- 1位:王曼昱(中国)9,265ポイント
- 2位:孫穎莎(中国)7,675ポイント
- 3位:張本美和(日本)7,009ポイント
- 4位:王芸迪(中国)5,810ポイント
- 5位:蒯曼(中国)5,710ポイント
- 6位:早田ひな(日本)4,770ポイント
- 7位:陳幸同(中国)4,625ポイント
- 8位:佐藤瞳(日本)4,100ポイント
- 9位:陳熠(中国)4,060ポイント
- 10位:サビーネ・ウィンター(ドイツ)3,815ポイント
トップ10の構成を見ると、中国が6選手、日本が3選手、ドイツが1選手となる。中国勢の層の厚さは依然として際立つものの、日本が3つの枠を確保している点は大きい。
順位の変動では、陳熠が前週の10位から9位へ1ランク上昇し、ウィンターが9位から10位へ後退した。一方、1位から8位までは前週と同じ順位を維持している。
【完全一覧】日本女子選手の世界ランキング!トップ100入り17人の順位とポイント
2026年10月26日発表の日本卓球協会の女子世界ランキングによると、女子シングルスで世界トップ100に入った日本選手は合計17人。上位10位以内に3人、30位以内には10人が入っている。
ここで注目したいのは、上位選手だけでなく、50位以下にも複数の日本人選手が位置していることだ。青木咲智、竹谷美涼、芝田沙季は前週から順位を上げており、若手や中堅選手の競争も活発になっている。
以下は、日本卓球協会が掲載する最新順位とランキングポイントを基準に整理した一覧だ。比較のため、世界トップ10の外国人選手も併記している。
| 世界順位 | 選手名 | 国・地域 | ポイント | 前週順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 王曼昱 | 中国 | 9,265 | 1 |
| 2 | 孫穎莎 | 中国 | 7,675 | 2 |
| 3 | 張本美和 | 日本 | 7,009 | 3 |
| 4 | 王芸迪 | 中国 | 5,810 | 4 |
| 5 | 蒯曼 | 中国 | 5,710 | 5 |
| 6 | 早田ひな | 日本 | 4,770 | 6 |
| 7 | 陳幸同 | 中国 | 4,625 | 7 |
| 8 | 佐藤瞳 | 日本 | 4,100 | 8 |
| 9 | 陳熠 | 中国 | 4,060 | 10 |
| 10 | サビーネ・ウィンター | ドイツ | 3,815 | 9 |
| 13 | 大藤沙月 | 日本 | 3,390 | 13 |
| 14 | 橋本帆乃香 | 日本 | 2,924 | 14 |
| 18 | 長﨑美柚 | 日本 | 2,070 | 18 |
| 19 | 木原美悠 | 日本 | 1,995 | 19 |
| 21 | 横井咲桜 | 日本 | 1,700 | 21 |
| 25 | 伊藤美誠 | 日本 | 1,560 | 25 |
| 26 | 平野美宇 | 日本 | 1,525 | 26 |
| 38 | 赤江夏星 | 日本 | 1,000 | 38 |
| 58 | 青木咲智 | 日本 | 605 | 59 |
| 60 | 竹谷美涼 | 日本 | 590 | 61 |
| 69 | 芝田沙季 | 日本 | 496 | 70 |
| 86 | 小塩悠菜 | 日本 | 393 | 83 |
| 88 | 面手凛 | 日本 | 379 | 88 |
| 89 | 兼吉優花 | 日本 | 378 | 89 |
※ランキングは2026年10月26日発表の第44週。要点は女子シングルスの数値。前週順位は直前の第43週との比較。
日本女子の順位から見える3つの特徴最初に、張本美和、早田ひな、佐藤瞳の3選手が世界トップ10を構成している。日本女子の競技力を示すうえで、非常にわかりやすい指標だ。
続いて、大藤沙月が13位、橋本帆乃香が14位と、トップ10に続く位置にも実力者が並ぶ。長﨑美柚と木原美悠も20位以内を維持しており、日本には世界上位と戦える選手が複数いる。
そして、50位以下の選手にも上昇が見られる。青木咲智は59位から58位、竹谷美涼は61位から60位、芝田沙季は70位から69位にそれぞれ順位を上げた。一方、小塩悠菜は83位から86位に後退している。
このように、ランキングの変化は上位選手だけの問題ではない。世界大会への出場機会や大会での勝ち上がりによって、100位以内の顔ぶれも変化していく。
【仕組みを解説】卓球女子世界ランキングの要点はどう決まる?
卓球の世界ランキングは、単純に直近の大会で優勝した選手が1位になる仕組みではない。ITTFが定めるランキング規則に基づき、対象大会で獲得したポイントを集計して順位を決めている。
基本は直近12か月のベスト8大会シニアのITTF世界ランキングでは、原則として過去12か月間に獲得したポイントのうち、得点の高い8大会分を合計する。ポイントには有効期限があり、原則として獲得から1年が経過するとランキング計算の対象から外れる。
そのため、ある大会で優勝して高ポイントを獲得しても、過去の大会で得たポイントが期限切れになれば、合計点が減少する場合がある。
逆に、優勝できなくても複数の大会で安定して上位進出を続ければ、ランキングポイントを積み重ねられる。ランキングを読む際には、単発の優勝だけでなく、年間を通じた成績を見る必要がある。
2026年のランキング制度で変わったことITTFは2026年シーズンから世界ランキングの運用を変更した。大きな変更点の一つは、ランキング発表日が従来の火曜日から月曜日に変更されたことだ。シニアとユースのランキングは、原則として月曜日の協定世界時8時に発表される。
もう一つの重要な変更は、大会の中盤ラウンドに対するポイント配分の見直しだ。ITTFは優勝者と1回戦敗退者の配点を維持しながら、中盤ラウンドで獲得できるポイントを増やす方向に調整した。
これにより、一度の優勝だけでなく、複数大会で安定して勝ち進む選手の実績がランキングに反映されやすくなる。継続的な競争力を評価する制度へと調整された形だ。
ランキングを見るときに間違えやすいポイント世界ランキングには、女子シングルスだけでなく、女子ダブルス、混合ダブルス、女子団体、U-19など複数のカテゴリーがある。
例えば、張本美和は女子シングルスで3位だが、ダブルスやユースランキングは別の計算になる。カテゴリーの異なる順位やポイントを混同すると、選手の実力を正しく比較できない。
また、ランキングは試合の勝敗そのものを示すものではない。特定の選手が直接対決で勝ったとしても、年間の累積ポイントでは上位選手が順位を維持することがある。
【WTTチャイナスマッシュ2026】王曼昱が優勝!佐藤瞳の準優勝がランキングに与えた影響
2026年10月の女子ランキングを読み解くうえで欠かせない大会が、10月1日から11日まで北京で開催されたWTTチャイナスマッシュだ。
この大会の女子シングルスでは、王曼昱が決勝で日本の佐藤瞳を4対0で破り、優勝を果たした。王曼昱は大会連覇を達成し、優勝によって2,000ランキングポイントを獲得した。
決勝で明暗が分かれた王曼昱と佐藤瞳決勝のスコアは11対2、11対8、11対3、11対9。王曼昱が4ゲームを連取する展開となった。
一方、佐藤瞳にとっても、この大会は大きな意味を持つ。佐藤は準決勝で陳幸同を4対1で下し、決勝に進出した。WTTグランドスマッシュの女子シングルス決勝に進んだ初のカットマンとなり、プレースタイルの面でも注目を集めた。
佐藤は決勝で敗れたものの、世界トップクラスの選手を連破して準優勝まで進んだことは、世界ランキング8位という現在の評価にもつながる重要な実績だ。
張本美和もベスト4入り張本美和もチャイナスマッシュで好成績を残した。準々決勝では王芸迪を4対2で破ったが、準決勝では王曼昱に1対4で敗退。決勝進出は逃したものの、世界上位の中国選手と競い合う実力を示した。
この大会の主な女子シングルスの結果を整理すると、次のようになる。
- 優勝:王曼昱(中国)
- 準優勝:佐藤瞳(日本)
- ベスト4:張本美和(日本)、陳幸同(中国)
王曼昱は大会優勝によってランキングポイントを加算し、世界1位の座を再び確保した。佐藤瞳も準優勝により順位を5つ上げて8位に浮上した経緯がある。
この結果は、世界ランキングが大会の優勝者だけでなく、準決勝や決勝まで勝ち進んだ選手の実績も反映することを示している。
【日本女子の注目選手】張本美和・早田ひな・佐藤瞳が世界トップ10を占める理由
日本女子の世界ランキングを語るうえで、3位の張本美和、6位の早田ひな、8位の佐藤瞳は欠かせない存在だ。3選手はプレースタイルも競技上の強みも異なり、日本女子の多様な戦力を象徴している。
張本美和:世界3位、日本女子の最高到達点を支える若き主力張本美和は2026年10月26日時点で7,009ポイントを獲得し、世界3位につけている。
中国勢が上位を占めるランキングにおいて、日本人選手として3位に位置することは大きな意味を持つ。中国の王曼昱や孫穎莎といった世界最高峰の選手を相手に、上位争いを続けられる位置にいるからだ。
チャイナスマッシュでも準決勝まで進出し、王芸迪を破ってベスト4入りした。世界ランキング3位という数字だけでなく、大型国際大会での勝ち上がりも評価したい。
早田ひな:4,770ポイントで世界6位を維持早田ひなは4,770ポイントで6位。前週と同じ順位を維持している。
張本美和とともに日本女子の上位を支える存在であり、トップ10に定着していること自体が安定した国際競争力を示している。
一方、チャイナスマッシュでは韓国の申裕斌との対戦で敗退した。ランキング上位を守るためには、こうした強豪との対戦で勝ち切ることが今後の課題になる。
佐藤瞳:カットマンとして世界8位、独自の戦術で存在感佐藤瞳は4,100ポイントで世界8位。今回の日本勢の中でも、大会成績とランキングの関係がわかりやすい選手だ。
最大の特徴は、相手の攻撃を受け止めながら粘り強くラリーを組み立てるカット主戦型のプレースタイルにある。攻撃型の選手が多い世界トップクラスの中で、異なる戦術を武器に勝ち上がる姿は大きな見どころだ。
チャイナスマッシュで決勝に進んだことは、その競技力を世界に示す機会になった。今後も強豪との対戦で結果を残せば、さらなる順位上昇も期待できる。
【歴代1位とランキングの推移】王曼昱が初の首位、孫穎莎の217週連続記録とは
2026年の女子世界ランキングで大きな転換点となったのが、王曼昱の世界1位到達だ。
ITTFの公式発表によると、王曼昱は2026年9月に自身初の女子シングルス世界1位を獲得した。それまで長く首位を維持していた孫穎莎からトップの座を引き継いだ形だ。
孫穎莎が築いた217週連続の首位記録孫穎莎は2022年7月18日から世界1位を維持し、2026年9月に王曼昱が首位に立つまで、217週連続でトップに君臨した。
この217週という記録は、女子シングルス世界ランキングの連続1位在位期間として歴代2位に相当する。さらに長い記録を持つのが、中国の張怡寧で、連続240週の世界1位という記録を残している。
長期間にわたって首位を守るには、一つの大会で優勝するだけでは足りない。年間を通じて高い成績を残し、ポイントの失効による減少を補い続ける必要がある。
王曼昱はなぜ1位に返り咲いたのか王曼昱は9月に初めて世界1位となった後、2025年のチャイナスマッシュ優勝で獲得したポイントが有効期限を迎えたことなどから、いったん2位に後退した。
しかし、2026年10月のチャイナスマッシュで連覇を達成し、2,000ポイントを獲得。孫穎莎を上回って再び1位に返り咲いた。
10月26日発表の第44週ランキングでも、王曼昱は9,265ポイントで首位を維持している。
この経緯は、世界ランキングが過去の実績だけで固定されるものではなく、現在の大会結果と過去のポイント失効の両方によって動くことをよく示している。
今後のランキングで注目したいポイント今後の女子ランキングを見るうえで注目したいのは、次の3点だ。
- 王曼昱と孫穎莎の首位争い:中国勢のトップ2がどの大会でポイントを積み重ねるか。
- 張本美和の世界3位維持と上昇:2位との差を縮め、世界1位争いにどこまで近づけるか。
- 早田ひな・佐藤瞳のトップ10維持:日本女子のトップ10入りが一時的なものではなく、継続的な強さになるか。
加えて、大藤沙月や橋本帆乃香らトップ20以内の選手が上位に食い込めば、日本勢のトップ10争いは一層激しくなる。
【卓球女子世界ランキングに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年10月26日時点の女子世界ランキング1位は誰ですか?
A1:中国の王曼昱です。9,265ポイントで世界1位を維持しています。2位は孫穎莎の7,675ポイント、3位は日本の張本美和の7,009ポイントです。
Q2:日本女子で世界ランキングが最も高い選手は誰ですか?
A2:張本美和です。2026年第44週の女子シングルスランキングで3位に入っています。早田ひなが6位、佐藤瞳が8位で続いています。
Q3:日本女子で世界トップ100に入っている選手は何人ですか?
A3:2026年10月26日発表のランキングでは17人です。張本美和、早田ひな、佐藤瞳をはじめ、大藤沙月、橋本帆乃香、伊藤美誠、平野美宇らがランクインしています。
Q4:卓球の世界ランキング要点はどのように計算されますか?
A4:原則として、過去12か月以内に獲得したポイントのうち、得点の高い8大会分を合計します。大会のグレードや到達したラウンドによって獲得ポイントが異なり、有効期限を迎えた要点は計算対象から外れます。
Q5:王曼昱はいつ初めて世界ランキング1位になりましたか?
A5:2026年9月です。自身初の女子シングルス世界1位となりました。その後、チャイナスマッシュでの優勝を経て、10月12日発表のランキングで首位に返り咲いています。
Q6:卓球女子世界ランキングはいつ更新されますか?
A6:2026年からITTFのシニア世界ランキングは原則として毎週月曜日に発表されます。大会の結果やポイントの有効期限によって、順位が変動します。
まとめ:卓球女子世界ランキングは日本勢17人の層の厚さにも注目
2026年10月26日発表のITTF第44週女子世界ランキングでは、王曼昱が9,265ポイントで世界1位、孫穎莎が2位、張本美和が日本勢最高の3位となった。
早田ひなは6位、佐藤瞳は8位と、日本女子から3選手がトップ10入り。さらに日本女子17人が世界トップ100にランクインしており、上位から中堅まで幅広い選手層を形成している。
今回のランキングを読み解くうえで重要なのは、順位だけでなくポイントの差、大会での成績、過去のポイントの有効期限を合わせて確認することだ。特にWTTチャイナスマッシュで王曼昱が優勝し、佐藤瞳が準優勝した結果は、2026年秋の女子卓球界を象徴する出来事となった。
【プロの結論】
世界ランキングを見るときは、単純な順位の高さだけで選手の強さを判断しないことが大切だ。直近の大会での勝ち上がり、年間を通じたポイントの安定性、上位選手との直接対決を組み合わせて評価することで、選手の本当の競争力が見えてくる。
今後の最大の焦点は、王曼昱と孫穎莎による世界1位争い、そして張本美和が世界3位からさらに上を目指せるかどうかだ。早田ひな、佐藤瞳を含めた日本勢のトップ10維持と、トップ20以下の選手たちの追い上げにも注目したい。
2026年の女子卓球界は、中国の強豪選手による首位争いと、日本女子の層の厚さが交差する興味深い局面にある。毎週のランキング更新を追うことで、次の世界女王をめぐる勢力図の変化も見えてくる。
主な根拠資料: ITTF公式ランキング・ランキング規則、日本卓球協会の女子世界ランキング、ITTFによる王曼昱の世界1位発表、2026年WTTチャイナスマッシュの大会結果。