最初に押さえておきたいのは、偏差値には「2026年度入試の結果」と「2027年度入試に向けた予想値」があることです。2026年10月時点では、次年度の受験を考える家庭にとって、両方を区別して確認する必要があります。
四谷大塚の偏差値は第1回62・第2回65四谷大塚の学校情報ページは、2027年中学受験対応の最新情報を掲載しています。
- 第1回(2月1日):Aライン80偏差値62
- 第2回(2月3日):Aライン80偏差値65
- 第1回のCライン50偏差値:59
- 第2回のCライン50偏差値:61
Aライン80は、合格可能性80%の目安です。一方、Cライン50は合格可能性50%の目安として使われます。
つまり、第1回であれば偏差値62前後が80%合格ラインの一つの目安となり、第2回では65程度が必要になるという見方です。
日能研R4偏差値は第1回64・第2回67が2027年度予想の目安日能研のR4偏差値は、合格可能性80%を示す指標です。
2026年7月9日版の2027年度入試向け予想R4では、次の数値が掲載されています。
- 第1回:64
- 第2回:67
なお、2026年入試の結果R4として紹介されている数値は、第1回62・第2回65です。
この2種類の数字は矛盾ではありません。前者は次年度に向けた予想、後者は実際の入試結果を基にした事後分析です。年度を混同しないことが大切です。
首都圏模試の80%偏差値は第1回71・第2回74首都圏模試センターの2026年7月版、2027年度向け予想偏差値は以下のとおりです。
- 第1回:71
- 第2回:74
四谷大塚や日能研より数値が高く見えますが、これは鷗友学園の難易度が模試によって変化しているわけではありません。
模試ごとに受験者の学力層や母集団、偏差値の算出方法が異なるためです。首都圏模試の71と四谷大塚の62を、そのまま9ポイントの難易度差として捉えることはできません。
【模試別の偏差値比較】合格可能性80%の数字を正しく読む方法

鷗友学園の偏差値を調べる際に、最も注意したいのが模試の種類です。
同じ学校を志望していても、受験する模試によって判定結果は変わります。
2027年度入試に向けた予想偏差値の比較| 模試・指標 | 第1回 | 第2回 | 数値の意味 |
|---|---|---|---|
| 四谷大塚 Aライン80 | 62 | 65 | 合格可能性80% |
| 四谷大塚 Cライン50 | 59 | 61 | 合格可能性50% |
| 日能研 予想R4 | 64 | 67 | 合格可能性80% |
| 首都圏模試 80% | 71 | 74 | 合格可能性80% |
2026年10月時点で確認できる2027年度入試向けの予想値。日能研・首都圏模試は2026年7月版。模試ごとの数値を直接換算することはできません。
日能研のR4はどう使う?日能研のR4は、過去の膨大な入試データを基に算出される合格可能性80%の基準です。
日能研公式の説明では、合格可能性の目安は次のように区分されています。
- R4:80%
- R3:50%
- R2:20%
R4は合格を保証する数字ではありません。模試の成績が一度R4に届いたからといって、本番でも同じ結果になるとは限らないためです。
偏差値が足りない場合でも受験できる?四谷大塚のCライン50偏差値は、第1回59、第2回61です。
そのため、Aライン80に届いていない場合でも、Cライン付近にいる受験生には挑戦する余地があります。
ただし、模試の判定は受験時期によって変わります。直近の成績だけでなく、複数回の模試で偏差値が安定しているか、4科目の得点バランスが整っているかを確認してください。
特に第2回を志望する場合は、第1回の偏差値だけで判断せず、第2回専用の判定数値を使うことが重要です。
【2026年度入試結果】第1回・第2回の倍率と合格最低点を比較
偏差値だけでは、鷗友学園の実際の入試難易度は把握できません。
学校が公表した2026年度の入試結果を見ると、第1回と第2回では応募者数、受験者数、実質倍率、合格最低点に明確な違いがあります。
2026年度の公式入試データ| 項目 | 第1回・2月1日 | 第2回・2月3日 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 約180名 | 約40名 |
| 出願者数 | 575名 | 810名 |
| 受験者数 | 547名 | 561名 |
| 合格者数 | 188名 | 135名 |
| 実質倍率 | 2.9倍 | 4.2倍 |
| 合格平均点 | 268.8点 | 313.4点 |
| 合格最低点 | 245点 | 297点 |
| 満点 | 400点 | 400点 |
出典:鷗友学園女子中学校「2026年度入学試験結果」。第2回の合格者数は追加合格反映後の最終公表値です。
数字から読み取れるのは、第2回の競争率が第1回より高いという点です。
第1回は575名が出願して547名が受験し、188名が合格しました。一方、第2回は810名が出願し、561名が受験。最終的な合格者数は135名でした。
両回を合わせると、出願者数は1,385名、受験者数は1,108名、合格者数は323名です。全体の実質倍率は約3.4倍となります。
第1回と第2回で合格最低点が52点も違う理由2026年度の合格最低点は、第1回245点、第2回297点でした。
同じ400点満点でありながら、52点の差があります。
得点率に直すと、次のとおりです。
- 第1回:61.25%
- 第2回:74.25%
第2回のほうが高い得点率を求められた結果です。
ただし、この差だけで第2回の問題が簡単だったと判断することはできません。試験問題の難易度や受験者層、募集人員が異なるためです。
また、第2回は募集人員が約40名と少なく、出願者が第1回より多いという構造的な厳しさもあります。
2026年度第2回の合否判定で起きた追加合格2026年度の鷗友学園入試では、第2回の合否判定について学校から重要な発表がありました。
2026年2月5日、学校は合否判定の手続き上の不備を公表し、再確認によって新たに2名を正規合格としました。
さらに2月6日には、第2回の理科の設問に不備があったことを発表しました。
問題は星座早見盤の時刻調整に関する設問で、「前」「後」の表現について複数の解釈が成立することが判明。学校は該当設問を全受験生の正答として扱い、再採点した結果、新たに9名が合格最低点以上となりました。
最終的な第2回の合格者数は135名です。
この経緯は、2026年度入試を振り返るうえで見落とせない出来事です。
合格者数や倍率を調べるときは、当初発表の数字ではなく、追加合格を反映した学校の最終公表値を確認する必要があります。
【実質倍率の推移】鴎友学園の入試難易度は上昇している?
鷗友学園の実質倍率は、年度によって変動しています。
第1回入試について、2022年度から2026年度までの推移を見ると、次のようになります。
- 2022年度:2.8倍
- 2023年度:2.8倍
- 2024年度:2.5倍
- 2025年度:2.7倍
- 2026年度:2.9倍
5年間の範囲では2.5~2.9倍で推移しています。2026年度は前年の2.7倍から2.9倍へ上昇しました。
第2回は倍率の変動が大きい第2回の実質倍率は、次のように推移しています。
- 2023年度:5.0倍
- 2024年度:3.3倍
- 2025年度:3.6倍
- 2026年度:4.2倍
第2回は年度によって倍率の振れ幅が大きく、2026年度には再び4倍を超えました。
ここで重要なのは、応募者数と受験者数を区別することです。
鷗友学園の第2回は、出願したものの実際には受験しなかった人が249名いました。欠席率は30.7%です。
そのため、応募者810名だけを見て倍率を計算すると、実際の競争率とは大きく異なります。
実質倍率は受験者数を合格者数で割った数値です。志望校の難易度を把握する際には、こちらを優先して確認しましょう。
2027年度入試は募集人員も変更2026年4月11日、学校は2027年度入試の募集要項の一部変更を発表しました。
変更内容は次のとおりです。
- 第1回:約180名から約160名へ変更
- 第2回:約40名から約60名へ変更
合格発表時刻についても変更が予定されています。
第1回の募集人員が減り、第2回は増えるため、2026年度の倍率をそのまま2027年度に当てはめることはできません。
特に第2回は募集枠が拡大しますが、それだけで合格しやすくなるとは限りません。受験者数の変化も合わせて見る必要があります。
【評判・校風・教育方針】偏差値だけでは分からない鴎友学園の魅力
鴎友学園女子中学校は、東京都世田谷区宮坂にある私立女子校です。
偏差値や大学進学実績だけでなく、独自の教育方針も志望校選びで注目したいポイントです。
キリスト教精神を基盤にした教育学校公式の教育方針では、キリスト教精神と自由教育をカリキュラムの基盤に据えています。
また、全人教育・リベラルアーツ、グローバル教育の3つを重視しています。
単に知識を覚えて試験で点数を取ることだけではなく、自分で考え、他者と協力しながら学ぶ姿勢を育てることが教育の柱です。
特徴的な必修授業「園芸」鷗友学園を語るうえで外せないのが園芸の授業です。
学校公式の授業紹介によると、創立当初から植物を育てる園芸、植物の構造を学ぶ理科、植物を食する家庭科を結び付けた学びを大切にしてきました。
校内には園芸実習園があり、中学1年では週2時間、高校1年では週1時間の必修授業が設けられています。
生徒一人ひとりに小さな畑が与えられ、野菜や花を育てる体験を通して、生命や自然に触れます。
このような授業は、受験勉強だけでは得られない経験を6年間の学校生活に取り入れている点で特徴的です。
鴎友学園に向いている受験生学校の教育方針から考えると、次のような生徒は学校との相性を確認する価値があります。
- 自分で疑問を見つけ、調べることが好きな生徒
- 仲間と協力して課題に取り組める生徒
- 理数系や文系だけに偏らず、幅広い学問に興味を持つ生徒
- 園芸や自然体験など、教室外の学びにも関心がある生徒
- 自由な環境の中で、自分の役割や目標を見つけたい生徒
一方、学校生活のすべてを明確な指示に沿って進めたい場合や、大学受験に直結する学習だけを最優先したい場合は、実際の授業や学校生活を見学して相性を確かめることをおすすめします。
鴎友学園の併願校はどこ?併願校を検討するときは、偏差値だけでなく入試日程と教育方針を比較することが大切です。
四谷大塚の2026年度第3回合不合判定テストに基づく第一志望者の併願パターンでは、鴎友学園を第一志望とする受験生の候補として、次の学校が紹介されています。
- 恵泉女学園中学校:2月1日午後や2月2日などの併願候補
- 吉祥女子中学校:2月2日の入試を比較対象にできる
- 大妻中学校:2月1日午後・2月2日などの候補
- 山脇学園中学校:午後入試を含めた日程調整の候補
- 香蘭女学校中等科:2月2日午後などの候補
2月3日は鴎友学園の第2回入試があるため、第1回の結果を受けて再挑戦するか、別の学校を受験するかが大きな判断になります。
なお、これらは第一志望登録者の併願パターンに基づく候補であり、すべての受験生が実際に併願しているという意味ではありません。
偏差値の近さだけで学校を決めるのではなく、通学時間、校風、教育内容、入学手続きの締切まで含めて比較することが大切です。
【鴎友学園の偏差値】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:鴎友学園女子中学校の2026年最新偏差値はいくつですか?
A1:2026年10月時点の2027年度入試向け予想値では、四谷大塚のAライン80偏差値が第1回62・第2回65、日能研の予想R4が64・67、首都圏模試の80%偏差値が71・74です。
Q2:鴎友学園の合格可能性80%を目指すには偏差値いくつ必要ですか?
A2:模試によって異なります。四谷大塚なら第1回62・第2回65、日能研なら第1回64・第2回67が2027年度向け予想の目安です。受験している模試の判定基準を使って判断してください。
Q3:2026年度の鴎友学園の実質倍率と合格最低点はいくつですか?
A3:第1回は実質倍率2.9倍・合格最低点245点、第2回は4.2倍・297点でした。どちらも400点満点です。
Q4:鴎友学園は第1回と第2回のどちらが難しいですか?
A4:2026年度の実質倍率では第2回のほうが高く、募集人員も少ないため、競争が厳しい傾向にあります。ただし、試験問題の難易度は年度や入試回によって異なります。
Q5:2027年度の募集人員は変更されましたか?
A5:変更されました。第1回は約160名、第2回は約60名となり、従来の約180名・約40名から配分が変わっています。
まとめ:鴎友学園の合格ラインは偏差値・倍率・学校との相性で判断
鴎友学園女子中学校は、四谷大塚のAライン80偏差値で第1回62・第2回65という高い学力水準が求められる女子校です。
2026年度の実際の入試結果では、第1回の実質倍率が2.9倍、第2回が4.2倍となり、合格最低点はそれぞれ245点・297点でした。
受験対策で押さえておきたい要点は3つあります。
1. 偏差値は同じ模試の数字で比較する。 四谷大塚・日能研・首都圏模試の数値を混同しない。
2. 第1回と第2回の対策を分ける。 募集人数や倍率、合格最低点の違いを考慮する。
3. 学校の教育方針との相性を確認する。 自主性、協働的な学び、園芸やグローバル教育などを実際に見て判断する。
特に2027年度は募集人員の配分が変更されるため、2026年度の入試結果だけを基準にするのは危険です。
【プロの結論】
鴎友学園の合格を目指すなら、偏差値の数字を追うだけではなく、4科目の得点力と過去問での再現性を重視してください。
2026年度の第1回では算数の受験者平均が39.5点、合格者平均が52.5点でした。4科目を均等に評価する入試だからこそ、特定科目の得意不得意を放置しないことが重要です。
最終的には、模試の判定、過去問の得点、入試日程、学校生活への適性を総合して志望校を決めることが、後悔のない中学受験につながります。