滋賀学園の応援が、2026年も甲子園のアルプススタンドで大きな注目を集めた。話題の中心となったのは、人気アイドルグループ=LOVE(イコールラブ)の「とくべチュ、して」、ゲーム『UNDERTALE』の人気楽曲「MEGALOVANIA(メガロバニア)」、そして観客まで巻き込むキレのある応援ダンスだ。第98回選抜高校野球大会では、試合の展開だけでなく、滋賀学園らしい選曲とパフォーマンスにも視線が集まった。
その魅力は、単に流行の曲を演奏していることではない。2016年に始まった応援ダンスの伝統、控え部員が中心となる独特の応援体制、チアリーディング部の村井三幸コーチによる振り付け、ジャズオーケストラ部の音楽面での協力など、複数の要素が一体となっている。2026年春の最新情報から歴代の応援曲、松田虎太朗応援団長の取り組み、練習の舞台裏まで整理する。
【2026年最新】滋賀学園の甲子園応援は何が話題になった?

2026年3月19日に開幕した第98回選抜高等学校野球大会。2年連続で出場した滋賀学園は、3月20日の大会第2日、第1試合で長崎西と対戦した。
この試合で野球ファンの耳を引きつけたのが、アルプススタンドから響く個性的な応援曲だった。
=LOVE「とくべチュ、して」が甲子園に登場3月20日の長崎西戦、滋賀学園の攻撃中に演奏されたのが、=LOVEの「とくべチュ、して」だ。
同曲は2025年2月にリリースされた楽曲で、TikTokを中心に大きな人気を獲得。2026年3月20日のFull-Countの報道では、TikTokでの総再生回数が21億回を超えた楽曲として紹介された。
高校野球の応援では、定番の野球応援曲やアニメ・映画のテーマ曲などが使われることが多い。その中で、若い世代に親しまれているアイドルソングを採用したことが新鮮に映った。
報道では、演奏が始まるとSNS上でも驚きや好意的な反応が広がったと伝えられている。球場で試合を観戦する人だけでなく、テレビ中継を通して応援を知った人にも印象を残した。
「MEGALOVANIA」は2026年も健在もう一つの注目曲が、ゲーム『UNDERTALE』の楽曲「MEGALOVANIA(メガロバニア)」である。
同曲は2024年夏の甲子園で滋賀学園の応援を象徴する楽曲として広く知られるようになった。ゲームファンにも認知度が高く、印象的なメロディーと勢いのあるリズムが、野球応援のチャンステーマと相性がよい。
2026年3月20日の長崎西戦でも、1回裏の滋賀学園の攻撃で演奏され、試合開始直後から話題になった。THE ANSWERは、NHKの中継でも応援席が繰り返し映り、SNS上で「メガロバニア」の話題が広がった様子を報じている。
一度話題になった曲を単純に繰り返すだけではなく、滋賀学園の応援文化を象徴する定番曲として継承している点が興味深い。
2026年春の応援曲はジャンルの幅広さも特徴2026年春の現地演奏を収録した応援歌メドレーの投稿には、次の9曲が収録されている。これは公開された映像記録に基づく曲目であり、学校が発表した公式の全曲一覧ではない。
- BIG SHOT
- スイングしなけりゃ意味がない
- What Planet Is This
- イン・ザ・ムード
- とくべチュ、して
- A列車で行こう
- R.Y.U.S.E.I.
- MEGALOVANIA(メガロバニア)
- 好きすぎて滅
ジャズのスタンダードナンバー、ゲーム音楽、アイドルソング、ダンスミュージックまでが並ぶ構成だ。単一のジャンルに偏らず、幅広い世代が楽しめる選曲になっている。
特に「A列車で行こう」は、滋賀学園の応援スタイルを語るうえで欠かせない楽曲の一つ。ジャズの軽快なリズムと、スタンド全体が動きを合わせる振り付けが組み合わさることで、演奏を聴くだけではない楽しさが生まれる。
【歴代応援曲を比較】滋賀学園の応援は2016年からどう進化した?
滋賀学園の応援を理解するには、2026年の選曲だけでなく、これまでの歩みを知る必要がある。
学校の甲子園初出場は2009年。2016年には初めて夏の甲子園に出場し、現在につながる野球部員参加型の応援ダンスが始まった。2024年夏の甲子園でSNSを通じて広く知られるようになり、2025年、2026年とそのスタイルが引き継がれている。
滋賀学園応援の歴史と関係者一覧| 時期・人物・楽曲 | 主な出来事・役割 | 応援文化への影響 |
|---|---|---|
| 2009年 | 滋賀学園が甲子園に初出場 | 後年の応援曲の復刻につながる原点 |
| 2016年 | 夏の甲子園出場を機に野球部員参加型のダンスが始まる | 現在の応援スタイルの出発点 |
| 村井三幸コーチ | チアリーディング部のコーチ。ダンス開始時から振り付けを担当 | 独自の振り付けと演出を継承 |
| 2024年夏 | MEGALOVANIAなどの応援とダンスがSNSで話題に | 初の夏の甲子園ベスト8とともに全国的な知名度を獲得 |
| 2025年春 | 松田虎太朗団長が応援を指揮。全17曲を使用 | 第97回選抜大会で応援団が優秀賞を受賞 |
| 2026年春 | 第98回選抜大会で「とくべチュ、して」などを演奏 | 新しいヒット曲と定番曲を組み合わせて進化 |
2024年の第106回全国高校野球選手権大会は、滋賀学園にとって15年ぶり2回目の夏の甲子園出場だった。
同校は大会で初のベスト8に進出。グラウンドでの健闘とともに、アルプススタンドで披露された応援ダンスがSNSで拡散された。
特に「MEGALOVANIA」の演奏と、控え部員たちのユーモラスでキレのある動きが話題になった。2024年8月には、地域メディア「しがトコ」が村井三幸コーチへのインタビューを公開。応援の振り付けや曲の選定、保護者も参加するスタンドづくりについて詳しく紹介している。
同インタビューによると、2024年夏の応援は15曲で構成され、12曲は滋賀県大会から使用していたもの。甲子園に向けて「メガロバニア」「A列車で行こう」「スウィング」の3曲を加えたという。
ここで注目したいのは、甲子園だけの特別なパフォーマンスとして突然作られたものではない点だ。地方大会から続けてきた応援が、全国の観客の目に触れたことで一気に認知されたのである。
2025年は17曲に拡大、応援団が優秀賞を受賞2025年春の第97回選抜高校野球大会では、滋賀学園の応援に新たな楽曲が加わった。
日刊スポーツの2025年3月22日付報道によると、全17曲のうち5曲が新たに加わり、NEWSの「チャンカパーナ」、藤本聖人選手に合わせた「シング・シング・シング」、代打時に使用するM-1のテーマ曲などが用意された。
加えて、2009年の甲子園初出場時に使用した氣志團の「One Night Carnival」も復刻。過去の伝統を残しながら、新しい世代の好みに合わせて選曲を更新している。
そして2025年4月9日、第97回選抜大会の応援団優秀賞の授賞式が行われた。滋賀学園の公式発表では、硬式野球部、チアリーディング部、ジャズオーケストラ部の生徒たちが出席し、受賞を分かち合ったとされている。
これは応援が一部の部員だけの活動ではなく、複数の部活動が連携する学校全体の取り組みとして評価されたことを示す出来事だ。
【応援ダンスの舞台裏】松田虎太朗団長と村井三幸コーチの役割
滋賀学園の応援を語るうえで欠かせないのが、野球部員とチアリーディング部の連携である。
一般的な高校野球の応援では、吹奏楽部やチアリーダー、保護者、在校生などがスタンドを盛り上げる。一方、滋賀学園ではベンチ入りできなかった野球部員もユニホーム姿で参加し、チアリーディング部と一緒に踊る。
選手として試合に出場できなかった部員が、別の形でチームに貢献する。この仕組みが滋賀学園の応援に独特の物語を与えている。
村井三幸コーチが作る「真面目に面白い」振り付け振り付けを担当しているのは、滋賀学園のチアリーディング部コーチ、村井三幸さんだ。2016年に応援ダンスが始まった当初から指導に携わっている。
2026年3月17日付のデイリースポーツの取材記事によると、村井コーチは毎年、生徒たちが踊りたい曲を聞き、意見をすり合わせながら振り付けを考えている。
2026年のセンバツに向けた最初の打ち合わせは2月24日。放課後の教室に野球部員、村井コーチ、ジャズオーケストラ部の北川先生が集まり、2時間以上にわたって選曲や演出について話し合った。
村井コーチが大切にしているのは、単にダンスを上手に見せることではない。
「中毒性のある、ちょっと変なところ。でもキレキレっていうのは絶対」
この言葉には滋賀学園の応援の特徴がよく表れている。コミカルな動きで笑顔を生みながら、動きそのものは真剣にそろえる。面白さと完成度を両立させることが、独自のスタイルを支えている。
松田虎太朗団長が後輩に伝える「恥を捨てろ」2026年の応援団長を務めたのが、硬式野球部の松田虎太朗さんだ。2025年のセンバツに続き、2年連続で団長を務めた。
松田団長が受け継いだのは、先輩の荒井団長から伝えられた「恥を捨てろ」という言葉だった。
デイリースポーツの取材によると、松田さん自身も2026年のセンバツでベンチ入りを目指していたが、メンバー入りはかなわなかった。悔しさや複雑な気持ちを抱えながらも、先輩の教えを胸にチームのために応援に取り組んだという。
応援団長として声を出し、後輩に振り付けを教える姿は、単なるパフォーマーではなく、チームをまとめるリーダーそのものだ。
応援団の練習方法は?デイリースポーツの2026年3月17日の報道によると、野球部員による応援団の練習は、通常の野球部の練習が終わった後に行われ、時間は30分から1時間程度。松田団長を中心に、声出しや振り付けを後輩たちに伝えている。
一方、2025年春のセンバツ前には、ベンチ入りできなかった控え部員たちが大会直前に1日約4時間を応援練習に充てていたと、Full-Countが報じている。
この二つの数字は、取材された大会や時期が異なる。日常的な練習と大会直前の集中練習を区別して見る必要がある。
また、応援の曲や振り付けは毎年固定されているわけではない。生徒の希望を取り入れ、選手の意見も聞きながら更新される。覚えやすく、観客も一緒に踊れる振り付けを意識していることも特徴だ。
【なぜ人気なのか】滋賀学園応援が甲子園で注目される5つの理由
滋賀学園の応援が話題になる理由は、珍しい曲を使っているからだけではない。音楽、ダンス、参加者、演出、継承という複数の要素が組み合わさっている。
1. 世代を超えて楽しめる選曲「A列車で行こう」や「イン・ザ・ムード」のようなジャズの定番曲から、「とくべチュ、して」のような最新のヒット曲まで、選曲の幅が広い。
高校生には身近なポップスやゲーム音楽を、大人には親しみのあるジャズナンバーを届けられる。家族で甲子園を訪れた人も、それぞれの世代で楽しめる構成になっている。
2. 控え部員が主役級の存在感を発揮する滋賀学園の応援で特に目を引くのは、ユニホーム姿の野球部員がダンスに参加していることだ。
試合に出場する選手だけがチームの一員ではない。ベンチ入りできなかった部員も、スタンドから声と動きで仲間を支える。選手としての悔しさを抱えながら応援に全力を注ぐ姿には、高校野球ならではの青春の物語がある。
2025年の報道では、村井コーチが控え部員たちについて、チームの役に立つためにダンスと声援に取り組んでいると説明している。応援が単なる余興ではなく、チーム活動の一部になっていることが分かる。
3. コミカルなのに動きがそろっている滋賀学園のダンスは、表情や動きに遊び心がある一方、振り付けのキレが際立つ。
観客が思わず笑顔になるような演出と、全員が真剣に動きを合わせる姿のギャップが印象に残る。単純に面白いだけではなく、練習を重ねて完成度を高めているからこそ、映像でも魅力が伝わる。
4. アルプススタンド全体を巻き込む村井コーチは2024年のインタビューで、保護者にも一緒に応援してもらうため、野球部と保護者席を横並びにする工夫を紹介している。
地方大会から一緒に応援することで、甲子園に来たときには保護者や生徒も自然に参加できる。振り付けが覚えやすいことも、スタンド全体の一体感を生み出す要因だ。
5. 毎年変化するから次の試合も楽しみになる滋賀学園の応援曲は、毎年少しずつ入れ替わる。2025年には「チャンカパーナ」や「One Night Carnival」が登場し、2026年には「とくべチュ、して」が話題になった。
一方で「MEGALOVANIA」や「A列車で行こう」のような曲は継続して使用されている。
定番曲によって学校らしさを保ち、新曲によって新鮮さを生み出す。このバランスが、過去の大会を知るファンにも新しく知った人にも楽しみを提供している。
【誤解と事実】滋賀学園の応援曲や応援団について知っておきたいこと
人気が高まる一方で、滋賀学園の応援については、演出の派手さだけが注目されることもある。実際の活動を理解するには、いくつかのポイントを整理しておきたい。
応援ダンスは2024年に突然始まったわけではない2024年夏のSNSでの拡散によって、滋賀学園の応援を初めて知った人は少なくない。しかし、ダンスの始まりは2016年にさかのぼる。
当時、チアリーディング部が踊るなら野球部員も一緒に踊りたいという要望が出たことがきっかけだったと、村井コーチが2025年の報道で振り返っている。
つまり、SNSで有名になるために考案された演出ではなく、生徒の自主的な希望から始まった応援文化なのである。
応援は野球部員だけで完成するものではない村井コーチが振り付けを担当し、チアリーディング部が参加。ジャズオーケストラ部も音楽面で協力している。
2024年の甲子園応援では、ジャズオーケストラ部を中心に県内の中学・高校の生徒も演奏に加わる計画が学校応援コミュニティで紹介された。
また、2026年の第98回選抜大会の2回戦について、学校公式発表は甲西高校吹奏楽部の演奏への感謝を記している。大会や試合によって協力体制が異なる点も押さえておきたい。
派手なダンスだけが評価されているわけではない2025年のセンバツ前には、SNS上で控え部員のダンスに対する批判的な意見もあったとFull-Countが報じている。
一方で、村井コーチは、控え部員たちがチームの役に立ちたいという思いで練習していることを説明した。応援は試合に出られない部員の新しい役割であり、次にグラウンドへ立つことを目指す選手たちへのエールでもある。
この活動を評価する際には、見た目の派手さやSNSでの反響だけでなく、選手の気持ち、日々の練習、チーム内での役割まで含めて見ることが大切だ。
【2026年センバツの結果】滋賀学園はどこまで勝ち進んだ?
応援が注目された第98回選抜高校野球大会で、滋賀学園は2年連続出場を果たした。
日本高等学校野球連盟の試合結果と滋賀学園の公式発表によると、初戦では長崎西に5対4で勝利。その後、3月24日の2回戦で八戸学院光星と対戦し、4対5で惜敗した。
2試合とも接戦となり、選手たちは最後まで勝利を目指して戦った。学校は2回戦後の公式発表で、現地やメディアを通じて応援した人々に感謝を伝えるとともに、甲西高校吹奏楽部の協力にも謝意を示している。
2026年春の滋賀学園応援は、勝ち進むことだけが話題の理由ではなかった。試合結果と並行して、アルプススタンドで繰り広げられる応援そのものが一つの見どころになっていたのである。
【滋賀学園の応援】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の滋賀学園の応援歌で話題になった曲は何ですか?
A1:特に話題になったのは、=LOVEの「とくべチュ、して」と、ゲーム『UNDERTALE』の「MEGALOVANIA」です。そのほか「A列車で行こう」「イン・ザ・ムード」「R.Y.U.S.E.I.」なども2026年春の演奏映像に収録されています。
Q2:滋賀学園の応援ダンスはいつから始まったのですか?
A2:2016年からです。初めて夏の甲子園に出場した際、チアリーディング部が踊るなら野球部員も参加したいという声がきっかけとなり、現在のスタイルにつながりました。
Q3:滋賀学園の応援ダンスを振り付けしているのは誰ですか?
A3:チアリーディング部のコーチを務める村井三幸さんです。生徒が希望する曲を聞き、意見を取り入れながら毎年振り付けを考えています。
Q4:松田虎太朗さんはどのような役割を担っていますか?
A4:2025年春と2026年春のセンバツで応援団長を務めました。声出しや振り付けを後輩に伝え、控え部員を中心とした応援団をまとめています。
Q5:滋賀学園の応援団はどのくらい練習していますか?
A5:2026年の報道では、野球部の練習後に30分から1時間程度、声出しや振り付けの練習を行っていると紹介されています。2025年の大会直前には、控え部員が1日約4時間練習していたという報道もあります。
Q6:滋賀学園の応援団は賞を受賞したことがありますか?
A6:あります。2025年4月9日に、第97回選抜高等学校野球大会の応援団優秀賞の授賞式が行われました。硬式野球部、チアリーディング部、ジャズオーケストラ部の生徒たちが出席しています。
Q7:2026年のセンバツで滋賀学園は何勝しましたか?
A7:初戦で長崎西に5対4で勝利しましたが、2回戦で八戸学院光星に4対5で敗れました。2試合とも1点差の接戦でした。
まとめ:【プロの結論】滋賀学園応援の魅力は伝統と進化の両立にある
滋賀学園の応援が甲子園で注目される理由は、話題性のある楽曲やキレのあるダンスだけではない。
2016年に始まった野球部員参加型の応援ダンスを土台に、村井三幸コーチの振り付け、松田虎太朗団長らによる後輩への指導、チアリーディング部やジャズオーケストラ部の協力が重なり、独自の応援文化を作り上げてきた。
2024年の「MEGALOVANIA」によるSNSでの話題化、2025年の応援団優秀賞、そして2026年の「とくべチュ、して」の採用は、その進化を象徴する出来事だ。
特に注目したいのは、流行を取り入れながらも、応援の中心にいるのが生徒たち自身であること。選手として出場する部員も、スタンドから支える部員も、それぞれの立場でチームの勝利を目指している。
滋賀学園の応援を楽しむなら、曲名を知るだけでなく、誰が振り付けを考え、どのように後輩へ伝え、なぜ控え部員が踊るのかにも目を向けたい。そこにこそ、甲子園の名物として受け継がれる滋賀学園らしさがある。
次の大会でも、伝統曲がどのように受け継がれ、新しいヒット曲がどんな振り付けで登場するのか。グラウンドの勝負とともに、アルプススタンドの進化にも期待が集まる。
主な根拠資料:デイリースポーツ、Full-Count、日刊スポーツ、滋賀学園高等学校公式発表、日本高等学校野球連盟、地域メディア「しがトコ」の取材記事・大会記録。