主な照合資料は、MLB公式の試合記録・延期発表、FOX Sportsのボックススコア、各試合の打撃・投球記録、2026年シーズン日程です。
2026年7月、ニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャースがヤンキー・スタジアムで対戦した3連戦は、ドジャースが2勝1敗で勝ち越した。7月17日の接戦、7月19日のダブルヘッダー2試合では、それぞれ異なる選手が勝敗を左右する活躍を見せた。
とりわけ注目されたのは、大谷翔平の打撃、山本由伸の完投、佐々木朗希の力強い投球、そしてトミー・エドマンとマックス・マンシーの勝負強さだ。試合結果だけでなく、打率・安打・打点・本塁打・OPS、投球回・奪三振・自責点を照らし合わせると、両チームの戦い方の違いが浮かび上がる。
【2026年7月の試合結果】ヤンキース対ドジャースは3試合で2勝1敗

2026年7月17日、ヤンキー・スタジアムで行われたシリーズ初戦は、ドジャースが2-1でヤンキースを下した。
続く7月18日の試合は、悪天候の予報を受けて延期された。MLBとヤンキースの公式発表によると、この試合は7月19日のダブルヘッダー第1試合として実施されることになった。
その結果、7月19日は昼の第1試合をドジャースが8-2で勝利し、夜の第2試合ではヤンキースが2-1で勝利。1日のうちに両チームがそれぞれ1勝を挙げた。
3試合のスコアと主な選手データ
| 日付・試合 | 最終スコア | 安打数 | 注目選手 | 投手のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 7月17日 | ドジャース 2-1 ヤンキース | 5-6 | マンシー2打点・本塁打 | 佐々木5回2/3、5奪三振 |
| 7月19日 第1試合 | ドジャース 8-2 ヤンキース | 10-4 | 大谷2打点、エドマン2打点 | 山本9回完投、7奪三振 |
| 7月19日 第2試合 | ヤンキース 2-1 ドジャース | 8-4 | エドマン本塁打、チザムJr.本塁打 | ベドナー1回2/3、無失点 |
3試合の合計では、ドジャースが11得点19安打、ヤンキースが5得点18安打だった。安打数の差はわずか1本だが、得点ではドジャースが6点上回っている。
この数字が示すのは、単純な安打数だけでは勝敗を説明できないということだ。得点圏での打撃、長打のタイミング、投手交代後の追加点がシリーズ全体の流れを左右した。
【打撃成績を徹底比較】大谷翔平・トミー・エドマン・マックス・マンシー
今回の3連戦で特に目立ったのが、ドジャースの大谷翔平、トミー・エドマン、マックス・マンシーの3選手だ。
それぞれの打撃スタイルは異なる。大谷は出塁と長打を期待される中心打者、エドマンは状況に応じた打撃と走塁を生かす選手、マンシーは一振りで試合の流れを変えられる長距離打者として存在感を示した。
大谷翔平:3試合で3安打、2打点大谷翔平の各試合の打撃結果は次のとおり。
- 7月17日:4打数0安打、0打点
- 7月19日第1試合:5打数2安打、2打点
- 7月19日第2試合:4打数1安打、0打点
3試合合計では13打数3安打、打率.231、2打点となる。本塁打はなかった。
特に7月19日の第1試合では、2安打2打点を記録。3回には二塁打を放ち、エドマンの生還につながったほか、自身もフレディ・フリーマンの適時打でホームを踏んだ。
大谷の成績を評価する際には、本塁打の有無だけで判断しないことも大切だ。二塁打や適時打、四球による出塁など、打席ごとの役割を含めて見る必要がある。
トミー・エドマン:3試合で4安打、3打点、本塁打1本エドマンは、このシリーズで安定した打撃を披露した。
- 7月17日:3打数1安打(二塁打)
- 7月19日第1試合:4打数2安打、2打点
- 7月19日第2試合:2打数1安打、1打点、本塁打1本
合計すると9打数4安打、打率.444、3打点、1本塁打となる。
特筆すべきは、7月19日第2試合での代打本塁打だ。
ドジャースは0-1で迎えた8回表、代打で登場したエドマンが同点のソロ本塁打を放った。右中間方向への一発で試合を振り出しに戻し、終盤の勝負をさらに緊迫させた。
第1試合でも2安打2打点を挙げており、エドマンはダブルヘッダーを通じて打線の重要な役割を担った。
マックス・マンシー:7月17日の決勝2ランがシリーズの起点マンシーの最大の見せ場は7月17日の試合だった。
1-1で迎えた7回表、マンシーはヤンキースのゲリット・コールから勝ち越しの2ラン本塁打を放った。ムーキー・ベッツを一塁に置いた場面での一発で、これが決勝点となった。
3試合の打撃成績は次のとおり。
- 7月17日:3打数1安打、1本塁打、2打点
- 7月19日第1試合:4打数2安打
- 7月19日第2試合:2打数0安打
合計では9打数3安打、打率.333、2打点、1本塁打だった。
マンシーの価値は、安打数だけでは測れない。7月17日のように、同点の終盤で長打を放ち、一振りで試合の結果を変えられる点が大きい。
【投手成績を比較】山本由伸と佐々木朗希の投球内容
投手成績では、山本由伸と佐々木朗希の登板が日本の野球ファンにとって大きな注目材料となった。
ただし、両者の役割と登板条件は異なる。佐々木は7月17日の先発として試合を作り、山本は7月19日の第1試合で9回を投げ切った。
佐々木朗希:5回2/3、5奪三振、無自責点7月17日の佐々木朗希の投球成績は次のとおり。
- 投球回:5回2/3
- 被安打:5
- 失点:1
- 自責点:0
- 与四球:1
- 奪三振:5
ヤンキースに許した1点は、ジャソン・ドミンゲスの二塁打の後、捕手のパスボールによって生まれたものだった。そのため、佐々木に自責点は付かなかった。
MLB公式の試合記録では、この登板中に100マイル以上の球速を記録した投球が21球あったことも紹介されている。これは投球トラッキングが始まった2008年以降、ドジャースの投手として1試合最多の記録だった。
球速という分かりやすい数字だけでなく、5回2/3を投げて自責点0に抑えた点も評価したい。
山本由伸:9回完投、7奪三振、4被安打山本由伸は7月19日の第1試合で先発し、9回を一人で投げ切った。
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| 投球回 | 9回 |
| 被安打 | 4 |
| 失点 | 2 |
| 自責点 | 2 |
| 与四球 | 0 |
| 奪三振 | 7 |
| 投球数 | 102 |
与四球0という数字は、山本の投球内容を評価するうえで見逃せない。
ヤンキース打線に4安打を許したものの、無駄な走者を出さず、試合を通じて投球を組み立てた。結果として完投勝利を手にした。
先発投手が9回まで投げ切ることは、ブルペンの消耗を抑える意味でも大きい。ダブルヘッダーの第1試合という日程を考慮すると、山本の完投はチーム運営の面でも価値が高かった。
ヤンキース先発・ゲリット・コールとの比較7月17日に先発したコールは、6回を投げて4被安打、2自責点、8奪三振、1四球だった。
奪三振数だけなら佐々木の5個を上回ったが、7回にマンシーの2ランを許したことが敗戦につながった。
また、7月19日第1試合でヤンキースの先発を務めたキャム・シュリットラーは、4回1/3を投げて6被安打、3自責点、8奪三振、無四球だった。
この比較から分かるのは、奪三振数の多さと勝利が必ずしも一致しないことだ。投手を評価する際は、投球回、被安打、自責点、四球、被本塁打を総合的に確認する必要がある。
【勝敗を分けた3つのポイント】本塁打・完投・終盤の継投
今回の対戦は、3試合それぞれで異なる勝負のポイントがあった。
1.7月17日はマンシーの7回2ラン初戦はヤンキースが4回に1点を先制したが、ドジャースは7回にマンシーの2ランで逆転した。
ドジャースの安打数は5本で、ヤンキースの6本を下回っていた。それでも本塁打による2得点で試合を決めた。
ヤンキースはコールが8奪三振を記録する好投を見せたものの、決定的な一発を防げなかった。
2.7月19日第1試合は山本の完投と8回の集中打第1試合ではドジャースが3回に2点を先制。5回にも追加点を挙げた。
そして8回には打線がつながり、一挙5得点。エドマンの適時打、大谷の適時打などでリードを大きく広げた。
ヤンキースの反撃は2点にとどまり、山本が最後までマウンドを守った。
3.7月19日第2試合はエドマンとチザムJr.の本塁打合戦夜の第2試合は、両チームとも得点を重ねられない展開が続いた。
8回表、エドマンがソロ本塁打を放ち、ドジャースが1-1の同点に追いつく。
しかし、その裏、ヤンキースのジャズ・チザムJr.がエバン・フィリップスから勝ち越しのソロ本塁打を放った。
ヤンキースのデビッド・ベドナーは8回途中から登板し、1回2/3を無安打無失点、2奪三振で締めくくった。
ドジャースは最後まで追いつけず、ヤンキースが2-1で勝利した。
【2026年最新対戦成績】ボックススコアとOPSの正しい見方
今回の3試合を正しく評価するには、単純な打率や本塁打数だけでなく、複数の指標を組み合わせる必要がある。
打撃指標の見方
- 打率(AVG):打数に対する安打の割合。
- 安打(H):打者が記録したヒット数。
- 打点(RBI):打者の打撃によって入った得点。
- 本塁打(HR):打者が一振りで本塁まで到達した記録。
- 出塁率(OBP):安打、四球、死球などを考慮した出塁能力。
- 長打率(SLG):単打・二塁打・三塁打・本塁打の価値を反映する指標。
- OPS:出塁率と長打率を合計した打撃指標。
OPSは、打者がどれだけ出塁し、長打を生み出しているかを総合的に把握するのに役立つ。ただし、3試合だけの短期成績とシーズン全体のOPSは区別して読む必要がある。
投手指標の見方
- 投球回(IP):投手がアウトを取った回数を3アウト単位で表したもの。
- 奪三振(SO):三振を奪った数。
- 自責点(ER):投手自身の責任と判断される失点。
- 与四球(BB):打者に四球を与えた数。
- 防御率(ERA):9イニング換算の自責点。
特に注意したいのが投球回の表記だ。MLBのボックススコアで「5.2」は5.2イニングという小数ではなく、5回2/3を意味する。
佐々木の5.2回と山本の9.0回を単純な小数として計算すると、投球内容を正しく理解できない。
また、佐々木の7月17日のように、失点が記録されても自責点が0になるケースもある。失点と自責点は別の項目として確認したい。
今回の3連戦では、ドジャースが19安打、ヤンキースが18安打と大きな差はなかった。それでも得点は11対5。マンシーの本塁打、山本の完投、エドマンの適時打と本塁打が、数字以上に大きな意味を持った。
【よくある質問】ヤンキース対ドジャース試合選手データ
Q1:2026年7月のヤンキース対ドジャースはどちらが勝ち越した?
A1:7月17日と19日の計3試合では、ドジャースが2勝1敗で勝ち越した。7月19日のダブルヘッダーはドジャースが第1試合に勝ち、ヤンキースが第2試合に勝利した。
Q2:山本由伸の2026年7月19日の投球成績は?
A2:9回を完投し、4被安打、2失点、2自責点、7奪三振、与四球0だった。ドジャースの8-2の勝利に貢献した。
Q3:佐々木朗希はヤンキース戦で何奪三振を記録した?
A3:7月17日の登板で5回2/3を投げ、5奪三振、5被安打、1失点、自責点0を記録した。
Q4:大谷翔平の7月17日・19日の打率は?
A4:3試合合計で13打数3安打、打率.231、2打点だった。7月19日の第1試合では2安打2打点を記録した。
Q5:トミー・エドマンとマックス・マンシーは何本の本塁打を打った?
A5:対象3試合では、エドマンが1本、マンシーが1本を記録した。エドマンは3打点、マンシーは2打点だった。
Q6:7月19日にダブルヘッダーが行われた理由は?
A6:7月18日の試合が悪天候の予報によって延期されたため。延期分を7月19日の第1試合として実施し、予定されていた第2試合と合わせてダブルヘッダーとなった。
まとめ:2026年7月のヤンキース対ドジャースは投手力と勝負強さが明暗を分けた
2026年7月のヤンキース対ドジャースは、3試合でドジャースが2勝、ヤンキースが1勝という結果に終わった。
打撃面では、3試合で4安打3打点を記録したトミー・エドマン、決勝2ランを放ったマックス・マンシーが存在感を示した。大谷翔平も7月19日の第1試合で2打点を挙げ、攻撃に貢献している。
投手面では、佐々木朗希の無自責点の好投と、山本由伸の9回完投が大きな見どころだった。特に山本の与四球0、7奪三振という数字は、安定した試合運びを象徴している。
一方、ヤンキースも7月19日の第2試合でエドマンの同点弾にチザムJr.の勝ち越し弾で応え、シリーズ最終戦を制した。
【プロの結論】
この3連戦から読み取れるのは、スター選手の個人成績だけでは勝敗の全体像を把握できないということだ。
打率やOPSで打者の能力を、投球回・奪三振・自責点で投手の働きを確認し、さらに試合終盤の得点経過と継投を照らし合わせることで、勝敗の理由が明確になる。
2026年のヤンキース対ドジャースを振り返る際は、大谷翔平の打撃だけでなく、山本由伸の完投、佐々木朗希の投球、エドマンとマンシーの勝負強さまで含めて比較することが、試合選手データを読み解く最も確かな方法だ。