ホーム スポーツ 【通算成績を徹底検証】オランダ2勝・モロッコ1勝・引き分け1試合

【通算成績を徹底検証】オランダ2勝・モロッコ1勝・引き分け1試合

黒田 亮 黒田 亮 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

オランダサッカー協会(KNVB)の公式記録で確認すると、両代表の通算対戦成績は、オランダの2勝1分け1敗。4試合の合計得点はオランダ6点、モロッコ5点となっている。

数字だけを見るとオランダがわずかに優勢だ。しかし、1999年にはモロッコがオランダのホームで勝利し、2026年にはPK戦でもオランダを退けた。対戦の歴史を振り返ると、オランダが一方的に主導権を握ってきたわけではない。

通算成績の基本データ
比較項目 オランダ代表 モロッコ代表
対戦数 4試合 4試合
勝利 2 1
引き分け 1 1
敗戦 1 2
総得点 6 5
1試合平均得点 1.50 1.25

※PK戦は通常の試合得点とは別に扱い、延長戦終了時点の1-1を引き分けとして集計。PK戦ではモロッコが勝利している。

ここで注意したいのが、データベースによって勝敗表示が異なる点だ。PK戦の結果を勝敗に含める集計では、オランダ2勝・モロッコ2勝と表示される場合がある。一方、試合そのもののスコアを基準にすれば、オランダ2勝、モロッコ1勝、引き分け1試合という整理になる。

検索時に数字が食い違って見える場合は、PK戦の勝敗を通常の勝敗に加算しているかどうかを確認すると理解しやすい。

【歴代対戦を時系列で比較】1994年・1999年・2017年・2026年の試合結果

サッカーオランダ代表対サッカーモロッコ代表統計情報

オランダ代表とモロッコ代表の過去の試合結果を年代順に並べると、4試合すべてが1点差以内、あるいは同点で決着している。両国の実力差が大きく開いた試合はなく、接戦が続いてきたことが分かる。



1994年6月29日:モロッコ 1-2 オランダ

オランダ勝利
1994年FIFAワールドカップ・グループF
デニス・ベルカンプが43分に先制。モロッコのハッサン・ナデルが47分に同点としたが、77分にブライアン・ロイが決勝点を決めた。


1999年4月28日:オランダ 1-2 モロッコ

モロッコ勝利
国際親善試合・ヘルレドーム
ユセフ・チッポとサラヘディン・バシールが得点。オランダは88分にルート・ファン・ニステルローイが1点を返したものの、追いつけなかった。


2017年5月31日:モロッコ 1-2 オランダ

オランダ勝利
国際親善試合・アガディール
クインシー・プロメスが22分、フィンセント・ヤンセンが68分に得点。モロッコはムバルク・ブスファの72分のゴールで反撃した。


2026年6月29日:オランダ 1-1 モロッコ

PK戦でモロッコ勝利
FIFAワールドカップ・ラウンド32
コーディ・ガクポとイッサ・ディオプが得点。延長戦でも決着せず、PK戦を2-3で制したモロッコが勝ち上がった。


上記の1994年、1999年、2017年の得点者と試合経過は、オランダ代表の公式記録であるOnsOranjeの掲載内容とも一致する。2026年の試合結果はFIFAの大会記録およびOptaの試合分析で確認できる。

1994年ワールドカップ:オランダが接戦を制す

最初の対戦は1994年6月29日、アメリカ大会のグループFで実現した。

オランダはデニス・ベルカンプのゴールで先制したが、後半開始直後にハッサン・ナデルに同点ゴールを許す。試合が動いたのは77分だった。途中出場のブライアン・ロイが勝ち越し点を挙げ、オランダが2-1で勝利した。

この試合は、後年の対戦を考えるうえでも興味深い。モロッコは先制を許しても試合を振り出しに戻しており、早い段階で相手の優位を崩す力を示していた。

1999年国際親善試合:モロッコが敵地で勝利

2度目の対戦は1999年4月28日、オランダのアーネムにあるヘルレドームで開催された。

この試合では、モロッコが58分にユセフ・チッポ、69分にサラヘディン・バシールのゴールで2点を先行した。オランダは88分にルート・ファン・ニステルローイが得点したが、反撃は1点にとどまった。

当時のオランダはフランク・ライカールトが指揮を執り、エドウィン・ファン・デル・サールやクラレンス・セードルフ、マルク・オーフェルマルスらが出場。一方のモロッコにはムスタファ・ハッジやヌレディン・ナイベトらが名を連ねていた。

2017年国際親善試合:オランダが再び勝ち越す

2017年5月31日の対戦は、モロッコのアガディールにあるスタッド・アドラーで行われた。

オランダは22分にクインシー・プロメスが先制し、68分にはフィンセント・ヤンセンが追加点を記録。モロッコはムバルク・ブスファが72分に1点を返したものの、オランダが2-1で逃げ切った。

オランダ側では、当時若手だったマタイス・デ・リフトが70分に退場処分を受けている。数的不利になった状況でも勝利を守った点は、この試合の重要な特徴だ。

【2026年W杯の真相】1-1からPK戦2-3、モロッコが勝利した理由

2026年6月29日(開催地時間)、両代表はFIFAワールドカップのラウンド32で対戦した。試合会場はメキシコのモンテレイにあるエスタディオBBVA。日本時間では6月30日の試合として扱われる日程だった。

試合は前半を0-0で折り返し、後半72分にオランダが先制する。得点者はコーディ・ガクポ。途中出場したワウト・ヴェグホルストが攻撃の起点となり、クライセンシオ・サマーフィルのアシストからガクポがゴールを決めた。

オランダが逃げ切るかに見えた90分以降、モロッコが反撃する。90分過ぎにイッサ・ディオプがチェムスディン・タルビのクロスに合わせて同点ゴール。試合は1-1のまま延長戦に突入した。

コーディ・ガクポとイッサ・ディオプの得点記録
選手 所属代表 得点時間 得点内容
コーディ・ガクポ オランダ 72分 サマーフィルのアシストから先制
イッサ・ディオプ モロッコ 90分過ぎ タルビのクロスから同点

両選手のゴールは、試合の流れを大きく変えた。ガクポはワールドカップでの通算得点を6に伸ばし、オランダ代表の同大会歴代得点ランキングでも上位に位置する記録を残した。Optaによると、オランダのワールドカップ最多得点記録はジョニー・レップの7得点で、ガクポは6得点に到達している。

PK戦2-3の決着を振り返る

延長戦でも両チームは得点できず、勝負はPK戦へ持ち込まれた。

オランダはテウン・コープマイネルスとワウト・ヴェグホルストが成功。一方、ジャスティン・クライファート、クインテン・ティンバー、クライセンシオ・サマーフィルが失敗した。

モロッコはスフィアン・ラヒミ、チェムスディン・タルビ、イスマエル・サイバリが成功。ニール・エル・アイナウイとアクラフ・ハキミは決められなかったものの、3本の成功で勝利を確定させた。


PK戦の結果

オランダ

2


5人中2人成功


-


PK戦

モロッコ

3


5人中3人成功


試合結果(延長戦終了時)
1-1


勝ち上がり
モロッコ代表

特に大きかったのが、モロッコのGKヤシン・ブヌによるサマーフィルのキックのセーブだ。最後はイスマエル・サイバリが成功させ、モロッコの勝利を決定づけた。

Optaの試合分析によれば、モロッコは2022年ワールドカップのスペイン戦に続き、ワールドカップのPK戦で2連勝を達成した。対照的にオランダはPK戦で敗退する結果となった。

【ボール支配率・シュート数を比較】2026年の試合データが示した両国の違い

2026年のオランダ対モロッコ戦で特徴的だったのは、ボール支配率とシュート数の差だ。試合結果は1-1だったが、試合内容を数字で見るとモロッコが攻撃面で優勢だった。

2026年W杯の主要スタッツ
試合統計 オランダ モロッコ
ボール支配率 30% 70%
シュート数 6 11
枠内シュート 2 5
枠外シュート 1 4
コーナーキック 5 8
ファウル 18 15
期待得点(xG) 約0.23 約1.40

※期待得点はOptaの分析値。その他の数値は試合統計サービスの掲載データに基づく。統計の集計方法によって細部に差が生じる場合がある。

ボール支配率70%のモロッコが試合を主導

最も目立つ数字は、モロッコの70%というボール支配率だ。オランダは30%にとどまり、ボールを保持して試合を組み立てる時間では大きく後れを取った。

モロッコは中盤でのボール保持からサイドを使った攻撃を展開。アクラフ・ハキミらが攻撃に絡み、相手ゴール前へボールを運んだ。Optaの分析では、モロッコは11本のシュートから約1.40の期待得点を記録している。

一方のオランダは、ボールを持ち続けるよりも、相手の攻撃をしのいで素早く前進する展開が目立った。少ない攻撃機会からガクポの先制点を生み出した点は評価できるが、試合全体を支配したとは言い難い。

シュート数はモロッコ11本、オランダ6本

シュート数でもモロッコが11本、オランダが6本と優位だった。枠内シュートもモロッコが5本、オランダが2本。攻撃機会の量だけでなく、ゴールを脅かす回数でも差が出ている。

ただし、シュート数が多いからといって必ず勝てるわけではない。オランダは限られたチャンスを得点に結びつけ、一時はリードを奪った。モロッコは攻撃の優勢を最後まで維持し、終了間際に同点へ追いついた。

この試合では、モロッコの攻撃力に加え、オランダの守備対応、両GKのセーブ、そしてPK戦での精神的な強さが結果を左右した。

数字から分かる両代表の特徴

- オランダ代表:少ないボール保持からでも得点機会を作る力がある一方、相手に長時間ボールを保持されると守備の負担が増える。
- モロッコ代表:ボールを保持して攻撃を継続する能力が高く、シュート機会も多かった。試合終盤まで攻撃の圧力を維持した。
- 共通点:得点差が小さい試合では、決定機の質やGKの働きが勝敗を大きく左右する。

【対戦傾向を専門分析】オランダとモロッコはなぜ接戦になるのか

4試合の結果から浮かび上がるのは、オランダの攻撃力とモロッコの粘り強さが対照的に表れてきたことだ。

1. 先制しても試合を決め切れない展開

1994年のワールドカップでは、オランダが先制した後にモロッコが同点に追いついた。2017年の親善試合でも、オランダが2点をリードした後にモロッコが1点を返している。

2026年大会では、オランダが72分に先制したものの、試合終了直前に同点ゴールを許した。3つの試合に共通しているのは、リードを奪われた側が試合を諦めず、反撃の機会を作った点だ。

2. モロッコは欧州の強豪相手にも戦える

モロッコ代表はアフリカを代表するチームであり、欧州の強豪との対戦でも組織的な守備と素早い攻撃を武器にしてきた。

2022年ワールドカップではスペイン、ポルトガルを破って準決勝に進出。2026年のオランダ戦でも、70%のボール支配率と11本のシュートを記録し、攻撃面で主導権を握った。

この実績を踏まえると、モロッコを単なる守備的なチームとして捉えるのは適切ではない。ボールを保持して攻撃を組み立てる力と、試合終盤まで戦い続ける粘り強さを併せ持っている。

3. PK戦ではGKの能力と準備が決定的になる

2026年の試合で象徴的だったのは、ヤシン・ブヌの働きだ。PK戦はキッカーの技術だけでなく、GKの反応、相手のコースを読む能力、選手の心理的な状態が複雑に絡み合う。

モロッコはブヌのセーブを勝利につなげ、サイバリが最後のキックを成功させた。通常の試合時間での支配率やシュート数とは異なる要素が、最終的な勝敗を決めたのである。

4. 通算成績だけで両チームの優劣は判断できない

オランダは4試合で2勝を記録し、得点数でも6対5と上回っている。しかし、モロッコは2026年の直接対決で勝ち上がり、ワールドカップの舞台でオランダを敗退させた。

歴代成績は過去の傾向を理解する材料にはなるが、次の対戦の勝敗を保証するものではない。代表チームは監督、選手構成、戦術、コンディションが大会ごとに変化するためだ。

【よくある質問】サッカーオランダ代表対サッカーモロッコ代表の統計情報

Q1:オランダ代表とモロッコ代表の通算対戦成績は?

A1:2026年までの公式記録では4試合で、オランダが2勝1分け1敗。得点数はオランダ6点、モロッコ5点となっている。PK戦の結果を勝敗に含める集計方法では表示が異なる場合がある。

Q2:2026年ワールドカップのオランダ対モロッコの結果は?

A2:延長戦終了時点で1-1。PK戦はオランダ2-3モロッコとなり、モロッコが勝ち上がった。開催地時間では2026年6月29日の試合で、日本時間では6月30日に当たる。

Q3:2026年の試合で得点した選手は誰?

A3:オランダはコーディ・ガクポが72分に先制。モロッコはイッサ・ディオプが90分過ぎに同点ゴールを決めた。

Q4:2026年の試合のボール支配率とシュート数は?

A4:ボール支配率はオランダ30%、モロッコ70%。シュート数はオランダ6本、モロッコ11本だった。枠内シュートもオランダ2本に対してモロッコ5本と、モロッコが上回っている。

Q5:1994年ワールドカップではどちらが勝った?

A5:オランダが2-1で勝利した。デニス・ベルカンプとブライアン・ロイが得点し、モロッコはハッサン・ナデルがゴールを決めている。

Q6:1999年と2017年の親善試合の結果は?

A6:1999年4月28日はモロッコがオランダに2-1で勝利。2017年5月31日はオランダがモロッコに2-1で勝利した。どちらも1点差の接戦だった。

まとめ:オランダ対モロッコは歴代4試合すべてが接戦

サッカーオランダ代表とモロッコ代表の対戦成績を1994年から2026年まで振り返ると、4試合でオランダ2勝、モロッコ1勝、引き分け1試合。合計得点はオランダ6点、モロッコ5点と、わずかな差に収まっている。

1994年のワールドカップではオランダが勝利し、1999年の親善試合ではモロッコが敵地で勝利。2017年は再びオランダが勝った。そして2026年のワールドカップでは、1-1からのPK戦を2-3で制したモロッコが勝ち上がった。

特に2026年の試合は、両チームの特徴を象徴する一戦となった。モロッコは70%のボール支配率と11本のシュートで攻撃を主導。オランダは少ないチャンスから先制したが、最後までリードを守れなかった。

【プロの結論】両代表の実力を比較するときは、通算勝敗だけでなく、得点数、ボール支配率、シュート数、枠内シュート、PK戦の結果を分けて見ることが大切だ。とりわけ2026年の結果は、ボール保持の優位と試合の勝者が必ずしも一致しないことを示している。

歴代4試合のデータが示すのは、オランダがわずかに勝利数で上回りながらも、モロッコが大舞台で互角以上に渡り合ってきたという事実だ。今後の対戦でも、両国の戦術的な駆け引きと勝負どころでの決定力が、大きな見どころになる。

主な情報源:オランダサッカー協会(KNVB)公式記録・OnsOranje、FIFAワールドカップ2026公式試合結果、Opta Analystの試合分析、Flashscoreの試合統計。

同じカテゴリの記事

黒田 亮
SEOスペシャリスト 黒田 亮
プロフィールを見る →

スポーツ紙で15年の記者歴。試合結果と記録は球団・リーグの公式記録とNPB発表で照合し、移籍報道は球団の公式コメントが出るまで断定しません。

おすすめの関連記事