2026年の増田陸は、一軍63試合に出場。176打席、165打数で39安打を放ち、打率.236、6本塁打、16打点という成績を残した。
NPBの個人年度別成績によると、長打率は.382、出塁率は.270。両者を合算したOPSは.652となる。規定打席には到達していないため、シーズン全体を通した打撃評価では出場機会の少なさも考慮する必要がある。
増田陸・2026年一軍打撃成績
打率.236

本塁打6本
打点16
OPS.652
出塁率.270
長打率.382
そのほか、二塁打6本、四球7個、三振45個、盗塁1個を記録している。特に三振数と四球数のバランスは、今後の打撃改善を考えるうえで見逃せないポイントだ。
2025年と比べると長打力が改善2025年は87試合に出場し、打率.231、5本塁打、21打点、OPS.598だった。2026年は出場試合数が24試合減ったものの、本塁打は1本増えている。
加えて、長打率は.326から.382へ上昇。OPSも.598から.652へ改善した。打率の上昇幅はわずかだが、安打の中に占める長打の価値が高まった点は評価できる。
一方、出塁率は.272から.270へ微減している。四球も2025年の13個から2026年は7個に減少した。長打力を伸ばしながら、打席での粘りや出塁能力をどう高めるかが次のテーマになる。
【年度別成績の推移】2022年のブレークから2025年の復活、2026年までを比較
増田陸の一軍キャリアは、順調な右肩上がりではない。2022年に一軍で存在感を示した後、出場機会が大きく減少。2025年に再び出場機会を増やし、2026年も一軍戦力として起用された。
NPBの年度別記録と公開されている成績データを整理すると、次のようになる。OPSは出塁率と長打率の合計である。
出典:NPB個人年度別成績など。2023年は一軍出場なし。2026年はシーズン終了時点。
2022年:プロ初の一軍定着に挑戦2022年は69試合に出場し、打率.250、5本塁打、16打点を記録した。156打席でOPS.718という数字は、当時の若手内野手として注目できる内容だった。
特に、長打率.400、出塁率.318という数字からは、単打だけに頼らない打撃の可能性がうかがえる。プロ入り後に経験を積んできた増田陸にとって、一軍で自分の打撃を示した重要なシーズンだった。
2023~2024年:一軍での出場機会が減少2023年は一軍出場がなく、2024年も一軍出場は4試合、6打席にとどまった。2024年の打数は5で、安打は0。出塁率は.167だった。
この時期は、一軍で継続して打席に立つ機会を得られなかった時期にあたる。ただし、2024年の二軍成績は108試合出場、打率.225。二軍での実戦経験を積みながら、一軍での再浮上を目指す状況だった。
2025年:出場機会を増やし、初の4番も経験転機となったのが2025年だ。87試合に出場し、61安打、5本塁打、21打点を記録。一軍での出場機会を大きく増やした。
同年7月3日の阪神戦では、巨人の第95代4番打者に抜てきされた。プロ7年目、通算128試合目で初めて4番を任されたという経緯は、当時のチーム内での期待を示す出来事だった。
日刊スポーツによると、4番起用直前には54試合出場で打率.264、5本塁打、16打点を記録していた。直近では5番で先発出場を続けており、その働きが上位打線への抜てきにつながった。スポーツ紙の報道でも、4番として連続安打を記録したことが取り上げられている。
2026年:長打力を伸ばしながら競争を継続2026年は63試合に出場し、6本塁打を記録。前年より試合数は減ったが、本塁打数と長打率は改善した。
2022年のOPS.718には届いていないものの、2025年の.598から.652まで回復している。年度別の数字を見る限り、増田陸は一度のブレークで終わることなく、打撃の強みを再構築している段階にある。
【プロフィールと経歴】明秀日立高校から2018年ドラフト2位で巨人へ
背番号61
2000年6月17日生まれ・大阪府出身
右投右打・内野手
増田陸は2000年6月17日生まれ。高校野球の強豪として知られる明秀学園日立高校でプレーし、2018年のドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受けた。
NPBの選手名鑑では、身長179cm、体重92kg、右投右打の内野手として登録されている。プロ入り時から走攻守を備えた遊撃手として期待されていた選手だ。
高校時代は遊撃手として活躍明秀学園日立高校では1年秋から遊撃手のレギュラーを務め、3年時には主将を経験した。
2018年の選抜高校野球大会では、左手首を痛めながらも3試合で15打数5安打、打率.333を記録。大会後の検査で疲労骨折が判明したことも報じられている。
高校通算34本塁打という長打力に加え、遊撃を守れる身体能力も評価され、巨人からドラフト2位指名を受けた。
育成契約を経て支配下復帰プロ入り後は故障などもあり、すぐに一軍で結果を残すことはできなかった。2019年は一軍出場がなく、2020年、2021年も二軍で経験を積んだ。
週刊ベースボールONLINEの選手紹介によると、2021年シーズン終了後には育成契約となった。しかし、2022年3月に支配下登録へ復帰。同年5月6日に一軍初出場を果たした。
一度は育成契約を経験しながら、一軍で69試合に出場するまでになったことは、増田陸のキャリアを理解するうえで重要な転換点だ。
【巨人での起用法と守備位置】背番号61の内野手はどこを守る?
増田陸の登録ポジションは内野手。高校時代は遊撃手だったが、プロでは一塁なども経験し、2026年は一塁を中心に二塁でも起用されている。
2026年の守備成績を掲載するプロ野球データプラスによると、一軍では一塁手として53試合、二塁手として7試合の守備出場が記録されている。守備率は一塁.992、二塁.933だった。
一塁を中心とした起用が特徴2026年の守備記録からは、一塁手としての出場が中心だったことが分かる。二塁でも出場しているため、内野の複数ポジションを担当できることは起用上の選択肢になる。
一方で、複数ポジションを守れることと、それぞれの守備で高い安定感を示すことは別の問題だ。特に二塁の守備率.933は、一塁の.992と比較すると改善の余地がある。守備機会や試合数の違いも踏まえた評価が必要だ。
2025年には4番・一塁で先発2025年7月3日の阪神戦では「4番・一塁」で先発出場。翌日の広島戦でも4番を務め、初めての4番起用から連続して安打を放った。
当時の報道では、坂本勇人が5番に入り、増田陸とクリーンアップを組んだことも伝えられた。高校時代から巨人の坂本を目標とする存在として紹介されていた増田陸にとって、同じ打線の中心を担ったことは印象的な場面だった。
ただし、2025年に4番を経験したことが、そのまま2026年も主軸として固定されたことを意味するわけではない。2026年は63試合出場、41試合の先発という記録で、出場機会を得ながらレギュラー争いを続けたシーズンだった。
【巨人での評価と評判】増田陸の長所は長打力、課題は出塁能力
増田陸の評価を考える際には、打率だけで判断しないことが大切だ。2026年は打率.236ながら6本塁打を記録し、長打率.382、OPS.652という数字を残している。
巨人の内野手には複数のポジションを争う選手がいるため、打撃と守備の両面で安定した結果を残せるかが一軍定着に直結する。増田陸の場合、打球を遠くへ飛ばせる能力をどれだけ継続的な成績につなげられるかが評価の分かれ目になる。
評価できるポイント1:本塁打と長打率の上昇2025年と2026年の比較で最も注目できるのは長打率だ。2025年の.326に対し、2026年は.382まで上昇した。
本塁打も5本から6本に増えており、打席数が286から176へ減少した中で本塁打数を維持・上積みした点は前向きな材料だ。打撃の魅力である長打力は、引き続き一軍で戦うための武器になっている。
評価できるポイント2:一軍で複数の役割を経験一塁を中心に二塁でも起用され、2025年には4番も経験した。こうした経験は、試合展開やチーム事情に応じて起用できる選手としての可能性を示している。
特に、2022年に一軍で結果を残した後、出場機会が減少した時期を経験していることを考えると、2025年に再び先発起用を増やしたことには意味がある。
課題1:三振を減らし、四球を増やす2026年は176打席で45三振、7四球だった。三振率は25.6%、四球率は4.0%と、打席の中で三振が多く、四球による出塁が少ない傾向が見られる。
2025年は286打席で62三振、13四球だった。2026年は打席数が減ったことを考慮しても、三振率は上昇している。長打を狙う積極的なスイングを維持しながら、ボール球を見極める能力を高めることが課題だ。
課題2:出塁率を底上げする出塁率は2025年の.272から2026年の.270へ、わずかに低下した。長打率が改善した一方で、出塁率が伸びていない点は見逃せない。
長打を打てる選手でも、安打が出ない日に四球で出塁できればチームへの貢献度は高まる。打率を大幅に上げることだけでなく、四球を選び、相手投手に多くの球数を投げさせる打席を増やすことが重要になる。
課題3:守備の安定感を高める一塁では守備率.992と一定の安定感を示したが、二塁では.933だった。二塁の出場試合数は7試合と少ないため、数字だけで守備力全体を断定することはできない。
それでも、内野の複数ポジションで起用される選手には、どのポジションでも大きなミスを減らすことが求められる。打撃での長所を生かすためにも、守備面の信頼を積み重ねることが欠かせない。
【今後の課題と期待】増田陸が巨人でレギュラーをつかむ条件
2026年の増田陸は、長打力の改善という前進を見せた一方、出場試合数は前年を下回った。今後、巨人で一軍のレギュラーを目指すなら、単発の本塁打だけでなく、シーズンを通じて安定した打撃成績を残す必要がある。
期待されるのは中軸を任せられる長打力2025年には4番を経験し、2026年も6本塁打を記録した。こうした実績から、増田陸には打線の中で長打を期待できる選手としての可能性がある。
特に、2026年の長打率.382は前年の.326を上回っている。今後もこの数字を維持しながら打率と出塁率を改善できれば、より重要な打順で起用される可能性も広がる。
一軍定着には打撃の再現性が必要2022年のOPS.718、2025年の.598、2026年の.652という推移を見ると、年度によって打撃成績に差がある。
調子の良い時期に集中して結果を出すだけでなく、打撃が不調な時期にも最低限の出塁や進塁打を記録できるかが重要だ。三振を減らし、四球を増やすことは、その再現性を高めるための具体的な改善項目になる。
今後の増田陸を評価するための3つの判断基準
OPSと長打率の継続的な改善
2026年のOPS.652、長打率.382を一時的な数字で終わらせず、次のシーズンでも維持・向上できるか。
一軍での出場機会の増加
63試合出場からさらに出場機会を増やし、先発として継続的に打席に立てるか。
内野守備の安定
一塁を中心に、二塁など複数ポジションでも守備の信頼を高められるか。
増田陸は、すでに一軍で複数のシーズンを経験し、4番も任された選手だ。これから求められるのは、若手としての将来性だけではなく、実際の試合で結果を積み重ねること。長打力を維持しながら出塁能力と守備を磨ければ、巨人の内野陣における存在感はさらに高まるはずだ。
【増田陸と巨人に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:増田陸の2026年の成績は?
A1:NPB公表の2026年シーズン終了時点の成績は、一軍63試合出場、打率.236、39安打、6本塁打、16打点。出塁率.270、長打率.382で、OPSは.652となっている。
Q2:増田陸の巨人での背番号は何番?
A2:背番号は61。読売ジャイアンツに所属する右投右打の内野手である。
Q3:増田陸の出身高校とドラフト順位は?
A3:茨城県の明秀学園日立高校出身。2018年のプロ野球ドラフト会議で巨人から2位指名を受けて入団した。
Q4:増田陸はどこの守備位置を守る?
A4:登録上のポジションは内野手。2026年は一塁を中心に、二塁でも出場している。高校時代には遊撃手を務めていた。
Q5:2025年と2026年ではどちらの成績が良かった?
A5:出場試合数、打率、打点では2025年が上回る。一方、2026年は本塁打が5本から6本に増え、長打率も.326から.382、OPSも.598から.652に上昇した。長打力という観点では2026年に改善が見られる。
Q6:増田陸が今後レギュラーになるための課題は?
A6:三振を減らして四球を増やし、出塁率を改善することが課題。加えて、一塁・二塁などの守備を安定させ、一軍で継続的に先発出場できる実績を積み重ねることが求められる。
まとめ:増田陸は長打力を武器に巨人の内野レギュラーを目指す
増田陸は2026年、巨人で63試合に出場し、打率.236、6本塁打、16打点を記録した。2025年と比べると出場試合数と打点は減少したものの、長打率とOPSは改善している。
2018年ドラフト2位で入団し、育成契約も経験した増田陸は、2022年に一軍で結果を残し、2025年には巨人の4番も務めた。2026年は一塁を中心に二塁も守りながら、一軍での出場機会を得た。
今後の焦点は、長打力を維持したまま出塁率を引き上げ、三振を減らせるかどうかだ。さらに守備の安定感を高めれば、内野の選択肢としてチームに貢献できる場面も増える。
2026年は長打力の改善を示したシーズン。次のステップは、その打撃を一軍で継続して発揮し、レギュラーとしての地位を確立することだ。 背番号61の増田陸が、巨人の打線と内野陣でどこまで存在感を高めるか、今後も注目したい。