2026年の共栄大学野球部は、東京新大学野球連盟1部の春季リーグ戦で優勝し、第75回全日本大学野球選手権大会への出場を果たした。新井崇久監督のもと、山谷和永や石垣友大ら4年生を中心に戦い、全国の舞台でも存在感を示したチームだ。一方、秋季リーグ戦では5勝6敗で4位となり、春から秋にかけて異なる結果を残している。
2026年11月2日時点で確認できる公式発表とリーグ戦記録を整理すると、春季優勝、全国大会での天理大学との接戦、秋季リーグ4位という一年の流れが見えてくる。監督・主将・注目選手のプロフィールから、部員一覧、2026年新入部員、歴代成績、スポーツ推薦による入部条件まで、共栄大学硬式野球部の現在地を詳しく解説する。
【2026年最新戦績】共栄大学野球部は春季リーグ優勝、秋季4位

2026年の共栄大学硬式野球部を語るうえで、最も大きな実績は春季リーグ戦の優勝だ。
東京新大学野球連盟の2026年度春季1部リーグは4月から5月にかけて開催された。共栄大学は9勝2敗、勝ち点4という成績で頂点に立ち、東京新大学野球連盟代表として全日本大学野球選手権大会への出場権を獲得した。
春季リーグ戦の主な対戦結果春季リーグでは、創価大学、杏林大学、東京国際大学といった強豪校を相手に勝ち点を積み上げた。
- 4月11日・12日:駿河台大学に連勝
- 4月18日・19日:杏林大学に連勝
- 4月25日・26日:創価大学に連勝
- 5月9日~11日:流通経済大学との対戦は1勝2敗
- 5月16日・17日:東京国際大学に連勝
特に注目したいのは、創価大学との対戦だ。4月25日の初戦を10対1、翌26日の試合を2対1で制している。強豪相手に連勝できたことは、優勝を引き寄せた大きな要素だった。
一方、流通経済大学には初戦を5対3で勝ったものの、その後2試合を落とした。全試合を通して圧倒したわけではなく、接戦や連敗の危機を乗り越えながら優勝をつかんだシーズンだった。
秋季リーグ戦は4位で終了春季優勝を経て迎えた秋季リーグ戦は、9月3日から10月18日まで開催された。
東京新大学野球連盟が公表した最終順位によると、共栄大学は11試合で5勝6敗、勝率.455、勝ち点2の4位。春季の優勝から順位を下げる結果となった。
- 創価大学:1勝2敗
- 東京国際大学:0勝2敗
- 杏林大学:0勝2敗
- 流通経済大学:2勝0敗
- 駿河台大学:2勝0敗
秋季の特徴は、流通経済大学と駿河台大学には連勝した一方、東京国際大学と杏林大学には連敗したことだ。創価大学には1勝を挙げたものの、勝ち越しには至らなかった。
最終週の10月17日には流通経済大学に3対1、翌18日には9対4で勝利。シーズンの最後を連勝で締めくくった。
2026年の成績を総合すると、共栄大学は春季にリーグを制する実力を示した一方、秋季には上位校との対戦で苦戦した。次のシーズンに向けて、強豪校との連戦を勝ち切る安定感が重要なテーマとなる。
【全日本大学野球選手権】天理大学に2対3で惜敗した全国大会
春季リーグ優勝によって出場を決めたのが、2026年6月8日に開幕した第75回全日本大学野球選手権大会だ。
共栄大学は東京新大学野球連盟代表として、2年ぶり5回目の出場を果たした。初戦の相手は阪神大学野球連盟代表の天理大学。試合会場は東京ドームだった。
6月8日の天理大学戦は1点差の接戦試合は9時から始まり、共栄大学は序盤から粘り強い戦いを見せた。
3回裏、石垣友大の四球をきっかけに共栄大学が先制。5回表に天理大学が3点を奪って逆転したものの、6回裏には共栄大学が1点を返した。
その後は両チームとも追加点を挙げられず、最終スコアは共栄大学2対3天理大学。惜しくも1回戦敗退となった。
一球速報.comの試合記録によれば、共栄大学は9安打、天理大学は5安打。失策はいずれも0だった。安打数では共栄大学が上回っていたものの、得点につなげきれなかったことが結果を分けた。
この試合では、佐藤夏月が先発し、馬場力也が救援。捕手は高橋倖冴が務めた。全国大会の舞台で4年生だけでなく下級生も出場し、経験を積んだことは今後につながる材料だ。
石垣主将が秋季リーグでの巻き返しを表明共栄大学が6月12日に掲載した大会報告では、試合後に石垣主将が大学に戻り、応援してくれた関係者への感謝を伝えたことが紹介されている。
春日部市の公式発表でも、全国大会に向けた主将の決意が取り上げられた。
「リーグ最終節の逆転勝利のように、全日本大会でも共栄大学らしく、チーム一丸となって最後の最後まで戦い抜いてまいります。」
全国大会ではその目標を勝利という形に結びつけられなかったが、春季優勝校として東京ドームで戦った経験は大きい。実際、秋季リーグの最終節では流通経済大学に連勝しており、シーズン終盤の立て直しも見られた。
【監督・主将・注目選手】新井崇久監督と山谷和永・石垣友大
2026年の共栄大学野球部を支えた中心人物は、新井崇久監督と主将の石垣友大、そして春季リーグで個人タイトルを獲得した山谷和永だ。
大学公式発表と2026年の全日本大学野球選手権大会の登録情報を整理すると、それぞれの役割と実績は次のようになる。
| 人物 | 役職・ポジション | 2026年の実績・関係 |
|---|---|---|
| 新井崇久 | 監督 | 2003年から指導。日本体育大学出身 |
| 石垣友大 | 主将・内野手 | 春季リーグのベストナイン(三塁手) |
| 山谷和永 | 外野手 | 春季リーグMVP・ベストナイン(外野手) |
| 川岸直将 | コーチ | 城西大学出身 |
| 飯田晴海 | コーチ | 東洋大学出身 |
新井崇久監督は、日本体育大学出身の指導者だ。
共栄大学の野球部は2002年秋に創部され、新井監督は2003年から監督に就任した。2017年に掲載された監督インタビューでは、創部当初は部員4人からのスタートだったことが紹介されている。
当初は練習環境や設備も十分ではなかったが、東京新大学野球連盟への加盟、リーグ戦での昇格、グラウンドの整備などを経て、現在のチームへと発展してきた。
2026年の全日本大学野球選手権大会の登録情報でも、新井監督が背番号50の監督として掲載されている。長期的にチームづくりに携わってきた人物であり、共栄大学の野球部を理解するうえで欠かせない存在だ。
主将・石垣友大は攻守の中心選手石垣友大は、2026年の主将を務めた国際経営学部4年生。茨城県の境高校出身で、内野手としてプレーしている。
春季リーグでは三塁手としてベストナインを受賞。全国大会の天理大学戦でも3番打者として出場し、チームの攻撃を担った。
主将としてチームをまとめるだけでなく、個人としてもリーグの表彰を受けた点が大きな特徴だ。
山谷和永は2026年春季リーグのMVPもう一人の注目選手が、国際経営学部4年生の山谷和永だ。本庄第一高校出身の外野手で、2026年春季リーグでは最高殊勲選手(MVP)とベストナイン外野手の二つの表彰を受けた。
全国大会の天理大学戦では1番打者として出場。春季リーグでの活躍を全国の舞台でも期待された選手だった。
山谷と石垣がともに4年生だったことを考えると、2026年は主力世代がチームをけん引した一年でもある。2027年以降は、この世代の卒業を見据えた後継者育成が重要になる。
【部員一覧・2026年新入部員】大会登録25名と新戦力37名
共栄大学野球部のメンバーを調べる際に注意したいのが、チーム全体の部員数と大会登録選手数の違いだ。
2026年の全日本大学野球選手権大会のチーム情報では、部員数は140名と掲載されている。一方、全国大会の出場登録選手は25名。つまり、全国大会の登録メンバーはチーム全体の一部であり、登録選手だけが全部員というわけではない。
2026年全日本大学野球選手権の登録メンバー大会登録25名をポジション別に整理すると、以下のとおりだ。
投手(7名)
佐藤夏月、内田海翔、佐々木潤也、笹ヶ瀬翔大、馬場力也、小川裕大、佐々木陽樹
捕手(3名)
味澤拓未、田中祐翔、高橋倖冴
内野手(9名)
石垣友大、高橋旬、花倉凪海、池口陽、鳥谷越大成、大澤一護、鈴木晶也、渡邊光、大石隼也
外野手(6名)
堀快翔、山谷和永、塩尻海星、濱島周蓮、石川航大、平本翔大
学年別では4年生12名、3年生5名、2年生8名という構成だった。投手7名、捕手3名、内野手9名、外野手6名という内訳からも、複数の学年に戦力が分散していることが分かる。
2026年4月入学の新入部員37名高校野球ドットコムは2026年4月25日、共栄大学硬式野球部の新入生37名を紹介した。関東地区を中心に、各地の高校でプレーしてきた選手が加わっている。
投手(13名)
- 熱田雄大(つくば秀英)
- 有川健太(西武台千葉)
- 齊藤洸太(折尾愛真)
- 佐野恭太郎(静清)
- 武田晄樹(帝京長岡)
- 築田駈翔(修徳)
- 土田陸翔(岩瀬日大)
- 徳井虎二郎(霞ヶ浦)
- 中敷領月(青森山田)
- 原田勘太郎(川口)
- 廣田陽心(新潟県央工)
- 水原歩也(足立学園)
- 吉崎煌雅(城西大城西)
捕手(6名)
- 今井琢満(昭和第一)
- 酒井玲央(浦和学院)
- 玉野凌也(市立川越)
- 野本大智(浦和実業)
- 羽石圭吾(帝京大可児)
- 福田貫太(常磐大)
内野手(11名)
- 大澤歩夢(関東第一)
- 岡崎陸成(鹿島学園)
- 小野寺翔虎(西武台千葉)
- 黒田亜優斗(多摩工科)
- 小松京奨(桐生第一)
- 佐藤信彦(東京実業)
- 谷口空志(日本航空)
- 西方航大(本庄第一)
- 日高王輔(折尾愛真)
- 山本暁斗(東海大相模)
- 山谷大夢(鶴岡東)
外野手(7名)
- 飯島涼介(前橋育英)
- 大原良太(豊南)
- オ二アエイピア涼(大宮東)
- 金子想隼(樹徳)
- 清水龍太朗(東北)
- 高田健太郎(西武台千葉)
- 森歩翔(本庄第一)
特に注目される新入生として報じられたのが、修徳高校出身の築田駈翔投手、浦和実業出身の野本大智捕手、関東第一出身の大澤歩夢選手だ。
高校野球ドットコムの報道では、築田は最速143キロの速球を持つ右腕として紹介され、野本は攻守に優れた捕手、大澤は関東第一でリードオフマンを務めた選手として取り上げられている。
37名という新入生の加入は、今後の選手層を考えるうえで注目したい材料だ。ただし、入学直後の新入生全員が公式戦の登録メンバーに入るわけではない。大学野球では、学年が進むにつれて経験を積み、競争を通じて出場機会を獲得していくことになる。
【歴代成績・強さの評価】共栄大学野球部は全国でどこまで戦ってきた?
共栄大学硬式野球部は2002年に創部された。東京新大学野球連盟には2003年に加盟し、2005年には1部へ昇格している。
2016年春には東京新大学野球連盟1部で初優勝。第65回全日本大学野球選手権大会への初出場も実現した。
2017年、2021年、2024年にも全国大会へ進出し、2026年が5回目の出場となった。
全日本大学野球選手権の歴代戦績東京新大学野球連盟の大会記録によると、共栄大学の過去の出場歴は次のとおりだ。
- 2016年:初出場。中央学院大学に1対6で敗退。
- 2017年:2年連続出場。石巻専修大学に1対6で敗退。
- 2021年:東北福祉大学に9対5で勝利。2回戦で福岡大学に0対5で敗退。
- 2024年:関西学院大学に1対2で敗退。
- 2026年:天理大学に2対3で敗退。
2026年大会までの通算成績は6試合1勝5敗。最高成績は2021年の2回戦進出となっている。
2026年春季優勝の回数には公表資料間で表記差2026年春季リーグの優勝回数については、少し注意したい点がある。
東京新大学野球連盟の歴代優勝校記録と春日部市の公式発表では、共栄大学は4季ぶり6回目の優勝とされている。一方、共栄大学が2026年5月20日に掲載した全国大会出場決定の告知では、2年ぶり5回目と記載されている。
優勝した事実と全国大会への出場については各資料で一致しているが、優勝回数の数字には違いがある。歴代成績を調べる際には、連盟の歴代優勝記録と大学の告知を区別して見る必要がある。
2026年の強さを客観的に評価すると共栄大学の2026年の強さは、春季と秋季の成績を分けて評価するのが適切だ。
春季は9勝2敗で優勝し、創価大学や東京国際大学にも連勝した。リーグ内で上位を争う力があることは、結果から明らかだ。
全国大会では天理大学に1点差で敗れたものの、9安打を放っており、全国の強豪相手にも一定の攻撃力を示した。
ただし、秋季は4位。上位3校との対戦では1勝6敗と苦戦している。春季の結果だけを見て常にリーグを圧倒するチームと評価するのは正確ではない。
現状の評価は、リーグ優勝を狙える実力を持ち、全国大会でも接戦を演じられる一方、強豪校との対戦で勝ち越す安定感に課題を残すチームというものだ。
【スポーツ推薦・入部条件】共栄大学野球部に入るには?
共栄大学野球部への入部を考えている高校球児や保護者にとって、気になるのがスポーツ推薦やセレクションの仕組みだ。
硬式野球部の公式「入部希望の皆さまへ」では、入部資格と入部方法が具体的に案内されている。
入部資格とセレクション公式案内に記載されている主な入部資格は次のとおり。
- 出身高校の野球部に3年間在籍していること。
- 共栄大学野球部のセレクションに参加すること。
- セレクションで合格認定を受けること。
セレクションは毎年8月に開催されると案内されている。また、セレクションとは別に、通常練習への参加も随時受け付けている。
スポーツ推薦入試などの受験が必要セレクションで合格認定を受けた後、共栄大学への入学を第一希望とする場合は、スポーツ推薦入学試験などを受験し、大学の入試に合格する必要がある。
つまり、野球部のセレクション合格だけで入学・入部が確定するわけではない。大学の入試手続きも必要になる。
学業と野球の両立を重視する活動方針共栄大学硬式野球部の公式案内では、学業優先の活動方針が示されている。
全体練習は授業前と授業後に行い、限られた時間を工夫して練習に取り組むスタイルだ。野球だけでなく、大学での学びや学生生活も大切にしている。
入部を検討する選手は、競技実績だけでなく、大学の授業と練習を両立できるか、チームの方針に合っているかも確認したい。
セレクションの参加希望者は、公式案内に従い、氏名・高校名・ポジション・連絡先を記載して野球部へ問い合わせる方法が案内されている。開催時期や募集条件は年度によって変更される可能性があるため、申し込み前に最新の案内を確認することが大切だ。
【共栄大学野球部】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:共栄大学野球部の2026年春季リーグの成績は?
A1:東京新大学野球連盟1部春季リーグで優勝した。9勝2敗、勝ち点4を記録し、第75回全日本大学野球選手権大会への出場を決めた。
Q2:2026年の共栄大学野球部の監督と主将は誰?
A2:監督は新井崇久氏、主将は石垣友大選手。山谷和永選手は2026年春季リーグでMVPとベストナイン外野手を受賞した。
Q3:2026年秋季リーグの順位は?
A3:東京新大学野球連盟1部で4位。5勝6敗、勝率.455、勝ち点2という成績だった。
Q4:2026年の全日本大学野球選手権ではどうなった?
A4:6月8日の1回戦で天理大学と対戦し、2対3で敗れた。共栄大学は9安打を記録したものの、1点差で初戦敗退となった。
Q5:共栄大学野球部に入部するにはどうすればよい?
A5:公式案内では、高校野球部に3年間在籍し、野球部のセレクションで合格認定を受けることが入部資格として示されている。その後、スポーツ推薦入学試験などを受験して大学に合格する必要がある。
まとめ:共栄大学野球部の2027年に向けた注目ポイント
2026年の共栄大学野球部は、春季リーグ優勝と全日本大学野球選手権大会への出場という成果を残した。山谷和永のMVP受賞、石垣友大の主将としての活躍も、チームを象徴する出来事だった。
一方、全国大会では天理大学に2対3で惜敗し、秋季リーグは4位で終了。春季の勢いを年間を通じて維持する難しさも表れた。
今後の注目点は、大きく3つある。
- 主力選手の世代交代:4年生の卒業を受け、2026年の新入生や下級生がどこまで主力に成長するか。
- 投手陣の安定:強豪校との対戦で試合を優位に進めるための投手層と継投の充実。
- 上位校との勝負強さ:秋季に苦戦した創価大学、東京国際大学、杏林大学との対戦で勝ち越せるか。
共栄大学野球部は、2002年の創部から約24年で全国大会に5回出場するチームへと成長した。部員4人から始まった野球部が、現在では140名規模の組織として活動している点も、その歩みを物語っている。
2026年は春の頂点と秋の課題、その両方を経験した一年だった。2027年に向けて、若手選手の成長とチーム全体の底上げが進めば、再び東京新大学野球連盟1部の優勝争いに加わることが期待される。