2026年2月10日に行われた混合ダブルスのメダル決定戦で、スウェーデンとイタリアが勝利しました。
最終結果を決めた4試合は次のとおりです。
準決勝(2月9日)
- スウェーデン 9-3 イギリス
- アメリカ 9-8 イタリア
メダル決定戦(2月10日)
- 3位決定戦:イタリア 5-3 イギリス
- 決勝:スウェーデン 6-5 アメリカ
世界カーリング連盟の公式試合記録では、いずれも8エンドで決着しています。特に決勝は最終エンドまで勝敗が分からない接戦となりました。
スウェーデン代表が劇的な金メダル
金メダル:スウェーデン
選手:イザベラ・ウラノー/ラスムス・ウラノー
決勝 6-5 アメリカ
スウェーデンの強さを語るうえで興味深いのは、予選から圧倒的な成績を残していたわけではないことです。
イザベラとラスムスの兄妹ペアは、予選序盤に2連勝した後、3連敗を経験。ノルウェー戦では0-9という厳しい敗戦もありました。
それでも終盤に立て直し、5勝4敗で4位通過。準決勝では予選1位のイギリスを9-3で破りました。
決勝ではアメリカに4-5とリードを許す展開から、最終エンドで2点を奪い、6-5で逆転。イザベラ・ウラノーの最後のショットが金メダルを決定づけました。
スウェーデンにとって、五輪混合ダブルスで初めての金メダルです。
アメリカ代表は初の混合ダブルス五輪メダル
銀メダル:アメリカ
選手:コーリー・シース/コーリー・ドロップキン
決勝 5-6 スウェーデン
アメリカは予選を6勝3敗で終え、3位で準決勝に進出しました。
準決勝ではイタリアとの接戦を9-8で制し、決勝へ進みました。
金メダルにはあと一歩届きませんでしたが、アメリカにとって混合ダブルスでは五輪初のメダル獲得となりました。
イタリア代表は地元開催で銅メダル
銅メダル:イタリア
選手:ステファニア・コンスタンティーニ/アモス・モザネル
3位決定戦 5-3 イギリス
北京2022五輪の金メダリストであるコンスタンティーニとモザネルは、今大会でも表彰台を確保しました。
予選2位から準決勝に進んだものの、アメリカに8-9で惜敗。しかし、3位決定戦ではイギリスに5-3で勝利し、地元ファンの前で銅メダルを獲得しました。
前回大会の金メダルから今回は銅メダルへ。2大会連続で五輪の表彰台に立った実績も注目されます。
【予選10チームの勝敗表】イギリスが8勝1敗で首位通過

ミラノ・コルティナ五輪のカーリング混合ダブルスには、10か国・地域が出場しました。
予選は総当たり方式で、各チームがほかの9チームと1回ずつ対戦します。
世界カーリング連盟が公表した公式順位表を整理すると、次のようになります。
予選順位・勝敗・最終順位一覧出典:世界カーリング連盟・2026年五輪公式ラウンドロビン順位表、公式最終結果。
この表から分かる最大の要点は、予選順位と最終順位が大きく入れ替わったことです。
予選4位だったスウェーデンが優勝し、予選1位だったイギリスは4位となりました。
一方、予選2位のイタリアと3位のアメリカは、それぞれ銅メダルと銀メダルを獲得しています。
予選順位と最終順位が違う理由混合ダブルスでは、予選の成績だけで金・銀・銅が決まるわけではありません。
予選上位4チームは準決勝に進み、そこで勝ち上がった2チームが金メダル決定戦に進出します。
つまり、予選1位で通過しても準決勝で敗れれば金メダルの可能性はなくなります。
今回のイギリスがその典型例です。8勝1敗という優れた成績を残しながら、準決勝でスウェーデンに敗れ、さらに3位決定戦でもイタリアに敗れました。
反対にスウェーデンは、予選4位から連勝して頂点に到達しました。
【準決勝進出条件】10チーム総当たりから上位4チームが勝ち抜け
2026年大会の競技方式では、10チームによる1次リーグ(ラウンドロビン)を実施し、勝敗数に基づいて順位を決めます。
準決勝に進めるのは、上位4チームだけです。
決勝トーナメントの組み合わせ公式競技規定では、準決勝の組み合わせは次の方式です。
- 予選1位 対 予選4位
- 予選2位 対 予選3位
この方式により、予選上位チームには比較的下位のチームと対戦できるメリットがあります。
2026年大会の実際の組み合わせは以下のとおりでした。
2026年混合ダブルス・決勝トーナメント
イギリス(予選1位)3
スウェーデン(予選4位)9
スウェーデンが決勝進出
イタリア(予選2位)8
アメリカ(予選3位)9
アメリカが決勝進出
スウェーデン6
アメリカ5
スウェーデン優勝
イタリア5
イギリス3
イタリアが銅メダル獲得
予選で5位から10位になったチームは、準決勝やメダル決定戦には進みません。
五輪の公式競技方式では、これらのチームはラウンドロビン終了時点の順位に基づいて最終順位が決まります。
したがって、カナダは5位、ノルウェーは6位、スイスは7位という結果になりました。
この点は、準決勝に進出した上位4チームとは異なる仕組みです。
【DSCとは?】同率時の順位決定方法を分かりやすく解説
カーリングの順位表を見る際、勝敗数が同じチームが複数あると、どちらが上位になるのか疑問に感じる人も多いはずです。
その際に関係するのが、ドローショットチャレンジ(DSC:Draw Shot Challenge)です。
DSCは、単純な得点差や勝利数とは違い、ストーンをどれだけ正確に中心に近づけられるかを測る指標です。
同率になった場合の順位決定の順番2026年五輪の公式競技規定では、予選終了時の同率チームについて、次の順序で順位を決定します。
直接対決の結果
2チームが同率の場合、両チームの直接対決の勝敗で順位を決めます。
同率チーム間の対戦成績
3チーム以上が同率の場合、該当チーム同士の試合結果を比較します。
DSCの数値
それでも順位が決まらない場合、DSCの平均距離を比較します。数値が小さいチームが上位です。
最良の非同一LSD
DSCでも決着しない場合、最も良い非同一のラストストーンドローの結果を比較します。
世界ランキング
それでも決まらない場合、世界カーリング連盟の公式世界ランキングを使用します。
DSCは、予選中に各チームが実施したラストストーンドロー(LSD)の距離を基に計算します。
計算の要点は次の3つです。
- 予選中の個々のLSDの距離を集計する。
- 複数回の測定結果から、最も不利な2つの結果を除外する。
- 残った距離の平均を算出する。
そして、平均距離が短いチームほど高いDSC順位になります。
例えば、平均距離が15cmのチームと30cmのチームなら、15cmのチームが上位です。
2026年大会のDSC順位にも注目世界カーリング連盟の公式DSC記録では、チェコが16.019cmでDSC1位となっています。
| DSC順位 | チーム | DSC |
|---|---|---|
| 1位 | チェコ | 16.019cm |
| 2位 | エストニア | 19.300cm |
| 3位 | スウェーデン | 19.413cm |
| 4位 | イギリス | 20.931cm |
| 5位 | スイス | 24.000cm |
ここで注意したいのは、DSC1位と大会総合1位は別物ということです。
チェコはDSCでトップでしたが、予選成績は3勝6敗で8位。DSCの数値だけで大会順位が決まるわけではありません。
また、2026年大会では同率チーム間の直接対決によって順位が整理されており、DSCを使う段階まで進まずに順位が確定しました。
例えば、6勝3敗で並んだイタリアとアメリカは、予選最終日の直接対決でイタリアが7-6で勝利しています。
DSCはあくまで、直接対決などの条件でも順位が決まらない場合に使用するタイブレークの仕組みです。
【混合ダブルスのルール】8エンド制とパワープレーが勝敗を左右する
カーリングの混合ダブルスは、男女各1人の2人で構成される競技です。
通常の4人制カーリングとは異なり、少人数で試合を進めるため、ショットの精度だけでなく、2人の意思疎通や戦術判断が結果に直結します。
8エンド制で行われる混合ダブルスの基本ルールは以下のとおりです。
| 項目 | ルール |
|---|---|
| チーム構成 | 男性1人・女性1人 |
| 試合形式 | 8エンド |
| 1チームの投球数 | 1エンド5投 |
| 先置きストーン | 両チーム各1個 |
| 投球担当 | 1人が1投目と5投目、もう1人が2~4投目 |
| パワープレー | 1試合につき各チーム1回 |
| 持ち時間 | 各チーム22分 |
| 同点の場合 | エクストラエンドで決着 |
出典:世界カーリング連盟「ミラノ・コルティナ2026競技規定」。
通常の4人制は10エンドですが、混合ダブルスは8エンドです。
加えて、各エンドの開始前に両チームのストーンが1個ずつ配置されます。そのため、投球数だけでなく、最初から配置されているストーンの位置も重要になります。
パワープレーとは?混合ダブルス独自の戦術として知られているのが、パワープレーです。
通常は中央付近に配置する先置きストーンを、ハウスの片側に寄せた配置に変更できます。
各チームは1試合につき1回、この権利を使えます。
パワープレーでは、ストーンを複数の角度から攻める展開を作りやすくなります。
ただし、使用するタイミングによっては相手に有利な配置を与える可能性もあります。試合の流れや得点差を見ながら使う必要があります。
実際、2026年の決勝でもパワープレーが使用され、終盤のリード争いに影響しました。
【カーリングミックスダブルスの速報順位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング混合ダブルス優勝国はどこですか?
A1:スウェーデンです。イザベラ・ウラノーとラスムス・ウラノーの兄妹ペアが、決勝でアメリカを6-5で破り、金メダルを獲得しました。
Q2:予選1位だったイギリスは何位になりましたか?
A2:最終4位です。予選は8勝1敗で首位でしたが、準決勝でスウェーデンに3-9、3位決定戦でイタリアに3-5で敗れました。
Q3:DSCとは何ですか?
A3:ドローショットチャレンジの略称です。予選中に行われたラストストーンドローの距離を平均し、同率チームの順位を決める際に使用する指標です。数値が小さいほど上位になります。
Q4:混合ダブルスは何エンド制ですか?
A4:8エンド制です。各チームは1エンドにつき5個のストーンを投げ、両チームそれぞれに1個の先置きストーンがあります。同点の場合は延長戦に進みます。
Q5:予選で5位以下だったチームもメダルを獲得できますか?
A5:2026年五輪の競技方式では、メダル決定戦に進めるのは予選上位4チームです。5位から10位のチームは予選終了時の順位が最終順位となります。
まとめ:2026年五輪の最終順位はスウェーデンが頂点、予選順位との違いに注目
2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング混合ダブルスは、スウェーデンが金メダル、アメリカが銀メダル、イタリアが銅メダルという結果になりました。
予選ではイギリスが8勝1敗で首位に立ちましたが、決勝トーナメントではスウェーデンが逆転優勝。予選4位から金メダルをつかんだ展開は、今大会を象徴する出来事でした。
今回の結果を確認する際に押さえておきたい要点は3つです。
1. 最終順位と予選順位を区別すること。 メダル順位は準決勝とメダル決定戦の結果で決まります。
2. 同率時は直接対決が先に適用されること。 DSCはその後も順位が決まらない場合の判定方法です。
3. 混合ダブルスは8エンド制であること。 先置きストーンやパワープレーなど、4人制とは異なる戦術があります。
大会は2026年2月10日に終了しましたが、スウェーデンの劇的な逆転優勝、アメリカの初メダル、イタリアの2大会連続表彰台は、混合ダブルスの競技史に残る結果です。
順位を調べる際は、世界カーリング連盟の公式記録に掲載された予選勝敗表と最終順位を分けて確認することが、正確な結果を把握する近道です。