2026年2月、イタリアのリビーニョで開催されたミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスノーボード女子ハーフパイプ。日本代表として出場した冨田せな、小野光希、清水さら、工藤璃星の4選手は、全員が予選を突破して決勝に進出した。決勝では小野光希が85.00点を記録し、見事に銅メダルを獲得。清水さらも4位、工藤璃星も5位に入り、日本勢の層の厚さを示した。
予選では清水さらが2位、工藤璃星が4位と好成績を残した一方、北京五輪銅メダリストの冨田せなと、前回大会9位だった小野光希も決勝への切符を獲得。さらに決勝では予選11位だった小野が表彰台に上がるという劇的な展開が生まれた。ここでは、2026年大会の女子ハーフパイプの最新結果を中心に、4人の日本代表の戦い、得点、競技日程、放送予定、競技ルールまで整理する。 HTML_BLOCK_HOLD_10
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの女子ハーフパイプは、イタリアのリビーニョ・スノーパークを舞台に行われた。
日本代表は、冨田せな、小野光希、清水さら、工藤璃星の4選手。経験豊富なオリンピアンと、世界の舞台で急成長を見せる若手選手がそろった顔ぶれだった。
2月11日の予選では、清水が87.50点で2位、工藤が84.75点で4位に入った。さらに冨田が77.50点で9位、小野が76.00点で11位となり、日本勢は出場した4人全員が上位12人に与えられる決勝進出枠を獲得した。
そして2月12日(日本時間13日未明)の決勝では、小野光希が85.00点をマークして3位。日本女子ハーフパイプに2大会連続のオリンピックメダルをもたらした。
優勝したのは韓国のチェ・ガオンで90.25点。2位にはアメリカのクロエ・キムが88.00点で入り、小野は世界の強豪を抑えて表彰台に立った。
注目すべきは、日本勢の結果が単なるメダル獲得だけではなかったことだ。予選2位の清水は決勝4位、予選4位の工藤は決勝5位。そして予選11位の小野が決勝で3位まで順位を上げた。4人がそれぞれ異なる形で実力を発揮した大会だった。
【女子ハーフパイプ予選結果】清水さら2位、工藤璃星4位!日本勢4人全員が突破

予選は2026年2月11日、現地時間10時30分からリビーニョで実施された。日本時間では同日18時30分にあたる。
出場選手は2本のランを滑り、最も高い得点が予選成績として採用される。上位12人が決勝へ進む形式だ。
日本代表4選手の予選順位と得点1位はアメリカのクロエ・キムで90.25点。日本勢では清水さらが87.50点で2位につけ、非常に高い完成度を示した。
予選の日本勢の結果は次のとおり。
- 2位:清水さら 87.50点
- 4位:工藤璃星 84.75点
- 9位:冨田せな 77.50点
- 11位:小野光希 76.00点
4人全員が12位以内に入り、決勝進出を決めた。
清水さらは1本目の失敗から2本目で大逆転予選で特に印象的だったのが、16歳の清水さらの巻き返しだ。
1本目は着地でミスがあり、19.75点と大きく出遅れた。しかし、2本目ではフロントサイド900やバックサイド900などの技を成功させ、87.50点を記録。最終的に予選2位まで順位を上げた。
1本目の失敗で後がない状況から、高難度の技を組み込んだ滑りをまとめたことが、決勝進出を大きく引き寄せた。
工藤璃星は安定した滑りで予選4位同じく16歳の工藤璃星も好調だった。1本目に83.50点を記録し、2本目では84.75点まで得点を伸ばした。
キャブ720をミュートグラブで決めるなど、技の組み立てと完成度を見せ、予選4位で決勝へ進出した。
冨田せなと小野光希も決勝へ北京2022冬季オリンピック銅メダリストの冨田せなは、1本目にボードがリップに引っかかるミスがあり50.50点。2本目に77.50点まで得点を伸ばし、9位で通過した。
小野光希も1本目の68.25点から2本目で76.00点に更新。予選11位で決勝進出を決めた。
この結果は、予選で一度失敗しても、次のランで立て直せる選手の対応力がハーフパイプでは大きな意味を持つことを示していた。
【女子ハーフパイプ決勝結果・得点】小野光希3位!日本勢の最終順位を比較
決勝は現地時間2026年2月12日19時30分、日本時間では2月13日午前3時30分から行われた。
決勝に進出した12人は、それぞれ3本のランに挑戦。最も高い得点が最終順位に採用された。
決勝の最終順位と日本勢の得点FIS(国際スキー・スノーボード連盟)の公式リザルトに基づく上位選手の結果は以下のとおり。
| 選手 | 国・地域 | 予選順位・得点 | 決勝順位・得点 |
|---|---|---|---|
| チェ・ガオン | 韓国 | 6位・82.25点 | 1位・90.25点 |
| クロエ・キム | アメリカ | 1位・90.25点 | 2位・88.00点 |
| 小野光希 | 日本 | 11位・76.00点 | 3位・85.00点 |
| 清水さら | 日本 | 2位・87.50点 | 4位・84.00点 |
| 工藤璃星 | 日本 | 4位・84.75点 | 5位・81.75点 |
| 冨田せな | 日本 | 9位・77.50点 | 9位・68.25点 |
日本勢の最終結果は、小野光希が銅メダル、清水さらが4位、工藤璃星が5位、冨田せなが9位。小野と清水は表彰台を争う僅差の戦いを繰り広げた。
小野光希は予選11位から銅メダルへ決勝で最大の躍進を見せたのが小野光希だった。
予選は76.00点の11位。決勝では1本目からフロントサイド1080を成功させるなど、完成度の高いルーティンを披露した。
1本目で85.00点を記録し、2本目と3本目では得点を更新できなかったものの、この最初の得点を守り切って3位を確保した。
前回の北京2022大会では9位だった小野にとって、2度目のオリンピックでつかんだ初のメダルだった。JOCの大会後のインタビューでも、北京大会の悔しさを乗り越えてミラノで結果を残せたことを振り返っている。
チェ・ガオンが最終ランで90.25点を記録優勝争いでは韓国のチェ・ガオンが劇的な逆転を見せた。
1本目と2本目で転倒する場面がありながら、最後の3本目で高難度の技を成功させ、90.25点をマーク。先に88.00点を記録していたクロエ・キムを上回った。
クロエ・キムは2018年平昌大会、2022年北京大会に続く3連覇を目指していたが、最終的には銀メダル。韓国の若い世代を代表するチェ・ガオンが新女王の座をつかんだ。
この結果は、ハーフパイプが最後の1本まで順位の変動が起こり得る競技であることを象徴していた。
【日本代表4選手を比較】冨田せな・小野光希・清水さら・工藤璃星の実績と特徴
今回の日本代表4人は、年齢もオリンピック経験も異なる。過去の大会実績を見ても、それぞれ違った経歴を持つ選手が集まっていた。
冨田せな:北京銅メダリストとして3大会連続出場冨田せなは1999年10月5日生まれ。2026年2月の大会開会式時点で26歳だった。
平昌2018大会で8位、北京2022大会では銅メダルを獲得。ミラノ・コルティナ大会は3大会連続のオリンピック出場となった。
今大会では開会式で日本選手団の旗手も務めた。予選9位で決勝に進んだものの、最終結果は68.25点の9位。過去のメダリストとして大きな期待を背負いながら、若手とともに世界の舞台に立った。
小野光希:北京9位からミラノで初の五輪メダル小野光希は2004年3月5日生まれ。大会開会式時点で21歳だった。
ジュニア世界選手権では2018年、2019年と女子ハーフパイプで2年連続優勝。2020年のローザンヌ冬季ユースオリンピックでも金メダルを獲得している。
北京2022大会では9位だったが、ミラノ・コルティナ大会では予選11位から決勝3位へと躍進。85.00点で銅メダルを手にした。
今回の4人の中では、オリンピック経験と国際大会での実績を兼ね備えた選手の一人だった。
清水さら:16歳で世界のトップと渡り合った新星清水さらは2009年11月12日生まれ。2026年2月の大会時点では16歳だった。
2025年の世界選手権では銀メダルを獲得し、ハルビン冬季アジア大会でも女子ハーフパイプの金メダルを獲得。国際大会で着実に実績を積み上げていた。
加えて、五輪直前の2026年1月に開催された冬季X Gamesでは初優勝。工藤璃星も同大会で2位となり、日本の若手2人が世界のトップ選手と互角に競えることを示していた。
ミラノでは予選2位、決勝4位。決勝では1本目と2本目で得点を伸ばせなかったものの、3本目に84.00点を記録した。メダルにはわずかに届かなかったが、16歳での4位入賞は大きな成果だった。
工藤璃星:ユース世代から五輪5位へ工藤璃星は2009年8月28日生まれ。清水と同じく16歳でミラノ大会に出場した。
2024年の江原道冬季ユースオリンピックでは、女子ハーフパイプで金メダルを獲得。若い世代の有力選手として国際大会で経験を積んできた。
2026年1月の冬季X Gamesでは2位に入り、五輪前から好調を維持。ミラノでは予選4位、決勝5位という結果を残した。
16歳でのオリンピック5位入賞は、今後の国際大会でも注目される実績となった。
女子ハーフパイプの歴代日本代表につながる実績日本女子ハーフパイプのオリンピックでの歩みを見ると、冨田せなの3大会連続出場と、北京・ミラノの2大会を経験した小野光希の存在が目立つ。
冨田は2018年平昌で8位、2022年北京で銅メダル。小野は2022年北京で9位、2026年ミラノで銅メダルを獲得した。
そこに清水さらと工藤璃星という16歳の新世代が加わり、2026年大会では日本代表4人全員が決勝に進んだ。経験を積んだ選手と若い選手が同じ舞台で競い合う構図は、日本女子ハーフパイプの世代交代を考えるうえでも興味深い。
【女子ハーフパイプ競技日程・放送予定】2026年2月11日予選、13日未明に決勝
ミラノ・コルティナ2026の女子ハーフパイプは、イタリア現地時間と日本時間で日付が異なる点に注意が必要だった。
イタリアと日本には8時間の時差があり、現地2月12日夜に行われた決勝は、日本では2月13日の未明にあたる。
予選・決勝の競技日程- 2026年2月11日(水)18:30:女子ハーフパイプ予選開始(日本時間)
- 2026年2月11日(水)19:27:予選2本目(日本時間)
- 2026年2月13日(金)03:30:女子ハーフパイプ決勝開始(日本時間)
- 2026年2月13日(金)03:59:決勝2本目
- 2026年2月13日(金)04:28:決勝3本目
現地時間では予選が2月11日、決勝が2月12日。日本時間で確認すると、決勝は13日未明となる。
大会当時のテレビ放送・配信予定女子ハーフパイプの放送は、予選・決勝ともにNHKを中心に編成された。
- 予選:NHK総合、NHK Eテレで放送
- 決勝:NHK総合で生中継予定
- インターネット配信:NHK ONEで配信予定
予選は日本時間18時25分ごろからNHK総合で放送枠が設けられ、途中でEテレに切り替わる編成だった。決勝は日本時間午前3時25分ごろからの放送予定だった。
これらは2026年2月の大会当時の放送情報であり、現在の再放送・見逃し配信状況とは異なる。過去の競技結果や正式な記録を確認する場合は、JOCやFISの公式記録が参考になる。
【女子ハーフパイプのルール】得点の仕組みと順位を左右するポイント
女子ハーフパイプは、半円筒状に造成された雪のコースを左右に往復しながら、ジャンプや回転などの技を連続して披露する採点競技だ。
単純に高く飛ぶだけでは順位は決まらない。技の難易度、空中での高さ、完成度、着地の安定性、技の組み合わせ、滑走全体の流れなどが評価される。
予選は2本、決勝は3本のベストスコア制ミラノ・コルティナ2026の競技形式は以下のとおり。
- 予選:各選手が2本滑走し、高い方の得点を採用。
- 決勝:進出した12選手が3本滑走し、最高得点で順位を決定。
- 得点の持ち越し:予選の得点は決勝に引き継がれない。
採点では6人の審判が評価し、最高点と最低点を除いた4人の得点を基に評価する形式が採用された。
この仕組みがあるため、予選の順位がそのまま決勝の順位になるわけではない。実際、小野光希は予選11位から決勝3位へと順位を上げている。
得点を左右する3つの重要な要素1. 技の難易度とバリエーション
回転数の多い技や難しい方向への回転、グラブを組み合わせた技など、どれだけ高難度の技を成功させるかが重要になる。
2. エアの高さと着地の完成度
パイプの壁からどれだけ高く飛び出すか、空中姿勢を安定させられるか、着地後に次の壁へ滑らかにつなげられるかも評価の対象だ。
3. ラン全体の完成度と独創性
個々の技が成功していても、技と技のつながりが不自然だったり、着地で大きく崩れたりすれば評価は伸びにくい。一本の滑走として完成度の高い演技を組み立てる必要がある。
清水さらが予選2本目で大きく得点を伸ばしたことや、小野光希が決勝1本目の85.00点を守り切ったことは、こうした採点競技の特徴をよく表している。
【プロの結論】日本女子ハーフパイプの強さは4人の異なる経験と対応力にある
2026年ミラノ・コルティナ大会の女子ハーフパイプを振り返ると、最も要点は日本勢4人全員が決勝に進み、そのうち3人が5位以内に入ったことだ。
ただし、4人全員が決勝に進んだことと、4人全員がメダルを獲得したことは別の話である。最終的に表彰台に立った日本選手は小野光希の1人だった。それでも、4人がそれぞれ違う経歴と競技経験を持ちながら上位争いに加わった点は評価できる。
予選順位だけで決勝の実力を判断できない今回の大会で最も分かりやすい例が小野光希だ。予選11位から決勝3位へと順位を上げた。予選の点数は決勝に持ち越されないため、決勝では全員が改めて自分の演技を完成させる必要がある。
反対に、予選2位だった清水さらも決勝では4位となった。これは清水の実力が不足していたという単純な話ではなく、決勝での一発の完成度や得点の積み上げが順位に直結する競技特性によるものだ。
ベテランと若手が同時に結果を残した意味冨田せなは北京大会の銅メダリストとして3大会連続出場を果たし、小野光希は北京大会の悔しさをミラノで銅メダルに変えた。一方、清水さらと工藤璃星は16歳で4位、5位に入った。
この組み合わせは、日本の女子ハーフパイプが一人の有力選手だけに依存しているわけではないことを示している。
今後の代表争いを考える際には、オリンピックの順位だけでなく、FISワールドカップ、世界選手権、冬季X Games、全日本選手権などの結果を合わせて見る必要がある。
結果を見極めるために押さえたい3つの判断基準- 予選と決勝を分けて見る:予選通過順位だけでメダルの可能性を判断しない。
- ベストランの得点を確認する:順位だけでなく、何本目に高得点を出したかにも注目する。
- 大会ごとの実績を比較する:五輪、世界選手権、ワールドカップなど、競技レベルや大会形式の違いを考慮する。
全日本スキー連盟のSNOW JAPAN公式情報やTEAM SNOW JAPANの競技結果、FISの公式リザルトを併せて確認すれば、選手の成長や代表争いをより立体的に把握できる。
女子ハーフパイプに関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪の女子ハーフパイプで優勝したのは誰?
A1:韓国のチェ・ガオン選手が90.25点で優勝した。アメリカのクロエ・キム選手が88.00点で2位、日本の小野光希選手が85.00点で3位となった。
Q2:女子ハーフパイプで日本代表4人は全員決勝に進出した?
A2:はい。清水さらが予選2位、工藤璃星が4位、冨田せなが9位、小野光希が11位となり、4人全員が決勝に進出した。決勝では小野が3位、清水が4位、工藤が5位、冨田が9位だった。
Q3:小野光希の女子ハーフパイプの最終得点は?
A3:85.00点。決勝1本目に高得点を記録し、その得点を最後まで守って銅メダルを獲得した。予選11位からの大きな順位上昇だった。
Q4:女子ハーフパイプの予選と決勝はいつ開催された?
A4:予選は2026年2月11日18時30分から、決勝は日本時間2月13日午前3時30分から開催された。現地イタリア時間では決勝は2月12日夜だった。
Q5:女子ハーフパイプは何本滑って順位を決める?
A5:予選は2本、決勝は3本滑走する。それぞれ最も高い得点が採用され、予選の得点は決勝に持ち越されない。
まとめ:女子ハーフパイプ2026は小野光希の銅メダルと日本勢4人の躍進が光った
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの女子ハーフパイプは、日本代表4選手全員が予選を突破する好結果となった。
予選では清水さらが2位、工藤璃星が4位と若手2人が躍動。冨田せなと小野光希も決勝に進み、決勝では小野が85.00点で銅メダルを獲得した。
最終順位は、小野光希3位、清水さら4位、工藤璃星5位、冨田せな9位。日本勢が4人そろって決勝に進出し、3人がトップ5に入ったことは、女子ハーフパイプの競技力を示す結果となった。
北京大会から続く冨田せなの経験、小野光希の雪辱、清水さらと工藤璃星の若い力。それぞれの選手が異なるストーリーを持ちながら、同じ舞台で世界のトップと競い合った。
今後の女子ハーフパイプを追う際は、オリンピックの最終順位だけでなく、世界選手権やFISワールドカップ、全日本選手権での成績にも注目したい。2026年大会は、日本女子ハーフパイプの現在地と次世代の可能性を同時に示した大会だった。
主な照合資料:国際スキー・スノーボード連盟(FIS)公式競技結果、日本オリンピック委員会(JOC)の選手プロフィール・日程・大会報告、テレビ東京スポーツの予選・決勝報道、NHK放送予定関連資料。