「魔人無骨」は、お笑いコンビ・令和ロマンがかつて使用していた旧コンビ名です。読み方は「まじんぶこつ」。髙比良くるまと松井ケムリが慶應義塾大学のお笑いサークルで出会い、プロのお笑い芸人を目指して活動を始めた際に名乗っていた名前です。
名前の由来は、戦国武将・森長可が愛用したと伝わる十文字槍「人間無骨」。その歴史的な名称をアレンジして誕生したのが魔人無骨でした。その後、2019年5月1日に令和ロマンへ改名。2023年、2024年のM-1グランプリ連覇を経て、2026年現在もコンビとして活動を続けています。
この記事では、魔人無骨の読み方や意味、名前の由来、大学時代の結成秘話、2019年の改名理由、M-1での躍進、そして2026年10月現在の活動状況までを時系列で整理します。
【まず結論】魔人無骨の読み方は「まじんぶこつ」!令和ロマンとの関係

魔人無骨は「まじんぶこつ」と読みます。
現在の令和ロマンを知っている人にとっては意外可能性がありますが、2人がプロとして活動を始めた頃のコンビ名が魔人無骨でした。
メンバーは次の2人です。
- 髙比良くるま: ボケ担当。1994年9月3日生まれ、東京都出身。
- 松井ケムリ: ツッコミ担当。1993年5月29日生まれ、神奈川県出身。
2人は慶應義塾大学のお笑いサークルで出会い、学生時代から漫才に取り組んでいました。
魔人無骨という名称は、一般的な人名や歴史上の人物名ではありません。松井ケムリが歴史上の槍「人間無骨」に着目し、独自にアレンジしたコンビ名です。
2019年5月1日から現在の令和ロマンに変更されましたが、魔人無骨時代の活動は令和ロマンのキャリアを理解するうえで欠かせない出発点です。
なお、M-1グランプリ公式サイトでは、令和ロマンの結成年を2018年4月と記載しています。大学時代の学生コンビとしての活動と、プロとしての結成年を区別すると、経歴がより分かりやすくなります。
【名前の由来】魔人無骨と人間無骨は何が違う?森長可の愛槍に迫る
魔人無骨という名前を理解するには、まず元になった「人間無骨」を知る必要があります。
人間無骨とは戦国武将・森長可の十文字槍人間無骨(にんげんむこつ)は、戦国時代の武将・森長可(もりながよし)が愛用したと伝わる十文字槍です。
森長可は織田信長に仕えた武将で、「鬼武蔵」という異名でも知られています。
人間無骨は、一般的な槍とは異なり、中央の穂先から左右に枝刃が伸びた十文字の形状をしています。
その名称は、槍の前では人間の骨など存在しないかのように貫く、という鋭い切れ味を表現したものと説明されています。
愛知県長久手市の観光関連資料でも、森長可が「人間無骨」と彫られた大身の十文字槍を使用していたことが紹介されています。
魔人無骨という名前を考案したのは松井ケムリでは、なぜ「人間無骨」ではなく「魔人無骨」になったのでしょうか。
2019年4月15日付の慶應塾生新聞デジタルのインタビューで、松井ケムリ本人がコンビ名の由来を説明しています。
戦国時代に存在した槍の「人間無骨」から、エゴサーチをしやすくするために取りました。
この発言から分かるのは、歴史上の名称をそのまま使用したのではなく、検索しやすさも考慮して独自の名前にしたということです。
「人間」を「魔人」に変更することで、元の名称よりもインパクトの強い言葉になっています。
両者の違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 人間無骨 | 魔人無骨 |
|---|---|---|
| 読み方 | にんげんむこつ | まじんぶこつ |
| 正体 | 戦国時代の十文字槍 | お笑いコンビの旧名称 |
| 関係人物 | 森長可 | 松井ケムリ・髙比良くるま |
| 名前の由来 | 槍の鋭さに由来する名称 | 人間無骨をアレンジ |
| 使用時期 | 戦国時代 | 令和ロマンへの改名前 |
重要なのは、魔人無骨そのものが森長可の使用した槍の名前ではないという点です。
あくまで、歴史上の槍の名称をもとに松井ケムリが考案したコンビ名です。
魔人無骨に独立した歴史的意味はある?「魔人無骨」という言葉自体に、戦国時代から伝わる固有の歴史的意味があるわけではありません。
その意味を考える際には、元になった人間無骨と、コンビ名としてのアレンジを分けて理解する必要があります。
「魔人」という言葉によって強さや迫力を連想させる一方、「無骨」という言葉には飾り気がなく、荒々しい印象があります。
結果的に、芸人のコンビ名としても強烈なインパクトを持つ名称になりました。
【結成秘話】令和ロマンは慶應義塾大学のお笑いサークルから始まった
魔人無骨の結成には、慶應義塾大学のお笑いサークル「お笑い道場O-keis」が深く関係しています。
2人は大学の先輩・後輩という関係で、学生時代に漫才を通じて知り合いました。
松井ケムリから髙比良くるまに声をかけた2022年11月29日公開の集英社オンラインのインタビューでは、2人がコンビを組むことになった経緯が詳しく語られています。
松井ケムリは、もともとサークルの同期と別のコンビを組んでおり、その相方とプロになるつもりでした。
ところが、大学3年生の冬頃、当時の相方が就職すると伝えてきたため、コンビとしての進路が変わります。
そこで松井が目を向けたのが、後輩の髙比良くるまでした。
松井は、プロになるつもりで一緒に組んでみないかと髙比良を誘ったと振り返っています。
最初は試しに組んでみるという形でしたが、2人の相性は良好でした。
大学生M-1グランプリ2015で準優勝学生時代の2人にとって、大きな転機となったのが「大学生M-1グランプリ2015」です。
試験的に組んだコンビで出場したところ、見事に準優勝を果たしました。
松井はインタビューで、この結果を受けてプロとして活動することを意識するようになったと説明しています。
興味深いのは、2人が正式に「コンビを組もう」と言葉にしたわけではなかったというエピソードです。
髙比良も、互いに明確な確認をしないまま、自然とコンビとして活動する流れになったと語っています。
NSCの願書には相方を書く欄があり、相手も自分の名前を書いているだろうと考えていたそうです。
このエピソードからは、学生時代の活動を通じて、自然にプロを目指す関係へと変化していったことが分かります。
NSC23期生としてプロへの道へその後、2人は吉本総合芸能学院(NSC)東京校23期生として本格的に活動を開始します。
2018年開催の「NSC大ライブTOKYO2018」では、23期生133組の中で優勝。首席で卒業しました。
プロとしてのスタートから高い評価を受け、M-1グランプリでも2018年に準決勝へ進出しています。
大学のお笑いサークルで培った経験が、プロの舞台でも通用することを示した時期でした。
【年表】魔人無骨から令和ロマンへの歩みとM-1連覇まで
ここまでの経歴を整理すると、魔人無骨時代から現在までの転換点が明確になります。
| 時期 | 出来事 | 関係する人物・実績 |
|---|---|---|
| 2015年 | 学生コンビとして大会に出場 | 大学生M-1グランプリ準優勝 |
| 2018年4月 | M-1公式記録上の結成年 | 髙比良くるま・松井ケムリ |
| 2018年 | NSC大ライブTOKYO優勝 | 東京NSC23期生133組の頂点 |
| 2019年4月 | 改名を発表 | 魔人無骨から令和ロマンへ |
| 2019年5月1日 | 新コンビ名に変更 | 令和元年のスタート |
| 2023年12月24日 | M-1グランプリ優勝 | 第19代王者 |
| 2024年12月22日 | M-1グランプリ優勝 | 大会史上初の2連覇 |
| 2025年4月28日 | 髙比良くるまが吉本興業との契約終了 | コンビ活動は継続 |
| 2026年 | コンビ・個人活動を継続 | YouTube、音声配信、テレビなど |
特に大きな転換点となったのが、2019年の改名と2023・2024年のM-1優勝です。
M-1グランプリ2023で初優勝2023年12月24日、令和ロマンはM-1グランプリ2023で優勝しました。
この大会には過去最多となる8,540組がエントリーしており、2人は第19代王者に輝きました。
初めて決勝に進出した大会で、トップバッターから優勝をつかんだことも大きな話題になりました。
学生時代から漫才に取り組んできた2人にとって、長年の挑戦が大きな結果につながった瞬間でした。
M-1グランプリ2024で史上初の連覇翌2024年12月22日、令和ロマンは再びM-1グランプリで優勝します。
エントリー数は10,330組。第20回大会で、史上初となる2年連続優勝を達成しました。
M-1公式サイトの大会記録にも、2023年と2024年の両大会の優勝者として令和ロマンの名前が記録されています。
2連覇によって、令和ロマンは単なる人気若手コンビではなく、M-1の歴史に残る存在となりました。
魔人無骨という旧コンビ名で活動していた時代から振り返ると、学生お笑い、養成所、プロデビュー、改名、そして全国的な成功という長い道のりが見えてきます。
【2019年の改名理由】なぜ魔人無骨から令和ロマンに変えたのか
魔人無骨から令和ロマンへの改名は、2019年4月1日に発表されました。
実際に新名称を使用し始めたのは、元号が平成から令和に変わった2019年5月1日です。
改名の背景には、旧コンビ名に対する周囲の反応と、今後の知名度を考えた判断がありました。
理由1:名前が怖い、読みにくいという反応魔人無骨という名前は、インパクトが強い一方で、初見では読み方が分かりにくい名称でした。
当時の髙比良くるまの説明によると、周囲からは次のような意見が寄せられていたといいます。
- 名前が怖い。
- 読み方が分からない。
- もっとゴツい芸人が出てくると思った。
こうした反応を受け、いつかは改名する必要があると考えるようになっていました。
特に、コンビの知名度が上がり、ヨシモト∞ホールのランキングシステムで最上位のファーストクラスに昇格したことが、改名を意識するきっかけになったと報じられています。
つまり、知名度が低いうちに名前を変えるのではなく、プロとして認知され始めた段階で、今後の活動を見据えて名称を見直したのです。
理由2:平成ノブシコブシ・徳井健太のアドバイス改名の方向性を決めるうえで重要だったのが、先輩芸人の助言でした。
2025年6月28日公開のENCOUNTの記事によると、松井ケムリはテレビ朝日系の番組で、平成ノブシコブシの徳井健太から受けたアドバイスについて説明しています。
徳井からは、魔人無骨という名前では、怖そうな芸人が登場すると思われてしまうため、変えたほうがよいという趣旨の助言があったといいます。
加えて、徳井は「オレら平成でやってるから、お前らは次の元号付けちゃえよ」という趣旨の提案をしたことも紹介されています。
この言葉が、令和ロマンという新しいコンビ名につながりました。
理由3:新しい時代のスタートと重なった2019年5月1日は、新元号「令和」が施行された日です。
このタイミングに合わせて改名することで、新しい時代の始まりとコンビの新たな出発を重ねることができました。
また、同じ時期には先輩コンビのプリマ旦那も「令和喜多みな実」へ改名していました。
髙比良は、同じ方法で改名する先輩がいたことを知り、連絡を取って了承を得たうえで正式に改名した経緯も明かしています。
2019年4月2日付のぴあエンタメ情報に掲載されたナタリーの記事でも、改名の発表とその背景が紹介されています。
魔人無骨から令和ロマンへの変更は、単に名前を新しくしただけではありません。
読みやすさ、第一印象、時代性、今後の認知度を考えた、芸人としての戦略的な転換だったと考えられます。
【2026年現在】令和ロマンは解散した?髙比良くるまと松井ケムリの活動状況
2026年10月現在、令和ロマンは解散していません。
ただし、2025年には所属事務所や活動形態に大きな変化がありました。
2025年に髙比良くるまが吉本興業との契約を終了2025年2月、髙比良くるまは過去のオンラインカジノ賭博への関与を認めて謝罪し、芸能活動を自粛しました。
その後、2025年4月28日、吉本興業は髙比良とのマネジメント契約を双方合意のうえで終了したと公式発表しました。
この発表で重要なのは、事務所が同時に次の点も明らかにしていたことです。
- 令和ロマンとしての活動は継続する。
- 松井ケムリは引き続き吉本興業に所属する。
- 髙比良くるまは同日付でマネジメント契約を終了する。
同日、コンビのYouTubeチャンネルでも髙比良の活動再開が報告されました。
したがって、髙比良の吉本興業退所と令和ロマンの解散は、まったく別の話です。
2026年もYouTubeやポッドキャストで活動2026年現在も、2人はコンビとしての発信を続けています。
代表的な活動の一つが、公式YouTubeチャンネル「official令和ロマン」です。
2026年10月28日には新企画「逆野球教室」の動画が公開されており、同月24日にも草野球企画の動画が投稿されています。
また、音声配信番組「令和ロマンのご様子」も継続しています。
stand.fmの公式番組では2026年も新しいエピソードが配信されており、2人の掛け合いを楽しめるコンテンツとして活動の柱になっています。
テレビ・CMなど個人活動にも広がり髙比良くるまは、2026年2月に株式会社IDOM CaaS Technologyが発表した自動車関連サービス「だれでもノレル」のテレビCMにも起用されました。
独立という新しい挑戦をテーマにしたCMで、2月6日から全国のテレビやTVerを中心に展開されています。
一方、松井ケムリもテレビ出演や個人でのタレント活動を続けています。
2026年10月14日付の日刊スポーツの記事では、松井がテレビ東京系「あちこちオードリー」に出演し、相方の活動や自身の仕事について語ったことが報じられました。
同記事では、現在のコンビ活動について、通常の寄席ではなく外部会場を借りてライブを開催する形にも触れています。
つまり、2026年の令和ロマンは、所属事務所の形こそ以前とは異なるものの、コンビとしての発信や個人の仕事を並行して続けている状態です。
魔人無骨時代から続く2人の関係は、現在も令和ロマンという名前のもとで続いています。
【よくある質問】魔人無骨に関するFAQ
Q1:魔人無骨は何と読みますか?
A1:魔人無骨は「まじんぶこつ」と読みます。令和ロマンが2019年4月まで使用していた旧コンビ名です。
Q2:魔人無骨の名前の由来は何ですか?
A2:戦国武将・森長可の愛槍として知られる十文字槍「人間無骨」が由来です。松井ケムリがエゴサーチのしやすさも考えて、「人間」を「魔人」に変更して命名しました。
Q3:魔人無骨はいつ令和ロマンに改名しましたか?
A3:2019年4月1日に改名を発表し、同年5月1日から令和ロマンとして活動を開始しました。新元号「令和」の施行日に合わせた改名です。
Q4:令和ロマンの結成場所はどこですか?
A4:慶應義塾大学のお笑いサークル「お笑い道場O-keis」です。2人は先輩・後輩として出会い、大学生M-1グランプリ2015で準優勝したことがプロへの道につながりました。
Q5:令和ロマンはM-1で何回優勝していますか?
A5:2023年と2024年の2回です。2024年にはM-1グランプリ史上初の2連覇を達成しました。
Q6:2026年現在、令和ロマンは解散していますか?
A6:解散していません。髙比良くるまと松井ケムリは、YouTubeやポッドキャストなどを通じてコンビ活動を継続しています。ただし、髙比良は2025年4月に吉本興業とのマネジメント契約を終了しており、松井とは所属形態が異なります。
まとめ:魔人無骨は令和ロマンの原点!名前の由来と現在を正しく理解しよう
魔人無骨は、髙比良くるまと松井ケムリが慶應義塾大学のお笑いサークルで出会い、プロを目指して活動を始めた頃のコンビ名です。
名前の由来は、戦国武将・森長可が愛用したと伝わる十文字槍「人間無骨」。松井ケムリがこの名称をアレンジし、検索しやすさも意識して魔人無骨と名付けました。
その後、読みにくさやコンビ名の印象を見直す必要性、先輩芸人からのアドバイスなどをきっかけに、2019年5月1日に令和ロマンへ改名しました。
改名後はM-1グランプリ2023・2024で史上初の連覇を達成。学生お笑いからスタートした2人が、日本を代表する漫才コンビへと成長しました。
2026年現在、押さえておきたい要点は次の3つです。
1. 魔人無骨は解散した別コンビではなく、令和ロマンの旧名称である。
2. 2015年の学生時代の活動と2018年のプロとしての結成年は区別する必要がある。
3. 2025年の髙比良くるまの吉本興業との契約終了後も、コンビ活動は継続している。
魔人無骨という名前を知ることは、令和ロマンの現在の成功だけでなく、2人がどのように出会い、どんな試行錯誤を経て現在の地位を築いたのかを理解することにつながります。
コンビ名は変わっても、学生時代から積み重ねてきた2人の漫才への挑戦は続いています。2026年以降も、令和ロマンがどのような新しい笑いを生み出していくのか注目です。