2026年度の東京大学合格者数を学校別に比較すると、上位10校は以下のようになる。
基準:大学通信オンライン2026年7月31日更新。現役合格者数・卒業生数・前年比は英進館の2026年7月1日更新データを併用。
前年比は2025年度との合格者数の差。合格者数には現役・既卒を含む。学校推薦型選抜を含む集計。
1位・開成高校:198人で圧倒的な首位198人

現役143人・卒業生412人
開成高校は2026年度も全国1位となった。一般選抜の速報段階では197人だったが、その後の更新で198人となっている。
前年の150人から48人増という大幅な伸びを記録し、45年連続で東大合格者数トップを維持した。
現役合格者は143人。卒業生412人に対する現役合格率は約34.7%で、卒業生のおよそ3人に1人が現役で東大に合格した計算になる。
単年度の合格者数だけでなく、長期にわたって全国トップクラスの進学実績を維持している点が開成の特徴だ。
2位・灘高校:関西を代表する進学校95人
現役77人・卒業生224人
灘高校は95人で2位。前年の77人から18人増加した。
現役合格者は77人で、現役合格率は約34.4%。合格者のうち現役生が占める割合も高い。
特に理系学部の合格者が目立つ。2026年度の学部別内訳では、理科一類が56人となっており、理系分野での強さがうかがえる。
3位・聖光学院:現役合格率37%超93人
現役85人・卒業生228人
聖光学院は93人で3位。前年の95人から2人減ったものの、依然として全国トップクラスの実績を残している。
特筆すべきは現役合格者85人という数字だ。
現役合格率は約37.3%で、今回取り上げた上位校の中でも高い水準にある。合格者の約91%が現役生という点も特徴的だ。
4位・筑波大学附属駒場高校:少数精鋭の実績89人
現役68人・卒業生158人
筑波大学附属駒場高校は89人で4位。前年の117人から28人減少した。
ただし、卒業生は158人と上位校の中でも少ない。現役合格者68人を卒業生数で割ると約43.0%となり、今回の上位10校では最も高い割合になる。
合格者総数では開成や灘に及ばないが、卒業生数を考慮した比較では非常に高い実績を示している。
5位・渋谷教育学園幕張高校:共学校トップクラス82人
現役71人・卒業生352人
渋谷教育学園幕張高校は82人で5位。前年の75人から7人増加した。
現役合格者は71人で、現役合格率は約20.2%。
共学校としても全国屈指の東大合格実績を持つ学校であり、男子校・女子校が上位に多いランキングの中で存在感を示している。
6位~10位も見逃せない注目校6位の麻布高校は77人、7位の西大和学園は75人。西大和学園は前年の44人から31人増と、大きく実績を伸ばした。
8位の東京都立日比谷高校は67人。公立高校として上位に入り、前年の81人からは減少したものの、全国的な進学校としての存在感を保っている。
9位の桜蔭高校は62人。現役54人で、現役合格率は約24.8%となった。
10位の栄光学園は47人。現役40人、現役合格率約22.3%という結果だ。
女子校である桜蔭と、男子校の麻布・栄光学園、共学校の西大和学園・日比谷などを並べると、学校の形態によっても進学実績の特徴が異なることが分かる。
【現役合格者数・現役合格率】ランキング上位校の本当の実力
東大合格者数ランキングを見る際、見落とされがちなのが現役合格者数と現役合格率の違いだ。
合格者総数には浪人して合格した卒業生も含まれる。そのため、現役で東大を目指す家庭にとっては、現役合格者の人数や割合も重要な判断材料になる。
現役合格率の計算方法現役合格率は、次の計算式で求められる。
\[
現役合格率=
\frac{現役合格者数}{卒業生数}\times100
\]
例えば、卒業生200人の高校から現役で40人が東大に合格した場合、現役合格率は20%となる。
ただし、この数値は受験者の合格率ではない。東大を受験しなかった生徒も分母に含まれるため、学校全体の進学実績を比較するための参考指標として使うのが適切だ。
現役合格率で見る上位校2026年度の卒業生数と現役合格者数から計算すると、上位10校は次のような特徴を持つ。
- 筑波大学附属駒場:約43.0%
- 聖光学院:約37.3%
- 開成:約34.7%
- 灘:約34.4%
- 桜蔭:約24.8%
- 栄光学園:約22.3%
- 渋谷教育学園幕張:約20.2%
- 麻布:約19.0%
- 日比谷:約18.2%
- 西大和学園:約14.2%
ここで注目したいのは、合格者数ランキングと現役合格率ランキングでは評価の軸が異なることだ。
開成は合格者総数で圧倒的な1位だが、現役合格率では聖光学院や筑波大学附属駒場が上回る。
桜蔭も合格者総数では9位だが、現役合格率では上位に入っている。
つまり、合格者数の多さだけで学校の進学力を判断するのは不十分だ。
【前年比・歴代推移】2026年に大きく伸びた高校はどこ?
2026年度のランキングでは、前年から合格者数を大きく増やした学校と、反対に減少した学校がはっきり分かれた。
2025年度と2026年度の比較特に目立つのは開成と西大和学園だ。
開成は150人から198人へ48人増加。西大和学園も44人から75人へ31人増加した。
一方、筑波大学附属駒場は117人から89人へ28人減少。日比谷も81人から67人へ14人減少している。
この変動は、単純に教育力が上がった、あるいは下がったという意味ではない。
東大入試は学年ごとの学力構成、志望動向、受験者数、既卒生の受験状況などに影響される。1年の数字だけでは、学校の長期的な実力を判断できない。
2024~2026年の推移から分かること開成の合格者数は2024年149人、2025年150人、2026年198人と推移した。
灘は2024年94人、2025年77人、2026年95人。聖光学院は2024年100人、2025年95人、2026年93人となっている。
筑波大学附属駒場は2024年90人、2025年117人、2026年89人だった。
こうしたデータを見ると、学校によって安定して高い数字を維持するタイプと、年度によって大きく変動するタイプがあることが分かる。
西大和学園は2025年に44人まで減少した後、2026年には75人へ回復した。単年度の増減だけで学校の将来性を判断するのではなく、複数年の推移を見る必要がある。
【公立高校・私立高校比較】東大合格者数が多いのはどちら?
2026年度の上位10校を設置区分で分類すると、私立8校、国立1校、公立1校となる。
東大合格者数ランキングでは私立の中高一貫校が目立つものの、公立高校にも注目すべき実績がある。
公立高校の東大合格実績代表的な公立高校の2026年度実績は次の通りだ。
- 東京都立日比谷高校:67人
- 神奈川県立横浜翠嵐高校:41人
- 神奈川県立湘南高校:37人
- 埼玉県立浦和高校:32人
- 愛知県立旭丘高校:29人
日比谷高校は全国8位に入り、公立高校の中でも際立った実績を残した。
横浜翠嵐、湘南、浦和、旭丘といった各地域を代表する公立進学校も、東大合格者を継続的に輩出している。
私立高校と公立高校の違い私立高校の強みとして挙げられるのは、中高一貫教育を取り入れた学校が多いことだ。
6年間を見通したカリキュラムを設計しやすく、大学受験に向けた学習計画を早期から組み立てられる。
一方、公立高校は地域に根差した教育環境や、比較的抑えられた学費などが特徴となる。
ただし、これらは一般的な制度上の違いであり、個々の学校の教育内容や指導力は学校ごとに確認する必要がある。
また、国立の筑波大学附属駒場高校は公立高校とは別の設置区分だ。ランキングを比較する際には、私立・国立・公立を混同しないことも大切になる。
学校選びでは何を比較すべきか東大合格者数が多い学校が、すべての受験生にとって最適とは限らない。
例えば、合格者総数が多い学校でも、卒業生数が大きければ現役合格率は相対的に低くなる場合がある。
反対に、卒業生数が少ない学校では、合格者数が少なくても高い現役合格率を示すことがある。
学校選びでは、次の4点を確認したい。
1. 東大だけでなく、京都大学・一橋大学・東京科学大学などへの進学実績
2. 現役合格者数と現役合格率
3. 直近3~5年間の合格者数の推移
4. 学費、通学時間、校風、学習環境との相性
ランキングは学校を比較する入口であり、最終的な志望校選択は本人の適性と学習環境を踏まえて判断する必要がある。
【集計時点によって違う?】大学通信・インターエデュの数字を検証
東大合格者数ランキングを調べると、同じ高校でも掲載サイトによって数字が異なる場合がある。
2026年度は、開成高校や麻布高校の数字に違いが見られる。
開成高校は197人と198人のどちら?大学通信オンラインの2026年3月19日掲載記事では、3月13日午前9時時点の開成高校の合格者数は197人だった。
しかし、7月31日更新の高校別ランキングでは198人となっている。
この1人の差は、速報段階と後日更新された集計の違いとして確認できる。
麻布高校は76人と77人の違い麻布高校についても、大学通信オンラインと英進館のデータでは77人、インターエデュでは76人と掲載されている。
同じ2026年度のランキングでも、調査機関によって1人の差が存在する。
各調査機関は独自の取材・集計方法でデータを掲載しており、未回答校の扱いや情報の更新時期も異なる。個別の差が生じた原因については、各社から詳細な説明が公表されているわけではない。
一般選抜と推薦入試の違いにも注意2026年3月10日に発表された東大一般選抜の合格者は2,990人だった。
一方、大学通信オンラインの7月31日更新ページには、学校推薦型選抜を含む合格者総数として3,083人と記載されている。
このように、一般選抜のみの数字と推薦を含めた数字では、母数が異なる。
ランキングを比較するときは、次の点を確認したい。
- 何月何日時点のデータなのか
- 学校推薦型選抜を含んでいるか
- 一般選抜のみの数字なのか
- 未回答・非公表の学校があるか
- 現役生と既卒生を区別しているか
大学通信・サンデー毎日・AERAの共同調査によるランキングと、インターエデュ独自の調査によるランキングは、同じものとして扱わず、集計条件を確認して比較することが重要だ。
【東大合格者高校の選び方】ランキングだけでは分からない学校の実力
東大合格者高校を調べる人の目的は、必ずしもランキング上位校を知ることだけではない。
中学受験・高校受験を控えた家庭にとっては、将来的な大学進学を見据えた学校選びの参考情報でもある。
そこで、合格実績を読む際に意識したい3つのポイントを整理する。
1. 合格者数と現役合格率をセットで見る開成は198人、聖光学院は93人と、合格者総数では大きな差がある。
しかし、現役合格率を見ると聖光学院が約37.3%、開成が約34.7%となり、順位が逆転する。
数字の違いは、学校の規模や卒業生数を考慮する必要性を示している。
2. 東大以外の進路も確認する東大合格者数が多い学校でも、生徒全員が東大を志望するわけではない。
京都大学、東京科学大学、一橋大学、国公立大学医学部、海外大学など、進路の選択肢は幅広い。
東大合格者数だけでなく、学校全体の進学実績を確認することで、その学校がどのような進路を実現しているのかを把握しやすくなる。
3. 校風と学習環境を優先する同じ東大合格者数上位校でも、学校生活や教育方針は異なる。
学校説明会や公開行事などを通じて、授業の進め方、課題の量、部活動との両立、進路指導の方法を確認したい。
特に中高一貫校を検討する場合は、6年間を通じて本人が無理なく学び続けられる環境かどうかが重要だ。
【東大合格者高校2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の東大合格者数ランキング1位はどの高校ですか?
開成高校です。大学通信オンラインの2026年7月31日更新データでは198人で、全国1位となっています。
Q2:2026年の東大合格者数で灘高校は何位ですか?
灘高校は95人で全国2位です。現役合格者は77人で、前年の77人から18人増加しました。
Q3:2026年に現役合格率が高かった高校はどこですか?
今回比較した上位10校では、筑波大学附属駒場高校が約43.0%、聖光学院が約37.3%、開成が約34.7%となっています。
Q4:公立高校で東大合格者が最も多いのはどこですか?
2026年度は東京都立日比谷高校が67人で、公立高校の中で最も多い実績を残しています。
Q5:女子校で東大合格者数が多い高校はどこですか?
2026年度のランキングでは桜蔭高校が62人で、女子校の中でも高い合格実績を記録しています。現役合格者は54人です。
Q6:東大合格者数は浪人生も含まれますか?
一般的な高校別合格者数ランキングは、現役生と既卒生を合算した数字です。現役合格者数を確認することで、現役生だけの実績を把握できます。
Q7:大学通信とインターエデュで合格者数が違うのはなぜですか?
調査時点、情報の更新時期、学校からの回答状況などが異なるためです。速報値と後日更新されたデータにも差が出る場合があります。
まとめ:東大合格者数ランキング2026から見える進学校の実力
2026年度の東大合格者数ランキングでは、開成高校が198人で全国1位となった。灘高校が95人、聖光学院が93人、筑波大学附属駒場高校が89人と続き、全国の有力進学校が上位を占めている。
今回のランキングで特に注目したいのは、合格者総数と現役合格率が必ずしも一致しない点だ。
開成は合格者総数で首位を維持し、聖光学院や筑波大学附属駒場は現役合格率でも高い数字を記録した。西大和学園の前年比31人増や、日比谷高校の67人という公立高校としての実績も見逃せない。
高校選びを考える際は、次の3つを軸に比較したい。
- 実績の規模: 東大合格者数と複数年の推移
- 現役生の進学力: 現役合格者数と現役合格率
- 教育環境との相性: 校風、学習指導、通学環境、卒業後の進路
また、大学通信やインターエデュなどの調査機関によって数値が異なることもある。ランキングの順位だけを追うのではなく、集計時点や推薦入試の扱いまで確認することが欠かせない。
東大合格者数は学校の進学実績を知るための重要な指標だが、それだけで学校の価値が決まるわけではない。 数字の背景にある教育環境や卒業後の進路まで見比べることが、納得できる学校選びにつながる。
主な参照資料:大学通信オンライン「東京大学2026年 大学合格者 高校別ランキング」「東京大学合格者 高校別合格者数ランキング2026」、インターエデュ「2026年東京大学高校別ランキング」、英進館「2026年度 東京大学合格ランキング」、東京大学公式入試情報。