2026年の将棋界で大きな注目を集めたヒューリック杯棋聖戦。第97期は、藤井聡太棋聖が挑戦者の服部慎一郎七段を五番勝負3勝0敗で退け、棋聖7連覇を達成した。2020年に初めて棋聖を獲得して以来、挑戦者を次々と退けてきた藤井棋聖が、2026年もタイトルを守り抜いた。
2026年11月2日現在、第97期はすでに決着し、第98期は予選が進行している。棋聖戦の五番勝負の日程と対局結果、歴代優勝者、羽生善治九段が持つ歴代記録、棋戦の仕組み、ABEMAでの中継情報まで整理すると、現在の棋聖戦が持つ意味と次期タイトル争いの注目点が見えてくる。
【2026年最新速報】第97期棋聖戦は藤井聡太が服部慎一郎に3連勝!7連覇達成

第97期ヒューリック杯棋聖戦の最大のニュースは、藤井聡太棋聖が服部慎一郎七段を3勝0敗で破り、タイトル防衛を果たしたことだ。
2026年6月4日に開幕した五番勝負は、藤井棋聖が第1局、第2局と連勝。7月1日の第3局でも勝利し、シリーズを3連勝で締めくくった。これによって藤井棋聖は棋聖7連覇を達成した。
日本将棋連盟の第97期公式記録にも、藤井聡太棋聖の3勝、服部慎一郎七段の3敗が掲載されている。タイトル戦の結果としても、7期連続保持という実績が明確に記録された。
第1局:6月4日・藤井棋聖が99手で先勝第1局は千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月で開催された。
対局は藤井棋聖の先手で始まり、角換わりから前例の少ない力戦へと展開。序盤から双方が慎重に時間を使い、夕方以降に激しい攻防が繰り広げられた。
最終的には藤井棋聖が優位を築き、99手で勝利。タイトル戦初挑戦となった服部七段に対して、経験と対応力を示す開幕白星となった。
第2局:6月19日・藤井棋聖が80手で連勝第2局は栃木県日光市の日光金谷ホテルで行われた。先手は服部七段。戦型は相掛かりとなり、序盤から互いの研究と読みがぶつかる展開になった。
服部七段にとっては、タイトル戦初陣で初勝利を挙げ、シリーズを振り出しに戻したい重要な一局だった。しかし、藤井棋聖が主導権を握り、80手で勝利。これでシリーズ2連勝となり、7連覇に王手をかけた。
ABEMA TIMESの対局報道でも、相掛かりから始まった本局の攻防と、藤井棋聖が2連勝を達成した経緯が伝えられている。
第3局:7月1日・87手で決着し棋聖7連覇第3局は静岡県沼津市の沼津御用邸東附属邸第1学問所で開催された。
藤井棋聖が先手、服部七段が後手を務め、戦型は角換わり。中盤から終盤にかけて攻防が続いたが、藤井棋聖が優位を保ち、17時11分に87手で勝利した。
これで藤井棋聖の3連勝が確定。産経新聞社と日本将棋連盟による棋聖戦中継ブログも、同日の記事で7連覇達成を報じている。
特筆すべきは、3局すべてで藤井棋聖が勝ち切った点だ。タイトル戦では相手の研究や対策が一局ごとに積み重なる。連勝によって防衛を決めたことは、単純な勝敗以上に、シリーズ全体を通じた対応力の高さを示している。
【棋聖戦五番勝負の日程と結果】第97期の全対局を振り返る
棋聖戦のタイトル戦は、棋聖と挑戦者が争う五番勝負で行われる。先に3勝した棋士がシリーズを制するため、必ずしも5局すべてが行われるわけではない。
第97期の五番勝負は、2026年6月から7月にかけて全国の対局場を舞台に予定されていた。実際には第3局で藤井棋聖が3勝目を挙げたため、そこで終了した。
第97期棋聖戦・五番勝負の日程一覧| 対局 | 開催日 | 対局場 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第1局 | 6月4日 | 龍宮城スパホテル三日月(千葉県木更津市) | 藤井勝利・99手 |
| 第2局 | 6月19日 | 日光金谷ホテル(栃木県日光市) | 藤井勝利・80手 |
| 第3局 | 7月1日 | 沼津御用邸東附属邸第1学問所(静岡県沼津市) | 藤井勝利・87手 |
| 第4局 | 7月8日(予定) | ホテルニューアワジ(兵庫県洲本市) | 実施なし |
| 第5局 | 7月22日(予定) | 高志の宿 高島屋(新潟県新潟市) | 実施なし |
第4局と第5局は当初の開催予定に含まれていたが、第3局で藤井棋聖が3勝目を挙げたため、対局は行われなかった。
この点は、棋聖戦の速報や日程を検索する際に注意したい。予定表に5局分の日付が掲載されていても、実際の対局結果が3勝0敗なら、残り2局は開催されない。
第97期の対局から見える藤井棋聖の強さ今回のシリーズでは、3局それぞれで異なる戦型や局面への対応が求められた。第1局の力戦、第2局の相掛かり、第3局の角換わりと、対局内容は同じではない。
それでも藤井棋聖は3局を勝ち切った。特定の戦型だけに依存せず、局面ごとに最善を探る力がタイトル防衛を支えたと考えられる。
一方、服部七段にとっては初めてのタイトル戦だった。挑戦者決定戦を勝ち抜き、藤井棋聖との五番勝負に進出した経験そのものが、今後の棋士人生における大きな節目となった。
【ヒューリック杯棋聖戦の仕組み】一次予選から挑戦者決定トーナメントまで
棋聖戦は、単に現タイトル保持者と有力棋士が対戦するだけの棋戦ではない。複数段階の予選を勝ち抜き、最後に挑戦者を決めるトーナメント制度が採用されている。
共同主催は産経新聞社、特別協賛はヒューリック株式会社。日本将棋連盟の公式棋戦情報によると、全棋士と女流棋士2名が参加し、一次予選、二次予選、決勝トーナメントを経て挑戦者が決まる。
一次予選:参加棋士が最初の関門に挑む一次予選はトーナメント形式で行われる。持ち時間は各1時間で、チェスクロックが使用される。短い持ち時間のなかで判断力と実戦力が問われる段階だ。
ここでは、一局のミスがそのまま敗退につながる。タイトル戦までの長い道のりを考えると、一次予選を突破すること自体が重要な実績になる。
二次予選:決勝トーナメントへの切符を争う一次予選を勝ち上がった棋士などが二次予選に進む。持ち時間は各3時間。一次予選よりも長い時間を使えるため、より深い研究や複雑な読み合いが求められる。
二次予選の突破者は、シード棋士とともに決勝トーナメントへの進出を目指す。
決勝トーナメント:16名で挑戦権を争う予選通過者とシード棋士を合わせた16名で決勝トーナメントを実施する。持ち時間は各4時間で、タイトル戦と同じ条件だ。
このトーナメントを最後まで勝ち抜いた棋士が、現棋聖への挑戦権を獲得する。つまり、決勝トーナメントの優勝者がそのまま棋聖になるわけではない。最後にタイトル保持者との五番勝負を制して初めて、新しい棋聖が誕生する。
五番勝負:先に3勝した棋士がタイトルを獲得挑戦者と現棋聖が対戦するタイトル戦は、例年6月から8月にかけて行われる。持ち時間は各4時間。振り駒によって先後を決める。
五番勝負という名称のとおり最大5局だが、3勝に到達した時点でシリーズ終了となる。第97期が3局で終了したのも、この制度によるものだ。
なお、一次予選・二次予選・決勝トーナメントでは持ち時間が異なる。対局を見る際には、どの段階の棋戦なのかを把握しておくと、勝負の意味がより理解しやすくなる。
【棋聖戦の歴代優勝者と歴代記録】羽生善治と藤井聡太の実績を比較
棋聖戦の歴史を振り返ると、羽生善治九段と藤井聡太棋聖という、時代を代表する棋士の存在が際立つ。
羽生九段は棋聖を通算16期獲得しており、日本将棋連盟の棋士データベースにも歴代最多級の実績として記録されている。一方、藤井棋聖は2020年に初めて棋聖を獲得し、2026年の第97期まで7期連続で保持している。
近年の棋聖戦・歴代優勝者と挑戦者直近のタイトル戦を整理すると、藤井棋聖が長期にわたって棋聖位を保持していることが分かる。
| 期・年度 | 棋聖・優勝者 | 挑戦者 | 五番勝負の結果 |
|---|---|---|---|
| 第97期・2026年 | 藤井聡太 | 服部慎一郎 | 3勝0敗 |
| 第96期・2025年 | 藤井聡太 | 杉本和陽 | 3勝0敗 |
| 第95期・2024年 | 藤井聡太 | 山崎隆之 | 3勝0敗 |
| 第94期・2023年 | 藤井聡太 | 佐々木大地 | 3勝1敗 |
| 第93期・2022年 | 藤井聡太 | 永瀬拓矢 | 3勝1敗 |
| 第92期・2021年 | 藤井聡太 | 渡辺明 | 3勝0敗 |
| 第91期・2020年 | 藤井聡太 | 渡辺明 | 3勝1敗 |
| 第90期・2019年 | 渡辺明 | 豊島将之 | 3勝1敗 |
| 第89期・2018年 | 豊島将之 | 羽生善治 | 3勝2敗 |
| 第88期・2017年 | 羽生善治 | 斎藤慎太郎 | 3勝1敗 |
出典は日本将棋連盟の棋聖戦歴代結果。藤井棋聖は第91期から第97期まで7期連続でタイトルを獲得している。
羽生善治九段の棋聖通算16期は歴代最多羽生善治九段は、棋聖を通算16期獲得した実績を持つ。特に第79期から第88期までの10期連続保持は、棋聖戦の歴史を語るうえで欠かせない記録だ。
また、羽生九段は竜王、名人、王位、王座、棋王、王将などでも数多くのタイトルを獲得している。タイトル獲得合計99期という記録も、日本将棋界を代表する歴史的な実績である。
藤井聡太棋聖の7連覇と通算成績藤井聡太棋聖は第91期で初めて棋聖を獲得した。その後、2021年から2026年まで連続して防衛し、第97期で7連覇に到達した。
2026年7月1日更新の藤井聡太棋聖戦成績集計では、棋聖戦通算成績は38勝5敗、勝率約8割8分4厘。五番勝負に限ると21勝3敗という高い勝率を記録している。
加えて、藤井棋聖は通算5期獲得という永世棋聖の資格条件をすでに満たしている。2026年の7連覇は、単なる連続防衛ではなく、永世称号の資格を持つ棋士として実績を積み重ねた結果でもある。
ただし、永世棋聖の資格取得と、現役中に永世棋聖を名乗ることは別の話だ。資格を得たことと称号の正式な襲位を混同しないようにしたい。
【棋聖戦の最新速報・棋譜・中継】ABEMAと日本将棋連盟の活用方法
棋聖戦をリアルタイムで楽しみたい場合、対局映像、棋譜、公式結果の3つを使い分けると便利だ。
ABEMA将棋チャンネル:映像とプロ棋士の解説ABEMAでは、第97期棋聖戦五番勝負の注目対局が生中継された。対局者の表情や盤上の動きを映像で確認できるほか、プロ棋士による解説や聞き手の進行も楽しめる。
AIによる形勢判断が表示される放送では、将棋に詳しくない視聴者でも、どちらが優勢なのかを視覚的に把握しやすい。
ただし、すべての対局や過去の映像が常に無料で視聴できるわけではない。放送予定や見逃し配信の視聴条件は、ABEMAの番組情報で確認する必要がある。
日本将棋連盟:公式結果とトーナメント表日本将棋連盟の公式棋戦ページは、対局結果を確認する際の基本となる情報源だ。
第97期の五番勝負の星取り表や開催日程、一次予選・二次予選・決勝トーナメントの情報などが掲載されている。歴代優勝者の記録を調べる場合にも役立つ。
棋聖戦中継サイト:対局の進行と棋譜を確認棋聖戦中継サイトでは、対局の進行に関する情報や棋譜、対局ブログなどを確認できる。
特に中継ブログは、単純な勝敗だけでは分からない対局の流れを理解するうえで有用だ。第97期第3局では、終局時刻、手数、消費時間なども報告されている。
将棋の内容を詳しく知りたい人は棋譜を、対局の雰囲気を楽しみたい人はABEMAを、確定した結果を確認したい人は日本将棋連盟を中心に利用するとよい。
【第98期棋聖戦の展望】2026年11月現在は二次予選が進行中
第97期が終了したことで、将棋ファンの関心は次の第98期棋聖戦に移っている。
2026年11月2日現在、日本将棋連盟の棋戦一覧では、第98期棋聖戦は二次予選の段階として掲載されている。つまり、次の挑戦者を決めるための予選が進んでいる状況だ。
第98期で注目したいポイントまず注目されるのは、誰が決勝トーナメントを勝ち抜き、藤井棋聖への挑戦権を獲得するかという点だ。
第97期で挑戦者となった服部慎一郎七段は、タイトル戦初登場で藤井棋聖と対戦した。第98期では、前期とは異なる顔ぶれが挑戦権争いに加わる可能性もあり、予選段階から目が離せない。
また、藤井棋聖の連覇がどこまで続くかも大きな焦点となる。2026年時点で7連覇を達成しており、羽生善治九段の10連覇という歴史的記録との比較にも関心が集まる。
第98期の五番勝負の日程はいつ決まる?第98期の五番勝負については、2026年11月2日時点で正式な開催日程を確認できる段階には至っていない。現段階では、予選の進行と挑戦者決定までの過程を追うことが先決となる。
通常、棋聖戦の五番勝負は6月から8月にかけて行われる。第97期も6月に開幕し、7月1日に決着した。第98期についても、具体的な日程は日本将棋連盟の公式発表を確認する必要がある。
なお、予選の対局結果とタイトル戦の結果は別々に整理することが大切だ。二次予選を突破した棋士が、そのまま棋聖になるわけではない。決勝トーナメントで挑戦権を獲得し、さらに五番勝負を制する必要がある。
【プロの結論】棋聖戦を深く楽しむために押さえたい3つの視点
棋聖戦を単なるタイトル争いとして見るだけでは、棋士たちが積み重ねる努力や対局の価値を十分に理解できない。観戦する際には、次の3つの視点を持つと楽しみ方が広がる。
1. 勝敗だけでなく対局内容を比較する五番勝負で3勝0敗という結果だけを見ると、一方的なシリーズだったように感じるかもしれない。しかし、将棋では戦型、序盤の研究、持ち時間の使い方、終盤の読みなど、各局で異なる課題がある。
第97期のように、力戦、相掛かり、角換わりと異なる展開で3連勝した場合、対局者の対応力や研究の幅にも注目したい。
2. 連覇記録と通算獲得数を区別する棋聖戦の記録を比較する場合、連覇数と通算獲得期数は別の指標になる。
藤井棋聖は2026年に7連覇を達成した。一方、羽生九段は通算16期を獲得している。加えて、羽生九段の10連覇という記録もある。
藤井棋聖の7連覇は非常に大きな実績だが、通算獲得数や連覇の最長記録と混同せずに評価することが重要だ。
3. 速報・棋譜・公式記録を使い分ける対局中の速報は、終局前の形勢や進行を知るための情報だ。終局後の結果速報は勝敗を確認するためのものであり、公式記録は最終的に確定した対局結果を確認するためのものとなる。
特にSNSなどで流れる速報情報は、対局中の形勢判断と確定した勝敗が混同される場合がある。結果を確認するときは、日本将棋連盟の公式記録と照らし合わせることが確実だ。
棋聖戦は、予選から五番勝負まで長い過程を持つ棋戦である。ひとつの対局だけでなく、挑戦者が決まるまでの道のりとタイトル保持者の防衛戦を合わせて見ることが、本当の面白さにつながる。
【棋聖戦将棋に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の第97期棋聖戦は誰が優勝しましたか?
A1:藤井聡太棋聖です。挑戦者の服部慎一郎七段を3勝0敗で破り、2026年7月1日に7連覇を達成しました。
Q2:第97期棋聖戦の五番勝負は何局まで行われましたか?
A2:全3局です。藤井棋聖が第1局から第3局まで連勝したため、予定されていた第4局と第5局は実施されませんでした。
Q3:棋聖戦の歴代最多獲得記録は誰が持っていますか?
A3:羽生善治九段です。棋聖を通算16期獲得しており、第79期から第88期まで10期連続で保持した記録もあります。
Q4:第98期棋聖戦はいつ開催されますか?
A4:2026年11月2日時点では二次予選が進行中で、五番勝負の正式な日程は確定していません。例年は6月から8月にかけてタイトル戦が開催されています。
Q5:棋聖戦はABEMAで視聴できますか?
A5:はい。第97期の五番勝負はABEMA将棋チャンネルで注目対局が生中継されました。第98期の放送予定や視聴条件については、今後の番組情報を確認してください。
Q6:棋聖戦の棋譜や対局結果はどこで確認できますか?
A6:日本将棋連盟の公式棋戦ページと棋聖戦中継サイトで確認できます。対局中の映像や解説を楽しみたい場合はABEMAも選択肢になります。
まとめ:藤井聡太の7連覇から第98期棋聖戦の新たな戦いへ
2026年の第97期ヒューリック杯棋聖戦は、藤井聡太棋聖が服部慎一郎七段を3勝0敗で下し、7連覇を達成して幕を閉じた。6月4日の第1局から7月1日の第3局まで、藤井棋聖は安定した戦いを見せ、シリーズを3連勝で制した。
歴代記録を振り返ると、羽生善治九段の通算16期と10連覇、藤井棋聖の7連覇という実績が、棋聖戦の歴史を形作っている。両者の記録を比較することで、現在の藤井棋聖がどのような位置にいるのかも見えてくる。
そして2026年11月現在、第98期棋聖戦は二次予選へと進んでいる。次の挑戦者が誰になるのか、藤井棋聖の連覇が続くのか、将棋ファンにとって見逃せない戦いが始まっている。
今後の最新速報を追うなら、日本将棋連盟の公式結果を基準に、棋聖戦中継サイトの棋譜やABEMAの対局映像を組み合わせるのがおすすめだ。勝敗だけではなく、棋士たちが挑戦権をつかむまでの過程にも注目したい。