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キネマ旬報ベストテン2026最新解説|第99回の受賞作と第100回記念企画の全貌を徹底解説

小野寺 拓海 小野寺 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 26 分
目次

2026年の映画ファンにとって、大きな節目を迎えているのが、日本映画界を代表する歴史ある映画賞「キネマ旬報ベスト・テン」です。2026年1月29日に発表された第99回(2025年度)では、日本映画ベスト・テン第1位に三宅唱監督の『旅と日々』、外国映画ベスト・テン第1位にポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』が選ばれました。文化映画部門では『よみがえる声』が第1位を獲得しています。

加えて、2026年度の選考結果が発表される2027年1月には、いよいよ第100回を迎えます。18年ぶりとなる「オールタイム ベスト・テン」の復活や、読者参加型の記念企画も進行中です。今回は最新の受賞結果から選考方法、読者選出部門、1924年に始まった歴史、そして第100回の記念企画まで、映画賞の全体像を整理します。

【2026年最新】第99回キネマ旬報ベスト・テンの1位は『旅と日々』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』

キネマ旬報ベストテン

2026年1月29日発表

第99回キネマ旬報ベスト・テンは、2025年に日本で公開された映画を対象とする映画賞です。

2026年1月29日にキネマ旬報社が発表した作品部門の結果では、日本映画と外国映画でそれぞれ異なる個性を持つ作品が頂点に立ちました。

日本映画ベスト・テン第1位は『旅と日々』


『旅と日々』

日本映画第1位
監督:三宅唱
主演:シム・ウンギョン
2025年度作品・第99回受賞

日本映画部門で1位に選ばれたのは、三宅唱監督の『旅と日々』です。

三宅監督は『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などでも高い評価を獲得してきた映画監督です。

『旅と日々』では、シム・ウンギョンが主演女優賞も受賞しました。作品賞と主演女優賞という2つの評価が重なったことも、第99回の大きな見どころです。

この結果は、映画の評価が興行収入や話題性だけで決まるものではないことを示しています。人物の表情や日常の時間、映像表現など、作品そのものの魅力を重視する映画評論の視点が反映された結果として注目されます。

外国映画ベスト・テン第1位は『ワン・バトル・アフター・アナザー』


『ワン・バトル・アフター・アナザー』

外国映画第1位
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
外国映画監督賞も受賞
2025年度作品・第99回受賞

外国映画部門の第1位は、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』です。

同監督は本作によって外国映画監督賞も獲得しました。作品そのものと監督の仕事がともに評価された結果です。

本作は外国映画の読者選出部門でも1位となっており、選考委員と読者の双方から支持された点も見逃せません。

第99回の主要な受賞結果一覧

2026年2月5日発売の『キネマ旬報2月号増刊 2025年キネマ旬報ベスト・テン発表号』には、各部門の順位や選考結果、選評などが掲載されました。

2026年2月19日には、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで表彰式も開催されています。

以下が主な受賞結果です。

- 日本映画作品賞:『旅と日々』
- 外国映画作品賞:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- 文化映画作品賞:『よみがえる声』
- 日本映画監督賞:李相日
- 日本映画脚本賞:奥寺佐渡子
- 外国映画監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン
- 主演女優賞:シム・ウンギョン
- 主演男優賞:吉沢亮
- 助演女優賞:伊東蒼
- 助演男優賞:佐藤二朗
- 新人女優賞:鈴木唯
- 新人男優賞:黒崎煌代

『国宝』は李相日の監督賞、奥寺佐渡子の脚本賞、吉沢亮の主演男優賞などでも評価されました。

また、読者選出日本映画監督賞は李相日、読者選出外国映画監督賞はポール・トーマス・アンダーソンが受賞しています。

これらの結果はキネマ旬報社の公式発表と、表彰式を取材したThe Hollywood Reporter Japanの報道で確認できます。

2025年度の日本映画・外国映画ベスト・テン全順位

第99回の上位10作品は次のとおりです。

日本映画ベスト・テン

1. 『旅と日々』
2. 『国宝』
3. 『敵』
4. 『ふつうの子ども』
5. 『宝島』
6. 『愚か者の身分』
7. 『桐島です』
8. 『海辺へ行く道』
9. 『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
10. 『見はらし世代』

外国映画ベスト・テン

1. 『ワン・バトル・アフター・アナザー』
2. 『ANORA アノーラ』
3. 『教皇選挙』
4. 『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』
5. 『サブスタンス』
6. 『エミリア・ペレス』
7. 『F1 エフワン』
8. 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城塞』
9. 『愛はステロイド』
10. 『アイム・スティル・ヒア』

この顔ぶれを見ると、日本映画では『国宝』のような大規模な話題作と、個性的な映像表現や物語性を持つ作品が同じランキングに並んでいます。

外国映画でも、ドラマ、社会性の強い作品、ジャンル映画などが幅広く選ばれています。

なお、順位の詳細はキネマ旬報の発表号に掲載されたランキングに基づきます。

【選考方法を解説】キネマ旬報ベスト・テンは誰がどのように選ぶ?

キネマ旬報ベスト・テンを理解するうえで重要なのが、選考方法です。

一般的な映画賞では、審査員の人数や構成が限定されていることもあります。一方、キネマ旬報ベスト・テンは、映画を数多く鑑賞する専門家を中心とした幅広い選考委員の投票を採用しています。

2025年度の選考委員は延べ141人

第99回の選考には、映画評論家や映画ジャーナリストなど、延べ141人が参加しました。

KINENOTEの公式説明でも、映画評論家や日本映画記者クラブ員など、映画鑑賞経験の豊富な選考者を幅広く集めることが特徴として説明されています。

選考の基本的な流れは次のとおりです。

1. その年度に対象となる映画を鑑賞する。
2. 選考委員が各自の視点で作品を評価する。
3. 日本映画と外国映画をそれぞれ選考する。
4. 投票結果を集計し、ベスト・テンを決定する。
5. 個人賞や文化映画部門などの結果も発表する。

加えて、発表号には日本映画・外国映画の採点表や選評が掲載されます。

つまり、単に1位の作品を発表するだけではなく、どのような作品がどのように評価されたのかを読者が確認できる仕組みになっています。

アカデミー賞や興行収入ランキングとは何が違う?

キネマ旬報ベスト・テンの評価基準を考えるとき、混同しやすいのが映画賞と興行成績の違いです。

比較項目 キネマ旬報ベスト・テン 興行収入ランキング
主な評価対象 作品の芸術性や表現、完成度など 観客動員や興行収入
評価の主体 選考委員 映画館での興行実績
集計方法 選考委員の投票 興行データ
注目するポイント 映画作品としての評価 商業的な人気
代表的な結果 『旅と日々』など 興行収入上位作品

例えば、『国宝』は2025年を代表する大ヒット作品として幅広い注目を集めましたが、キネマ旬報の日本映画ベスト・テンでは2位でした。

一方、1位の『旅と日々』は、作品としての表現や映画的な魅力が専門家の投票で高く評価されました。

この違いは、どちらが正しいという話ではありません。観客の支持と映画評論家の評価では、作品を見る角度が異なるということです。

読者が選考結果を検証できることも特徴

キネマ旬報ベスト・テンでは、選考結果だけでなく選評や採点表が発表号に掲載されます。

そのため、読者はランキングを眺めるだけでなく、作品ごとの評価の違いまで読み取れます。

映画賞の結果に納得できるかどうかを、自分自身の鑑賞体験と照らし合わせられる点は、長く続く映画賞としての大きな魅力です。

【読者選出部門と文化映画】専門家のランキングとの違いを比較

キネマ旬報ベスト・テンには、一般に知られる日本映画・外国映画のランキング以外にも、複数の部門があります。

特に注目したいのが、読者選出日本映画ベスト・テン、読者選出外国映画ベスト・テン、文化映画ベスト・テンです。

読者選出日本映画ベスト・テン

読者選出部門は、映画ファンの投票によって選ばれるランキングです。

専門家の評価と異なり、実際に映画を鑑賞した読者の支持が反映されるため、作品の受け止められ方を知るうえで参考になります。

第99回の読者選出日本映画ベスト・テンでは、『国宝』が1位となりました。

これは、選考委員が選んだ日本映画ベスト・テンの1位『旅と日々』とは異なる結果です。

この違いこそ、専門家と一般の映画ファンが映画に求める価値を考えるうえで興味深いポイントです。

読者選出外国映画ベスト・テン

外国映画の読者選出部門では、『ワン・バトル・アフター・アナザー』が1位となりました。

こちらは専門家による外国映画ベスト・テンと同じ結果です。

作品の芸術性や演出面の評価と、一般の映画ファンの支持が一致した例として注目できます。

第99回の読者選出ランキングについては、2026年2月発売の発表号に日本映画・外国映画それぞれの全順位が掲載されています。

文化映画ベスト・テンとは?


『よみがえる声』

文化映画第1位
第99回・2025年度
監督:朴壽南・朴麻衣

文化映画ベスト・テンは、一般的な劇映画とは別に、文化的・社会的な記録性を持つ作品を評価する部門です。

第99回では『よみがえる声』が1位に選ばれました。

文化映画は、社会問題、歴史、記録、人物の生き方など、映画を通じて伝えられる現実に目を向ける部門です。

劇映画のランキングだけを見ていると見落としがちな作品に出会えるため、映画の世界を広く知りたい人には特に注目してほしいカテゴリーです。

第99回の部門別・人物別の関係を整理

今回の結果を関係性で整理すると、作品賞と個人賞、読者選出部門がどのようにつながっているかが分かります。

部門・区分 受賞作品・受賞者 関係・評価されたポイント
日本映画 『旅と日々』 日本映画ベスト・テン1位
外国映画 『ワン・バトル・アフター・アナザー』 外国映画ベスト・テン1位
文化映画 『よみがえる声』 文化映画ベスト・テン1位
日本映画監督賞 李相日 『国宝』
日本映画脚本賞 奥寺佐渡子 『国宝』
外国映画監督賞 ポール・トーマス・アンダーソン 『ワン・バトル・アフター・アナザー』
主演女優賞 シム・ウンギョン 『旅と日々』
主演男優賞 吉沢亮 『国宝』ほか
読者選出日本映画1位 『国宝』 読者による評価
読者選出外国映画1位 『ワン・バトル・アフター・アナザー』 読者による評価

この表から分かるのは、キネマ旬報ベスト・テンが単一の作品ランキングではないということです。

作品、監督、脚本、俳優、文化映画、読者の支持という複数の視点を組み合わせ、1年間の映画界を立体的に振り返る仕組みになっています。

【1924年からの歴史】キネマ旬報ベスト・テン歴代受賞作と映画賞の歩み

キネマ旬報ベスト・テンが長く支持されてきた理由の一つは、その歴史の長さです。

ただし、ここで押さえておきたい重要な事実があります。

1924年に創設されたのは雑誌そのものではなく、キネマ旬報ベスト・テンの選出です。

映画雑誌『キネマ旬報』自体は1919年(大正8年)に創刊されています。

1919年の雑誌創刊から1924年のベスト・テン開始へ

『キネマ旬報』は1919年に創刊されました。

その後、1924年度(大正13年)に初めてベスト・テンが選出されます。

当初は現在とは異なる形式で、外国映画のみを対象としていました。

- 芸術的に最も優れた映画
- 娯楽的に最も優れた映画

この2部門からスタートしたのが、現在のキネマ旬報ベスト・テンにつながる歴史です。

1926年に日本映画と外国映画の2部門へ

1926年には、日本映画の発展を背景に、現在につながる日本映画・外国映画の2部門方式へと変更されました。

その後、戦争による中断を経験しながらも、映画の評価と記録を続けてきました。

映画賞としての長い歴史は、単に開催回数が多いというだけではありません。

各時代の映画文化や観客の価値観、映画制作の変化を記録してきたという意味でも重要です。

キネマ旬報ベスト・テンの歴代受賞作

近年の日本映画ベスト・テン第1位を振り返ると、作品の個性や映画表現の変化が見えてきます。

年度 日本映画ベスト・テン第1位 監督
2022年度・第96回 『ケイコ 目を澄ませて』 三宅唱
2023年度・第97回 『悪は存在しない』 濱口竜介
2024年度・第98回 『夜明けのすべて』 三宅唱
2025年度・第99回 『旅と日々』 三宅唱

※年度と発表年は異なります。例えば2025年度の結果は2026年に発表されています。

この4年間を見るだけでも、映画表現の多様性が伝わります。

『ケイコ 目を澄ませて』や『夜明けのすべて』などを手掛けた三宅唱監督の作品が複数回選ばれていることも、近年の特徴です。

歴代受賞作を振り返るなら外国映画にも注目

日本映画だけでなく、外国映画の歴代受賞作にも映画史を代表する作品が並びます。

また、キネマ旬報社が2026年の第100回記念企画で例示した歴史的な名作には、次の作品があります。


『七人の侍』

日本映画史を代表する作品

『東京物語』

小津安二郎監督の代表作

『第三の男』

外国映画の名作

『2001年宇宙の旅』

SF映画の歴史的傑作

こうした作品が時代を超えて評価されていることは、キネマ旬報ベスト・テンの歴史を振り返るうえで要点です。

【第100回記念企画】18年ぶりのオールタイム ベスト・テンが復活!

2026年10月28日公式発表

2026年の大きなニュースが、第100回を記念する特別企画です。

キネマ旬報社は2026年10月28日、オールタイム ベスト・テンの読者投票募集を発表しました。

これは通常の年間ランキングとは異なり、映画史全体から優れた作品を選ぶ特別な企画です。

オールタイム ベスト・テンとは?

オールタイム ベスト・テンとは、特定の1年間に公開された作品ではなく、映画史全体を対象にしたベスト作品ランキングです。

今回の企画では、次の2冊が同時刊行される予定です。


『オールタイム ベスト・テン日本映画篇』

2027年1月中旬発売予定
日本映画史に残る名作を対象にした特別ランキング。



『オールタイム ベスト・テン外国映画篇』

2027年1月中旬発売予定
世界の映画史を彩った外国映画を対象にした特別ランキング。

実は、オールタイム ベスト・テンは今回が初めてではありません。

2009年に『オールタイム・ベスト 映画遺産200』が日本映画篇・外国映画篇の2冊で刊行されています。

今回の企画は、それ以来となる18年ぶりの復活です。

過去のランキングで上位に入った『七人の侍』『東京物語』『第三の男』『2001年宇宙の旅』などが、今回どのような位置に入るのかも注目されています。

2026年の読者投票はいつまで?応募条件を解説

今回の記念企画では、映画評論家・文化人による選出に加えて、読者によるベスト・テンも実施されます。


第100回記念・オールタイム ベスト・テン読者投票


応募締切
2026年11月20日

11月20日(金)23:59

項目 応募条件
日本映画 10作品
外国映画 10作品
順位付け 不要
応募対象 どちらか一方だけでも可
対象作品 2025年12月31日までに日本で劇場公開された作品
集計方法 1作品につき1点
作品コメント 1作品につき最大200字
応募回数 1人1回

※2026年公開作品は今回のオールタイム企画の対象外で、2026年度の年間ベスト・テンで扱われます。

今回の投票で特徴的なのは、応募者が順位をつける必要がないことです。

日本映画10作品、外国映画10作品を選び、それぞれの作品に対するコメントを添えることもできます。コメントは1作品につき最大200字です。

また、読者から寄せられた投票は1作品につき1点として集計されます。

投票締切は、当初の11月10日から、応募期間延長の要望を受けて11月20日(金)23時59分に変更されました。

応募方法はキネマ旬報WEBの公式告知に掲載されているMicrosoft Formsの専用投票フォームです。

第100回は2026年発表ではなく2027年1月発表

ここは検索時に混乱しやすいポイントです。

第100回は、2026年度の映画を対象にした年間ベスト・テンです。

したがって、発表は2027年1月の予定となっています。

項目 時期
第99回の対象 2025年度公開作品
第99回の発表 2026年1月29日
第99回の表彰式 2026年2月19日
第100回の対象 2026年度公開作品
第100回の発表 2027年1月予定
記念ムック 2027年1月中旬発売予定

つまり、2026年は第99回の結果を振り返る年であると同時に、第100回へ向けた記念企画が進む重要な年なのです。

【KINENOTEの活用法】歴代受賞作や映画情報を調べるには?

キネマ旬報ベスト・テンの歴史や受賞作品を調べる際に役立つのが、映画情報データベースのKINENOTEです。


映画作品・映画人・受賞歴などを調べられるサービス


KINENOTEで確認できる主な情報

KINENOTEは、映画を観るだけでなく、作品の歴史や映画人の実績を調べたい人にも便利です。

主な活用方法は次のとおりです。

- 歴代受賞作を調べる: 過去のキネマ旬報ベスト・テンの受賞作品を確認する。
- 作品情報を確認する: 公開年や監督、出演者などの情報を調べる。
- 映画人を調べる: 監督や俳優など、映画に関わる人物の情報を確認する。
- 鑑賞記録を管理する: 観た作品を記録し、自分の映画鑑賞履歴を整理する。
- レビューを参考にする: 他の映画ファンの感想を確認する。

映画賞のランキングと個人の評価を使い分ける

KINENOTEを活用するときは、キネマ旬報ベスト・テンの順位と、一般ユーザーによるレビュー評価を区別することが大切です。

映画賞は選考委員による評価、レビューは個人の鑑賞体験に基づく評価です。

例えば、ベスト・テンで高い評価を受けた作品でも、すべての観客が同じ感想を持つとは限りません。

反対に、映画賞の順位は高くなくても、自分にとって忘れられない作品になることもあります。

映画賞のランキングを作品選びの参考にしつつ、実際の鑑賞体験を自分の基準で評価する使い方がおすすめです。

【プロの結論】キネマ旬報ベスト・テンは何を基準に楽しむべきか

キネマ旬報ベスト・テンを活用する際に重要なのは、ランキングを絶対的な優劣として受け取らないことです。

第99回の結果を見ても、専門家が選んだ日本映画1位は『旅と日々』、読者選出日本映画1位は『国宝』でした。

どちらも2025年の日本映画を語るうえで欠かせない作品ですが、評価の視点は異なります。

この違いを楽しめることこそ、キネマ旬報ベスト・テンの魅力です。

こんな人におすすめ

- 映画の新しい名作に出会いたい人: 年間ベスト・テンから、普段は選ばない作品を探せます。
- 映画評論や映像表現に興味がある人: 選評や採点表から、作品の評価ポイントを学べます。
- 日本映画の歴史を知りたい人: 1924年度から続く受賞記録をたどれます。
- 自分の好きな映画を応援したい人: 読者選出部門や第100回記念投票に参加できます。
- 映画史の名作を見直したい人: オールタイム ベスト・テンを作品探しの手掛かりにできます。

ランキングだけで映画を選びたくない人が注意すべきこと

一方で、ランキングの順位だけを見て映画を選ぶ方法には限界があります。

キネマ旬報ベスト・テンは、作品の完成度や映画表現を知るための有力な指標ですが、娯楽性、ジャンルの好み、個人的な感動まで完全に数値化できるものではありません。

おすすめの見方は、次の3段階です。

1. ベスト・テンで作品を知る: まずは上位作品から興味のある映画を選ぶ。
2. 選評を読んで評価を理解する: どのような点が支持されたのかを確認する。
3. 実際に鑑賞して自分の評価を持つ: 他人の評価と自分の感想を比較する。

この方法なら、映画賞を単なるランキングではなく、映画を深く楽しむためのガイドとして活用できます。

【キネマ旬報ベストテン】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:キネマ旬報ベスト・テンはいつから始まった?

A1:1924年度(大正13年)に始まりました。なお、雑誌『キネマ旬報』そのものの創刊は1919年です。最初は外国映画の芸術映画・娯楽映画の2部門で選出され、1926年に日本映画と外国映画の2部門方式になりました。

Q2:2025年度の日本映画ベスト・テン1位は何?

A2:2026年1月29日に発表された第99回では、三宅唱監督の『旅と日々』が日本映画ベスト・テン第1位に選ばれました。

Q3:2025年度の外国映画ベスト・テン1位は何?

A3:ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』です。外国映画監督賞も同監督が受賞しています。

Q4:読者選出ベスト・テンと通常のベスト・テンは何が違う?

A4:通常のベスト・テンは映画評論家やジャーナリストなどの選考委員による投票で決まります。読者選出ベスト・テンは映画ファンの投票による別枠のランキングです。

Q5:第100回キネマ旬報ベスト・テンはいつ発表される?

A5:2026年度の映画を対象とする第100回は、2027年1月発表予定です。記念企画として、18年ぶりのオールタイム ベスト・テンも実施されます。

Q6:第100回のオールタイム ベスト・テンに一般読者も参加できる?

A6:参加できます。日本映画・外国映画それぞれ10作品を選んで応募できます。どちらか一方だけでも応募可能で、順位付けは不要です。2026年11月20日(金)23時59分が応募締切です。

Q7:歴代受賞作はどこで調べられる?

A7:KINENOTEのキネマ旬報ベスト・テン関連ページや、キネマ旬報の各年度の発表号で確認できます。第99回の発表号には1924年から2025年までの歴代受賞者リストも掲載されています。

まとめ:第100回を迎えるキネマ旬報ベスト・テンの今後に注目

キネマ旬報ベスト・テンは、1924年度に始まった日本映画界を代表する歴史ある映画賞です。

2026年に発表された第99回では、日本映画1位に『旅と日々』、外国映画1位に『ワン・バトル・アフター・アナザー』が選ばれました。文化映画1位は『よみがえる声』で、作品賞だけでなく監督賞や俳優賞などでも幅広い映画人が評価されています。

そして、2026年度の第100回は2027年1月に発表予定です。

特に注目したいのは、18年ぶりに復活するオールタイム ベスト・テンです。過去の名作と現在の映画を同じ土俵で見比べられる、貴重な記念企画となります。

映画賞の順位だけを追うのではなく、選考委員と読者の評価の違い、歴代受賞作の変遷、作品に込められた表現まで目を向けると、映画の楽しみ方はさらに広がります。

第100回という節目は、これまでの映画史を振り返ると同時に、これからの日本映画・外国映画の名作を考える機会でもあります。 2027年1月の発表と記念ムックの刊行に向けて、読者投票の行方にも注目しておきたいところです。

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小野寺 拓海

アニメ誌編集を経て Web メディアへ。放送・配信の日程は作品公式サイトと各配信サービスの告知で確認し、ガジェットの仕様はメーカーの公式スペック表を引用します。

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