2025年大会の最大の注目点は、男子と女子で代表権を獲得するまでの競技形式が異なっていたことだ。
男子はSC軽井沢クラブとコンサドーレの2チームによる直接対決。女子はSC軽井沢クラブ、フォルティウス、ロコ・ソラーレの3チームによる予選から始まり、上位2チームが最終決戦に進んだ。
男子:SC軽井沢クラブがコンサドーレに3勝1敗男子決定戦は、2025年9月11日と12日に実施された。
SC軽井沢クラブは初日に2連勝して代表権獲得に王手をかけたものの、翌日の第3戦ではコンサドーレに逆転負け。勝負は第4戦に持ち越された。
最終戦では第10エンドまで競り合いが続いたが、SC軽井沢クラブが5対4で勝利。通算3勝1敗で男子日本代表の座を獲得した。
男子の全試合結果
- 9月11日・第1戦:コンサドーレ 6-7 SC軽井沢クラブ
- 9月11日・第2戦:SC軽井沢クラブ 9-3 コンサドーレ
- 9月12日・第3戦:コンサドーレ 7-6 SC軽井沢クラブ
- 9月12日・第4戦:SC軽井沢クラブ 5-4 コンサドーレ
男子最終結果:SC軽井沢クラブ 3勝1敗
代表権獲得:SC軽井沢クラブ
第3戦ではSC軽井沢クラブが第9エンド終了時点でリードしていたものの、最終第10エンドにコンサドーレが3点を獲得して逆転した。
それでもSC軽井沢クラブは最終戦で立て直し、最後の1勝を手にした。日本代表決定戦にふさわしい接戦だった。
女子:フォルティウスがSC軽井沢クラブを破る女子は3チームによる予選を実施した。
出場したのは、フォルティウス、SC軽井沢クラブ、ロコ・ソラーレの3チーム。予選の結果、SC軽井沢クラブが決定戦に進み、2位・3位の順位を決めるタイブレークではフォルティウスがロコ・ソラーレを7対2で破った。
決定戦はSC軽井沢クラブとフォルティウスの対戦となった。
女子の決定戦3試合の結果
- 9月13日・第1戦:SC軽井沢クラブ 11-3 フォルティウス
- 9月14日・第2戦:SC軽井沢クラブ 6-7 フォルティウス
- 9月14日・第3戦:SC軽井沢クラブ 5-6 フォルティウス
第1戦ではSC軽井沢クラブが11対3と大差で勝利。フォルティウスにとって厳しいスタートになった。
しかし、第2戦では7対6で競り勝ち、最終戦でも6対5と接戦を制した。
予選での直接対決も含めた5試合の成績は、フォルティウスが3勝2敗。これにより、フォルティウスがオリンピック世界最終予選の日本代表に決定した。
注目したいのは、フォルティウスが予選段階から安定して勝ち続けたわけではない点だ。初日の連敗から立て直し、タイブレークと決定戦を勝ち抜いたことが代表権獲得につながった。
【全日程】2025年カーリング代表決定戦の開催スケジュール

大会は2025年9月10日から14日まで、北海道稚内市のみどりスポーツパークで開催された。
9月10日は公式練習と合同記者会見で、一般観客向けの競技は翌11日から始まった。
男女別の大会日程男子
- 9月10日:公式練習・合同記者会見
- 9月11日:決定戦第1戦・第2戦
- 9月12日:決定戦第3戦・第4戦
- 9月13日:第5戦の予備日程
男子は先に3勝したチームが代表権を獲得するため、SC軽井沢クラブが第4戦で3勝に到達した時点で決着した。
女子
- 9月10日:公式練習・合同記者会見
- 9月11日:予選第1戦~第3戦
- 9月12日:予選第4戦~第6戦
- 9月13日:タイブレーク・決定戦第1戦
- 9月14日:決定戦第2戦・第3戦
女子は3チームによる予選を2回総当たりで実施。予選終了後、2位と3位の勝ち星が同じ場合はタイブレークで順位を決める仕組みだった。
女子予選の全試合スコア| 日程 | 対戦 | スコア |
|---|---|---|
| 9月11日 8:00 | フォルティウス-ロコ・ソラーレ | 7-9 |
| 9月11日 13:00 | ロコ・ソラーレ-SC軽井沢クラブ | 13-4 |
| 9月11日 18:00 | SC軽井沢クラブ-フォルティウス | 8-6 |
| 9月12日 8:00 | SC軽井沢クラブ-ロコ・ソラーレ | 5-4 |
| 9月12日 13:00 | ロコ・ソラーレ-フォルティウス | 6-7 |
| 9月12日 18:00 | フォルティウス-SC軽井沢クラブ | 5-3 |
| 9月13日 8:00 | ロコ・ソラーレ-フォルティウス(タイブレーク) | 2-7 |
タイブレークは8エンド制で行われ、フォルティウスがロコ・ソラーレを5点差で下した。
試合結果を確認する際のポイント大会公式サイトには各試合のエンド別スコアが掲載されている。
カーリングでは最終得点だけでなく、どのエンドで複数点を獲得したか、相手の得点を抑えたかが試合展開を理解する手掛かりになる。
特に男子第3戦の最終エンドや女子決定戦第3戦は、最終得点だけでは伝わらない緊張感があった。
【出場資格と選考方法】日本代表はどうやって決まった?
カーリング日本代表選考の仕組みを理解するには、日本カーリング選手権大会と世界カーリングツアー(WCT)の関係を押さえておきたい。
2025年大会は、単純に希望するチームが参加して勝者を決める方式ではなかった。
日本カーリング協会が定めた出場条件に基づき、国内大会の優勝実績や国際大会のランキングを反映して出場チームが決められた。
2025年大会の出場資格男子と女子の出場チームは次のとおり。
男子
- SC軽井沢クラブ:日本カーリング選手権大会 横浜2025優勝チーム
- コンサドーレ:第41回日本カーリング選手権大会優勝チームであり、2025年2月6日時点のWCT日本最上位チーム
女子
- フォルティウス:日本カーリング選手権大会 横浜2025優勝チーム
- SC軽井沢クラブ:第41回日本カーリング選手権大会優勝チーム
- ロコ・ソラーレ:2025年2月6日時点のWCT日本最上位チーム
つまり、国内選手権の優勝実績だけでなく、国際大会での継続的な成績も出場資格に反映されていた。
ベストオブ5とは?ベストオブ5とは、最大5試合を行い、先に3勝したチームが勝者となる競技方式だ。
男子は2チームによる直接対決で、先に3勝したSC軽井沢クラブが代表に決定した。
一方、女子は少し複雑だ。
3チームのダブルラウンドロビン方式による予選を行い、上位2チームが決定戦に進出する。決定戦では予選での直接対戦結果も含め、5試合のうち先に3勝したチームが代表となる。
このため、決定戦当日の3試合だけで勝敗を判断すると、全体の勝敗関係を正確に理解できない。
主要チームの関係と大会での役割| チーム・団体 | 2025年大会での位置付け | 最終結果 |
|---|---|---|
| SC軽井沢クラブ(男子) | 横浜2025優勝チーム | 男子代表に決定 |
| コンサドーレ | 第41回優勝・WCT日本最上位 | 男子決定戦で敗退 |
| フォルティウス | 横浜2025女子優勝チーム | 女子代表に決定 |
| SC軽井沢クラブ(女子) | 第41回女子優勝チーム | 女子決定戦で敗退 |
| ロコ・ソラーレ | WCT日本最上位チーム | タイブレークで敗退 |
| 日本カーリング協会 | 大会主催・競技運営 | 大会規則と代表選考を管理 |
ここで重要なのは、同じSC軽井沢クラブという名称でも、男子と女子はそれぞれ別のチームとして活動していることだ。
また、ロコ・ソラーレは過去のオリンピックで実績を残したチームだが、2025年大会では代表権を獲得できなかった。
過去の知名度やメダル獲得歴だけで代表が決まるわけではない。大会ごとの出場資格と実際の競技結果が優先される。
【2026年最新】ミラノ・コルティナ五輪の女子日本代表はフォルティウス
2025年9月の代表決定戦で女子代表に選ばれたフォルティウスは、次のステップとして2025年12月のオリンピック世界最終予選に挑んだ。
この大会は、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックへの出場権を争う最後の予選だった。
フォルティウスがノルウェーを破り五輪出場権を獲得フォルティウスはカナダ・ケロウナで行われた世界最終予選で好成績を残し、プレーオフに進出。
ノルウェーとのプレーオフでは、最後まで接戦となったが、最終スコア6対5で勝利した。
この結果、日本女子はミラノ・コルティナ五輪への出場権を獲得。日本女子カーリングとして8大会連続のオリンピック出場が決まった。
2025年9月の代表決定戦から約3か月。フォルティウスは国内選考を勝ち抜くだけでなく、世界の強豪を相手に五輪出場権までつかみ取った。
2026年五輪の女子日本代表メンバー日本カーリング協会が公表したミラノ・コルティナ2026の女子代表は次の5人。
- 吉村紗也香:スキップ
- 小野寺佳歩:サード
- 小谷優奈:セカンド
- 近江谷杏菜:リード
- 小林未奈:フィフス・交替選手
チームを率いるスキップは吉村紗也香。ショットの選択や試合全体の戦略判断を担うポジションだ。
吉村を中心に、経験を積んだ選手とチームの連携を組み合わせて五輪に臨んだ。
2026年五輪の最終成績は8位2026年2月に開催されたミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、フォルティウスが日本代表として女子カーリングに出場した。
1次リーグは10チームによる総当たり戦で、上位4チームが準決勝に進む方式だった。
日本の対戦結果は以下のとおり。
- スウェーデン:4-8で敗戦
- デンマーク:7-10で敗戦
- スイス:7-5で勝利
- アメリカ:4-7で敗戦
- 韓国:5-7で敗戦
- カナダ:6-9で敗戦
- イタリア:6-8で敗戦
- イギリス:3-9で敗戦
- 中国:9-6で勝利
最終成績は2勝7敗、予選リーグ8位。準決勝進出はならなかった。
五輪出場権を獲得したことと、五輪でメダルを獲得することは別の目標だ。国内選考、世界最終予選、そして本大会という3段階の厳しい競争を経たフォルティウスの挑戦は、日本女子カーリングの競争力を考えるうえでも重要な経験となった。
【男子代表のその後】SC軽井沢クラブは五輪に出場できた?
男子代表に決定したSC軽井沢クラブも、2025年12月のオリンピック世界最終予選に出場した。
男子の世界最終予選はカナダ・ケロウナで行われ、各国が残されたオリンピック出場枠を争った。
SC軽井沢クラブは1次リーグを突破してプレーオフに進出したものの、最終的に中国との決定戦で4対9と敗れた。
この結果、男子はミラノ・コルティナ五輪への出場権を逃した。
したがって、2025年の日本代表決定戦で男子代表になったことを、そのまま2026年五輪出場と結び付けてはいけない。
女子のフォルティウスは五輪出場を実現した一方、男子のSC軽井沢クラブは世界最終予選で敗退した。男女で異なる結果になったことが、2025年大会から2026年五輪までの大きな違いである。
【2026年の国内カーリング】日本選手権の結果にも注目
2026年のカーリング界を追う際には、五輪代表と日本選手権の優勝チームを区別する必要がある。
2026年6月7日から14日に横浜BUNTAIで開催された「日本カーリング選手権大会 横浜2026」では、男子・女子ともにSC軽井沢クラブが優勝した。
男子はSC軽井沢クラブ、女子もSC軽井沢クラブが日本選手権の頂点に立った。
一方、2026年2月の五輪女子日本代表はフォルティウスだった。
この違いは、カーリングの代表選考を理解するうえで重要だ。
- 2026年五輪女子日本代表:フォルティウス
- 2026年五輪男子日本代表:日本からの出場なし
- 2026年日本選手権男子優勝:SC軽井沢クラブ
- 2026年日本選手権女子優勝:SC軽井沢クラブ
国内選手権の優勝は、その大会で最も高い成績を残したことを意味する。五輪代表や世界選手権代表の選考は、それぞれの大会に適用される選考規則に従う。
そのため、「日本選手権で優勝したチームが必ず五輪代表になる」という理解は正確ではない。
【プロの結論】カーリング代表決定戦で注目すべき3つのポイント
2025年の日本代表決定戦から読み取れるのは、カーリングの代表選考が単純な一発勝負ではないということだ。
第一に、国内選手権の結果や国際ランキングが出場資格に影響する。実力のあるチームが複数存在する日本では、代表決定戦に出場する段階から競争が始まっている。
第二に、ベストオブ5は一度のミスで勝敗が決まりにくい方式である。男子SC軽井沢クラブは第3戦で敗れたものの、最終戦で立て直した。女子フォルティウスも第1戦で大敗した後、連勝して代表権を手にしている。
第三に、代表決定戦で選ばれたチームにも、世界最終予選という大きな壁が待っていた。女子は五輪出場を実現したが、男子は最後の予選で敗退した。
カーリングの結果を見る際には、次の3点を確認すると大会の意味を正しく理解しやすい。
1. その大会が国内代表選考なのか、五輪出場権を決める国際予選なのか。
2. 予選結果が決定戦に持ち越される競技形式なのか。
3. 優勝・代表決定後に、次の国際大会でどのような結果を残したのか。
2025年大会は、SC軽井沢クラブとフォルティウスが国内の代表権を獲得した大会であり、2026年五輪への道を左右した重要な分岐点だった。
【よくある質問】カーリング代表決定戦に関するFAQ
Q1:2025年のカーリング代表決定戦で男子優勝チームはどこですか?
A1:SC軽井沢クラブです。コンサドーレとの決定戦で3勝1敗となり、2025年12月のオリンピック世界最終予選に出場する日本代表に決まりました。
Q2:2025年の女子代表決定戦で優勝したのはどこですか?
A2:フォルティウスです。SC軽井沢クラブとの決定戦を制し、代表権を獲得しました。ロコ・ソラーレはタイブレークで敗れ、決定戦には進出できませんでした。
Q3:2026年ミラノ・コルティナ五輪の女子日本代表は誰ですか?
A3:フォルティウスです。吉村紗也香、小野寺佳歩、小谷優奈、近江谷杏菜、小林未奈の5人が日本代表として出場しました。
Q4:ベストオブ5とは何ですか?
A4:最大5試合を行い、先に3勝したチームが勝者になる方式です。2025年大会の女子は、予選での直接対決の結果も含めて勝敗を決定しました。
Q5:2025年の男子代表SC軽井沢クラブは2026年五輪に出場しましたか?
A5:出場していません。2025年12月の世界最終予選で中国に4対9で敗れ、五輪出場権を逃しました。
Q6:2026年の日本カーリング選手権大会で優勝したチームはどこですか?
A6:2026年6月開催の日本カーリング選手権大会 横浜2026では、男子・女子ともにSC軽井沢クラブが優勝しました。2026年五輪女子代表のフォルティウスとは別の結果です。
まとめ:カーリング日本代表決定戦の結果と2026年の現在地
2025年9月に開催されたカーリング日本代表決定戦では、男子はSC軽井沢クラブ、女子はフォルティウスが代表権を獲得した。
男子はコンサドーレとの4試合を3勝1敗で終え、女子はSC軽井沢クラブとの接戦を制して代表に決まった。ロコ・ソラーレは女子予選で敗退し、代表権には届かなかった。
その後、フォルティウスは世界最終予選でノルウェーを破り、2026年ミラノ・コルティナ五輪への出場を実現。一方、男子のSC軽井沢クラブは中国に敗れ、五輪出場を逃した。
さらに2026年6月の日本カーリング選手権大会では、SC軽井沢クラブが男女ともに優勝している。
2025年の代表決定戦を振り返るときは、国内選考の勝者、世界最終予選の結果、五輪本大会の成績、そして翌年の日本選手権を分けて見ることが大切だ。それぞれの大会の位置付けを理解すれば、男子カーリング日本代表と女子カーリング日本代表をめぐる競争の流れが、より明確に見えてくる。