2026年上半期のランキングは、ヒト・モノ・コンテンツ・コトバの4部門で構成されている。まずは5位までの全順位を確認しよう。
1.ヒト部門:1位はモナキ| 順位 | 名前 | 注目された理由 |
|---|---|---|
| 1位 | モナキ | TikTokで楽曲とダンスが大ヒット |
| 2位 | はるねね | 『今日、好きになりました。卒業編2026』で成立したカップル |
| 3位 | SEIKIN | 約11年前の動画が再び話題に |
| 4位 | 都 | 独特なぶっちゃけトークと動画企画 |
| 5位 | つーさんとゆっぴ | 復縁カップルの日常発信 |
特に注目したいのがモナキだ。
モナキは、純烈のリーダー・酒井一圭がプロデュースする4人組グループ。楽曲『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』がTikTokを中心に拡散し、SNSでの総再生数は9億回を突破した。
2026年4月にはメジャーデビューを果たしている。
人気の理由は、関西弁をテンポよく繰り返す歌詞と、表情豊かなダンスの組み合わせだ。
加えて、楽曲のフレーズそのものがコトバ部門5位にもランクイン。アーティストとしての人気が、日常会話で使われる言葉にまで波及している。
単に曲を聴くだけでなく、友達と踊ったり、動画を撮影したりできることが支持につながった。
2.モノ部門:Mellojoyが圧倒的な存在感| 順位 | 商品・トレンド | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | Mellojoy | もちもち・ぷにぷにのスクイーズ |
| 2位 | ドバイチョコもち | チョコと求肥の新食感スイーツ |
| 3位 | zeta | AIキャラクターとの会話アプリ |
| 4位 | ONICHA | HIKAKINプロデュースの麦茶 |
| 5位 | クッキーメイク | 焼き菓子のようなマット系メイク |
Mellojoyが支持された最大の理由は、触感そのものを楽しめることだ。
従来のスクイーズと異なり、高品質なシリコン素材による超低反発の感触が特徴。押したときの柔らかさや、ゆっくり戻る感覚が動画でも伝わりやすい。
人気を押し上げた要素は3つある。
- 触感の面白さ: もちもち、ぷにぷにという感覚を楽しめる。
- ASMRとの相性: 握る、押す、戻るといった動きが動画の題材になる。
- コレクション性: 食べ物や動物をモチーフにしたデザインとブラインドボックス形式が収集欲を刺激する。
特に、開封動画とASMR動画の組み合わせがTikTokで広がった。
見るだけでも楽しめる一方、実際に手元に置いて触れる楽しさもある。デジタルとリアルの両方で満足感を得られる点が強みだ。
3.コンテンツ部門:setlogが1位| 順位 | コンテンツ | 内容 |
|---|---|---|
| 1位 | setlog | 日常を短い動画で記録するVlogアプリ |
| 2位 | トモダチコレクション | 2026年発売の新作ゲーム |
| 3位 | ルッキズム風刺画 | 外見至上主義を題材にしたイラスト・動画 |
| 4位 | 夜の踊り子 | サカナクションの楽曲の再流行 |
| 5位 | タゴサク構文 | 映画『爆弾』を元にしたネットミーム |
setlogは、韓国・ソウルとニューヨークに拠点を置くNew Chat Inc.が開発したVlog作成アプリだ。
使い方はシンプルで、1時間ごとに約2秒の動画を撮影する。撮影した動画をアプリが自動的につなぎ、1日のVlogを完成させる仕組みだ。
支持された背景には、SNSの「映え疲れ」がある。
Instagramでは写真の見栄えや加工、投稿内容を意識しがちだが、setlogはノーメイクや部屋着など、飾らない日常も記録できる。
加えて、最大12人の親しい友人に共有できるクローズドな設計も特徴だ。
SEVENTEENやaespaのカリナなど、K-POPアイドルの利用も認知拡大を後押しした。日本のApp Store無料ランキングで1位を獲得したことも話題になった。
興味深いのは、SNSでありながら不特定多数への発信を前提としていない点だ。
フォロワーを増やすことよりも、身近な友達と日常を共有することに価値を置いている。
4.コトバ部門:「ワホー」が1位に| 順位 | 流行語 | 意味・由来 |
|---|---|---|
| 1位 | ワホー | SEIKINの過去動画に由来する掛け声 |
| 2位 | フレネミー | 友達のふりをした敵 |
| 3位 | 冷笑系 | 他人の熱意などを冷ややかに見る傾向 |
| 4位 | ば・く・れ・つ | M!LKの楽曲『爆裂愛してる』由来 |
| 5位 | ほんまやでなんでやねん知らんけど | モナキの楽曲由来 |
この部門では、単純な略語だけでなく、過去の動画、音楽、人間関係を表現する言葉など、異なるジャンルのトレンドが並んでいる。
特に「ワホー」は、2026年上半期の流行を象徴する存在だ。
【元ネタを解説】ワホーとは何?SEIKINの約11年前の動画が再ブレイク

2026年のランキングで最も意外性があったのが「ワホー」だ。
新しいアーティストやインフルエンサーが生み出した言葉ではなく、約11年前のYouTube動画に由来する。
ワホーの元ネタは2014年の動画発端は、YouTuberのSEIKINが2014年ごろに公開した動画『ミンティア一気食いした結果・・・』。
動画内でSEIKINがアドリブで発した、
北極グマでて来そうもうワホーつって
というフレーズが元ネタになっている。
当時は現在ほど注目されなかった発言が、TikTokの音源として再発掘されたことで、女子中高生の間に広がった。
つまり、2026年に新しく生まれた言葉ではなく、過去のコンテンツが別の世代によって再発見された現象だ。
ワホーの意味は?「ワホー」には、辞書的に定まった意味があるわけではない。
基本的には、テンションが上がったときに使う掛け声や、会話を盛り上げるためのリアクションとして楽しまれている。
大切なのは、言葉の意味よりも語感や使うタイミングだ。
例えば、次のような使い方が考えられる。
- テストが終わったとき:「やっと終わった!ワホー!」
- 友達と遊ぶとき:「今日めっちゃ楽しみ、ワホー!」
- SNSの投稿:「休日きた、ワホー!」
いずれも使い方の例であり、決まった定型文が存在するわけではない。
なぜ昔の動画が2026年に流行したのか背景にはTikTokの音源文化がある。
短い音声を動画に組み込めるため、元の動画を知らない人でも音だけを先に知ることができる。
その後、元ネタを調べたり、友達に教えたりすることで、さらに認知が広がる。
ここで重要なのは、発信者の知名度だけで流行が決まらないことだ。
2014年の動画が2026年の女子中高生に新鮮に映ったように、コンテンツの価値は公開された時期だけでは決まらない。
ワホーを生んだSEIKINもヒト部門3位今回のランキングには、もう一つ面白い関係がある。
ワホーの生みの親であるSEIKIN自身も、ヒト部門で3位に選ばれた。
言葉と人物が同じランキングに入ることで、過去の動画が再び注目され、本人の知名度にも波及する構造が見えてくる。
これは単なる懐かしさではなく、SNSを通じた過去コンテンツの再流通だ。
【意味と使い方】フレネミー・冷笑系・ば・く・れ・つを理解する
2026年上半期のコトバ部門では、友人関係や社会的な空気を表現する言葉と、音楽発のミームが同時にランクインした。
フレネミーとは?フレネミーは、英語のFriend(友達)とEnemy(敵)を組み合わせた造語だ。
表面上は友達のように振る舞っていても、陰では嫉妬したり、相手の足を引っ張ったりする人を指す。
例えば、次のような場面で使われる。
- 仲良くしているのに、陰では悪口を言う。
- 友達の成功を喜ぶふりをして、実際には嫉妬している。
- 親しい関係を装いながら、相手を傷つける発言を繰り返す。
単なる苦手な人とは違い、友人関係と敵対的な感情が同居している点が特徴だ。
この言葉が2026年に再び注目された背景には、SNSによって人間関係が複雑になっていることがある。
グループLINEやSNSでつながっていても、必ずしも信頼関係が成立しているとは限らない。
フレネミーは、そうした人間関係の違和感を短い言葉で表現できる。
ただし、意見が合わないだけの相手を安易にフレネミーと決めつけるのは適切ではない。
冷笑系とは?冷笑系とは、他人の真剣な主張や熱意を、斜に構えた態度で冷ややかに見る傾向を指す。
例えば、友達が何かに一生懸命取り組んでいるときに、
「そんなに本気になってどうするの?」
といった態度で距離を置くようなケースだ。
ただし、冷静に考えたり、批判的に検討したりすること自体が冷笑系というわけではない。
要点は、相手の熱意を理解しようとせず、見下すような姿勢があるかどうかだ。
2026年上半期には、フレネミーやルッキズム風刺画と並んでランクインしている。
この並びからは、若い世代が人間関係や外見、周囲の評価に対して抱える複雑な感情も読み取れる。
ば・く・れ・つとM!LKの関係「ば・く・れ・つ」は、ボーイズグループのM!LKが2026年2月にリリースした楽曲『爆裂愛してる』のサビから広がった言葉だ。
特徴は、「ば・く・れ・つ」という掛け声と、印象的な振り付けを組み合わせていること。
このフレーズに合わせた爆裂ポーズがTikTokやプリクラで人気となり、ユーザーが自分たちの動画に取り入れるUGC(ユーザー生成コンテンツ)は8万件を超えたとAMFは説明している。
M!LKの影響はこの言葉だけにとどまらない。
同シングルのもう一つのA面曲『好きすぎて滅!』もノミネート50に選ばれている。
2025年には『イイじゃん』から「今日ビジュイイじゃん」というフレーズが広がり、2026年上半期には「ば・く・れ・つ」がランクインした。
楽曲のフレーズを日常会話やポーズに転換する力が、M!LKのトレンド形成における強みになっている。
【食トレンド分析】ドバイチョコもちが女子中高生に支持された理由
モノ部門2位のドバイチョコもちは、海外発のスイーツブームが日本流にアレンジされた代表例だ。
元になったドバイチョコは、ピスタチオクリームとカダイフをチョコレートで包んだスイーツ。
カダイフとは、中東などで使われる極細の麺状の生地で、焼くことで独特のサクサク感が生まれる。
ドバイチョコもちでは、これに求肥のもちもち感が加わる。
人気を生んだ3つの食感| 要素 | 食感 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 求肥 | もちもち | 弾力のある食感 |
| カダイフ | ザクザク | 噛んだときの音 |
| チョコレート | とろっと濃厚 | ピスタチオとの組み合わせ |
人気の理由は、味だけではない。
断面を見せる動画には視覚的なインパクトがあり、食べるときの音はASMRとして楽しめる。
加えて、自分で作れるレシピがSNSで共有されることで、購入するだけでなく作る楽しみも生まれている。
海外トレンドを日本流に変える力2025年から続くドバイチョコブームは、2026年に入っても形を変えながら続いた。
板チョコとして楽しむ段階から、もちやクッキーなど別の食感を組み合わせる段階へ進んでいる。
ここには、海外で話題になったものをそのまま取り入れるだけではなく、自分たちの好みに合わせてアレンジする消費行動が表れている。
ドバイチョコもちの人気は、食べ物の流行が味覚だけでなく、見た目、音、作る体験まで含めた総合的なエンタメになっていることを示している。
【歴代ランキング2017〜2025】JC・JKの流行はどう変わった?
JC・JK流行語大賞は2017年にスタートした。
当初からヒト・モノ・アプリ・コトバの4部門を軸にしており、上半期と年間のランキングを発表する形式で続いている。
ただし、各年で発表対象の期間や部門名には変更がある。特に2024年にはバショ部門がコンテンツ部門へ変更された。
ここでは各年の象徴的な1位や代表的な選出例を振り返る。
2017年:韓国カルチャーと独自の若者言葉- ヒト:TWICE
- モノ:チーズダッカルビ
- コトバ:〇〇み
JC・JK流行語大賞が本格的に始まった年だ。
韓国カルチャーが注目され、食べ物や言葉にも独特の流行が生まれていた。
2018年:タピオカとTikTokの時代へ- ヒト:あいみょん
- モノ:タピオカ
- アプリ:TikTok
- コトバ:タピる
「タピる」という動詞が広がったことは象徴的だ。
商品名がそのまま日常会話の動詞に変化する現象が起きた。
2019年:SNS発の言葉が日常に浸透- ヒト:横浜流星(上半期)
- モノ:ハンディファン(上半期)
- コトバ:ぴえん
- アプリ:SODA(上半期)
短い言葉で感情を伝える文化が広がった時期だ。
2020年:コロナ禍でオンライン化が進む- ヒト:YOASOBI(上半期)、NiziU(年間)
- アプリ:Zoom
- コトバ:〇〇しか勝たん(上半期)、きゅんです(年間)
学校生活や友達との交流がオンラインに広がり、アプリが生活に欠かせない存在になった。
2021年:オーディションと推し活の拡大- ヒト:Ado(上半期)、INI(年間)
- モノ:地球グミ(上半期)
- コンテンツ:Girls Planet 999(年間)
- コトバ:はにゃ?(上半期)、きまZ(年間)
音楽やオーディション番組を通じて、応援する対象を見つける文化が広がった。
2022年:平成レトロとY2Kの再評価- ヒト:IVE(上半期・年間)
- モノ:生ドーナツ(上半期)、ちいかわ(年間)
- コトバ:平成レトロ(上半期)、Y2K(年間)
かつてのファッションやカルチャーが、若い世代には新鮮なものとして受け入れられた。
2023年:ミームとショート動画の全盛- ヒト:ひき肉(年間)
- モノ:BeReal(年間)
- コトバ:ひき肉です(年間)
- 上半期の代表語:蛙化現象
人物の挨拶がそのまま流行語になるなど、動画の一部分が独立して広がる現象が目立った。
2024年:界隈文化と平成女児ブーム- ヒト:ILLIT(上半期)、一生友子(年間)
- モノ:バレエコア(上半期)、恋みくじ(年間)
- コトバ:〇〇界隈(上半期)、ほんmoney(年間)
好きなものや趣味ごとに自分の居場所を表現する「界隈」文化が広がった。
また、この年からバショ部門がコンテンツ部門へ変更された。
2025年:AI・シール交換・自己表現の多様化- ヒト:timelesz(上半期)、長浜広奈(年間)
- モノ:ドバイチョコ(上半期)、シール帳(年間)
- コンテンツ:INZMゲーム(上半期)、Love Type16(年間)
- コトバ:入れ違いグッジョブ(上半期)、〇〇で今これ(年間)
AIを使った加工や診断コンテンツ、シール交換など、オンラインとリアルの両方で楽しめるトレンドが目立った。
歴代ランキングから見える3つの変化1.モノ消費から体験消費へ
2017年のチーズダッカルビや2018年のタピオカは、商品そのものの人気が中心だった。
その後、BeRealやsetlogのように、友達と体験を共有すること自体が価値になるコンテンツが上位に入るようになった。
2.テレビ・音楽発からSNS発へ
2017年のTWICEや2018年のあいみょんなど、音楽シーンの人気が若者文化に影響を与えていた。
2026年には、TikTokで発見された過去の動画音源が再び流行を生み出している。
3.流行語が人間関係や感情を表すようになった
「ぴえん」「きゅんです」「蛙化現象」「フレネミー」など、気持ちや人間関係を表す言葉が継続して登場している。
短い言葉で複雑な感情を共有する文化は、歴代ランキングを通して見える大きな特徴だ。
【選考方法を検証】株式会社AMF・椎木里佳とJCJK調査隊の仕組み
JC・JK流行語大賞を主催・運営するのは、株式会社AMFだ。
代表取締役は実業家の椎木里佳氏。AMFは2013年2月に設立され、Z世代向けのマーケティング支援や商品企画などを手がけている。
椎木氏はJC・JK流行語大賞の総合プロデューサーも務めている。
JCJK調査隊とは?JCJK調査隊は、全国の女子中学生・女子高校生で構成されるマーケティング集団だ。
公式サイトでは、中学1年生から高校3年生までの女子中高生が選考委員として参加すると説明されている。
若者のトレンドを大人が推測するのではなく、実際にその文化に触れている同世代が選考に加わる点が特徴だ。
2026年は女子中高生1,000人のアンケートを実施2026年上半期のランキングでは、株式会社Skyfallと連携した調査が実施された。
全国の女子中学生・女子高校生1,000人を対象としたアンケート結果を反映し、JCJK調査隊の選考と組み合わせている。
選考の仕組みを整理すると、次のようになる。
2026年の選考プロセス
トレンド候補の把握
女子中高生の間で話題になっている人物・商品・コンテンツ・言葉を収集する。
全国1,000人へのアンケート
Skyfallとの連携による調査で、女子中高生の支持や認知を把握する。
JCJK調査隊による選考
実際にトレンドを追う女子中高生の視点を反映する。
4部門に分類して発表
ヒト・モノ・コンテンツ・コトバの各部門で順位を公表する。
出典:株式会社AMFの2026年6月29日付公式発表。個々の回答の配点や選考比率は発表資料に記載されていない。
ここで押さえておきたいのは、1,000人の回答だけで機械的に順位を決めているわけではないことだ。
アンケートという定量的な情報と、JCJK調査隊の定性的な視点を組み合わせる設計になっている。
また、公式サイトでは、データ調査会社と連携して女子中高生のInstagram投稿を抽出・分析する仕組みも紹介されている。
つまり、実際のSNS上の動きと、女子中高生自身の評価の両方を重視する考え方だ。
ランキングは女子中高生全員の総意なのか?ここは誤解しやすい部分だ。
1,000人という調査規模は一定の参考になるが、日本全国の女子中高生全員の意見を完全に代表するものではない。
また、男子中高生や大学生、社会人を含むZ世代全体のランキングでもない。
加えて、認知度が高いものと、実際によく使われているものは必ずしも一致しない。
例えば、ワホーを知っている人が多くても、日常会話で毎日使うとは限らない。
ランキングを見るときは、対象者、調査期間、選考方法、部門の違いを意識する必要がある。
【2026年最新トレンド分析】TikTokがJC・JKの流行を生み出す理由
2026年上半期のランキングには、TikTokを通じて拡散したものが数多く含まれている。
ただし、TikTokが流行のすべてを生み出しているわけではない。
実際には、YouTube、音楽配信、ゲーム、SNS、リアル店舗など、複数の接点が組み合わさっている。
1.短い音源が独立した流行語になるワホーや「ば・く・れ・つ」が代表例だ。
元の動画や楽曲を知らなくても、音源だけを聞いて真似できる。
この手軽さが、投稿する側の心理的なハードルを下げている。
2.動画で伝わる触感や音が商品価値になるMellojoyやドバイチョコもちが象徴的だ。
商品を購入する前から、動画で触感や咀嚼音を楽しめる。
見た目だけではなく、音や動きも含めて商品を評価する文化が広がっている。
3.不特定多数より親しい友人との共有を重視するsetlogの人気は、SNSの利用目的が多様化していることを示している。
多くのフォロワーに向けて完成度の高い写真を公開するだけでなく、親しい友達に日常の記録を共有することにも価値が生まれている。
4.昔のコンテンツが新しい世代に発見される2026年上半期を象徴する現象が、過去コンテンツの再流行だ。
SEIKINの「ワホー」は約11年前の動画、サカナクションの「夜の踊り子」は2012年の楽曲に由来する。
さらに『トモダチコレクション わくわく生活』も、約13年ぶりの完全新作として注目された。
AMF代表取締役で総合プロデューサーの椎木里佳氏は、2026年上半期の特徴を次の言葉で表現している。
「時間軸が溶けている」
過去の作品と現在のSNSが結び付き、公開当時とは異なる文脈で再び人気を獲得する現象を指している。
2010年代をリアルタイムで知らない世代にとって、当時のコンテンツは新鮮な発見にもなる。
これは単なる懐古趣味ではない。世代を越えてコンテンツが再利用される、新しい流行の循環だ。
【プロの結論】2026年のJC・JK流行語大賞から読み取るべきこと今回のランキングを編集・マーケティングの視点で分析すると、注目すべきなのは「何が流行ったか」だけではない。
なぜ友達に共有したくなるのか、なぜ真似したくなるのかという部分にこそ、2026年のトレンドの本質がある。
| トレンド | 人気の中心 | マーケティング上の特徴 |
|---|---|---|
| ワホー | 音源と語感 | 過去コンテンツの再発見 |
| モナキ | 楽曲とダンス | 参加型の拡散 |
| Mellojoy | 触感と収集 | 所有・開封体験 |
| setlog | 日常の共有 | 小規模コミュニティ |
| ドバイチョコもち | 食感と見た目 | 海外トレンドの再編集 |
この5つに共通するのは、受け取るだけで終わらないことだ。
聞いた言葉を真似する。踊ってみる。商品を集める。友達と動画を撮る。レシピを再現する。
つまり、流行を広げるのは企業やインフルエンサーだけではなく、参加するユーザー自身でもある。
今後のトレンドを見極める際には、次の3点を判断基準にするとよい。
- 再現性: 特別な技術がなくても真似できるか。
- 共有性: 友達に見せたり、一緒に楽しんだりできるか。
- 継続性: 一度見て終わるのではなく、何度も使いたくなるか。
この視点で見ると、2026年のランキングは単なる若者言葉の一覧ではなく、次のヒット商品やコンテンツを予測するためのヒントにもなる。
【JC・JK流行語大賞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のJC・JK流行語大賞で1位になった言葉は?
A1:2026年上半期のコトバ部門1位は「ワホー」。YouTuberのSEIKINが約11年前の動画で発した言葉が、TikTokを通じて再流行した。
Q2:2026年のJC・JK流行語大賞で1位になった人物・モノ・アプリは?
A2:ヒト部門はモナキ、モノ部門はMellojoy、コンテンツ部門はsetlog。4部門それぞれで異なるジャンルのトレンドが選ばれた。
Q3:ワホーの元ネタは何?
A3:2014年ごろのSEIKINのYouTube動画『ミンティア一気食いした結果・・・』。動画内のアドリブ発言がTikTokで再発見された。
Q4:フレネミーとはどういう意味?
A4:Friend(友達)とEnemy(敵)を組み合わせた言葉。表面上は友達でも、陰では嫉妬や敵対的な行動をする人を意味する。
Q5:JC・JK流行語大賞は誰が決めている?
A5:株式会社AMFが主催・運営し、椎木里佳氏が総合プロデューサーを務める。2026年上半期はSkyfallと連携した全国の女子中高生1,000人へのアンケートと、JCJK調査隊の選考を反映している。
Q6:歴代のJC・JK流行語大賞で有名な言葉は?
A6:2019年の「ぴえん」、2020年の「きゅんです」、2021年の「きまZ」、2023年の「ひき肉です」、2025年の「〇〇で今これ」などが代表例だ。
まとめ:JC・JK流行語大賞2026から見える次のトレンド
2026年上半期のJC・JK流行語大賞は、コトバ部門の「ワホー」、ヒト部門の「モナキ」、モノ部門の「Mellojoy」、コンテンツ部門の「setlog」がそれぞれ1位となった。
特に興味深いのは、11年前のYouTube動画が再流行したこと、昔の楽曲がTikTokで再発見されたこと、そして日常を記録する新しいSNSが支持されたことだ。
歴代ランキングを振り返ると、タピオカやぴえんの時代から、BeReal、AI、スクイーズ、クローズドSNSへと、流行の対象は変化してきた。
しかし、友達と共有したい、真似したい、自分の好きなものを表現したいという基本的な欲求は変わっていない。
2026年の流行を理解する鍵は、流行語そのものよりも、それを誰と、どのように楽しんでいるかにある。
今後もTikTokを中心とした音源の再発見、AIを活用したコンテンツ、リアルな体験を共有するサービスが、JC・JKの新しいトレンドを生み出していくか注目したい。