今永昇太は1993年9月1日生まれ、福岡県出身の左投左打の投手だ。北筑高校、駒澤大学を経て、2015年のドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団した。
プロ入り当初から三振を奪う能力に優れ、直球と変化球を組み合わせた投球で打者を抑えてきた。
横浜DeNAベイスターズで築いた実績2016年にプロデビューした今永は、1年目から22試合に登板して8勝9敗、防御率2.93を記録。翌2017年には11勝7敗、防御率2.98と成績を伸ばした。
しかし、2018年は防御率6.80、4勝11敗と大きく苦しむ。先発としての評価が問われるシーズンになったが、翌2019年には13勝7敗、防御率2.91、186奪三振という好成績で復活した。
2022年も11勝4敗、防御率2.26と安定した投球を披露。2023年には7勝4敗、防御率2.80、174奪三振を記録し、最多奪三振のタイトルを獲得した。
NPB公式記録によると、横浜DeNAでの通算成績は165試合、64勝50敗、防御率3.18、1021奪三振。投球回は1002回2/3に達している。
2023年WBCがメジャー挑戦への転機に今永のメジャー挑戦を語るうえで、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も欠かせない。
侍ジャパンの一員として大会に参加し、決勝のアメリカ戦では先発投手を務めた。メジャーリーグを代表する打者たちと対戦した経験は、自身の能力を世界最高峰の舞台で試したいという思いを強めるきっかけになった。
MLB公式の選手紹介でも、2023年WBCでの投球実績が紹介されている。
2024年、カブスで鮮烈なメジャーデビュー2024年1月、ポスティングシステムを利用してシカゴ・カブスと契約。4月1日のコロラド・ロッキーズ戦でMLBデビューを果たした。
初登板では6回を投げ、2安打、9奪三振、無失点という圧巻の内容で初勝利を挙げた。
その後も安定した投球を続け、2024年のレギュラーシーズンは15勝3敗、防御率2.91、174奪三振。オールスターにも選出され、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で5位、新人王投票で4位に入った。
日本で培った投球技術が、MLBでも十分に通用することを証明したシーズンだった。
【MLB通算成績】今永昇太はメジャーでどこまで通用したのか

2024年から2026年までの3シーズンを通じたMLB通算成績は、次のとおりだ。
35勝21敗
MLBレギュラーシーズン通算・2026年終了時点3.45
通算防御率465
通算奪三振492.1
通算投球回1.04
通算WHIP
出典:MLB公式記録、Baseball-Reference。投球回は492回1/3。
86試合すべてに先発し、35勝21敗、防御率3.45を記録した。
特筆すべきは、3年間のWHIPが1.04という点だ。WHIPは1イニングあたりに許した安打と四球の合計を示す指標であり、走者を出す頻度を把握するのに役立つ。
1.04という数字は、先発投手として優れた走者管理能力を示している。
ただし、2026年の被本塁打増加は今後の課題だ。通算93本の被本塁打のうち、35本を2026年だけで許している。単年の防御率だけでなく、長期的に被本塁打を減らせるかどうかが、今後の評価を左右する。
「投げる哲学者」と呼ばれる理由今永には「投げる哲学者」という異名がある。
これは単に知的な発言をするからではない。自分の投球を分析し、改善点を見つけ、次の登板につなげようとする姿勢が評価されてきたことに由来する。
2024年のカブス入団時にも、ジェド・ホイヤー編成本部長らがこのニックネームに触れていた。
シカゴ・サンタイムズの取材では、本人も向上心を持って学び続ける姿勢が愛称につながったという趣旨の説明をしている。
投球面では、フォーシームとスプリットが特徴的な武器だ。加えて、スイーパーやカッター、シンカーなどの球種も調整しながら、打者への対応力を高めてきた。
2026年春のMLB公式記事でも、球種の組み合わせを見直し、投球の幅を広げる取り組みが紹介されている。
今永の魅力は、単に球速で打者を圧倒するタイプではないところにある。
球の軌道、配球、打者の反応を考えながらアウトを積み重ねる。こうした投球スタイルは、日本時代からメジャー移籍後まで一貫している。
【プロの結論】今永昇太の再契約・移籍先を見極める3つの判断基準
2027年シーズンの今永を考えるうえで、注目したいのは以下の3点だ。
1. 被本塁打をどこまで改善できるか最も重要なのは、被本塁打の削減だ。
2024年の27本から、2025年31本、2026年35本と増加している。防御率3点台を維持しているとはいえ、長打を許す投球が続けば、重要な試合での起用にも影響する。
球速だけを上げるのではなく、球の高さやコース、変化球の使い方を調整できるかがポイントになる。
2. 先発ローテーションのどこを任されるか今永は2026年に174回1/3を投げた。
年間を通じて先発として計算できることは大きな魅力だが、契約する球団が求める役割によって評価は変わる。
エースとして絶対的な成績を求める球団よりも、ローテーションの中盤を安定して担える左腕を探している球団との相性が良い可能性がある。
3. 契約年数と年俸のバランス33歳を迎えた今永にとって、2027年以降の契約はキャリアの重要な節目になる。
球団側は、2024年の好成績だけでなく、2025年の故障と2026年の被本塁打増加も評価材料にするはずだ。
そのため、複数年契約を結ぶ場合でも、年俸、契約年数、先発としての役割などの条件が重要になる。
現段階で特定の契約条件が合意されたという情報はない。カブスとの再契約も他球団への移籍も、交渉の結果を待つ段階だ。
個人的な評価としては、2026年の174回1/3という稼働実績と、通算防御率3.45を踏まえれば、今永のMLBでの先発投手としての価値は十分に残っている。最大の焦点は、被本塁打を減らしながら、その価値を次の契約につなげられるかどうかだ。
【今永昇太に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:今永昇太は2026年現在、どこの球団に所属していますか?
2026年シーズンはシカゴ・カブスでプレーしました。シーズン終了後に1年契約を満了し、現在はFAです。2027年の所属球団は、2026年11月2日時点で正式発表されていません。
Q2:今永昇太の2026年シーズン成績は?
32試合に先発して11勝10敗、防御率3.77、174奪三振、174回1/3、WHIP1.10を記録しました。先発投手としての稼働力を示す一方、被本塁打35本が課題として残りました。
Q3:今永昇太はカブスと再契約する可能性がありますか?
あります。カブスは2027年に向けて先発投手陣の再構築を優先しており、今永の再獲得は選択肢の一つです。米メディアにも残留を支持する評価があります。ただし、正式な再契約発表はありません。
Q4:今永昇太の2026年の年俸はいくらですか?
2025年オフに受諾したクオリファイング・オファーによる1年2202万5000ドルです。2026年シーズン終了後、この契約は満了しました。
Q5:今永昇太のNPB時代の通算成績は?
横浜DeNAベイスターズで165試合に登板し、64勝50敗、防御率3.18、1021奪三振を記録しました。2023年には最多奪三振のタイトルを獲得しています。
まとめ:今永昇太の2027年は再契約か新天地か
今永昇太の2026年シーズンは、11勝10敗、防御率3.77、174奪三振という成績で幕を閉じた。
2024年のメジャー1年目に15勝3敗、防御率2.91という鮮烈な結果を残し、2025年の苦戦を経て、2026年には174回1/3を投げる先発投手として再び存在感を示した。
一方、被本塁打35本という課題は明確だ。2027年の契約交渉では、この数字をどう改善するかが重要な評価材料になる。
現在の状況を整理すると、次のようになる。
- 2026年成績: 11勝10敗、防御率3.77、174奪三振。
- MLB通算: 35勝21敗、防御率3.45、465奪三振。
- FA状況: カブスとの1年契約が満了し、FA市場へ。
- 再契約: カブスの投手陣再編を背景に可能性は残る。
- 移籍先: 2027年の新所属球団は未発表。
- 最大の課題: 被本塁打の改善と安定した先発投球の継続。
NPB時代から一貫して、自分の投球を分析し、改善を積み重ねてきた今永。2027年に向けても、すでにトレーニングと投球分析を始めている。
「投げる哲学者」が次に選ぶユニホームはカブスなのか、それとも新天地なのか。契約条件だけでなく、2026年に見えた課題への対応にも注目したい。