日本国内での放送中止説に決着をつけるうえで、最も重要なのが2023年のThe Final Season完結編です。
2013年に始まったテレビアニメは、途中で放送期間が空いた時期や制作体制の変更を経ながらも、最終章まで映像化されました。
The Final Seasonはなぜ前編・後編に分かれたのか?The Final Seasonは、WIT STUDIOからMAPPAへ制作会社が変更されたシリーズです。
第1期から第3期まではWIT STUDIOが制作を担当し、The Final SeasonではMAPPAが制作を引き継ぎました。
放送スケジュールは次のように展開しています。
- 2020年12月〜2021年3月:The Final Season Part 1
- 2022年1月〜4月:The Final Season Part 2
- 2023年3月:完結編(前編)
- 2023年11月:完結編(後編)
当初、完結編は2023年3月に放送する計画でしたが、2023年1月17日に公式サイトから前後編の2部構成に変更することが発表されました。
その背景についてITmediaは、MAPPAが制作を進める過程で想定より大幅に作業量が膨らんだと説明したことを報じています。
これは制作上の事情による放送スケジュールの変更であり、作品への抗議や放送禁止によるものではありません。
NHK総合で2023年11月に最終回を放送2023年9月12日、アニメ公式サイトはThe Final Season完結編(後編)の放送日時を発表しました。
2023年11月4日(土)24時からNHK総合でスペシャル放送され、暦上では11月5日未明の放送となりました。
2013年から約10年にわたって続いてきたエレンたちの物語が、ここで最終的な区切りを迎えました。
加えて、2023年11月5日からは完結編の各話版も順次配信され、最終的に第91話から第94話までが公開されました。公式ポータルサイトは、テレビアニメシリーズが全94話で完結したと整理しています。
2026年現在、進撃の巨人はテレビで放送されている?2026年10月30日現在の状況を整理すると、テレビアニメ本編は2023年に完結しており、毎週新しいエピソードが放送される継続中のシリーズではありません。
一方、作品自体が視聴できなくなったわけではありません。公式ポータルサイトでは各種ストリーミングサービスでの配信情報が案内されており、完結編の配信開始時には以下のサービスが発表されました。
- Netflix
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- dアニメストア
- Lemino
- TELASA
- DMM TV
- ABEMA
ただし、これらは公式が配信先として案内したサービスの一覧です。2026年現在の各作品の見放題・レンタル状況は、契約条件、配信地域、サービス側の編成によって変わるため、各サービスの作品ページで確認する必要があります。
また、テレビ局による再放送と、新作シリーズの制作・放送は別の話です。今後の再放送があったとしても、それは過去作品の再放送であり、打ち切られたシリーズが再開したという意味にはなりません。
つまり、2026年現在の正確な答えは、「日本国内で放送中止になったのではなく、テレビアニメ全94話が正式に完結している」ということです。
【プロの結論】放送中止・打ち切り・放送中断はどう見分けるべきか?

『進撃の巨人』の騒動から読み取れるのは、人気作品の放送状況を調べる際には、単に「放送されなくなった」という結果だけで判断してはいけないということです。
実際には、似たように見える出来事でも、発生した理由とその後の展開は大きく異なります。
4種類の「放送されなくなった」を区別する- 打ち切り:制作・放送が予定より早く終了すること。
- 予定されたシリーズ終了:決められた話数を放送し終え、次のシーズンに移ること。
- 一時的な放送中断:地震速報などの緊急事態で番組が途中から変更されること。
- 海外での配信・上映規制:特定の国や地域で作品の流通が制限されること。
『進撃の巨人』は、2013年の第1期終了、2021年の第73話中断、2015年の中国規制、2023年のシリーズ完結という異なる出来事が一つの「放送中止」という言葉で語られてきました。
ネット上の放送中止情報を見極める3つの判断基準同じような噂に遭遇したときは、次の3点を確認すると誤解を避けやすくなります。
1.公式サイトに放送中止の告知があるか
制作委員会や放送局が正式に発表しているかを確認します。匿名掲示板やまとめサイトだけを根拠に、作品の打ち切りを判断するのは危険です。
2.放送中止なのか、放送日時の変更なのか
番組表の変更、地震速報による中断、制作上の延期は、それぞれ意味が異なります。第73話のように後日放送されている場合は、放送中止ではなく一時的な中断です。
3.規制の対象地域を確認する
中国での配信規制が、日本のテレビ放送にも適用されるわけではありません。海外の規制情報を扱う場合は、国・地域と対象となる流通経路を確認する必要があります。
この3つを押さえるだけでも、作品の放送状況に関する誤情報をかなり見分けやすくなります。
特に『進撃の巨人』の場合、実際に放送が続いたこと、公式が中断後の放送日を発表したこと、そして最終的に全94話が完結したことが、打ち切り説を否定する重要な根拠になっています。
【進撃の巨人の放送中止はなぜ?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:進撃の巨人は残酷な描写が原因で日本で放送禁止になったのですか?
A1:いいえ。巨人による捕食や流血などの過激な描写はありますが、それが原因で日本国内のテレビシリーズ全体が放送禁止になったという事実は確認されていません。第1期以降も続編が制作・放送されています。
Q2:2013年に障害者団体が放送中止を要求したという話は本当ですか?
A2:ネット上で噂が広まりましたが、2013年4月のねとらぼの取材では、講談社広報部は「少なくとも広報部にはそういった抗議は来ていない」と回答しています。抗議を受けて放送中止になったという事実は裏付けられていません。
Q3:進撃の巨人の第73話はなぜ放送中断になったのですか?
A3:2021年3月15日未明、和歌山県北部で発生した地震の報道に切り替わったためです。第73話「暴悪」は翌週の3月21日深夜に再放送され、第74話も続けて放送されました。
Q4:中国では進撃の巨人が放送禁止になったのですか?
A4:2015年、中国文化部が発表した日本アニメ38作品の規制リストに『進撃の巨人』が含まれました。インターネット配信や上海での上映にも影響が出ました。ただし、これは中国国内の規制であり、日本国内の放送中止とは別問題です。
Q5:進撃の巨人は2026年現在も続編が放送されていますか?
A5:テレビアニメ本編は2023年11月にThe Final Season完結編(後編)が放送され、全94話で完結しています。2026年現在は新作の継続放送ではなく、過去シリーズの視聴・再放送・配信情報を確認する段階です。
Q6:The Final Seasonが前編と後編に分かれたのも放送中止が理由ですか?
A6:違います。制作作業量が想定より大きくなったことを背景に、制作側が2部構成への変更を発表しました。2023年3月に前編、同年11月に後編が放送され、最終的に物語は完結しています。
まとめ:進撃の巨人は放送中止ではなく2023年に完結していた
『進撃の巨人』が放送中止になったといわれる背景には、2013年の全25話終了、障害者団体をめぐる抗議の噂、2021年の第73話放送中断、2015年の中国での規制など、複数の出来事がありました。
しかし、それぞれの事実を時系列で確認すると、日本国内で作品全体が打ち切られたという話とは異なります。
- 2013年の第1期は全25話で予定されたシリーズを終了。
- 障害者団体の抗議については、講談社広報部が抗議を受けていないと回答。
- 2021年の第73話は和歌山県北部地震の報道による一時中断。
- 2015年の中国規制は日本国内の放送とは無関係。
- 2023年11月、NHK総合でThe Final Season完結編(後編)を放送。
2026年現在、『進撃の巨人』は放送中止になった作品ではなく、テレビアニメ全94話をもって正式に完結した作品です。
「放送中止」という検索ワードだけを見ると何か大きな騒動があったように感じますが、実際には予定されたシーズン終了、災害報道による一時中断、海外の規制、そして最終的なシリーズ完結が混同されていました。
今後、同様の情報を目にした際も、放送局や制作委員会の公式発表、発生日時、対象地域を照らし合わせることが、正しい情報を見極める最も確実な方法です。