テレビアニメ『進撃の巨人』の物語がついに幕を下ろした「The Final Season 完結編」。前編・後編の放送日やNHK総合での最終回の放送時間、エレン・イェーガーが発動した地鳴らしの結末など、シリーズ最後の展開を振り返りたい人は多いはずだ。
完結編は2023年3月と11月に前後編として放送され、2024年には劇場版『進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK』として再構築された。さらに2026年1月には4K UHD Blu-rayが発売され、2027年には新たな上映形式での公開も予定されている。ここでは放送情報、あらすじ、声優、制作スタッフ、映画版との違い、視聴順と配信状況まで整理する。
【放送日はいつ?】進撃の巨人ファイナルシーズン完結編の前編・後編を時系列で整理

『進撃の巨人 The Final Season 完結編』は、当初から前後編の2部構成として放送された作品ではない。2023年1月17日に製作委員会が前後編での放送を発表し、まず前編、その後に後編が放送されるスケジュールとなった。
前編は2023年3月3日24時25分から放送前編の放送日は2023年3月3日(金)24時25分。NHK総合で1時間スペシャルとして放送された。
ここで注意したいのが、テレビ番組表で使われる「24時25分」という表記だ。実際の暦では翌日の3月4日(土)午前0時25分にあたる。検索すると3月3日と3月4日の両方が出てくるのは、この深夜放送の表記によるものだ。
前編では、エレンが発動させた地鳴らしによって世界が壊滅へ向かうなか、ミカサやアルミン、ジャン、コニー、ライナーたちがエレンを止めるために動き出す。物語は、仲間たちがかつての友人と対峙する最終決戦へと進んでいく。
後編は2023年11月4日24時から85分スペシャル後編は2023年11月4日(土)24時からNHK総合で放送された。放送時間は85分のスペシャル枠で、実際の開始時刻は11月5日(日)午前0時となる。
2013年にテレビアニメが始まってから約10年。エレンたちの戦いに決着をつける最後のエピソードとして、大きな注目を集めた。
なお、後編はテレビ放送では一つの長編スペシャルだが、配信では第91話から第94話までの4話に分割されたバージョンも用意された。したがって「後編」と「第91〜94話」は、基本的に同じ物語を異なる形式で視聴するものと理解するとよい。
前編・後編の放送情報は、TVアニメ『進撃の巨人』公式サイトの2023年発表に記載されている。
【ネタバレあり】進撃の巨人完結編のあらすじとエレン・イェーガーの結末
ここからは最終回までの重大なネタバレを含む。完結編が描いたのは、単純な人類と巨人の戦いではない。自由を求めたエレンと、彼を止めなければならなくなった仲間たちの対立、そして巨人の歴史そのものに終止符を打つ物語だ。
前編:地鳴らしによって世界が崩壊へ向かう壁の外に広がる世界の真実を知ったエレンは、パラディ島の人々を守るためという目的を掲げ、始祖の巨人の力を使って地鳴らしを発動する。
壁の中に眠っていた無数の超大型巨人が動き出し、世界各地を踏み潰していく。かつて人類を守っていた壁が、今度は世界を破壊する力へと変わったのだ。
ミカサ、アルミン、ジャン、コニー、ライナー、アニ、ピーク、リヴァイたちは、エレンの計画を止めるために手を組む。かつて敵だったマーレの戦士と調査兵団が協力する展開は、長年続いてきた憎しみの連鎖を象徴している。
エレンを止めることは、単に敵を倒すことではない。長年ともに戦ってきた仲間を、自分たちの手で止めるという選択でもあった。
後編:ミカサの決断と地鳴らしの終結後編では、スラトア要塞を舞台に最終決戦が繰り広げられる。エレンは終尾の巨人となり、無数の巨人を率いて進撃を続ける。アルミンはジークとの対話を通して状況を変える糸口を見いだし、リヴァイたちも最後の戦いに挑む。
しかし、地鳴らしを止めただけでは戦いは終わらない。エレンの中にある始祖の力と、巨人の力を生み出してきた存在をめぐる問題が残されていた。
最終的に、ミカサはエレンを止めるために彼の命を絶つ。この決断が、始祖ユミルを長く縛り続けてきたものを解放する契機となり、巨人の力は世界から消えていく。
最終話の第94話「あの丘の木に向かって」では、人類の約8割が犠牲になった天と地の戦いが終結したことが明かされる。エレンの死とともに巨人の力も失われ、残された人々は新たな世界を生きていくことになる。
最終回が残したものは完全な平和ではない最終回では、アルミンたちが残された世界を平和へ導こうとする姿も描かれる。エレンが残した記憶と、仲間たちが背負う責任は、戦いが終わったからといって消えるものではない。
特に重要なのは、物語が「巨人がいなくなったから世界は平和になった」という単純な結末を選ばなかったことだ。
エピローグでは時間が流れ、世界の変化とともに新たな争いの可能性も示される。巨人という明確な脅威が消えても、人間同士の対立まで自動的に解消されるわけではない。
この構成によって、『進撃の巨人』はエレンの死を最終的な解決策として美化するのではなく、暴力によって生まれた犠牲と、その後も続く人類の課題を描き切った。
【声優・キャスト一覧】梶裕貴、石川由依、井上麻里奈とMAPPAの制作体制
完結編を支えたのは、シリーズを長年演じてきた主要キャストと、The Final Seasonを担当したアニメーション制作会社MAPPAだ。
特にエレン、ミカサ、アルミンの3人は、作品の出発点から最終回まで物語を牽引してきた中心人物。声優陣の演技も、完結編の大きな見どころとなっている。
主要キャラクターと担当声優| キャラクター | 担当声優 | 物語上の役割・関係 |
|---|---|---|
| エレン・イェーガー | 梶裕貴 | 地鳴らしを発動する物語の中心人物 |
| ミカサ・アッカーマン | 石川由依 | エレンを守り続け、最後の決断を下す人物 |
| アルミン・アルレルト | 井上麻里奈 | エレンの幼なじみで、仲間たちを導く戦略家 |
| リヴァイ・アッカーマン | 神谷浩史 | 調査兵団の兵士長。最終決戦にも参加 |
| ジャン・キルシュタイン | 谷山紀章 | 調査兵団の仲間として最終決戦に参加 |
| ライナー・ブラウン | 細谷佳正 | マーレの戦士としてエレンを止める側に立つ |
| ハンジ・ゾエ | 朴璐美 | 調査兵団団長として仲間を支える |
| アニ・レオンハート | 嶋村侑 | マーレの戦士として仲間たちと共闘する |
| ジーク・イェーガー | 子安武人 | エレンの異母兄で、物語の重要人物 |
このキャスト構成で注目したいのは、単なる出演者の継続ではなく、キャラクターの関係性そのものが大きく変化している点だ。
かつて敵として戦ったライナーやアニが、最終的にはエレンを止めるために協力する。声優陣は、それぞれのキャラクターが抱える葛藤や後悔を表現しながら、シリーズの集大成となるドラマを作り上げた。
MAPPAが担ったThe Final Seasonアニメーション制作はMAPPA。Season 1からSeason 3まではWIT STUDIOが制作を担当し、The Final SeasonからMAPPAへと制作体制が引き継がれた。
完結編の監督は林祐一郎、シリーズ構成は瀬古浩司、キャラクターデザインは岸友洋。音楽は澤野弘之とKOHTA YAMAMOTOが担当している。
最終決戦では、巨大な終尾の巨人や無数の巨人が入り乱れる大規模な戦闘に加え、キャラクターの表情や心理描写も重要になる。MAPPAの制作体制は、アクションとドラマを同時に成立させる役割を担った。
スタッフ・キャストの詳細は、TVアニメ公式サイトのThe Final Season作品情報に掲載されている。
【テレビ版との違い】劇場版『THE LAST ATTACK』は何が変わった?
2024年11月8日に公開された『劇場版 進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK』は、The Final Season完結編の前編と後編を一本の映画として再構築した作品だ。
完全新作の続編でも、テレビ版とは別の結末を描いたパラレル作品でもない。基本となるストーリーはテレビ版と共通しており、映画館での鑑賞に適した映像と音響へと仕上げられている。
THE LAST ATTACKで変更・強化されたポイント公式発表によると、劇場版では林祐一郎監督の指揮のもと、本編カットのブラッシュアップが行われた。さらに5.1chサラウンド音響を採用し、前後編を一本の長編映画として再構成している。
テレビ放送では前編と後編に分かれていた物語が連続して展開するため、地鳴らしから最終決戦までの流れを一気に体験できる点が大きな特徴だ。
また、U-NEXTの作品紹介では、劇場版ならではのエンドクレジット後の新規追加シーンも見どころとして紹介されている。
上映時間は144分・145分・143分の表記がある劇場版の上映時間には、公式資料や媒体によって違いがある。2024年の公開発表では145分、公式作品紹介ページでは144分と記載されている。
さらに2026年1月発売の4K UHD Blu-rayでは、本編143分と案内されている。これは媒体・収録版の仕様を確認する際に押さえておきたい点だ。
劇場版の本質は、単純にテレビ版をつなぎ合わせたことではない。映像のブラッシュアップ、音響の強化、映画用の構成によって、同じ結末を別の鑑賞環境で味わえるようにしたことにある。
テレビ版で物語を理解することは十分可能だが、映像と音響にこだわりたい人には劇場版もおすすめできる。
【2026年最新】進撃の巨人完結編の視聴順と配信サービス
これからシリーズを見直す人は、完結編だけを先に視聴するのではなく、Season 1から順番に見るのがおすすめだ。物語の前提となる世界の秘密やキャラクター同士の関係を理解しているかどうかで、最終回の受け止め方は大きく変わる。
おすすめの視聴順基本となる視聴順は次のとおり。
Season 1 → Season 2 → Season 3 → The Final Season Part 1 → The Final Season Part 2 → 完結編(前編)→ 完結編(後編)
OVA・OAD作品の「悔いなき選択」や「LOST GIRLS」などは、本編を補完するエピソードとして楽しめる。初めて視聴する場合は、まず本編を最後まで見ることを優先すればよい。
完結編には前後編と各話版がある配信で探すと、完結編には大きく分けて2つの形式がある。
前後編版は、NHK総合で放送された長編スペシャルをそのまま楽しむ形式。一方、各話版は前編を第88〜90話、後編を第91〜94話に分割した形式だ。
各話版にはテレビ放送時とは異なるオープニング・エンディング映像が加わり、Linked Horizonの「最後の巨人」、ヒグチアイの「いってらっしゃい」を楽しめる。
テレビ版と劇場版の配信サービス完結編の後編は、2023年11月5日からLemino、dアニメストア、Netflix、TELASA、U-NEXT、Amazon Prime Video、DMM TV、ABEMAで順次配信が始まった。
ただし、これは当時の配信開始情報であり、2026年現在の全サービスの見放題・レンタル条件を保証するものではない。実際に視聴する際は各サービスの作品ページで確認したい。
2026年10月時点のU-NEXT作品ページでは、テレビ版の「進撃の巨人 The Final Season 完結編 放送用編集版」が見放題として掲載されている。前編は61分、後編は85分の構成だ。
劇場版『THE LAST ATTACK』については、2025年9月9日から見放題配信が始まった。公式発表に記載されたサービスは次のとおり。
- アニメタイムズ
- Lemino
- DMM TV
- dアニメストア
- バンダイチャンネル
- TELASA
- J:COM STREAM
- milplus
- Hulu
- U-NEXTでも配信中と公式が案内
2026年10月のU-NEXT作品ページでも、劇場版は144分の見放題作品として掲載されている。テレビ版と劇場版は別作品として登録されているため、検索時にはタイトルを取り違えないようにしたい。
2026年1月には4K UHD Blu-rayも発売映像作品として手元に残したい人にとって注目なのが、2026年1月21日に発売された4K UHD Blu-rayだ。
公式仕様では、4K上映版本編は143分。映像は4K・2160pで、ドルビービジョンに対応し、音声にはドルビーアトモスを採用している。通常上映版のBlu-rayも収録され、映像特典には2024年1月開催の「ATTACK FES」DAY2「Attack 音 体感 Final」が含まれる。
さらに2026年9月9日の公式発表では、劇場版『THE LAST ATTACK』の2027年SCREEN X・4DX・ULTRA 4DX上映も告知された。2026年時点でも、作品を新しい映像・音響環境で体験する機会が続いている。
【プロの結論】進撃の巨人完結編がシリーズに残した本当の意味
『進撃の巨人 The Final Season 完結編』の評価を考えるうえで重要なのは、エレンを単純な悪役として片づけないこと、そして彼の行動を正当化しないことの両方だ。
エレンは自由を求め、仲間を守ろうとする一方で、世界の大多数を犠牲にする地鳴らしを実行した。ミカサやアルミンたちは、彼を理解しながらも止める道を選ぶ。
この矛盾こそが作品の核心にある。
評価の要点は3つ1. 主人公の正義が最後まで絶対化されなかったこと。
物語の序盤では、エレンは巨人から人類を守る少年だった。しかし、物語が進むにつれて敵と味方の境界は曖昧になり、自由を求める行動が別の人々の自由を奪うという矛盾が浮かび上がる。
2. ミカサとアルミンが独自の意思で結末を選んだこと。
幼なじみであるエレンを止めるという決断は、単純な友情や愛情だけでは説明できない。相手を大切に思うことと、その行動を認めることは別であるという厳しい現実が描かれている。
3. 巨人の消滅を人類の問題の解決としなかったこと。
巨人の力が消えた後も、政治的な対立や戦争の可能性は残される。最終回が描く未来は、すべての問題が解決した理想郷ではない。人間が争いを繰り返す可能性と、それでも平和を求める努力を並べて見せている。
テレビ版と劇場版、どちらを見るべきかストーリーを理解したい人、シリーズの続きを効率よく見たい人にはテレビ版の前編・後編がおすすめだ。
一方、大画面での迫力や音響、前後編を一気に楽しむ映画的な体験を求める人には『THE LAST ATTACK』が向いている。映像のブラッシュアップやエンドクレジット後の追加シーンも鑑賞する価値がある。
どちらか一方が正解というわけではない。初見ならテレビシリーズの順番を守り、完結編まで見終えた後に劇場版を鑑賞すると、演出や映像の違いも比較しやすい。
進撃の巨人ファイナルシーズン完結編に関するよくある質問(FAQ)
Q1:進撃の巨人ファイナルシーズン完結編の前編・後編はいつ放送された?
A1:前編は2023年3月3日(金)24時25分からNHK総合で1時間スペシャルとして放送された。後編は2023年11月4日(土)24時から85分スペシャルとして放送された。いずれも実際の暦では翌日未明の放送となる。
Q2:進撃の巨人の最終回は何話?
A2:各話版の最終回は第94話「あの丘の木に向かって」。エレンの死、巨人の力の消滅、残された仲間たちの未来が描かれる。
Q3:エレンは最後にどうなった?
A3:ミカサがエレンを止めるために命を絶つ。これを契機に始祖ユミルを縛っていたものが解かれ、巨人の力が世界から消滅する。
Q4:劇場版THE LAST ATTACKはテレビ版と違う結末?
A4:基本的な物語と結末は同じ。テレビ版の前後編を一本の映画として再構築し、映像のブラッシュアップや5.1ch音響を採用している。劇場版ならではのエンドクレジット後の追加シーンもある。
Q5:完結編を視聴する順番は?
A5:Season 1、Season 2、Season 3、The Final Season Part 1、Part 2、完結編前編、後編の順番がおすすめ。各話版を選ぶ場合は第88話から第94話まで順に視聴すればよい。
Q6:2026年現在、劇場版はどこで見られる?
A6:2026年10月時点ではU-NEXTの作品ページに見放題作品として掲載されている。2025年9月には複数の配信サービスで見放題配信が始まった。現在の契約条件や配信状況は各サービスで確認したい。
まとめ:進撃の巨人の物語は完結編でどう終わったのか
『進撃の巨人 The Final Season 完結編』は、2023年3月3日の前編、同年11月4日の後編をもってテレビアニメの物語を完結させた。NHK総合で放送された後編は85分のスペシャルであり、各話版では第91話から第94話として配信された。
エレンの地鳴らし、ミカサの決断、アルミンたちが歩み始める新しい世界。最終回は巨人の歴史に終止符を打ちながら、人類の争いという問題を残した。だからこそ、単なる戦闘アニメの最終回ではなく、自由や正義、愛情、犠牲について考えさせる結末になっている。
2026年には4K UHD Blu-rayが発売され、2027年にはSCREEN Xや4DXなどでの上映も予定されている。テレビ版で物語を振り返るもよし、劇場版で映像と音響を堪能するもよし。10年にわたるシリーズの集大成を、改めて味わう機会はまだ続いている。
主な検証資料
- TVアニメ『進撃の巨人』公式サイト:前編・後編の放送日、キャスト・スタッフ、配信情報。
- 『THE LAST ATTACK』公式サイト:劇場版の構成、上映仕様、Blu-ray情報。
- U-NEXT公式作品ページ:2026年10月時点のテレビ版・劇場版の配信情報。
- 2026年9月の公式発表:2027年のSCREEN X・4DX上映情報。