TBS日曜劇場『この世界の片隅に』は、松本穂香と松坂桃李が主演を務め、こうの史代の同名漫画を実写化した2018年の連続ドラマです。太平洋戦争下の広島・呉を舞台に、主人公の北條すずが厳しい時代の中でも日々の暮らしを大切にしながら生きる姿を描きました。2018年7月15日から9月16日まで放送された全9話の作品で、脚本は岡田惠和、音楽は久石譲が担当しています。
このドラマには、原作漫画にはない現代篇が盛り込まれていることも大きな特徴です。松本穂香のすず役、松坂桃李の周作役をはじめとする豪華キャスト、原作との違い、最終回の結末、そして2026年11月現在の再放送・動画配信状況まで、作品を理解するための情報を整理します。
- 放送期間・話数: 2018年7月15日~9月16日、TBS日曜劇場で全9話。
- 主演・主要スタッフ: 松本穂香、松坂桃李が主演。岡田惠和が脚本、久石譲が音楽を担当。
- 原作との違い: 原作漫画を軸に、榮倉奈々や香川京子が出演するオリジナルの現代篇を追加。
- 最終回: 戦後のすずと周作の再会、そして現代へとつながる希望を描く。
- 2026年の視聴方法: U-NEXTで見放題配信を確認。TBSチャンネルの再放送予定は現在未定。
【作品の基本情報】この世界の片隅にドラマは全何話?放送日とあらすじ

2018年に放送された『この世界の片隅に』は、TBSの看板ドラマ枠である日曜劇場で制作された連続ドラマです。
原作の持つ温かな日常描写を大切にしながら、実写ドラマならではの人物描写や現代の視点を取り入れています。
放送日・話数・制作スタッフ基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | この世界の片隅に |
| 放送局 | TBS系列 |
| 放送枠 | 日曜劇場 |
| 初回放送 | 2018年7月15日 |
| 最終回 | 2018年9月16日 |
| 放送時間 | 毎週日曜21時 |
| 全話数 | 全9話 |
| 主演 | 松本穂香・松坂桃李 |
| 原作 | こうの史代 |
| 脚本 | 岡田惠和 |
| 音楽 | 久石譲 |
| 演出 | 土井裕泰・吉田健 |
| プロデューサー | 佐野亜裕美 |
TBSの番組情報と放送ライブラリーの記録でも、2018年7月15日から9月16日までの全9回として確認できます。
全9話のあらすじを時系列で紹介物語は昭和初期から始まり、戦争の激化、広島への原爆投下、終戦、そして戦後の生活へと進んでいきます。
第1話:すずと周作の出会い、突然の縁談
昭和9年、広島市江波に暮らす少女・浦野すずは、幼いころに少年・周作と出会います。
その後、昭和18年秋、成長したすずのもとに縁談が舞い込みます。相手は北條周作でした。すずには周作の記憶がほとんどありませんが、結婚を決意し、呉での新しい生活を始めます。
第2話:北條家で始まる新婚生活
周作の妻となったすずは、北條家の家事や近所付き合いに慣れようと奮闘します。
しかし、義姉の黒村径子が娘の晴美を連れて戻ってきたことで、家庭内の人間関係は複雑になります。新しい家族との距離をどう縮めていくかが描かれます。
第3話:白木リンとの出会い
戦時下の呉では物資が不足し、生活にも制限が増えていきます。
すずは闇市で白木リンという女性と知り合います。リンと周作の過去が、すずの知らない夫婦の一面を浮かび上がらせていきます。
第4話:リンの過去と北條家の事情
すずは体調を崩し、周囲では妊娠の可能性も話題になります。
一方、径子の息子・久夫が北條家を訪問。家族それぞれが抱えてきた事情が少しずつ明らかになります。
第5話:幼なじみ・水原哲との再会
すずの幼なじみである水原哲が北條家を訪れます。
久しぶりの再会によって、すずの少女時代や初恋の記憶がよみがえります。周作もすずの過去を知り、夫婦の間に微妙な感情の揺れが生まれます。
第6話:呉への空襲と深まる戦争の影
昭和20年春、呉への空襲が現実の脅威となります。
北條家では花見が行われますが、すずはリンと再会し、複雑な気持ちを抱きます。さらに周作が軍事訓練のため、しばらく家を離れることになります。
第7話:昭和20年8月、取り返しのつかない悲劇
すずと晴美は不発弾の爆発に巻き込まれます。
それまで当たり前だった日常が一瞬で失われ、すずは大きな悲しみと向き合うことになります。戦争が一般家庭に与える被害が、極めて具体的に描かれる回です。
第8話:広島への原爆投下と終戦
広島に新型爆弾が落とされたという知らせが届きます。
江波にいる家族の安否を心配するすず。加えて、ラジオや回覧板を通じて戦争の終結を知ることになります。
第9話:終戦後の広島、再会と新しい人生
戦争は終わりましたが、食料不足や生活の困難は続きます。
すずは広島の家族を訪ね、周作との再会や新しい出会いを経験します。物語は戦後の再生へと向かい、現代篇ともつながる結末を迎えます。
各話の内容はTBS公式番組情報に掲載されたあらすじを基に整理しています。
【キャスト・相関関係】松本穂香と松坂桃李を中心とする出演者一覧
本作の魅力は、主演2人だけでなく、北條家や呉の町で暮らす人々を演じた実力派俳優の存在にもあります。
主演・主要キャスト| 登場人物 | 俳優 | 役柄・人物関係 |
|---|---|---|
| 北條すず | 松本穂香 | 絵を描くことが好きな主人公 |
| 北條周作 | 松坂桃李 | すずの夫 |
| 水原哲 | 村上虹郎 | すずの幼なじみ |
| 白木リン | 二階堂ふみ | 遊郭で働く女性 |
| 黒村径子 | 尾野真千子 | 周作の姉 |
| 刈谷幸子 | 伊藤沙莉 | すずの近所の友人 |
| 堂本志野 | 土村芳 | 呉で暮らす女性 |
| 北條円太郎 | 田口トモロヲ | 周作の父 |
| 北條サン | 伊藤蘭 | 周作の母 |
| 森田イト | 宮本信子 | すずの祖母 |
| 浦野すみ | 久保田紗友 | すずの妹 |
| 浦野すず(幼少期) | 新井美羽 | すずの子ども時代 |
| 黒村晴美 | 稲垣来泉 | 径子の娘 |
| 近江佳代(現代篇) | 榮倉奈々 | 現代を生きる女性 |
| 江口浩輔(現代篇) | 古舘佑太郎 | 現代篇の登場人物 |
| 節子(現代篇) | 香川京子 | すずと縁のある人物 |
が演じるすずは、特別な英雄ではありません。
絵を描くことが好きで、少しぼんやりしたところもあり、家事や人付き合いに戸惑うこともあります。それでも、目の前の生活を工夫しながら、周囲の人々との関係を築いていきます。
松本の演技で印象的なのは、すずの明るさだけでなく、戦争によって日常を奪われたときの戸惑いや喪失感まで丁寧に表現している点です。
松坂桃李が演じた北條周作が演じる周作は、すずを迎え入れた北條家の息子です。
物静かで優しい性格ですが、リンとの過去や軍務など、すずには簡単に話せない事情も抱えています。
すずを守ろうとする気持ちと、戦争によって自由を奪われる現実との間で揺れる人物です。
松本と松坂の組み合わせは、華やかな恋愛劇というよりも、長い時間をかけて夫婦になっていく2人の関係を描くうえで重要な役割を果たしています。
岡田惠和の脚本と久石譲の音楽制作スタッフにも注目したいところです。
脚本のは、『ひよっこ』『ちゅらさん』など、日常の中にある人間関係や生活の機微を描いてきた脚本家です。
本作でも戦争そのものだけを中心に置くのではなく、食事、洗濯、家族との会話、近所付き合いといった生活の積み重ねを丁寧に描いています。
音楽を担当したは、本作のためにオリジナル楽曲を制作しました。
特に注目したいのが、松本穂香が歌う劇中歌「山の向こうへ」です。作曲・編曲は久石譲、作詞は岡田惠和が担当しました。
TBSの制作発表では、久石譲が民放連続ドラマの音楽を担当するのは24年ぶりと紹介されています。
【原作との違い】こうの史代の漫画とドラマの現代篇は何が違う?
ドラマ版を理解するうえで欠かせないのが、原作漫画との比較です。
原作は、漫画家・が描いた作品で、双葉社の『漫画アクション』に連載されました。単行本は上・中・下巻の3巻構成です。
双葉社の作品紹介では、広島から呉へ嫁いだすずが、新しい家族や街に戸惑いながらも、一日一日を生きていく家族ドラマとして紹介されています。
原作漫画と2018年ドラマの主な違い大きな違いは、ドラマに現代篇が追加されていることです。
原作漫画は、戦時中から終戦後にかけてのすずの生活を中心に物語が展開します。
一方、2018年のTBS版は、過去の物語に加えて、平成30年を舞台とする現代の登場人物を配置しました。
この変更によって、戦争を経験した人々の記憶が、何十年も後の社会にどのようにつながっていくのかというテーマが加わっています。
現代篇の榮倉奈々・香川京子の役割現代篇の中心人物は、榮倉奈々が演じる近江佳代と、香川京子が演じる節子です。
佳代は人生に悩みを抱える現代の女性。そんな彼女が節子と出会い、すずの過去や北條家にまつわる話を知ることになります。
やがて佳代は、空き家となっていた北條家を改装してカフェを開こうと考えます。
この展開は、過去の人々の生活を単なる歴史上の出来事として終わらせず、現在を生きる人間の人生にもつなげる仕掛けです。
2018年8月のWedgeによる作品評でも、現代篇が過去と現在を結びつける役割を担っている点が指摘されています。
2011年の日本テレビ版・2016年のアニメ映画との違いにも注意同じタイトルの映像作品が複数あるため、視聴時には区別が必要です。
- 2011年版: 日本テレビ制作のスペシャルドラマ。北川景子がすず役、小出恵介が周作役。
- 2016年版: 片渕須直監督による劇場アニメーション映画。
- 2018年版: TBS日曜劇場の連続ドラマ。松本穂香と松坂桃李が主演し、全9話で放送。
特に2018年版を探している場合は、作品名だけでなく「TBS 2018年」「松本穂香」「松坂桃李」といった情報も合わせて確認すると、別作品との混同を避けられます。
【最終回ネタバレ】この世界の片隅にドラマの結末と現代篇の意味
最終回は2018年9月16日に放送されました。
物語の終盤では、戦争が終わっても人々の苦しみがすぐには消えないこと、そして失われた日常を少しずつ取り戻していくことが描かれます。
戦争が終わっても生活の苦しさは続く終戦後、北條家では円太郎の再就職が決まり、径子も働きに出るようになります。
しかし、食料や生活物資は不足したままです。
さらに周作は終戦直後に海兵団へ招集され、すずのもとには戻っていません。
すずは夫の無事を願いながら、日々を前向きに過ごします。
すずと周作の再会、そして新しい家族との出会いすずは広島の実家を訪ねるため、北條家を離れます。
一方、任務を終えた周作も帰還し、すずを追って広島へ向かいます。
MANTANWEBが伝えた最終回の内容によると、2人は再会し、すずは周作に感謝の気持ちを伝えます。
また、物語の終盤では、親を失った小さな女の子との出会いが描かれます。
戦争によって多くのものを失ったすずたちが、新しい命や家族とのつながりを受け入れていく展開です。
現代篇のラストが伝えたもの最終回のもう一つの見どころは、現代篇と戦時中の物語が一つにつながることです。
佳代と節子の物語を通じて、視聴者はすずが生きた時代と現代の広島を結びつけて見ることになります。
終盤では、節子が佳代を「すずさんのところへ」と案内し、広島の野球場にいる年老いた女性の姿が映し出されます。
これは、すずが戦争を乗り越え、その後も生き続けてきたことを示唆する演出です。
戦争の悲劇だけで終わらず、時代を超えて続く日常や人々のつながりを描いた結末といえます。
【2026年最新】再放送予定と動画配信・視聴方法を徹底確認
2026年11月3日現在、2018年版を視聴したい場合は、テレビの再放送を待つ方法だけでなく、動画配信サービスやDVD・Blu-rayも選択肢になります。
ただし、テレビ局の放送予定と動画配信サービスの配信状況は別々に確認する必要があります。
TBSチャンネルの再放送予定TBSチャンネルの公式番組ページでは、本作の作品情報と全9話の情報が掲載されています。
一方、現在の放送予定については「放送未定」と表示されています。
つまり、2026年11月時点で、TBSチャンネルによる次回再放送の日程は発表されていません。
再放送を希望する場合は、同局の番組ページからリクエストする方法もあります。
U-NEXTでは全9話の見放題配信を確認
2018年版『この世界の片隅に』作品ページ掲載
U-NEXTの公式作品ページでは、2018年版の『この世界の片隅に』が見放題作品として掲載されています。
第1話から最終話までのエピソード情報も確認できます。
2026年10月現在の公式表示であるため、11月以降も同じ配信条件が継続するかは契約前に確認してください。
TVerでは現在、配信中エピソードなしTVerにも本作の番組ページがありますが、現在の表示は「配信中のエピソードがありません」となっています。
そのため、TVerでいつでも全9話を無料視聴できる状態ではありません。
DVD・Blu-ray BOXで視聴する方法TBSは2018年9月にDVD・Blu-ray BOXの発売を発表しました。
当初は2019年1月11日発売予定でしたが、制作上の都合で2019年2月13日に変更されています。
現在は販売店や中古市場、レンタルサービスなどで取り扱いを探す方法があります。在庫や価格は店舗ごとに異なるため、購入・レンタル前の確認が必要です。
2026年の視聴方法まとめ| 視聴方法 | 2026年11月時点の状況 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| TBS地上波 | 再放送予定を確認できず | 番組表 |
| TBSチャンネル | 放送未定 | 番組ページ・放送予定 |
| U-NEXT | 10月の公式表示は見放題 | 最新の配信条件 |
| TVer | 配信中エピソードなし | 配信開始のお知らせ |
| DVD・Blu-ray | BOX発売実績あり | 在庫・レンタル状況 |
【プロの結論】
2026年に初めて本作を見るなら、現時点で具体的な視聴先を確認しやすいのはU-NEXTです。テレビ放送にこだわる場合は、TBSチャンネルの放送予定を定期的に確認するのが現実的です。
また、現代篇を含めて作品全体を楽しみたい場合は、映画版や2011年のスペシャルドラマではなく、必ず「2018年TBS版・全9話」を選んでください。
【よくある質問】この世界の片隅にドラマに関するFAQ
Q1:この世界の片隅にのドラマは全何話ですか?
A1:2018年にTBS日曜劇場で放送された連続ドラマは全9話です。初回は2018年7月15日、最終回は同年9月16日でした。
Q2:すず役と周作役を演じた俳優は誰ですか?
A2:すず役は松本穂香、周作役は松坂桃李です。水原哲役は村上虹郎、白木リン役は二階堂ふみが演じました。
Q3:原作漫画とドラマ版の一番大きな違いは何ですか?
A3:2018年のドラマ版には、原作漫画にはない現代篇が追加されています。榮倉奈々演じる近江佳代と香川京子演じる節子を通じて、戦時中のすずの物語と現代の広島が結びつきます。
Q4:最終回で、すずと周作はどうなりますか?
A4:終戦後、広島を訪れたすずと周作は再会します。さらに親を失った女の子との出会いを通じて、新しい家族のつながりが描かれます。
Q5:2026年に再放送の予定はありますか?
A5:2026年11月3日時点で、TBSチャンネルの公式番組ページには放送未定と掲載されています。具体的な再放送日時は発表されていません。
Q6:2026年に無料で視聴できますか?
A6:TVerには番組ページがありますが、現在は配信中のエピソードがありません。無料視聴できる期間限定配信などが始まる場合は、公式の配信情報を確認してください。
Q7:久石譲が担当した主題歌・劇中歌は何ですか?
A7:久石譲が作曲・編曲した劇中歌「山の向こうへ」があります。松本穂香が歌唱し、岡田惠和が作詞を担当しました。
まとめ:この世界の片隅にドラマが2026年も見返す価値を持つ理由
2018年のTBS日曜劇場『この世界の片隅に』は、松本穂香と松坂桃李を主演に迎え、こうの史代の原作漫画を全9話で映像化した作品です。
岡田惠和の脚本と久石譲の音楽が、戦時下の広島・呉で暮らす人々の何気ない日常を丁寧に描き出しました。
特に注目したいのは、次の3点です。
- すずと周作の夫婦の物語: 戦争という過酷な状況でも、互いを思いやりながら生活を築いていく姿。
- 原作にはない現代篇: 戦争の記憶を過去の出来事にとどめず、現代の人々へ受け継ぐ演出。
- 最終回の希望: 悲劇の先にある再会、新しい家族、そして続いていく日常。
2026年11月現在、TBSチャンネルの再放送は未定ですが、U-NEXTでは10月時点で見放題作品として掲載されていました。
このドラマが描くのは、戦争の歴史だけではありません。家族と食卓を囲むこと、誰かを思いやること、明日も生きていこうとすること。その一つひとつが、どれほど大切なものなのかを伝えています。
原作漫画を読んだ人にも、初めて作品に触れる人にも、2018年版ならではの現代篇を含めて全9話を通して見る価値のあるドラマです。