山城の特徴は、プロ入り前から完成された投手だったというより、大学時代に投手として急成長した点にあります。
福岡大大濠高校時代:山下舜平大と同級生山城は福岡県の野球強豪校、福岡大学附属大濠高校の出身です。
高校時代の同級生には、現在オリックス・バファローズで活躍する投手の山下舜平大がいます。
山城は高校2年生の夏ごろから投手を兼任するようになり、投手としての経験を積み始めました。高校時代から投手一本で実績を積んできた選手とは異なり、本格的な投手転向は大学進学後です。
2024年のドラフト指名時には、山下の存在が刺激になっていたことも報じられました。山下が先にプロ入りして活躍する姿を見て、自分も同じ舞台を目指してきたという経緯があります。
法政大学野球部時代:4年秋に才能が開花2021年に法政大学へ進学した山城は、大学で本格的に投手へ転向しました。
東京六大学野球では、3年秋にリーグ戦デビュー。最初から主力として定着したわけではありませんが、登板経験を重ねながら投球の精度を高めていきました。
東京六大学野球の公式記録室「BIG6 Scorebook」に掲載された投手成績は次のとおりです。
- 2023年秋:2試合、防御率10.80、1回2/3
- 2024年春:3試合、防御率0.00、3回
- 2024年秋:7試合、防御率1.84、14回2/3、1勝
- 通算:12試合、防御率2.33、19回1/3、13奪三振
特に注目したいのは、最終学年の2024年秋です。
7試合で防御率1.84を記録し、リリーフとして初勝利も挙げました。限られた登板機会の中で結果を残し、プロのスカウトに能力をアピールしています。
また、2024年6月に掲載されたスポーツ法政のインタビューでは、春季リーグ戦での起用法やチームの課題についても本人が振り返っています。
同インタビューで山城は、球場表示では152キロだった直球について、トラックマンでは154.7キロを計測したと説明しています。本人は155キロを目標にしていたため、記録更新にも満足していない様子でした。
大学時代から、球速に対する高い向上心を持っていたことが分かります。
【2024年ドラフト6位】最速154キロ右腕として日本ハムが評価した理由

2024年10月24日のプロ野球ドラフト会議で、山城は北海道日本ハムファイターズから6位指名を受けました。
NPBの公式ドラフト指名選手一覧にも、法政大学所属の投手として記録されています。
球団が評価した要点は、主に次の3つです。
1. 最速154キロ超のストレート
山城の最大の武器は、打者の手元で力強さを感じさせる直球です。球速だけでなく、183cmの体格を生かした投球フォームから生まれる角度も特徴です。
2. カットボールを中心とした変化球
直球だけで押し切るタイプではありません。鋭いカットボールや縦方向の変化球を組み合わせ、打者のタイミングを外す投球が持ち味です。
3. 中継ぎとしての適性
大学時代は救援登板が中心でした。スカウトからも中継ぎとしての即戦力性が期待されていました。
球団のドラフト紹介でも、直球とカットボールのコンビネーション、さらなる成長の可能性が評価されています。
山下舜平大との関係も注目されたドラフト指名後には、同級生だった山下舜平大との関係も報道されました。
山城は山下を目標にしてきた経緯があり、ドラフト時には追いつき、追い越したいという意欲を示しています。
ただし、2人の関係は福岡大大濠高校時代の同級生というものです。現在の所属球団は異なり、山下はオリックス、山城は日本ハムです。
同じ高校からプロ野球の舞台へ進んだ2人の成長は、今後も興味深い比較材料になります。
【右肩コンディション不良】長期離脱から2026年6月に実戦復帰
山城のプロキャリアを考えるうえで、大きな転換点になったのが右肩のコンディション不良です。
2025年は二軍7試合の登板にとどまる2025年はプロ1年目でした。
開幕から二軍戦に登板し、計7試合で10回2/3を投げました。しかし、5月半ば以降は右肩のコンディション不良の影響で公式戦の登板がなくなりました。
期待されていた実戦経験を積めず、シーズンの大部分をリハビリに費やすことになったのです。
投手にとって肩の状態は、単にボールを投げられるかどうかだけの問題ではありません。
- 投球後に痛みや違和感が出ないか
- 登板間隔を保てるか
- 球速と制球力を維持できるか
- 連投や複数イニングに対応できるか
こうした条件をクリアしなければ、継続的な実戦登板は難しくなります。
2026年6月14日、約400日ぶりの実戦マウンド長いリハビリ期間を経て、山城は2026年6月14日の二軍ロッテ戦で実戦復帰しました。
道新スポーツの6月25日付報道によれば、復帰登板では1アウトを取ったところで降板。本人は試合で投げられる状態まで戻れると思っていなかったと振り返り、まず実戦のマウンドに立てたことへの喜びを語っています。
その10日後、6月24日の広島戦が復帰2戦目となりました。
この試合では8回から登板し、1イニングを三者凡退に抑えました。
加えて、最速152キロを記録。復帰後2試合目で、大学時代に評価された速球の力強さを改めて示しました。
この152キロという数字は、復帰を判断するうえで明るい材料です。
ただし、一度速い球を投げられたことと、シーズンを通して安定して投げ続けられることは別問題です。山城に求められるのは、球速の回復に加え、登板を重ねても右肩の状態を維持できることです。
【2026年ファーム成績】実戦復帰後の数字から現在地を分析
2026年の山城を評価するうえで、注目したいのがファームでの公式戦成績です。
スポーツナビなどに掲載された2026年シーズンのファーム成績は次のとおりです。
2026年ファーム成績
10
登板試合数4.58
防御率17.2
投球回(17回2/3)1勝2敗
勝敗12
奪三振2.09
WHIP
出典:スポーツナビ、2026年ファーム投手成績。対象は公式ファーム成績。
そのほかの主な数字は以下のとおりです。
- 被安打:26
- 被本塁打:2
- 与四球:11
- 与死球:1
- 自責点:9
- 被打率:.347
- 奪三振率:6.11
復帰後の登板を評価すると、単純に球速だけで判断できないことが分かります。
特に気になるのがWHIP2.09という数字です。
WHIPは、投球回あたりに許した安打と四球の合計を示す指標です。一般的に数値が低いほど、走者を出しにくい投手と評価されます。
山城の場合、17回2/3で被安打26、与四球11。打者を抑える安定感という面では、まだ改善の余地があります。
また、奪三振12に対して与四球11という数字も、制球面の課題を考える材料になります。
一方で、6月の実戦復帰から7月、8月、9月と登板を重ね、複数イニングを投げる試合も出てきました。
ここで重要なのは、復帰後に登板機会を増やせたこと自体を評価しつつ、今後は投球内容の安定も必要になるという点です。
一軍登板・出場状況は?2026年11月2日時点で、山城の一軍公式戦出場はありません。
NPBの個人年度別成績でも、2026年シーズン終了時点で「公式戦出場機会なし」と掲載されています。
つまり、現在の山城は一軍で実績を残す段階ではなく、まずファームで継続的な登板と安定した投球を確立する段階にあります。
一軍昇格を判断するうえでは、次のような点がポイントになります。
1. 右肩の状態を維持しながら登板を継続できるか。
2. 150キロ前後の直球を安定して投げられるか。
3. 与四球を減らし、走者を背負う場面を少なくできるか。
4. 1イニングだけでなく、複数イニングでも結果を残せるか。
最速154キロという能力は魅力ですが、プロの中継ぎ投手として定着するには、球速と制球力、コンディション管理の3つを高い水準でそろえる必要があります。
【山城航太郎の年俸】2026年は推定770万円
山城の2026年の年俸については、週刊ベースボールONLINEなどの選手データに770万円と掲載されています。
年俸の推移を整理すると、次のようになります。
| 年度 | 推定年俸 | 備考 |
|---|---|---|
| 2025年 | 770万円 | プロ1年目 |
| 2026年 | 770万円 | 2年目 |
この金額は公開されている選手データに基づく推定額で、球団が公表した確定情報とは区別する必要があります。
プロ入り後の実績だけを見れば、まだ一軍登板がなく、二軍でも長期離脱を経験しています。
しかし、2024年のドラフト6位で指名された背景には、大学時代に見せた154キロ超の直球や、リリーフとしての潜在能力があります。
年俸だけで選手の評価を判断するのではなく、今後どれだけ実戦経験を積み、チームの戦力として貢献できるかを見ることが大切です。
【山城航太郎の現在】一軍定着に向けた課題と今後の展望
2026年の山城は、長いリハビリ期間を経てファームの実戦に戻りました。
これはプロキャリアを立て直すうえで大きな前進です。
一方、今季のファーム成績を見ると、防御率4.58、WHIP2.09という数字が示すように、投球内容には改善の余地があります。
今後の注目点は3つです。
第一に、右肩のコンディション維持。
一度復帰しても、登板を重ねる中で状態が変化する可能性があります。継続的に投げられることが最優先です。
第二に、制球力の向上。
直球の速さを生かすためにも、四球を減らし、ストライクゾーンで勝負できる投球を身につける必要があります。
第三に、リリーフとしての再現性。
大学時代に評価された中継ぎ適性をプロでも発揮できるかがポイントです。短いイニングで安定してアウトを取れるようになれば、一軍での役割も見えてきます。
2026年の復帰はゴールではなく、再スタートです。154キロを投げられるポテンシャルを、プロの公式戦でどこまで継続的な結果につなげられるかが問われています。
【山城航太郎に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:山城航太郎の読み方は?
A1:やましろ・こうたろうです。北海道日本ハムファイターズ所属の右投右打の投手です。
Q2:山城航太郎の出身高校と大学は?
A2:福岡大学附属大濠高校から法政大学へ進学しました。高校時代の同級生にはオリックスの山下舜平大がいます。
Q3:山城航太郎は何位でドラフト指名された?
A3:2024年のプロ野球ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから6位指名を受けました。
Q4:山城航太郎の最速球速は?
A4:最速154キロと紹介されています。法政大学時代にはトラックマンで154.7キロを計測しました。2026年6月24日の復帰2戦目では152キロを記録しています。
Q5:右肩の不調からいつ復帰した?
A5:2026年6月14日の二軍ロッテ戦で実戦復帰しました。6月24日の広島戦では復帰2戦目に登板し、1イニングを三者凡退に抑えています。
Q6:山城航太郎の2026年ファーム成績は?
A6:公式ファーム成績は10試合、1勝2敗、17回2/3、防御率4.58、12奪三振です。
Q7:山城航太郎は一軍で登板した?
A7:NPBの2026年シーズン終了時の個人年度別成績では、一軍公式戦の出場機会はありません。
Q8:山城航太郎の年俸はいくら?
A8:2026年の推定年俸は770万円です。公表されている選手データに基づく推定額です。
まとめ:山城航太郎は復活から一軍定着を目指す段階
山城航太郎は、福岡大大濠高校、法政大学を経て、2024年ドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入団した右腕です。
大学時代には154.7キロの直球を記録し、リリーフとしての能力を評価されました。しかし、プロ1年目の2025年に右肩のコンディション不良で長期離脱。2026年6月14日に実戦復帰を果たしました。
今季のファーム成績は10試合、防御率4.58。復帰後に152キロを記録したことは明るい材料ですが、制球力や走者を背負った場面での安定感には課題が残っています。
山城航太郎を評価する際に注目したいのは、最速154キロという数字だけではありません。
- 右肩の状態を維持できるか
- 登板間隔を保ちながら実戦経験を積めるか
- 四球を減らして投球内容を安定させられるか
- 中継ぎとして一軍で通用する再現性を示せるか
この4点が今後の評価基準になります。
まだ一軍公式戦での実績はありませんが、大学時代に示した球速と潜在能力は大きな魅力です。長いリハビリを乗り越えた山城が、北海道日本ハムのブルペンを支える存在へ成長できるか。今後のファームでの登板内容が、その可能性を測る重要な材料になります。