サッカー日本代表対ベトナム代表の試合経過を振り返るうえで、特に注目されるのが2024年1月14日に開催されたAFCアジアカップ・カタール2023のグループステージ初戦です。日本代表はベトナム代表に一時1-2と逆転される苦しい展開となりましたが、南野拓実の2得点、中村敬斗、上田綺世のゴールによって、最終的に4-2で逆転勝利を収めました。
試合の見どころは、日本の攻撃力だけではありません。ベトナム代表が見せた組織的な守備、グエン・ディン・バックとファム・トゥアン・ハイによる得点、そして日本が前半のうちに試合をひっくり返した対応力も印象的でした。この記事では、得点経過、両チームのスタメンとフォーメーション、試合スタッツ、歴代対戦成績を整理し、2026年10月30日時点の日本代表の試合日程まで詳しく解説します。
【試合結果】日本代表対ベトナム代表は4-2!2024年1月14日のアジアカップ初戦を振り返る

2024年1月14日、日本代表はカタールで開催されたAFCアジアカップ・カタール2023のグループD初戦でベトナム代表と対戦しました。
会場はドーハのアル・トゥマーマ・スタジアム。日本時間20時30分にキックオフされ、試合は日本が4-2で勝利しました。観客数は17,385人でした。
この試合は、当時の森保一監督率いる日本代表にとって、大会の優勝を目指すうえで重要な初戦でした。日本は直前まで国際Aマッチで連勝を続けており、3大会ぶり5度目のアジアカップ制覇を目指していました。
一方、ベトナム代表を率いていたのは、かつて日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエ監督です。日本の戦術や選手の特徴を理解している指揮官が相手だったことも、この試合を難しくした要因の一つでした。
試合結果だけを見ると日本の2点差勝利ですが、実際には前半にベトナムが逆転し、日本が追いかける時間帯もありました。特にセットプレーから2失点した前半は、日本にとって守備面の課題が浮き彫りになった時間帯でした。
日本サッカー協会(JFA)の公式試合レポートでも、ベトナムの組織的な戦いと、日本が逆転に至るまでの攻撃の流れが詳しく紹介されています。
【得点経過】南野拓実の2得点から中村敬斗・上田綺世の追加点まで時系列で解説
日本対ベトナムの得点経過を理解するうえで重要なのは、前半に両チームが合計5得点を記録したことです。
日本が先制したものの、ベトナムがセットプレーを生かして逆転。その後、日本が試合終了前に同点、さらに逆転へと持ち込みました。
試合の得点経過一覧出典:Jリーグ公式試合記録、日本サッカー協会の試合レポート。
試合が動いたのは前半11分です。
日本は左CKを獲得すると、伊東純也のキックから板倉滉がボールをつなぎ、菅原由勢が右足でシュート。相手GKが弾いたボールに反応した南野拓実が、落ち着いてゴールへ押し込みました。
日本としては理想的な立ち上がりでした。セットプレーから複数の選手が連係し、最後は南野が確実に仕留めるという攻撃でした。
16分:グエン・ディン・バックが同点ゴールしかし、ベトナムはすぐに反撃します。
前半16分、左CKからグエン・ディン・バックがニアサイドに走り込み、ヘディングシュートを決めました。ボールはGK鈴木彩艶の頭上を越えてゴールへ吸い込まれ、日本は1-1に追いつかれます。
ベトナムは日本の守備陣に対して積極的にプレッシャーをかけ、セットプレーでも鋭い攻撃を見せていました。
33分:ファム・トゥアン・ハイが逆転ゴールさらに前半33分、ベトナムが逆転に成功します。
グエン・ディン・バックの縦への突破からFKを獲得すると、ブイ・ホアン・ヴィエト・アインがヘディングシュートを放ちました。鈴木彩艶が一度はボールを弾きましたが、そのこぼれ球をファム・トゥアン・ハイが押し込み、ベトナムが2-1とリードします。
日本代表が前半に2失点する展開は想定外でした。ベトナムは攻撃時の連係だけでなく、セットプレーから日本の守備の隙を突くことにも成功していました。
45分:南野拓実が2点目を決めて同点追いかける日本は、前半終了間際に反撃します。
守田英正から遠藤航へとボールがつながり、南野拓実がペナルティーエリア内でパスを受けます。狭いスペースでも冷静に右足を振り抜き、ゴールを決めました。
南野の2得点目によってスコアは2-2。日本は前半のうちに試合を振り出しに戻しました。
45+4分:中村敬斗が鮮やかな逆転弾さらに前半アディショナルタイム4分、日本が逆転に成功します。
南野拓実からパスを受けた中村敬斗は、寄せてくる相手DFをかわしながら右足でシュート。カーブのかかったボールがゴール右上に吸い込まれました。
これで日本は3-2。ベトナムに一時逆転された試合を、前半終了前にひっくり返しました。
JFAの試合レポートによると、中村はこのゴールで代表出場6試合6得点という好調ぶりを示していました。
85分:上田綺世が試合を決定づける4点目後半開始時、日本は細谷真大に代えて上田綺世を投入しました。
その後、堂安律や佐野海舟、毎熊晟矢、久保建英らもピッチに送り込み、攻撃の流れを維持します。
そして85分、久保建英からパスを受けた上田綺世が右足でシュート。相手DFに当たったボールがゴールに入り、日本が4-2としました。
この追加点によってベトナムの反撃を抑え、日本はアジアカップの初戦を白星で飾りました。
【日本代表のスタメン・フォーメーション】森保ジャパンは4-2-3-1で先発
2024年1月14日の日本代表は、森保一監督が採用した4-2-3-1のフォーメーションで試合に臨みました。
GKには鈴木彩艶を起用し、最終ラインには菅原由勢、板倉滉、谷口彰悟、伊藤洋輝を配置。中盤の底には守田英正と遠藤航を並べました。
攻撃的な2列目には右から伊東純也、南野拓実、中村敬斗が入り、1トップには細谷真大が抜擢されました。
日本代表のスターティングメンバー| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 鈴木彩艶 |
| DF | 菅原由勢 |
| DF | 板倉滉 |
| DF | 谷口彰悟 |
| DF | 伊藤洋輝 |
| MF | 遠藤航 |
| MF | 守田英正 |
| MF | 伊東純也 |
| MF | 南野拓実 |
| MF | 中村敬斗 |
| FW | 細谷真大 |
日本は守備の安定感と攻撃の連係を両立させる布陣でしたが、前半はベトナムの3バックを中心とした組織的な攻撃に苦しみました。
ベトナム代表のフォーメーションと注目選手ベトナム代表は3-4-3を採用。GKはグエン・フィリップ、監督はフィリップ・トルシエでした。
攻撃面ではグエン・ディン・バックが存在感を発揮。セットプレーや縦への突破で日本の守備陣を揺さぶり、同点ゴールにもつなげました。
また、ファム・トゥアン・ハイはゴール前でこぼれ球に反応する能力を発揮し、逆転ゴールを記録しています。
日本の4バックに対して、ベトナムは3バックを軸にした配置で攻守のバランスを取り、前線からのプレッシャーも積極的に仕掛けていました。
この試合では、日本の選手個々の能力だけでなく、両チームのフォーメーションの違いが試合展開に大きく影響しました。
【試合スタッツを分析】シュート数16対6でも日本が苦戦した理由
日本代表とベトナム代表の試合を数字で振り返ると、日本が攻撃面で優位に立っていたことが分かります。
AFCが公開した公式ポストマッチレポートでは、日本はシュート数16本、枠内シュート7本を記録。一方のベトナムはシュート6本、枠内シュート3本でした。
日本対ベトナムの主な試合スタッツ| 項目 | 日本 | ベトナム |
|---|---|---|
| 得点 | 4 | 2 |
| シュート数 | 16 | 6 |
| 枠内シュート | 7 | 3 |
| 総パス数 | 735 | 549 |
| 成功パス数 | 652 | 458 |
| パス成功率 | 89% | 83% |
| クロス数 | 14 | 3 |
| ラインブレイク成功数 | 112 | 75 |
出典:AFC公式ポストマッチサマリーレポート。シュート数は枠内シュートを括弧内に示す形式ではなく、それぞれの合計と内訳を記載。
1. セットプレーの精度
ベトナムの2得点はいずれもセットプレーから生まれた攻撃が起点でした。グエン・ディン・バックのヘディングとファム・トゥアン・ハイの押し込みは、日本の守備陣にとって大きな課題を残しました。
2. 前線からの積極的なプレッシング
ベトナムは日本に自由なビルドアップを許さず、ボールを奪うと素早く前進しました。単純に守備を固めるのではなく、攻撃への切り替えを積極的に行ったことが日本を苦しめた理由です。
3. 3バックと4バックのかみ合わせ
森保監督は試合後、ベトナムの3バックと日本の4バックのマッチアップについて、守備の役割分担に問題があったと振り返っています。
後半に向けて守備の役割を明確にし、相手に対してプレッシャーをかけられるよう修正したことが、その後の試合運びにつながりました。
森保監督は試合後のコメントで、この試合を次のように振り返っています。
「初戦の難しさを学んだ試合になりました」
この言葉は、単に4-2で勝ったという結果だけではなく、アジアの強豪相手に勝ち点を獲得する難しさを示しています。
シュート数やパス数では日本が上回っていましたが、ベトナムは限られた攻撃機会を得点につなげました。日本が勝利できた背景には、攻撃力だけでなく、試合途中に戦術を修正する対応力もありました。
【歴代対戦成績】日本代表とベトナム代表はどちらが強い?過去の試合も紹介
日本代表とベトナム代表の対戦を振り返ると、日本が優位に立っていることが分かります。
2007年以降のA代表の対戦記録を整理すると、2024年1月14日のアジアカップまでに両チームは6試合を戦い、日本が5勝1分け、ベトナムは0勝という成績でした。
2007年以降の主なA代表対戦記録| 年月日 | 大会・試合 | 結果 |
|---|---|---|
| 2007年7月16日 | AFCアジアカップ | 日本 4-1 ベトナム |
| 2011年10月7日 | 国際親善試合 | 日本 1-0 ベトナム |
| 2019年1月24日 | AFCアジアカップ準々決勝 | 日本 1-0 ベトナム |
| 2021年11月11日 | FIFAワールドカップ予選 | ベトナム 0-1 日本 |
| 2022年3月29日 | FIFAワールドカップ予選 | 日本 1-1 ベトナム |
| 2024年1月14日 | AFCアジアカップ | 日本 4-2 ベトナム |
2024年大会の前に注目したいのが、2019年1月24日に行われたアジアカップ準々決勝です。
この試合でも日本とベトナムが対戦し、日本が1-0で勝利しました。得点は堂安律のPKによるもので、VAR判定も試合の重要な局面となりました。
日本にとってベトナムは、過去の実績では優位に立てる相手でありながら、簡単には勝たせてくれないチームでもありました。
対戦成績の数字が異なる場合がある理由対戦成績を調べる際には、集計対象となる年代にも注意が必要です。
日本サッカー協会が2024年1月に公開したベトナム代表のスカウティング資料では、南ベトナム時代の試合も含めた歴史的な対戦記録として、ベトナム側から見て1勝1分け7敗という数字が掲載されています。
一方、2007年以降の現代のベトナム代表との対戦に範囲を絞ると、日本の5勝1分けという記録になります。
このように、ベトナムの統一前の代表チームを含めるかどうかによって、歴代対戦成績の数字は変わります。検索結果で異なる数字を見かけた場合は、集計期間と対象チームを確認することが大切です。
【2026年最新】サッカー日本代表の試合日程と今後の注目カード
2026年10月30日時点で、日本代表は2026年の国際試合を重ね、11月にはシンガポールで南米の強豪国と対戦する予定です。
日本サッカー協会が公開している2026年の試合日程・結果によると、3月から10月にかけてスコットランド、イングランド、アイスランド、ワールドカップ出場国などとの試合を実施しています。
2026年の主な日本代表試合結果| 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 3月29日 | スコットランド | 1-0 勝利 |
| 4月1日 | イングランド | 1-0 勝利 |
| 5月31日 | アイスランド | 1-0 勝利 |
| 6月15日 | オランダ | 2-2 引き分け |
| 6月21日 | チュニジア | 4-0 勝利 |
| 6月26日 | スウェーデン | 1-1 引き分け |
| 6月30日 | ブラジル | 1-2 敗戦 |
| 9月24日 | ウルグアイ | 3-1 勝利 |
| 9月28日 | ベネズエラ | 2-1 勝利 |
| 10月1日 | エクアドル | 0-0(PK5-4)勝利 |
| 10月5日 | ニュージーランド | 2-1 勝利 |
11月には、シンガポールで開催される「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」に日本代表が参加します。
11月14日(土)日本代表 vs ブラジル代表
キックオフ 19:15(日本時間)
会場:シンガポールナショナルスタジアム
11月17日(火)
日本代表 vs パラグアイ代表
キックオフ 22:10(日本時間)
会場:シンガポールナショナルスタジアム
特にブラジル戦は、世界トップクラスの選手を擁する相手との対戦であり、日本の攻守両面の現在地を確認する機会になります。
また、パラグアイ戦も南米特有の球際の強さや守備組織に対応する必要があり、2027年のアジアカップを見据えた重要な強化試合です。
2026年12月から2027年1月の予定11月の遠征後には、12月30日に大阪のパナソニック スタジアム 吹田でキリンチャレンジカップ2026が予定されています。対戦相手は10月30日時点で未定です。
加えて、2027年1月にはAFCアジアカップ・サウジアラビア2027が控えています。JFAが公表している日本代表のグループステージ日程は次のとおりです。
| 日付 | 対戦相手 | 大会 |
|---|---|---|
| 2027年1月11日 | インドネシア | アジアカップ |
| 2027年1月16日 | タイ | アジアカップ |
| 2027年1月20日 | カタール | アジアカップ |
2024年のベトナム戦で経験したような、アジア勢特有の組織的な守備やセットプレーへの対応は、次のアジアカップでも重要なテーマになります。
なお、2026年11月以降の日程やキックオフ時間は変更される可能性があるため、最新情報は日本サッカー協会の公式試合日程で確認するのが確実です。
【よくある質問】サッカー日本代表対ベトナム代表の試合経過に関するFAQ
Q1:2024年1月14日の日本代表対ベトナム代表の試合結果は?
A1:日本代表がベトナム代表に4-2で勝利しました。AFCアジアカップ・カタール2023のグループD初戦として開催された試合です。
Q2:日本代表の得点者は誰ですか?
A2:南野拓実が2得点、中村敬斗と上田綺世がそれぞれ1得点を記録しました。
Q3:ベトナム代表の得点者は誰ですか?
A3:グエン・ディン・バックとファム・トゥアン・ハイです。2人とも前半に得点し、一時はベトナムが2-1とリードしました。
Q4:日本代表のフォーメーションは何でしたか?
A4:日本は4-2-3-1を採用しました。ベトナムは3-4-3で対抗し、前線からのプレッシャーとセットプレーを生かしました。
Q5:日本代表とベトナム代表の過去の対戦成績は?
A5:2007年以降のA代表の対戦記録では、日本が5勝1分け、ベトナムが0勝です。南ベトナム時代を含む歴史的な集計では数字が異なります。
Q6:2026年の日本代表の次の試合はいつですか?
A6:2026年10月30日時点では、11月14日のブラジル戦が次の予定です。続いて11月17日にパラグアイ戦が組まれています。どちらもシンガポールで開催予定です。
Q7:2024年の日本対ベトナム戦のハイライトはどこで確認できますか?
A7:AFCや日本サッカー協会の公式映像・公式チャンネルが主な確認先です。試合の得点経過や公式レポートはJFAとJリーグの試合記録でも確認できます。
まとめ:日本代表対ベトナム代表4-2の試合から見える森保ジャパンの強み
2024年1月14日の日本代表対ベトナム代表戦は、最終スコアこそ4-2でしたが、その内容は決して簡単な勝利ではありませんでした。
南野拓実の2得点で試合の流れを引き戻し、中村敬斗の鮮やかな逆転弾で前半を3-2として、最後は途中出場の上田綺世が追加点を決める。日本の攻撃陣の決定力と選手層の厚さが表れた試合でした。
一方、ベトナム代表のグエン・ディン・バックとファム・トゥアン・ハイが記録した2得点は、日本のセットプレー対応や守備の連係に課題を突きつけました。試合後の森保監督も、守備のかみ合わせを修正する必要性を振り返っています。
この試合から読み取れる大きな要点は、強いチームとは単に攻撃力の高いチームではなく、試合中に発生した問題を修正し、最後まで勝ち切れるチームだということです。
2026年10月30日現在、日本代表は11月のブラジル戦・パラグアイ戦を控え、2027年のアジアカップへ向けた準備を進めています。2024年のベトナム戦で見られた攻撃の連係と守備の修正力が、今後の国際舞台でどのように生かされるのかが注目されます。