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オリンピック開会式音楽の歴代一覧!2026年ミラノ・東京・パリの曲名を徹底比較

天海 修平 天海 修平 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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2026年2月6日に開催されたミラノ・コルティナ冬季オリンピックの開会式では、マライア・キャリーがイタリアの名曲「ボラーレ(Volare)」を披露し、世界的なテノール歌手アンドレア・ボチェッリがプッチーニのオペラ『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)」を歌い上げた。イタリアの伝統音楽と世界的スターの共演は、2026年大会を象徴する音楽シーンとなった。

オリンピック開会式の音楽は、大会ごとに大きく異なる。東京2020ではゲーム音楽と「Imagine」、パリ2024ではジュリエット・アルマネとセリーヌ・ディオンによる印象的な歌唱が話題になった。一方、1896年のアテネ大会から続くオリンピック讃歌には、独自の歴史と役割がある。歴代大会の代表的な演奏曲、歌手、作曲者、選曲の背景を整理しながら、それぞれの違いを解説する。

【歴代大会を比較】オリンピック開会式の代表的な音楽・曲名一覧

オリンピック開会式音楽

オリンピックの開会式では、開催国の文化を伝える音楽と、世界中の人々が共有できる楽曲が組み合わされる。

IOC(国際オリンピック委員会)の説明でも、開会式は音楽や歌、ダンスなどを通じて開催国の文化や歴史を紹介する場として位置づけられている。

ここでは、音楽史を理解するうえで重要な大会を年代順に比較する。

大会・開催年 代表的な音楽・曲名 演奏者・関係者 音楽の特徴
アテネ1896 オリンピック讃歌 スピロス・サマラス、コスティス・パラマス 近代五輪最初の大会で演奏
トリノ2006 Imagine ピーター・ガブリエル 平和と連帯を象徴
ロンドン2012 Hey Jude、炎のランナー ポール・マッカートニー、ロンドン交響楽団など 英国の音楽・映画文化を表現
リオ2016 The Girl from Ipanema、ブラジル国歌 パウリーニョ・ダ・ヴィオラなど ボサノバやサンバなどブラジル音楽を紹介
東京2020 Imagine、ゲーム音楽19曲 ジョン・レジェンド、杉並児童合唱団など 日本のゲーム文化と世界平和を表現
パリ2024 Imagine、Hymne à l'amour ジュリエット・アルマネ、セリーヌ・ディオンなど フランス文化と平和へのメッセージ
ミラノ・コルティナ2026 Volare、Nessun Dorma マライア・キャリー、アンドレア・ボチェッリ イタリアのポップスとオペラを融合

※大会の全演奏曲を網羅した一覧ではなく、各大会を象徴する代表的な楽曲をまとめたもの。

ロンドン2012は英国の音楽文化を前面に

2012年のロンドン大会では、映画『炎のランナー』の音楽が登場し、俳優ローワン・アトキンソンが演じるミスター・ビーンがオーケストラの演奏に加わるユーモラスな演出も行われた。

式典の終盤では、ポール・マッカートニーが「Hey Jude」を披露。会場の観客も歌に参加し、英国の音楽文化を世界に印象づけた。

リオ2016はブラジルらしさを音楽で表現

2016年のリオデジャネイロ大会では、ブラジルの文化や歴史を描く演出の中で、サンバ、ボサノバ、ファンクなど多彩な音楽が取り入れられた。

特に「The Girl from Ipanema」は、ブラジルを代表するボサノバの名曲として登場。開会式の音楽が開催国の観光・文化的イメージを伝える役割を果たした例でもある。

【2026年最新】ミラノ・コルティナ開会式の曲は?ボラーレと誰も寝てはならぬ

2026年2月6日、ミラノのサン・シーロを中心に、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの開会式が開催された。

式典のテーマはイタリア語で「調和」を意味する「Armonia」。ミラノとコルティナという異なる地域、都市と山岳地帯、文化と自然を音楽や演出で結びつける構成だった。

今回の開会式で特に注目されたのが、マライア・キャリーとアンドレア・ボチェッリによるパフォーマンスだ。

マライア・キャリー「ボラーレ(Volare)」

マライア・キャリーが歌ったのは、イタリアの歌手ドメニコ・モドゥーニョによる1958年のヒット曲「Nel blu dipinto di blu」。

一般的にはサビの印象的な歌詞に由来する「Volare(ボラーレ)」の名前で親しまれている。

この曲はイタリアのポピュラー音楽を代表する作品であり、世界各国でカバーされてきた。

マライア・キャリーは、このイタリアの名曲に続いて自身の楽曲「Nothing Is Impossible」も披露した。

ここでの選曲は、単に有名な歌手を起用するだけでなく、開催国の音楽的なアイデンティティと世界的なポップカルチャーを結びつけるものだった。

アンドレア・ボチェッリ「誰も寝てはならぬ」

もう一つの大きな見どころが、イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリによる「Nessun Dorma(誰も寝てはならぬ)」だ。

この曲は、ジャコモ・プッチーニのオペラ『トゥーランドット』に登場する有名なアリア。

特に終盤の「Vincerò(私は勝つ)」という歌詞と、壮大に盛り上がる旋律で知られている。

2026年大会では、聖火がサン・シーロに入場する場面で披露された。

オリンピックの象徴である聖火と、イタリアを代表するオペラ音楽の組み合わせは、開催国の芸術的な伝統を強く印象づける演出だった。

なお、ボチェッリは2006年のトリノ冬季オリンピックでも閉会式に出演しており、イタリアの五輪と縁のある歌手でもある。

2026年大会は音楽制作の規模も大きかった

IOCの大会総括によると、開会式には約1,400人の出演者、約1,200人のボランティア、約500人の音楽関係者が参加。リハーサル時間は合計700時間を超えた。

加えて、ミラノ、コルティナ、リビーニョ、プレダッツォの4会場で式典が展開され、ミラノとコルティナでは2つの聖火台が点火された。

音楽も単独のスタジアムを盛り上げるだけではなく、複数の開催地を一つの物語として結びつける役割を担っていた。

【東京2020・パリ2024】Imagineと開会式の演奏曲を比較

東京2020とパリ2024は、どちらも「Imagine」を取り上げたことで知られる。

ただし、演奏者も演出も異なり、同じ楽曲であっても大会ごとに伝えようとするメッセージには違いがある。

東京2020は日本のゲーム音楽19曲が話題に

2021年7月23日に開催された東京2020の開会式では、選手団の入場行進に日本のゲーム音楽が使用された。

代表的な楽曲は次のとおり。

- 『ドラゴンクエスト』:「序曲:ロトのテーマ」
- 『ファイナルファンタジー』:「勝利のファンファーレ」
- 『モンスターハンター』:「英雄の証」
- 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』:「Star Light Zone」
- 『クロノ・トリガー』:「ロボのテーマ」「カエルのテーマ」
- 『キングダム ハーツ』:「Olympus Coliseum」

大会公式メディアガイドに記載された選手入場時の楽曲は、合計19曲。

ゲーム音楽がオリンピックという世界的な舞台で使われたことは、日本のゲーム文化の国際的な存在感を示す出来事だった。

ゲームファンにとっては、作品の世界で親しまれてきたメロディーが国際大会の入場行進に使われたことも印象的だった。

東京2020の「Imagine」は5大陸をつなぐ構成

東京大会では、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが生み出した「Imagine」も披露された。

参加したのは次のアーティストと合唱団だ。

- アンジェリーク・キジョー
- アレハンドロ・サンス
- ジョン・レジェンド
- キース・アーバン
- 杉並児童合唱団

IOCは、著名な作曲家ハンス・ジマーと協力して音楽を構成したと発表している。

東京の会場から始まった歌声を、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアを代表するアーティストへとつないでいく演出だった。

新型コロナウイルスの影響を受けた大会であり、世界の人々の連帯や平和を表現する意味合いも強かった。

パリ2024はジュリエット・アルマネとセリーヌ・ディオンが出演

2024年7月26日のパリ大会では、セーヌ川を舞台にした独創的な開会式が行われた。

音楽面では、フランスの歌手ジュリエット・アルマネとピアニストのソフィアン・パマールによる「Imagine」が注目された。

2人はセーヌ川に浮かぶステージで演奏。炎が上がるグランドピアノを使った演出も話題となった。

そして、開会式の最後を飾ったのがセリーヌ・ディオンだ。

披露した曲は、エディット・ピアフの「Hymne à l'amour(愛の讃歌)」。

エッフェル塔のバルコニーから歌い上げる姿は、パリの街並みとともに世界に届けられた。

なお、セリーヌ・ディオンとジュリエット・アルマネは別々の楽曲を担当している。

- ジュリエット・アルマネ:ジョン・レノンの「Imagine」
- セリーヌ・ディオン:エディット・ピアフの「Hymne à l'amour」

この2曲を混同しないことが、パリ大会の演奏曲を理解するポイントだ。

【歴史と関係者】オリンピック讃歌の作曲者は誰?サマラスの功績

オリンピック開会式の音楽を調べる際、必ず押さえておきたいのが「オリンピック讃歌」だ。

オリンピック讃歌は、特定の開催国や歌手に結びつく楽曲ではない。近代オリンピックの歴史とともに受け継がれてきた公式の象徴である。

作曲者スピロス・サマラスと作詞者コスティス・パラマス

オリンピック讃歌の作曲者は、ギリシャの作曲家スピロス・サマラス(Spyros Samaras)。

作詞者はギリシャの詩人コスティス・パラマス(Kostis Palamas)だ。

1896年のアテネで開催された第1回近代オリンピックで初めて演奏された。

当時は9つの楽団と約250人の合唱団が参加したとIOCの公式記録に残されている。

しかし、初演からすぐに現在の公式な位置づけが確立したわけではない。

1958年、東京で開かれたIOC第55回総会で正式なオリンピック讃歌として採用された。その後、1960年の大会から開会式・閉会式の儀礼に組み込まれていった。

オリンピック讃歌が演奏されるタイミング

オリンピック讃歌は、主にオリンピック旗の掲揚・降納に合わせて演奏される。

開会式の芸術プログラムで歌われるポップスやクラシックとは、役割が異なる。

例えば、2026年大会の「ボラーレ」や「誰も寝てはならぬ」は開催国の文化を伝える演目であり、オリンピック讃歌そのものではない。

この違いを知っておくと、開会式の音楽をより正確に理解できる。

【選曲の理由を分析】なぜ大会ごとに開会式の音楽は違うのか

オリンピック開会式の選曲には、大きく分けて4つの視点がある。

1. 開催国の文化や歴史を伝える

最も基本的な目的は、開催国の文化的な個性を世界に紹介することだ。

2026年のイタリアでは「ボラーレ」やプッチーニのオペラ音楽が採用された。

パリ2024では、エディット・ピアフの「愛の讃歌」やフランスの国歌が取り入れられた。

いずれも、その国を象徴する音楽を通じて開催国の魅力を伝える演出といえる。

2. 世界中の視聴者に伝わる楽曲を選ぶ

開催国の文化だけを前面に出すと、海外の視聴者には理解しにくい場面も生まれる。

そこで「Imagine」のように、国境を越えて認知されている楽曲が活用される。

東京2020、パリ2024、さらに過去のアトランタ1996やトリノ2006でも演奏された実績がある。

平和や希望というメッセージを共有しやすいことが、繰り返し選ばれる背景にある。

3. 開催都市ならではの文化を取り込む

東京2020のゲーム音楽は、開催国の現代文化を表現した代表例だ。

伝統芸能やクラシック音楽だけでなく、ゲーム、映画、ポップスも文化の一部として扱われる。

2026年のミラノ・コルティナ大会でも、オペラとポップスを組み合わせることで、イタリア音楽の幅広さが表現された。

4. オリンピックの儀礼と芸術演出を区別する

開会式には、国歌演奏、選手入場、オリンピック旗の掲揚、聖火点火など、決められた儀礼がある。

その一方で、開催国が自由に創作できる芸術プログラムも存在する。

IOCの式典に関する説明でも、儀礼的な進行と芸術的な演目はそれぞれ異なる要素として整理されている。

つまり、選曲は単なる人気投票ではなく、開催国の文化、式典の進行、世界に伝えたいメッセージを組み合わせた演出設計なのだ。

【混同注意】オリンピック公式テーマソングと開会式音楽の違い

検索でよく混同されるのが、オリンピック讃歌、開会式音楽、大会公式ソング、テレビ局の応援ソングだ。

これらは似ているようで、実際には異なる。

オリンピック讃歌

IOCが正式に採用しているオリンピックの象徴的な音楽。

作曲者はスピロス・サマラス、作詞者はコスティス・パラマス。大会が変わっても受け継がれる。

開会式音楽

各大会の演出テーマに合わせて選曲・制作される音楽。

既存の名曲、開催国の伝統音楽、現代のヒット曲、オリジナル楽曲などが使用される。

例えば2026年の「ボラーレ」や「誰も寝てはならぬ」が該当する。

大会公式ソング

大会組織委員会などが大会のイメージを表現するために制作・採用する楽曲を指す。

大会ごとに公式楽曲が設定される場合があるが、すべての大会に共通する一曲が存在するわけではない。

テレビ局の公式応援ソング

NHKや民放各局がオリンピック中継や関連番組のために選ぶ楽曲。

大会そのものの公式音楽とは別のもので、放送局によって異なる場合がある。

したがって、テレビで何度も流れる応援ソングが、そのまま開会式で演奏された曲とは限らない。

この4つを区別することが、オリンピック音楽の情報を正しく整理するポイントだ。

【よくある質問】オリンピック開会式音楽に関するFAQ

Q1:2026年ミラノ・コルティナ大会の開会式で歌われた曲は何?

A1:代表的な楽曲は、マライア・キャリーが歌った「Nel blu dipinto di blu(Volare)」と、アンドレア・ボチェッリが披露した「Nessun Dorma(誰も寝てはならぬ)」です。前者はドメニコ・モドゥーニョの名曲、後者はプッチーニのオペラ『トゥーランドット』のアリアです。

Q2:オリンピック讃歌の作曲者は誰?

A2:ギリシャの作曲家スピロス・サマラスです。作詞は詩人コスティス・パラマスが担当しました。1896年のアテネ大会で初演され、1958年にIOCの正式なオリンピック讃歌として採用されました。

Q3:東京2020の開会式で使用されたゲーム音楽は何曲?

A3:選手入場時には合計19曲のゲーム音楽が使用されました。『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』『モンスターハンター』『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』など、日本を代表するゲーム作品の楽曲が選ばれました。

Q4:パリ2024で「Imagine」を歌ったのはセリーヌ・ディオン?

A4:いいえ。「Imagine」を歌ったのはジュリエット・アルマネで、ピアノはソフィアン・パマールが担当しました。セリーヌ・ディオンが披露したのは、エディット・ピアフの「Hymne à l'amour(愛の讃歌)」です。

まとめ:オリンピック開会式音楽は開催国の文化と時代を映す

オリンピック開会式音楽の歴史を振り返ると、単に有名な歌手や人気曲を集めたイベントではないことが分かる。

1896年のアテネ大会から続くオリンピック讃歌は、国や時代を超えて受け継がれる大会の象徴だ。

一方、開催国の文化を表現する芸術プログラムでは、時代ごとの音楽や社会の価値観が反映される。

東京2020では日本のゲーム音楽と「Imagine」、パリ2024ではジュリエット・アルマネとセリーヌ・ディオン、そして2026年のミラノ・コルティナ大会ではマライア・キャリーとアンドレア・ボチェッリが印象的な舞台を作り上げた。

特に2026年の「ボラーレ」と「誰も寝てはならぬ」は、イタリアのポップスとオペラという異なる音楽文化を世界に届けた象徴的な選曲だった。

今後、歴代の演奏曲を調べる際には、次の3点を確認すると情報を整理しやすい。

1. 曲名と歌手: 実際に開会式で披露された楽曲なのか。
2. 楽曲の位置づけ: オリンピック讃歌、大会公式ソング、芸術プログラム、放送局の応援ソングのどれなのか。
3. 選曲の背景: 開催国の文化や大会テーマと、どのようにつながっているのか。

オリンピックの音楽は、競技の記録と同じように大会の記憶を残していく。曲名と演奏者だけでなく、その音楽が選ばれた背景まで知ることで、開会式の見方はさらに深まる。

主な事実確認資料: IOC公式のミラノ・コルティナ2026大会総括、東京2020公式メディアガイド、IOCのオリンピック讃歌の歴史資料、IOCのパリ2024「Imagine」演奏記録、BBCの2026年開会式報道。

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天海 修平

映画配給会社の広報を経て取材記者に。作品の公式サイトと配給発表、映画祭のプログラミングを公式発表として確認し、興行成績は興行通信社の数字のみを引用します。

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