2026年の山崎颯一郎は、オリックスの救援陣において重要な役割を担った。日本野球機構(NPB)の2026年度公式個人成績によると、主な数字は次のとおりだ。
2026年シーズン最終成績2.21

防御率52
登板数25
ホールド数0.96
WHIP
4勝
勝利
56
奪三振
53.0
投球回
出典:NPB、パ・リーグ.comの2026年度公式個人成績。2026年シーズン終了時点。
防御率2.21はどれほど評価できるのか
防御率2.21は、53イニングを投げて自責点13という結果から算出された数字だ。
救援投手は短いイニングで登板するため、四球や長打によって走者をためると、失点につながるリスクが高い。そのなかで50試合を超える登板をこなし、防御率2点台前半にまとめたことには価値がある。
さらに注目したいのが被打率.189だ。対戦打者に対して安打を許す割合が低く、打者に簡単に出塁を許さなかったことが数字に表れている。
25ホールドはリーグ5位の実績2026年のホールド数は25。NPBのパ・リーグ公式ホールドランキングでは、山崎は5位に入った。
上位にはオリックスの椋木蓮が33ホールドでランクインしており、チーム内にも複数の実力派リリーフ投手が存在する。
山崎はリーグ屈指のホールド数を記録した一方、セーブは0。つまり、クローザーとして試合を締める役割よりも、リードを保った状態で次の投手につなぐ救援で実績を積んだシーズンだったと読み取れる。
【2023〜2026年を徹底比較】2025年の不振から何が変わった?
山崎颯一郎のキャリアを評価するうえで、2023年と2025年、そして2026年の比較は欠かせない。
2023年はリリーフとして大きく飛躍した年だった。2025年には成績が落ち込んだものの、2026年には再び50試合以上に登板できる水準まで戻している。
年度別成績一覧以下はNPBおよびパ・リーグ公式の年度別投手成績を整理したものだ。
H=ホールド、S=セーブ。WHIPは1イニング当たりの被安打と与四球の合計。2026年は最終成績。出典:パ・リーグ.com、NPB、スポーツナビ。
2023年は53試合に登板し、防御率2.08、27ホールド、9セーブを記録した。
奪三振は60。52イニングで60奪三振という数字は、奪三振率10.38を意味する。
長身から投げ下ろす直球の威力に加え、三振を奪える能力が救援投手としての評価につながった。
また、27ホールドに加えて9セーブも記録している点は重要だ。中継ぎだけでなく、試合終盤を任される可能性も示したシーズンだった。
2025年は登板数と安定感が課題に2025年は28試合登板、防御率4.28、4ホールドという成績だった。
2023年と比較すると、登板数は25試合減少し、防御率も2点台から4点台へ悪化した。
WHIPも1.15から1.28に上昇している。
特に注目すべきなのは、2025年の被本塁打が5本だったことだ。27回1/3という投球回数を考えると、長打による失点リスクが成績に影響したと考えられる。
一方、奪三振率は10.54と高く、三振を奪う能力そのものが失われたわけではない。課題は、三振を取れる球威を持ちながら、失点を防ぐ投球をどれだけ継続できるかにあった。
2026年はWHIPが大幅に改善2026年の最も大きな変化は、WHIPが1.28から0.96に改善したことだ。
| 比較項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 登板数 | 28 | 52 |
| 防御率 | 4.28 | 2.21 |
| ホールド | 4 | 25 |
| WHIP | 1.28 | 0.96 |
| 奪三振 | 32 | 56 |
| 与四球 | 11 | 15 |
登板数が24試合増えたにもかかわらず、防御率は2.07ポイント改善した。
また、2026年は奪三振率9.51と2025年の10.54を下回ったものの、与四球率は3.62から2.55に低下している。
つまり、2026年の改善は単純に三振を量産した結果ではない。四球を減らし、走者を背負う場面を少なくしたことが、安定した投球につながったと分析できる。
【経歴とプロ入り】敦賀気比高校から2016年ドラフト6位でオリックスへ
山崎颯一郎のプロフィール
- 生年月日:1998年6月15日
- 年齢:28歳(2026年11月時点)
- 出身地:石川県
- 身長:190cm
- 体重:93kg
- 投打:右投右打
- 所属:オリックス・バファローズ
- 背番号:21
出典:オリックス公式選手名鑑。
山崎は福井県の敦賀気比高校出身。
190cmの長身を生かした投球フォームが特徴で、高校時代から将来性を評価されていた。
2016年のドラフト会議では、オリックス・バファローズから6位指名を受けて入団した。
NPBのドラフト指名記録にも、敦賀気比高校出身の投手として山崎の名前が記載されている。
プロ入り後に経験した右肘手術と育成契約山崎のキャリアは、決して順調な一本道ではなかった。
2019年には右肘を負傷し、トミー・ジョン手術を受けた。同年12月、オリックスは山崎との育成選手契約を発表。背番号は135となった。
その後、リハビリを経て2020年に支配下登録へ復帰。2021年には一軍デビューを果たした。
パ・リーグ.comの選手紹介でも、手術と育成契約を経て一軍に定着していくまでの過程が紹介されている。
2021年には先発投手としても活躍一軍デビューを果たした2021年は、9試合に登板して2勝2敗、防御率3.69を記録した。
当時は救援だけでなく先発としても起用され、シーズン後半には先発ローテーションの一角を担った。
日本シリーズでも登板し、プロとして経験を積んでいった。
2022年には救援投手としての登板が増え、2023年には53試合登板という実績を残す。先発からリリーフへと役割を変えていく過程が、現在の山崎を形作った。
【リリーフ投手としての実力】WHIP・奪三振率・制球力から分析
山崎颯一郎の魅力は、190cmの体格を生かした直球の威力だけではない。
救援投手として評価する場合、注目したいのは奪三振率、与四球率、WHIPの3項目だ。
WHIP0.96が示す安定感WHIPとは、1イニング当たりに許した被安打と与四球の合計を表す指標だ。
計算式は次のとおり。
\[
WHIP=\frac{被安打+与四球}{投球回}
\]
山崎の2026年成績は、被安打36、与四球15、投球回53。
\[
\frac{36+15}{53}\approx0.96
\]
つまり、1イニング当たりの被安打と与四球の合計が約0.96人という計算になる。
2025年のWHIP1.28から大きく改善しており、走者をためにくい投球ができたことがわかる。
奪三振率9.51は依然として高水準2026年の奪三振率は9.51。53イニングで56個の三振を奪った。
これは1イニング当たりに換算すると約1.06個の奪三振を記録した計算だ。
救援投手にとって、三振を奪えることは大きな武器になる。
特に終盤の接戦では、内野ゴロや外野フライによる守備の影響を受けず、自らアウトを取れる能力が重要だ。
2023年の奪三振率10.38には及ばないものの、2026年も十分な三振奪取能力を維持している。
与四球率2.55とK/BB3.73にも注目2026年の与四球率は2.55、K/BBは3.73だった。
K/BBは奪三振数を与四球数で割った指標で、数字が高いほど三振に対して四球が少ないことを示す。
2025年のK/BBは2.91だったため、2026年には制球面でも改善が見られた。
この3つの指標を総合すると、2026年の山崎は次のように評価できる。
- WHIP0.96:走者をためにくい。
- 奪三振率9.51:空振りや三振を奪う能力がある。
- K/BB3.73:三振と四球のバランスが改善している。
単に速い球を投げる投手ではなく、打者を抑えるための総合的な投球ができている点が、2026年の大きな収穫だ。
【現在の状況】背番号21の山崎颯一郎はオリックスの勝ちパターンを支える存在
2026年11月2日時点で、山崎はオリックス・バファローズの背番号21を背負う一軍実績のある救援投手だ。
今季は52試合に登板し、25ホールドを記録。パ・リーグのホールドランキングでも5位に入った。
背番号21は現在も継続オリックス公式の2026年選手名鑑では、山崎の背番号は21と掲載されている。
190cmの長身と右投げの投球スタイルを持つ大型右腕として、チームの投手陣に名を連ねている。
クローザーではなくセットアッパー型の実績2023年と2026年の成績を比較すると、救援投手としての役割の違いが見えてくる。
2023年は27ホールドに加えて9セーブを記録した。一方、2026年は25ホールド、セーブ0だった。
この違いは、山崎が2026年にホールドを積み重ねる役割を中心に担ったことを示している。
ただし、ホールド数だけで登板イニングや固定された担当回まで断定することはできない。相手打線や試合展開によって、救援投手の起用は変わるためだ。
オリックスの救援陣における位置づけ2026年のパ・リーグ公式ホールドランキングでは、チームメートの椋木蓮が33ホールドでリーグトップタイ。山崎も25ホールドで5位に入った。
つまり、山崎はチーム内で唯一の救援の柱というわけではない。複数の投手がホールドを積み重ねるブルペンのなかで、重要な選択肢となっている。
2025年の28登板から2026年には52登板まで増加したことも、首脳陣がシーズンを通じて起用できる投手として評価した結果を示す数字だ。
【プロの結論】山崎颯一郎の2026年は復調だけでなく投球の安定性が光った
山崎颯一郎の2026年を評価する際、最も重視したいのは防御率2.21という数字だけではない。
2025年からの変化を整理すると、次の3点が浮かび上がる。
第一に、年間を通じた登板機会の回復。
28試合だった2025年から52試合へ増加した。救援投手としてシーズンを通じて起用されたことは、チームにとって大きな意味を持つ。
第二に、走者をためにくくなったこと。
WHIPは1.28から0.96へ改善した。与四球率も低下しており、制球面の安定が数字に表れている。
第三に、2023年の実績に近い水準まで戻したこと。
2023年の防御率2.08、27ホールドに対し、2026年は防御率2.21、25ホールド。ほぼ同じ規模の登板数で、再び安定した救援成績を残した。
今後の評価では、2026年の数字を維持できるかに加え、接戦の終盤でどのような場面を任されるかが焦点になる。
クローザーとしての起用が増えるのか、それともセットアッパーとしてホールドを積み重ねるのか。2026年の実績を踏まえると、どちらの可能性も今後の注目材料になる。
【よくある質問】オリックス山崎颯一郎に関するFAQ
Q1:山崎颯一郎の2026年の成績は?
A1:2026年は52試合に登板し、防御率2.21、25ホールド、4勝4敗、WHIP0.96を記録した。奪三振は56個で、被打率は.189だった。
Q2:山崎颯一郎の2025年と2026年の成績はどう違う?
A2:2025年は28試合登板、防御率4.28、4ホールド、WHIP1.28。2026年は52試合登板、防御率2.21、25ホールド、WHIP0.96となり、登板数と安定感の両方が改善した。
Q3:山崎颯一郎の2023年の成績は?
A3:53試合登板、防御率2.08、27ホールド、9セーブ、60奪三振だった。リリーフ投手として大きく飛躍した代表的なシーズンだ。
Q4:山崎颯一郎のWHIPはいくつ?
A4:2026年のWHIPは0.96。2025年の1.28から改善しており、被安打と与四球を抑えたことがわかる。
Q5:山崎颯一郎はどこの高校出身?
A5:福井県の敦賀気比高校出身。2016年のドラフト会議でオリックスから6位指名を受けてプロ入りした。
Q6:山崎颯一郎の背番号は何番?
A6:2026年のオリックス公式選手名鑑では背番号21。右投右打の投手として登録されている。
Q7:山崎颯一郎は現在、クローザーなの?
A7:2026年の成績は25ホールド、0セーブ。数字から見ると、クローザーよりもセットアッパーなどの救援役を中心に担ったシーズンだった。
まとめ:山崎颯一郎の2026年は復活を印象づけるシーズン
オリックス・バファローズの山崎颯一郎は、2026年に52試合登板、防御率2.21、25ホールド、WHIP0.96という成績を残した。
2023年には防御率2.08、27ホールド、9セーブという実績を残していたが、2025年には防御率4.28と苦戦。それだけに、2026年の成績改善には大きな意味がある。
特にWHIP0.96という数字は、単なる登板数の増加ではなく、投球内容そのものが安定したことを示す重要な材料だ。
敦賀気比高校から2016年ドラフト6位で入団し、右肘手術と育成契約を経験しながら一軍の舞台に戻ってきた山崎。2026年は、リリーフ投手として再び高い信頼を得るための重要なシーズンとなった。
今後は2026年の安定感を維持しながら、ホールドだけでなく、さらに重要な試合終盤を任される存在へ成長できるか。背番号21の右腕がオリックスのブルペンでどのような役割を担うのか、引き続き注目したい。