選手間投票で特に誤解されやすいのが、ファン投票と同じ選手が1位になった場合の処理です。
結論からいうと、選手間投票の2位が自動的に繰り上がることはありません。
NPBの2026年開催要項には、ファン投票と選手間投票の両方で1位に選ばれた選手がいる場合、選手間投票の次点選手を繰り上げず、その枠を監督選抜枠に移行すると定められています。
具体的にはどのように処理される?例えば、あるポジションで次の結果になったとします。
- ファン投票1位:選手A
- 選手間投票1位:選手A
- 選手間投票2位:選手B
この場合、選手Aは両方の投票で選ばれた選手として出場します。
しかし、選手Bが自動的に選手間投票枠で選ばれるわけではありません。選手間投票の重複枠は監督選抜に移され、監督が残りの出場選手を選ぶ際の枠として扱われます。
監督選抜との関係も重要2026年のオールスターでは、プラスワン投票を除く30名の選手枠を、次の3つの選出方法で構成します。
1. ファン投票
2. 選手間投票
3. 監督選抜
監督選抜は、ファン投票と選手間投票で選出された人数を差し引いた残りの枠を対象とします。
加えて、監督選抜にはポジションの制約がありません。特定のポジションの選手を追加するだけでなく、チーム全体のバランスを考えた選考が可能です。
もう一つ押さえておきたいのが、選出方法全体を通じて各球団から最低1名以上を選ぶという規定です。
得票数だけで全選手を機械的に決めるのではなく、12球団すべてに出場選手が生まれるような仕組みも組み込まれています。
【2026年の結果】発表日は7月9日!選手間投票で選ばれた選手一覧

2026年の選手間投票結果は、7月9日(木)16時にNPBから発表されました。
今回の投票者数は759名。セ・パ両リーグの各ポジションで最多得票を獲得した選手が選出されています。
セ・リーグの選手間投票結果| ポジション | 1位選手 | 得票数 |
|---|---|---|
| 投手 | 髙橋遥人(阪神) | 275票 |
| 捕手 | 坂本誠志郎(阪神) | 125票 |
| 一塁手 | 大山悠輔(阪神) | 389票 |
| 二塁手 | 中野拓夢(阪神) | 242票 |
| 三塁手 | 佐藤輝明(阪神) | 449票 |
| 遊撃手 | 長岡秀樹(ヤクルト) | 211票 |
| 外野手 | 森下翔太(阪神) | 549票 |
| 外野手 | 細川成也(中日) | 278票 |
| 外野手 | T.キャベッジ(巨人) | 213票 |
セ・リーグで最も注目されたのは阪神勢の強さです。
投手の髙橋遥人選手、捕手の坂本誠志郎選手、一塁手の大山悠輔選手、二塁手の中野拓夢選手、三塁手の佐藤輝明選手がそれぞれ1位を獲得しました。
外野手では森下翔太選手が549票を集め、全選手間投票の最多得票となっています。
また、ヤクルトの長岡秀樹選手、巨人のT.キャベッジ選手も選出され、球団をまたいだ選手評価が表れる結果となりました。
パ・リーグの選手間投票結果| ポジション | 1位選手 | 得票数 |
|---|---|---|
| 投手 | 伊藤大海(日本ハム) | 97票 |
| 捕手 | 若月健矢(オリックス) | 156票 |
| 一塁手 | T.ネビン(西武) | 288票 |
| 二塁手 | 滝澤夏央(西武) | 176票 |
| 三塁手 | 栗原陵矢(ソフトバンク) | 386票 |
| 遊撃手 | 村林一輝(楽天) | 154票 |
| 外野手 | 万波中正(日本ハム) | 324票 |
| 外野手 | 近藤健介(ソフトバンク) | 300票 |
| 外野手 | 周東佑京(ソフトバンク) | 242票 |
| DH | F.レイエス(日本ハム) | 455票 |
パ・リーグでは、DHのF.レイエス選手が455票を獲得しました。
特に注目したいのは、西武のT.ネビン選手と滝澤夏央選手です。両選手はそれぞれ一塁手、二塁手で1位となりました。
また、ソフトバンクの近藤健介選手は外野手2位ながら、選手間投票での選出枠に入りました。栗原陵矢選手、周東佑京選手とともにソフトバンクから複数選手が選ばれています。
ファン投票との重複を除くと新たに9名が選出今回の結果では、選手間投票で19名が各ポジションの1位となりました。
そのうち10名はファン投票でも選ばれていた選手です。
したがって、選手間投票によって新たに出場が決まったのは合計9名となりました。
この数字は、選手間投票が単にファン投票の結果を追認する制度ではないことを示しています。
実際、ファン投票で選出されていなかった選手が、選手間投票で評価されて出場権を獲得しています。
NPBの公式結果では、選手ごとの得票数だけでなく、ファン投票との重複や過去の選出回数も確認できます。
【歴代オールスター選手間投票】2008年の導入から2026年までの変化
選手間投票は、2026年に突然始まった制度ではありません。
Full-Countの2014年の解説によると、制度が導入されたのは2008年です。
当初からファン投票とは別に、現役選手が同じリーグの選手を選ぶ仕組みとして運用されてきました。
2008年からの主な制度変更- 2008年:選手間投票がスタート。
- 2008~2010年:自分が所属する球団の選手への投票は不可。
- 2011年:自球団の選手にも投票できる方式に変更。
- 2025年:選手間投票の投票者数は740名。
- 2026年:投票者数は759名。セ・パの各ポジションで最多得票者を選出。
自球団への投票が認められた2011年の変更は、現在の制度を理解するうえで要点です。
チームメートの実力や日頃の取り組みを評価できるようになり、選手間投票の選択肢が広がりました。
2025年と2026年の結果を比較2025年のNPB公式結果では、選手間投票の投票者数は740名でした。
2026年は759名となり、前年より19名増加しています。
また、2025年のパ・リーグでは西武の今井達也選手が投手部門で308票を獲得。楽天の宗山塁選手は遊撃手で324票を集めて選出されました。
2026年も、球団やファン投票での知名度だけでは測れない評価が結果に表れています。
なお、過去の選出回数にも注目すると、選手間投票の継続的な評価が見えてきます。
2026年のNPB公式結果では、佐藤輝明選手は選手間投票で3回選出、近藤健介選手は選手間投票で3回選出されています。近藤選手は通算7回のオールスター選出歴も記録されています。
こうした記録は、一度の人気や成績だけでなく、複数年にわたって選手から評価されてきた実績を確認する材料になります。
【よくある質問】オールスターの選手間投票に関するFAQ
Q1:オールスターの選手間投票は誰が投票できますか?
A1:2026年は12球団の支配下登録選手全員が投票に参加できます。一般のファンや育成選手が投票者となる制度ではありません。
Q2:選手間投票の候補者は何名ですか?
A2:NPB公式要項では、各球団が選出する30名が投票対象です。12球団合計で360名分の候補枠となります。
Q3:選手間投票で自分のチームの選手にも投票できますか?
A3:できます。自球団の選手への投票も認められています。
Q4:ファン投票と選手間投票で同じ選手が1位になったらどうなりますか?
A4:選手間投票の2位が繰り上がることはありません。重複した選手枠は監督選抜枠に移行します。
Q5:セ・リーグとパ・リーグで投票人数が違うのはなぜですか?
A5:パ・リーグにはDHの投票枠があるためです。セ・リーグは9名、パ・リーグは10名を選びます。
Q6:2026年の選手間投票の結果はいつ発表されましたか?
A6:2026年7月9日(木)16時です。NPBが公式結果を発表しました。
Q7:選手間投票で最も多く票を獲得した選手は誰ですか?
A7:阪神の森下翔太選手です。セ・リーグ外野手部門で549票を獲得し、2026年の選手間投票全体で最多得票となりました。
まとめ:2026年の選手間投票はプロの評価が見える重要な選出制度
マイナビオールスターゲーム2026の選手間投票は、12球団の支配下登録選手全員が参加し、各球団が選出した30名の候補者から出場選手を決める仕組みでした。
今回押さえておきたい要点は次の5つです。
- 投票参加者は12球団の支配下登録選手全員。
- セ・リーグは9名、パ・リーグはDHを含む10名に投票。
- ファン投票と1位が重複しても2位への繰り上げはない。
- 重複した選手枠は監督選抜枠に移行する。
- 2026年の結果発表日は7月9日16時で、投票者数は759名。
2026年は森下翔太選手が549票で最多得票を記録し、阪神勢を中心にセ・リーグで存在感のある結果となりました。パ・リーグでは西武のネビン選手、滝澤選手など、ファン投票とは異なる顔ぶれも選出されています。
【プロの結論】
選手間投票の本質は、ファンの人気投票とは異なる評価軸をオールスター選出に取り入れていることです。
ファン投票の順位だけでは見えない選手の評価を知りたい場合は、選手間投票の得票数、ファン投票との重複、過去の選出回数を合わせて確認するのがおすすめです。
特に、ファン投票では上位に入らなかった選手が選手間投票で1位になった場合、その結果には現役選手からの評価が表れています。
2026年の結果を振り返る際も、単純な得票順位だけでなく、誰がどの選出方法で選ばれたのかを確認することで、プロ野球のオールスターをより深く楽しめます。