2026年1月11日、東京体育館で決勝戦が行われた「ジャパネット杯 春の高校バレー JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」。男子は京都府代表の東山高校、女子は大阪府代表の金蘭会高校が頂点に立った。男子は東山が清風を3-1で下し、6大会ぶり2度目の優勝。女子は金蘭会が就実に3-0で勝利し、7大会ぶり4度目の優勝を果たした。
今大会を振り返るうえで注目したいのは、決勝の勝敗だけではない。男子では準決勝で駿台学園を破った清風が初優勝に挑み、女子では金蘭会と就実という全国タイトルを争ってきた強豪同士が最後の舞台で激突した。最優秀選手賞には男子の岩田怜緯(東山)、女子の馬場柚希(金蘭会)が選ばれている。大会公式情報と競技専門メディアの試合記録をもとに、決勝スコア、準決勝、最終順位、個人賞を整理する。
【2026年1月の第78回大会】春高バレー男女決勝の結果と最終スコア

第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、2026年1月5日から11日まで東京体育館で開催された。1月10日に男女準決勝、翌11日に男女決勝が実施され、全国各地の予選を勝ち抜いた高校が日本一を争った。
男子決勝:東山高校が清風高校を3-1で撃破東山(京都)3-1 清風(大阪)
セットスコアは、25-21、19-25、25-19、25-17。東山が第1セットを先取したものの、清風が第2セットを奪い返し、試合は2セット目終了時点で1-1となった。
東山の中心となったのはエースの岩田怜緯。第1セットでは清風に16-19とリードを許す場面があったが、伊藤颯希のサーブをきっかけに攻撃を立て直し、終盤に6連続得点を記録した。25-21でセットを先取したことが、試合の要点だった。
第2セットでは清風がブロックで流れを引き寄せ、19-25で東山を上回った。しかし、第3セットは岩田を中心とした攻撃で東山が主導権を握り、25-19で再びリード。第4セットもミドルブロッカー陣の攻撃やブロックで清風を圧倒し、25-17で試合を締めくくった。
日本バレーボール協会の公式試合レポートによれば、東山はこの勝利で2020年以来、6年ぶり2度目の春高制覇。清風は初優勝に届かなかったものの、強豪・駿台学園を準決勝で破って決勝に進出した。
女子決勝:金蘭会高校が就実高校をストレートで下す金蘭会(大阪)3-0 就実(岡山)
セットスコアは、25-20、29-27、28-26。数字だけを見るとストレート勝ちだが、実際には第2セット、第3セットともに終盤まで勝敗が分からない緊迫した展開だった。
第1セットは金蘭会がブロックとスパイクを組み合わせてリードを広げ、25-20で先取。馬場柚希や德元菜々美らの攻撃が得点につながり、試合の主導権を握った。
第2セットでは就実が粘り強い守備から追い上げ、23-24と先にセットポイントを握った。しかし金蘭会は長いラリーを制して逆転し、29-27で連取。ここで試合の流れを大きく引き寄せた。
さらに第3セットも簡単には終わらなかった。就実が終盤に21-24とマッチポイントを握ったものの、金蘭会は徳元菜々美の連続得点などで追いつき、最後はブロックで勝負を決めた。最終スコアは28-26。金蘭会は7年ぶり4度目の全国制覇を成し遂げた。
日本バレーボール協会の公式レポートでは、金蘭会のブロック、馬場のスパイク、徳元の終盤の得点が試合の重要な場面として紹介されている。セットカウント3-0という結果以上に、劣勢からの修正力が光った決勝だった。
【決勝をセットごとに分析】東山と金蘭会が勝ち切った理由
今回の男女決勝には、共通する特徴がある。それは、相手に主導権を握られた場面でも、試合終盤に自分たちの得点パターンを取り戻したことだ。
東山は岩田怜緯を軸に攻撃を再構築東山と清風の試合は、単純な攻撃力の比較では説明できない。第2セットでは清風のブロックが機能し、東山は一時的に攻撃の流れを失った。ところが、第3セット以降は岩田を中心とした攻撃が復活し、ミドルブロッカーの活用も得点につながった。
特に注目したいのは、セットを失った後の立て直しだ。5セットマッチでは、相手の戦術に対応できるかどうかが勝敗を左右する。東山は第2セットの敗戦を引きずらず、次のセットで攻撃のリズムを取り戻した。
金蘭会は終盤の守備と連続得点で逆転金蘭会の勝利を象徴するのは、第3セットの21-24からの逆転だ。就実があと1点でセットを奪える場面で、金蘭会は守備を崩さず、攻撃につなげた。
29-27となった第2セットも含め、金蘭会は相手にセットポイントを握られても慌てずにラリーを継続した。ブロックで相手の攻撃を止め、攻撃側では馬場や徳元が得点を重ねる。この攻守の連動が優勝を決定づけた。
春高バレーのような一発勝負のトーナメントでは、技術だけでなく、失点後の切り替えや終盤の判断力も重要になる。第78回大会の決勝は、その違いがスコアに表れた試合だった。
【春高バレー2026準決勝結果】男女4強の激闘と決勝進出校
決勝の顔合わせを決めたのは、1月10日に東京体育館で行われた準決勝4試合だ。男女とも全国大会で実績を持つ強豪校がそろい、決勝進出を懸けた激しい戦いが繰り広げられた。
男子準決勝:東山と清風が関西対決へ第1試合:東山(京都)3-0 雄物川(秋田)
セットスコア:25-19、25-19、25-17
東山は雄物川をストレートで下した。雄物川は秋田県を代表する伝統校で、今大会でも上位まで勝ち進んだが、東山の安定した攻撃を止めきれなかった。
第2試合:清風(大阪)3-2 駿台学園(東京)
セットスコア:25-23、23-25、25-21、19-25、15-13
もう一方の準決勝は、駿台学園の大会4連覇を懸けた一戦となった。清風は第1セットを奪った後、第2セットを失ったものの、第3セットを取り返す。第4セットは駿台学園が制し、勝負は最終セットへ。最後は清風が15-13で競り勝ち、決勝への切符をつかんだ。
女子準決勝:金蘭会はフルセット、就実はストレート勝ち第1試合:金蘭会(大阪)3-2 東九州龍谷(大分)
セットスコア:23-25、25-17、18-25、25-22、16-14
金蘭会と東九州龍谷の試合は、今大会屈指の接戦となった。東九州龍谷が第1セットと第3セットを奪い、金蘭会は後がない状況に追い込まれた。それでも第4セットを25-22で取り、最終セットへ。最後は16-14で勝利し、決勝進出を決めた。
第2試合:就実(岡山)3-0 大阪国際(大阪)
セットスコア:25-23、25-19、25-18
就実は第1セットを競り勝つと、そのまま第2、第3セットも連取。大阪国際の追い上げを抑え、ストレートで決勝へ進んだ。
月刊バレーボールの大会レポートによると、女子はインターハイ王者の金蘭会と国民スポーツ大会を制した就実、男子は国スポ準優勝の東山と、さくらバレー王者の清風が決勝に進出した。各大会で実績を残した学校が最後まで勝ち上がった構図だった。
【春高バレー2026最終順位】男女ベスト4と学校の関係を一覧で整理
第78回大会の最終順位は、男女とも優勝、準優勝、3位の4校で整理できる。ここで注意したいのが、春高バレーでは3位決定戦が実施されない点だ。準決勝で敗れた2校が同率3位となる。
| 性別 | 順位 | 学校名 | 都道府県 | 大会での関係・実績 |
|---|---|---|---|---|
| 男子 | 優勝 | 東山 | 京都 | 清風を決勝で3-1で破り、6大会ぶり2度目の優勝 |
| 男子 | 準優勝 | 清風 | 大阪 | 駿台学園を準決勝で破り、初優勝を目指した |
| 男子 | 3位 | 雄物川 | 秋田 | 準決勝で東山に敗退 |
| 男子 | 3位 | 駿台学園 | 東京 | 準決勝で清風にフルセットで敗退 |
| 女子 | 優勝 | 金蘭会 | 大阪 | 就実を決勝で3-0で破り、7年ぶり4度目の優勝 |
| 女子 | 準優勝 | 就実 | 岡山 | 大阪国際を準決勝で破って決勝に進出 |
| 女子 | 3位 | 東九州龍谷 | 大分 | 準決勝で金蘭会にフルセットで敗退 |
| 女子 | 3位 | 大阪国際 | 大阪 | 準決勝で就実に敗退 |
男子では東山と清風の関西勢が決勝を独占し、女子では金蘭会と就実が最後の2校に残った。男女を通じて、大阪府勢が金蘭会、清風、大阪国際の3校で上位に入った点も特徴的だ。
また、雄物川と駿台学園、東九州龍谷と大阪国際も全国ベスト4に入った。優勝校だけでなく、こうした強豪校がどの位置まで進んだかを押さえることで、大会全体の勢力図が見えてくる。
【春高バレー2026個人賞】最優秀選手賞は岩田怜緯と馬場柚希
第78回大会の閉会式では、男女の最優秀選手賞をはじめ、優秀選手賞、ベストリベロ賞、ベスト応援賞、勝利監督賞が発表された。
男子・最優秀選手賞:岩田怜緯(東山)男子の最優秀選手賞には、東山高校の岩田怜緯が選出された。大会当時2年生で、決勝でもチームの中心として活躍。清風との試合では第1セット終盤の連続得点や、第3セットの攻撃、第4セットのバックアタックなどで存在感を示した。
優秀選手賞には岩田に加えて、東山の齋藤航、清風の尾﨑亮太と西村海司、雄物川の佐々木悠成、駿台学園の堀内晴翔が選ばれている。
女子・最優秀選手賞:馬場柚希(金蘭会)女子の最優秀選手賞は、金蘭会高校の馬場柚希。大会当時3年生で、決勝ではエースとしてスパイクを決め、第1セットの先取にも貢献した。
優秀選手賞には馬場のほか、金蘭会の德元菜々美、就実の比留間美晴と仙波こころ、東九州龍谷の藤﨑愛梨、大阪国際の磯邊萌心が選ばれた。
ベストリベロ賞・ベスト応援賞・勝利監督賞個人賞の詳細は次のとおり。日本バレーボール協会が公表した受賞一覧に基づく。
- 男子ベストリベロ賞:辻本侑央(東山)
- 女子ベストリベロ賞:岡日和(金蘭会)
- 男子ベスト応援賞:東海大付属相模(神奈川)、高崎(群馬)
- 女子ベスト応援賞:新発田商業(新潟)
- 男子勝利監督賞:豊田充浩(東山)
- 女子勝利監督賞:池条義則(金蘭会)
最優秀選手賞と優秀選手賞をあわせて見ると、優勝校だけでなく、決勝まで勝ち上がった学校や準決勝で激戦を演じた学校からも選手が選出されている。大会の評価は、最終順位だけでなく、ポジションごとの貢献や試合全体での存在感にも及んでいる。
【2026年度の県予選結果と春高バレー2027】出場校・組み合わせはどうなる?
2026年11月現在、次の春高バレーに向けた都道府県予選が進んでいる。ここで整理しておきたいのが、「春高バレー2026」と「2026年度の県予選」は対象となる全国大会が異なるという点だ。
2026年1月の第78回大会はすでに終了している。一方、2026年度に行われる県予選は、2027年1月開催のJVA第79回全日本バレーボール高等学校選手権大会への出場権を争うものだ。
春高バレー2027の大会日程第79回大会は2027年1月4日から10日まで、東京体育館で開催される予定だ。
- 1月4日:開会式、男女1回戦
- 1月5日:男女1回戦・2回戦
- 1月6日:男女2回戦
- 1月7日:男女3回戦・準々決勝
- 1月9日:男女準決勝
- 1月10日:男女決勝・閉会式
- 組み合わせ抽選会:2026年11月29日13時30分予定
出場枠は男女それぞれ52校。原則として各都道府県から男女各1校が選ばれ、北海道・東京・神奈川・大阪には追加枠が設けられる。開催地の東京にも追加枠がある。
2027年大会の代表決定校は?大会公式サイトは2026年10月27日、秋田、山形、宮城、山梨、石川の5県について代表校決定を発表した。各県の代表は次のとおり。
- 秋田県:男子・雄物川、女子・秋田令和
- 山形県:男子・山形城北、女子・米沢中央
- 宮城県:男子・東北、女子・古川学園
- 山梨県:男子・日本航空、女子・東海大甲府
- 石川県:男子・小松大谷、女子・金沢商
特に男子の雄物川は、第78回大会で3位に入った秋田の強豪校。次の大会でも上位進出が期待される代表校の一つだ。
一方、2026年11月2日時点では全国すべての代表校が確定した段階ではなく、都道府県予選は11月23日まで続く予定となっている。代表決定後の組み合わせは11月29日の抽選会で決まるため、現段階で全国大会の対戦カードを確定情報として扱うことはできない。
2026年度の県予選結果を確認するときの注意点県予選の結果を調べる際は、単なる優勝校だけでなく、全国大会への代表枠と開催地枠にも注意したい。特に東京や大阪など複数代表を出す地域では、県大会の優勝校だけを確認しても全代表校は把握できない。
また、県大会の決勝結果と全国大会の組み合わせは別の情報だ。2026年11月29日の抽選会までは、出場校が決まっていても対戦相手やトーナメントの位置は確定しない。都道府県予選の速報と全国大会の正式な組み合わせを分けて確認することが大切だ。
【春高バレーの結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:春高バレー2026の男子優勝校と女子優勝校はどこですか?
A1:男子は京都府代表の東山高校、女子は大阪府代表の金蘭会高校です。2026年1月11日の決勝で、東山は清風に3-1、金蘭会は就実に3-0で勝利しました。
Q2:春高バレー2026の決勝スコアは何点でしたか?
A2:男子は東山が25-21、19-25、25-19、25-17で清風を破りました。女子は金蘭会が25-20、29-27、28-26で就実を下しています。
Q3:春高バレー2026の最優秀選手賞は誰ですか?
A3:男子は東山の岩田怜緯、女子は金蘭会の馬場柚希です。岩田は大会当時2年生、馬場は3年生でした。
Q4:春高バレー2026の3位はどの高校ですか?
A4:男子は雄物川と駿台学園、女子は東九州龍谷と大阪国際です。3位決定戦は実施されないため、準決勝で敗れた2校が同率3位となります。
Q5:春高バレー2027の組み合わせはいつ決まりますか?
A5:2026年11月29日13時30分に組み合わせ抽選会が予定されています。全国大会は2027年1月4日から10日まで東京体育館で開催される予定です。
Q6:2026年度の春高バレー県予選はいつまで開催されますか?
A6:2026年10月24日から11月23日まで、各都道府県で代表決定戦が行われる予定です。全国大会の出場校は、各地域の予選結果をもとに決まります。
まとめ:春高バレー2026の優勝校と2027年大会への注目ポイント
第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、男子・東山、女子・金蘭会の優勝で幕を閉じた。東山は清風を3-1で下して6大会ぶり2度目、金蘭会は就実に3-0で勝利して7大会ぶり4度目の頂点に立った。
個人賞では岩田怜緯と馬場柚希がそれぞれ最優秀選手賞を獲得。準決勝では清風と駿台学園、金蘭会と東九州龍谷がフルセットの激戦を演じ、雄物川、東九州龍谷、大阪国際なども全国ベスト4に名を連ねた。
次の注目は2027年1月の第79回大会だ。2026年度の県予選では新たな代表校が決まりつつあり、11月29日の抽選会で全国大会の組み合わせが確定する。第78回で活躍した強豪校がどのような新チームを送り出すのか、そして次の全国王者がどこになるのか。春高バレーの勢力図は、これから始まる新シーズンでも大きく動きそうだ。
主な確認資料・出典
- 日本バレーボール協会:第78回大会の決勝公式レポート、試合結果、受賞一覧。
- 日本バレーボール協会:第78回大会の開催概要、競技日程、参加資格、競技方式。
- 月刊バレーボール:2026年1月10日の男女準決勝の試合結果と大会レポート。
- 春高バレー公式サイト・第79回大会概要:2027年の日程と抽選会。
- Rocks:2027年大会の都道府県代表決定状況と代表校一覧。
- スポーツブル関連発表:2026年度の県予選、抽選会、全国大会の配信日程。