2026年のアリゾナ・ダイヤモンドバックスには、日本の野球ファンが注目する選手が所属している。その中心人物が、2026年8月にセントルイス・カージナルスから移籍したラーズ・ヌートバーだ。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの一員として世界一を経験した外野手であり、今回の移籍によってダイヤモンドバックスと日本野球の接点が生まれた。
一方、球団の歴代日本人選手を振り返ると、2012年の斎藤隆、2018~2019年の平野佳寿という2人の日本人投手がいる。加えて、日本代表経験者と日本生まれの選手まで含めると、球団の歴史はもう少し複雑になる。現在の所属状況、歴代の在籍期間、MLBでの成績を整理しながら、それぞれの選手と球団の関係を解説する。
【2026年最新】ダイヤモンドバックスの日本人選手はヌートバー!

2026年のダイヤモンドバックスと日本野球の関係を語るうえで、最も注目されるのがラーズ・ヌートバーだ。
MLB公式発表によると、ダイヤモンドバックスは2026年8月3日、セントルイス・カージナルスからヌートバーを獲得した。交換要員は右腕ダニエル・イーガン、左腕サンドロ・サンタナ、後日指名選手の3人。外野陣の補強を目的としたトレードだった。
ヌートバーは左投左打の外野手で、2021年にメジャーデビュー。カージナルスで6シーズンを過ごした後、2026年シーズン途中にアリゾナへ移った。球団の公式発表では、2027年シーズン終了まで保有権がある選手として紹介されている。
ヌートバーの2026年成績2026年のシーズン成績は、MLB公式選手データで以下のように掲載されている。
- 打率:.239
- 出塁率:.342
- 本塁打:8本
- 打点:33
- OPS:.721
これらはカージナルス時代を含む2026年シーズン全体の数字だ。
一方、ダイヤモンドバックス所属時の成績に絞ると、球団公式の打撃成績では42試合、127打数31安打、打率.244、5本塁打、17打点、出塁率.353、OPS.762となっている。
つまり、シーズン全体の成績と移籍後の成績を混同しないことが大切だ。
ヌートバーは日本人選手なのか?ここには要点がある。
ヌートバーは1997年9月8日、米国カリフォルニア州エルセグンド生まれの選手だ。日本のプロ野球を経由してMLBに渡った選手ではない。
一方、2023年のWBCでは日本代表として出場し、侍ジャパンの優勝に貢献した。MLB公式の移籍発表でも、2023年WBCの日本代表メンバーとして金メダルを獲得した実績が紹介されている。
したがって、ヌートバーをダイヤモンドバックスの「日本人選手」として紹介する場合は、厳密には日本代表経験者という意味合いを含んでいる。
【歴代所属】斎藤隆と平野佳寿がダイヤモンドバックスで残した実績
ダイヤモンドバックスの歴代日本人選手を振り返ると、中心となるのは斎藤隆と平野佳寿の2人だ。
どちらも投手であり、チームのブルペンを支える役割を担った。ただし、在籍時期もチーム内での役割も異なっている。
斎藤隆:2012年に在籍したベテラン救援投手日本では横浜ベイスターズで活躍し、渡米後はドジャース、ボストン・レッドソックス、アトランタ・ブレーブス、ミルウォーキー・ブルワーズなどを経験。複数の球団でリリーフとして実績を残した。
2012年にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスでプレーしている。
MLB公式の年度別成績によると、2012年のダイヤモンドバックスでの記録は次のとおり。
- 登板:16試合
- 投球回:12回
- 防御率:6.75
- 奪三振:11
数字だけを見ると、ダイヤモンドバックス在籍時は苦しいシーズンだった。
ただし、斎藤隆のMLBキャリア全体を見ると、通算338試合に登板し、防御率2.34、84セーブを記録している。ドジャース時代には2006年に72試合で防御率2.07、2007年には63試合で防御率1.40という優れた成績を残した。
そのため、ダイヤモンドバックスでの2012年だけを切り取って、MLBでの評価を判断するのは適切ではない。
平野佳寿:2018~2019年にブルペンを支えた日本代表経験者平野佳寿は、ダイヤモンドバックスの歴代日本人選手を語るうえで、特に重要な存在だ。
オリックス・バファローズで抑えやセットアッパーとして活躍した後、2017年12月にダイヤモンドバックスと2年契約を締結。2018年からメジャーリーグに挑戦した。
2018年は、メジャー1年目から非常に優れた成績を残した。
MLB公式の選手紹介によると、2018年は75試合に登板して防御率2.44、32ホールドを記録。球団の新人リリーフ投手によるホールド記録を樹立し、アリゾナ地区の全米野球記者協会による球団新人王にも選出された。
特に注目されたのが、2018年5月6日から7月3日まで続いた26試合連続無失点だ。22回2/3を無失点に抑え、球団史に残る記録を打ち立てた。
2019年も62試合に登板したが、防御率は4.75に上昇。2018年ほどの安定感は維持できなかったものの、2年間にわたってブルペンの一角を担った。
なお、平野は2020年にシアトル・マリナーズへ移籍している。
スティーブン・ランドルフも歴代選手に含まれる?もう1人、見落とされがちな選手がスティーブン・ランドルフだ。
MLB公式の2017年12月の平野獲得発表では、平野は球団にとって日本にルーツを持つ2人目のメジャーリーガーと紹介されている。
同時に、日本生まれの選手としては、斎藤隆とランドルフに続く3人目という説明もある。
ランドルフは沖縄生まれで、2003~2004年にダイヤモンドバックスでプレーした。
この違いは、歴代選手を整理する際に重要だ。日本生まれの選手、日本人選手、日本代表経験者は、それぞれ異なる分類だからだ。
【成績比較】ダイヤモンドバックス日本人選手の在籍期間と実績一覧
ここまで登場した選手の在籍期間と実績を整理すると、球団と日本野球の関係が分かりやすくなる。
| 選手 | 在籍期間 | 主な実績・立場 |
|---|---|---|
| スティーブン・ランドルフ | 2003~2004年 | 沖縄生まれ。球団の日本生まれ選手としての歴史に登場 |
| 斎藤隆 | 2012年 | 16試合登板、防御率6.75、11奪三振 |
| 平野佳寿 | 2018年 | 75試合登板、防御率2.44、32ホールド |
| 平野佳寿 | 2019年 | 62試合登板、防御率4.75、15ホールド |
| ラーズ・ヌートバー | 2026年~ | 8月に移籍。2023年WBC日本代表経験者 |
※成績は各選手のダイヤモンドバックス所属時の記録。ヌートバーは2026年の球団所属期間の成績を掲載。ランドルフは日本生まれという分類で記載。
成績から見える選手ごとの特徴この一覧から分かるのは、ダイヤモンドバックスと日本人選手の関係が、時代によって変化していることだ。
斎藤隆は、MLBでの豊富な経験を持つベテラン投手として2012年に所属した。
平野佳寿は、日本で培ったリリーフとしての能力をMLBでも発揮し、特に2018年には球団新人リリーフ投手のホールド記録を更新した。
ヌートバーは、これまでの2人とは異なるタイプの存在だ。投手ではなく外野手であり、日本のプロ野球から移籍した選手でもない。侍ジャパンでの実績を背景に、日本のファンからも注目される選手として球団に加わった。
この3人を同じカテゴリーに並べるだけでは、それぞれのキャリアの違いは見えてこない。
【2026年の移籍を検証】ヌートバーはなぜダイヤモンドバックスへ移った?
2026年8月のヌートバー移籍は、球団の日本関連ニュースとしても大きな意味を持つ出来事だった。
MLB公式の2026年8月3日付発表によると、ダイヤモンドバックスはカージナルスからヌートバーを獲得。交換要員として、ダニエル・イーガン、サンドロ・サンタナ、後日指名選手をカージナルスへ譲渡した。
カージナルスからの移籍が意味するものヌートバーはカージナルスで2021~2026年の6シーズンを過ごしていた。
MLB公式発表によれば、カージナルス時代の通算成績は575試合、打率.241、61本塁打、210打点、OPS.742だった。
また、右投手に対して安定したOPSを残してきたことや、強い打球を打つ能力も球団側が評価していたポイントだ。
ダイヤモンドバックスは外野陣に故障者が出ていたこともあり、左打ちの外野手を補強する必要があった。ヌートバーは外野の複数ポジションを守れるため、戦力面でも期待される存在だった。
2027年まで保有権があることも重要今回の移籍は、単なる短期的な補強とは異なる。
球団の公式発表では、ヌートバーは2027年シーズン終了まで保有権があると説明されている。
つまり、2026年途中の加入だけでなく、翌シーズンもチーム構想に組み込める選手として獲得されたわけだ。
2026年シーズン終了時点で、ヌートバーはダイヤモンドバックスの外野手として42試合に出場している。
日本のファンにとっては、侍ジャパン経験者がMLBの別球団へ移籍したというニュースだけでなく、2027年もアリゾナでプレーする可能性があるという点が注目材料になる。
【誤解を解消】日本人選手と侍ジャパン経験者は何が違う?
ダイヤモンドバックスの日本人選手を調べる際、混乱しやすいのが「日本人選手」と「侍ジャパン経験者」の違いだ。
この2つは必ずしも同じ意味ではない。
スポーツナビの掲載基準に注目Yahoo! JAPANのスポーツナビにある「日本人選手 - MLB」のページでは、掲載対象について次のような基準が示されている。
日本人選手および侍ジャパン経験者で、そのシーズンに一度でもメジャー登録された選手を掲載するというものだ。
このため、日本国籍の選手だけでなく、日本代表として国際大会に出場した選手も対象になる。
2026年のダイヤモンドバックスについては、ラーズ・ヌートバーがこの一覧に掲載されている。
3つの分類を理解すれば混乱しないそれぞれの違いは次のとおり。
1. 日本人選手
日本国籍や日本の野球界との関係を基準にした一般的な呼び方。斎藤隆や平野佳寿が該当する。
2. 日本生まれの選手
出生地を基準にした分類。スティーブン・ランドルフのように、沖縄生まれでも日本人選手という一般的な分類とは異なるケースがある。
3. 侍ジャパン経験者
日本代表として国際大会に出場した実績を持つ選手。ヌートバーは2023年WBCで日本代表に選出され、優勝を経験した。
この3つを混同すると、「ヌートバーは日本生まれなのか」「なぜ日本人選手の一覧に載っているのか」といった疑問が生まれてしまう。
スポーツナビの一覧は、こうした違いを理解したうえで利用すると正確に読み取れる。
【最新ニュース・選手一覧】ダイヤモンドバックスの日本関連情報を調べる方法
ダイヤモンドバックスの選手情報を継続的に確認するなら、情報源ごとの役割を理解しておくと便利だ。
MLB公式サイト最も基本となるのがMLB公式サイトだ。
選手プロフィールでは、以下の情報を確認できる。
- 所属球団
- 背番号
- 守備位置
- 年度別成績
- 通算成績
- 移籍や登録に関する情報
特に移籍情報については、球団のプレスリリースや公式トランザクション情報が重要になる。
ヌートバーの場合も、2026年8月3日の獲得発表と、その後の選手プロフィールや成績を照らし合わせることで、移籍の経緯を確認できる。
Yahoo! JAPAN・スポーツナビ日本語で選手情報を確認したい場合は、スポーツナビが便利だ。
「日本人選手 - MLB」では日本人選手だけでなく侍ジャパン経験者も掲載対象となっている。
また、「アリゾナ・ダイヤモンドバックス 選手一覧」では、投手、捕手、内野手、外野手、指名打者といったポジション別の選手情報を確認できる。
日本語で全体の選手構成を把握したい場合には、こちらが役立つ。
最新ニュースを追う際の判断基準ダイヤモンドバックスの日本人選手に関するニュースを読む場合、特に次の3点を確認したい。
- 移籍発表日と登録日: トレード成立と実際のメジャー登録は同じ日とは限らない。
- 年度別成績と所属期間別成績: 移籍前後の数字を合算した成績だけで評価しない。
- 日本代表経験と国籍・出生地: 侍ジャパン経験者が必ずしも日本生まれの選手とは限らない。
この3点を押さえるだけでも、検索結果の見出しだけを見て生じる誤解を大きく減らせる。
【プロの結論】ダイヤモンドバックスと日本野球の関係はどう見るべきかダイヤモンドバックスの日本人選手の歴史は、単純な在籍人数だけでは評価できない。
斎藤隆はMLBで実績を積んだベテラン救援投手として2012年に所属。平野佳寿は2018年に球団新人リリーフ投手のホールド記録を更新し、2019年まで2年間プレーした。
そして2026年には、侍ジャパンの優勝メンバーであるヌートバーがトレードで加入した。
注目すべきは、選手の所属経歴だけでなく、球団が獲得した理由や、選手がどのような役割を担っているかという点だ。
また、今後のニュースを追う際には、球団の公式登録情報と日本語メディアの選手一覧を併用することが重要になる。
【ダイヤモンドバックス日本人選手】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、ダイヤモンドバックスに所属する日本人選手は誰ですか?
A1:2026年に注目されるのはラーズ・ヌートバーです。2026年8月3日にカージナルスから移籍しました。ただし、厳密には米国生まれの選手であり、侍ジャパン経験者として日本のファンから注目されています。
Q2:ダイヤモンドバックスに所属した歴代日本人選手は誰ですか?
A2:代表的な日本人選手は、2012年の斎藤隆と2018~2019年の平野佳寿です。また、日本生まれの選手としては2003~2004年にプレーしたスティーブン・ランドルフもいます。
Q3:平野佳寿のダイヤモンドバックス時代の成績は?
A3:2018年は75試合登板、防御率2.44、32ホールド。2019年は62試合登板、防御率4.75、15ホールドでした。特に2018年は球団新人リリーフ投手のホールド記録を更新し、球団新人王にも選ばれています。
まとめ:ダイヤモンドバックス日本人選手の歴史と2027年への注目点
ダイヤモンドバックスと日本野球の関係を整理すると、歴代の中心選手は斎藤隆と平野佳寿、2026年の新たな注目選手はラーズ・ヌートバーという構図になる。
斎藤隆は2012年、平野佳寿は2018~2019年に所属。平野は2018年に75試合登板、32ホールド、防御率2.44という優れた成績を残した。
そして2026年8月、ヌートバーがカージナルスから移籍。侍ジャパン経験者がダイヤモンドバックスに加わったことで、日本の野球ファンにとっても球団への関心が高まる出来事となった。
今後の注目要点は、ヌートバーの2027年シーズンの起用法と打撃成績、そしてチーム内での役割だ。
歴代選手を調べる際は、日本人選手、日本生まれの選手、侍ジャパン経験者という3つの分類を意識したい。これが、ダイヤモンドバックスと日本人選手の関係を正確に理解するための最も要点である。
主な情報源・成績確認先
- MLB公式:ダイヤモンドバックスのヌートバー獲得発表、2026年8月3日。
- MLB公式:斎藤隆の年度別成績。
- MLB公式:平野佳寿の2018~2019年成績、2018年の球団新人記録。
- MLB公式:2017年12月の平野佳寿獲得発表と球団の日本生まれ選手に関する説明。
- Yahoo! JAPAN・スポーツナビ:MLB日本人選手・侍ジャパン経験者の掲載基準。