鈴木塁人(すずき・たかと)は、青山学院大学で駅伝主将を務め、箱根駅伝や出雲駅伝で実績を残した日本の長距離ランナーだ。大学卒業後はSGホールディングスで競技を続け、2024年10月にGMOインターネットグループへ加入。2026年にはニューイヤー駅伝のチーム初優勝に貢献し、別府大分毎日マラソンではフルマラソン初挑戦で2時間09分57秒を記録した。
1997年7月23日生まれで、2026年11月現在29歳。5000m13分29秒21、10000m27分43秒97という自己ベストを持ち、トラック、駅伝、ロードレースの複数分野で実績を積み重ねている。さらに2026年10月のカーディフハーフマラソンでは6位に入り、現在も第一線で走り続けている。青学時代の主将としての歩みから実業団での移籍、最新成績までを整理する。
【プロフィール】鈴木塁人の読み方・年齢・身長・体重・出身地

鈴木塁人は、青山学院大学出身の陸上長距離選手で、現在はGMOインターネットグループ陸上部に所属している。箱根駅伝をはじめとする大学駅伝での実績に加え、社会人になってからもトラック競技や実業団駅伝で活躍している。
鈴木塁人の基本プロフィール- 名前:鈴木塁人
- 読み方:すずき たかと
- 英語表記:Takato Suzuki
- 生年月日:1997年7月23日
- 年齢:29歳(2026年11月現在)
- 出身地:千葉県柏市
- 出身中学校:柏市立西原中学校とされる
- 出身高校:流通経済大学付属柏高等学校
- 出身大学:青山学院大学
- 身長:175cm
- 体重:60kg
- 所属:GMOインターネットグループ陸上部
- 専門:陸上長距離・駅伝・マラソン
生年月日や出身校はGMOインターネットグループの加入発表、読み方は東京箱根間往復大学駅伝競走の公式選手データでも確認できる。身長175cm、体重60kgという体格は、長距離選手としての持久力とスピードを両立する競技生活を考えるうえで参考になる数字だ。
なお、「塁人」は一般的な読み方を推測しにくい名前だが、正しい読み方は「たかと」。陸上競技の公式記録や大会資料でも、英語表記はTakato Suzukiとなっている。
競技を始めたきっかけについて、GMO陸上部の選手紹介では、野球をしていた頃のピッチャーとしての走り込みを挙げている。陸上以外のスポーツ経験が、長距離競技へ進む出発点になった点も興味深い。
また、同選手のプロフィールでは、日頃の練習で意識することとして自分の身体と対話する姿勢を挙げている。試合当日のルーティンを固定しすぎないことや、コンディションに合わせた取り組みを大切にしている様子もうかがえる。
【高校・青山学院大学時代】流経大柏から箱根駅伝の主将へ
流通経済大学付属柏高校で頭角を現す鈴木塁人の出身高校は、千葉県の流通経済大学付属柏高等学校だ。高校時代から長距離選手として全国レベルの大会に出場し、インターハイ男子5000mでは決勝に進出。全国高校駅伝でも1区を任された経験を持つ。
高校時代の実績を語るうえで注目したいのが、2016年のアジアジュニア選手権だ。鈴木は男子5000mで優勝し、ジュニア世代の国際大会で金メダルを獲得した。
高校生の段階で国内の全国大会だけでなく、国際大会でも結果を残していたことは、後の青山学院大学での活躍につながる重要な実績である。
青山学院大学では学生三大駅伝の優勝を経験高校卒業後に進学したのは、原晋監督が率いる青山学院大学だ。入学1年目から駅伝メンバーとして活動し、大学駅伝の主要大会で経験を積んだ。
2018年の第30回出雲駅伝では、3年生として2区を担当。16分26秒で区間賞を獲得し、青山学院大学の総合優勝に貢献した。この走りは、鈴木のスピード能力を示す代表的な実績の一つである。
その後も全日本大学駅伝や箱根駅伝で活躍し、青学大の主力選手としてチームを支えた。GMOインターネットグループの加入発表でも、出雲・全日本・箱根の学生三大駅伝すべてで総合優勝を経験した選手として紹介されている。
2019年度は青学の駅伝主将としてチームを牽引鈴木塁人の大学時代を象徴するのが、4年生で務めた駅伝主将だ。
主将として迎えた2019年度は、前年度の箱根駅伝で優勝を逃したチームを立て直す重要なシーズンだった。青山学院大学は出雲駅伝と全日本大学駅伝を制し、箱根駅伝でも総合優勝を目指した。
第95回箱根駅伝では、鈴木は10区を担当して区間2位。復路のアンカーとして最後まで粘り、チームの総合2位に貢献した。翌2020年の第96回大会では3区を走り、区間4位を記録している。
主将としての役割は、単に自分が速く走ることだけではない。チーム全体の状態を整え、選手同士の連携を維持しながら、大会本番で力を発揮できる環境をつくる必要がある。鈴木は大学駅伝の優勝経験を重ねながら、選手としてもチームを支える立場としても実績を残した。
箱根駅伝公式サイトに掲載されている3大会の個人成績は、次の通りだ。
- 第94回大会(2018年):1区5位、1時間02分41秒
- 第95回大会(2019年):10区2位、1時間10分10秒
- 第96回大会(2020年):3区4位、1時間01分32秒
特に第95回大会の10区2位は、鈴木の駅伝選手としての勝負強さを示す記録だ。大学時代に培った経験は、その後の実業団駅伝でも生かされている。
【経歴・所属の変遷】SGホールディングスからGMOへの移籍理由
大学卒業後はSGホールディングスで競技を継続2020年に青山学院大学を卒業した鈴木は、SGホールディングスに進み、実業団選手として競技を続けた。
SGホールディングス時代には、大学駅伝で培った持久力を土台に、トラック競技での記録向上にも取り組んだ。2022年の第106回日本陸上競技選手権大会では、男子5000mで4位入賞。日本のトップ選手が集まる大会で上位に食い込んだ。
さらに2023年には、3000m室内競技で7分53秒84を記録。当時の室内日本歴代6位に相当する好記録として紹介された。駅伝だけでなく、個人種目でも競技力を高めていた時期だ。
2024年10月にGMOインターネットグループへ加入転機となったのは2024年9月から10月にかけての所属変更だった。
月刊陸上競技の2024年10月11日付報道によると、鈴木は同年9月にSGホールディングスを退社。その後、GMOインターネットグループの所属選手として大会に出場し、同年10月11日に加入が正式発表された。
移籍の背景として本人が公表したのは、以前から縁のあるチームメイトや環境の存在、そして競技力と社会人としてのスキルをさらに高めたいという意向だった。
「所縁のあるチームメイトと環境」
これはGMO加入時の本人コメントに含まれる表現だ。所属変更について、公式発表や本人のコメントから確認できるのは、新しい環境で競技力向上を目指すという方向性である。
一方、SGホールディングスとの間にトラブルがあった、待遇面で対立した、あるいは特定の人物との関係が移籍の原因になったといった説明は公表されていない。したがって、移籍理由を人間関係や金銭的事情に結びつけるのは適切ではない。
鈴木塁人のキャリアを時系列で整理| 時期 | 所属・大会 | 主な実績・関係性 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 流通経済大学付属柏高校 | インターハイ5000m決勝進出、全国高校駅伝1区 |
| 2016年 | アジアジュニア選手権 | 男子5000m優勝 |
| 2017~2020年 | 青山学院大学 | 学生三大駅伝で総合優勝を経験 |
| 2018年 | 出雲駅伝 | 2区区間賞、青学大の総合優勝に貢献 |
| 2019年 | 第95回箱根駅伝 | 10区2位 |
| 2019年度 | 青山学院大学 | 駅伝主将を担当 |
| 2020~2024年9月 | SGホールディングス | 実業団選手として活動、2022年日本選手権5000m4位 |
| 2024年10月 | GMOインターネットグループ | 正式加入。競技力向上と社会人としての成長を目指す |
| 2026年1月 | ニューイヤー駅伝 | 3区区間2位、チーム初優勝に貢献 |
| 2026年2月 | 別府大分毎日マラソン | 初マラソンで2時間09分57秒、15位 |
| 2026年10月 | カーディフハーフマラソン | 6位、1時間02分09秒 |
この経歴から分かるのは、鈴木が大学駅伝を中心にキャリアを築きながら、実業団ではトラックとロードへ競技領域を広げてきたことだ。SGホールディングスからGMOへの移籍も、単なる所属先の変更ではなく、次の競技段階に向けた環境の選択として捉えられる。
【2026年最新成績】ニューイヤー駅伝3区と別府大分毎日マラソン
ニューイヤー駅伝2026でGMOの初優勝に貢献2026年1月1日に開催された第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会、通称ニューイヤー駅伝2026は、鈴木にとって大きな節目となった。
GMOインターネットグループは、創部10年目、7回目の挑戦で大会初優勝を達成。総合タイムは4時間44分00秒で、大会新記録による優勝だった。
鈴木は3区の15.3kmを担当し、43分07秒で区間2位を記録した。区間賞を獲得した富士通の篠原倖太朗には14秒及ばなかったものの、強豪選手が集まる区間で上位に入る走りを見せた。
3区は各チームの主力選手が投入される重要な区間の一つだ。そこで区間2位を記録したことは、鈴木がチームの優勝争いを支える戦力として機能したことを示している。
GMO陸上部の公式大会報告では、鈴木のほかにも今江勇人が2区2位、太田蒼生が5区1位、嶋津雄大が6区1位を記録している。複数区間で上位を確保した総合力が、チーム初優勝につながった。
別府大分毎日マラソン2026では15位・2時間09分57秒ニューイヤー駅伝から約1か月後、鈴木は2026年2月1日の第74回別府大分毎日マラソンに出場した。
この大会は鈴木にとってフルマラソン初挑戦となった。結果は2時間09分57秒で15位。初めての42.195kmで2時間10分を切る記録を残した。
同大会ではGMOのチームメイトである吉田祐也が2時間06分59秒で2位に入賞。青山学院大学の黒田朝日も2時間07分03秒で3位に入った。大学時代から縁のある選手たちが同じ大会に出場し、それぞれ結果を残したことも注目点だった。
鈴木の記録は上位入賞には届かなかったものの、初マラソンで2時間09分台という結果は、長距離選手としての基礎能力を示すものだ。トラックで培ったスピードと駅伝で身につけたペース管理を、長距離ロードへ適応させる第一歩になった。
2026年10月のカーディフハーフマラソンで6位2026年秋の注目レースが、10月4日に英国で開催されたカーディフハーフマラソンだ。
鈴木は男子ハーフマラソンで1時間02分09秒、6位に入った。世界陸連の大会結果でもTakato Suzukiの名前が確認できる。
月刊陸上競技によれば、このタイムは2019年に記録した自己ベスト1時間01分45秒に次ぐ自己2番目の記録だった。つまり、2026年の段階でもハーフマラソンで高い競技力を維持している。
同記事では、レース前半の5kmを14分22秒、10kmを29分07秒で通過し、終盤にもペースを上げてフィニッシュした展開が紹介されている。
フルマラソン初挑戦を経験した後も、ハーフマラソンで自己上位のタイムを記録したことは重要だ。ロードへの適応が一時的なものではなく、継続的な競技力として表れ始めている。
【自己ベストを徹底検証】5000m13分29秒21・10000m27分43秒97の実力
鈴木塁人の競技力を判断するうえで欠かせないのが、トラック種目の自己ベストだ。5000mと10000mの両方で高水準の記録を持ち、ロードでも2時間09分台のフルマラソンを走っている。
5000mの自己ベストは13分29秒215000mの自己ベストは13分29秒21。2023年4月29日の織田記念国際陸上競技大会で記録したタイムだ。
5000mで13分30秒を切るには、1km平均約2分42秒のペースを維持する必要がある。高校時代から培ってきたスピードと、大学・実業団で磨いた持久力が反映された数字だ。
2026年のシーズンベストは、7月11日のホクレン・ディスタンスチャレンジ北見大会で記録した13分35秒01。自己ベストには及ばないものの、13分30秒台前半に迫る走力を維持している。
10000mの自己ベストは27分43秒9710000mの自己ベストは27分43秒97。2025年11月22日の八王子ロングディスタンスで記録した。
10000mで27分台前半に迫る走力は、実業団長距離選手として高い水準にある。5000mのスピードだけでなく、長い距離を一定のペースで押し切る能力を備えていることが分かる。
2026年7月5日の第74回全日本実業団対抗陸上競技選手権では、10000mで27分50秒61、総合6位。日本人選手では最上位だった。
自己ベストから大きく離れない27分台の記録を残している点は、トラックでの安定した競技力を示している。
主要種目の自己ベスト一覧- 3000m室内:7分53秒84(2023年)
- 5000m:13分29秒21(2023年)
- 10000m:27分43秒97(2025年)
- ハーフマラソン:1時間01分45秒(2019年)
- フルマラソン:2時間09分57秒(2026年)
特に注目したいのは、自己ベストの更新時期が一つの年代に集中していないことだ。5000mでは2023年、10000mでは2025年、フルマラソンでは2026年と、競技人生を通じて異なる種目で記録を伸ばしてきた。
これは、鈴木が駅伝専門の選手にとどまらず、トラックとロードの双方で競技力を発揮できる選手であることを示している。
2026年の現在地をどう評価するべきか2026年の実績を総合すると、鈴木は実業団のトップレベルで戦える総合力を持つ選手だ。
駅伝ではニューイヤー駅伝3区で区間2位、トラックでは10000m27分50秒61、5000m13分35秒01を記録。ロードでは初マラソンを2時間09分57秒でまとめ、10月のハーフマラソンでも1時間02分09秒で6位に入った。
現在の強みは、特定の種目だけに依存しない競技力にある。駅伝のようなチーム戦では安定した走りが求められ、トラックでは一定ペースを維持する能力、マラソンでは長時間のエネルギー管理が必要になる。
それぞれ異なる能力が必要な競技で結果を残していることは、鈴木の選手としての幅を示している。
一方、マラソンについては2時間09分57秒が現時点での自己ベストであり、2時間06~07分台のトップ選手と比較すると、まだ記録を伸ばす余地がある。今後のロード競技でどこまでタイムを縮められるかが、大きな注目点となる。
【よくある質問】鈴木塁人に関するFAQ
Q1:鈴木塁人の読み方は何ですか? A1:読み方は「すずきたかと」です。英語表記はTakato Suzukiで、箱根駅伝公式サイトやGMOインターネットグループの公式資料でも確認できます。
Q2:鈴木塁人の年齢・身長・体重は? A2:1997年7月23日生まれで、2026年11月現在29歳です。身長175cm、体重60kgと公表されています。出身地は千葉県柏市です。
Q3:鈴木塁人の出身高校と大学はどこですか? A3:流通経済大学付属柏高等学校を卒業後、青山学院大学へ進学しました。大学4年時には駅伝主将を務め、箱根駅伝や出雲駅伝などで実績を残しています。
Q4:鈴木塁人がSGホールディングスからGMOに移籍した理由は? A4:2024年9月にSGホールディングスを退社し、同年10月にGMOインターネットグループへ加入しました。本人は縁のあるチームメイトや環境のもとで競技力をさらに高めたいという趣旨のコメントを発表しています。具体的な退社理由や契約上の事情は公表されていません。
Q5:鈴木塁人の5000m・10000mの自己ベストは? A5:5000mは13分29秒21、10000mは27分43秒97です。2026年のシーズンベストはそれぞれ13分35秒01、27分50秒61です。
Q6:鈴木塁人の2026年ニューイヤー駅伝の成績は? A6:GMOインターネットグループの3区を担当し、15.3kmを43分07秒で走って区間2位でした。チームは4時間44分00秒の大会新記録で初優勝しています。
Q7:鈴木塁人のフルマラソンの記録は? A7:2026年2月1日の別府大分毎日マラソンが初マラソンで、2時間09分57秒を記録して15位に入りました。これが現在のフルマラソン自己ベストです。
まとめ:鈴木塁人は駅伝からマラソンへ競技の幅を広げる実力派ランナー
鈴木塁人は、流通経済大学付属柏高校から青山学院大学へ進み、大学駅伝の主力選手として成長した長距離ランナーだ。青学では駅伝主将を務め、出雲駅伝の区間賞や箱根駅伝の区間上位など、学生時代から確かな実績を残してきた。
卒業後はSGホールディングスで競技を続け、2024年10月にGMOインターネットグループへ加入。新しい環境でトラック競技と駅伝に取り組み、2026年のニューイヤー駅伝では3区区間2位という結果でチーム初優勝に貢献した。
加えて、別府大分毎日マラソンでの初マラソン2時間09分57秒、カーディフハーフマラソンでの6位という結果は、ロード競技でも十分な可能性を示している。
【プロの結論】鈴木塁人を評価する際は、5000mや10000mの自己ベストだけでなく、駅伝での区間順位、マラソンへの適応、そして2026年秋のハーフマラソンの結果を合わせて見ることが重要だ。トラックのスピード、駅伝の安定感、ロードでの持久力という3つの要素を持つ点が、同選手の大きな強みである。
29歳を迎えた2026年は、競技人生の新しい段階に入った時期でもある。今後はニューイヤー駅伝での連覇への挑戦に加え、フルマラソンで2時間09分57秒を上回る記録を出せるかにも注目したい。青学時代に培った駅伝力を土台に、実業団の長距離界でどこまで進化を続けるのか。鈴木塁人の今後の走りから目が離せない。
主な事実確認資料: GMOインターネットグループの公式加入発表・陸上部記録、東京箱根間往復大学駅伝競走公式記録、TBSニューイヤー駅伝2026公式結果、月刊陸上競技、World Athleticsの大会記録を参照。