坂道研修生とは、2018年に開催された「坂道合同新規メンバー募集オーディション」の合格者のうち、当初、乃木坂46・欅坂46・けやき坂46のいずれにも配属されず、レッスンを続けていたメンバーを指す呼称だ。独立した第4の坂道グループではなく、将来のグループ配属を待つ候補者たちによって構成された研修生の集団だった。
2019年9月に15人のプロフィールが公開され、同年秋には坂道グループ合同の研修生ツアーを開催。そして2020年2月16日、SHOWROOMで14人の正式な配属先が発表された。乃木坂46に5人、欅坂46に6人、日向坂46に3人という内訳である。残る松岡愛美は学業を優先するため活動を辞退した。
2026年11月2日現在、かつての研修生たちは乃木坂46・櫻坂46・日向坂46のそれぞれでキャリアを重ね、卒業したメンバーもいる。特に欅坂46から櫻坂46への改名や、2025年から2026年にかけての卒業発表を理解すると、14人の現在地がより明確になる。
【まず結論】坂道研修生とは何者だったのか?誕生した背景を解説

坂道研修生を理解するうえで最初に押さえたいのは、彼女たちがオーディションに落選したメンバーではなく、正式な合格者だったという点だ。
2018年夏、乃木坂46・欅坂46・けやき坂46の3グループ合同で「坂道合同新規メンバー募集オーディション」が実施された。応募総数は12万9,182人。最終的に39人が合格するという大規模な選考だった。
乃木坂46公式サイトの2018年11月29日付発表によると、最初のグループ配属は次の内訳だった。
- 乃木坂46・4期生:11人
- 欅坂46・2期生:9人
- けやき坂46・3期生:1人
合計21人の配属が発表され、今回配属に至らなかった合格者については、坂道研修生として引き続きレッスンを行う方針が示された。
その後、2019年9月に坂道研修生15人のプロフィールが公開される。彼女たちには歌やダンスのレッスンを重ねながら、3グループのいずれかに配属される道が用意されていた。
坂道研修生は独立したグループだったのか答えはNOだ。
坂道研修生という名称は、乃木坂46や欅坂46のように独立したアイドルグループを意味するものではない。3グループ合同オーディションから生まれた、未配属の合格者たちをまとめた呼称だった。
そのため、坂道研修生名義での活動期間は限られていた。最終的には14人が既存グループの期生として配属され、それぞれのグループの一員として活動を続けることになった。
現在の乃木坂46・櫻坂46・日向坂46のメンバー構成を調べる際も、坂道研修生という独立したグループを探すのではなく、2020年2月に発表された配属先から追うことが正しい理解につながる。
【2018年〜2020年】坂道研修生の誕生から14人の配属発表までの経緯
坂道研修生の歴史は、オーディション合格から正式配属までの約1年半にわたる。特に2019年9月以降は、公式サイトやツアーを通じてファンの前に姿を現す機会が増えていった。
2018年:坂道合同オーディションに39人が合格2018年夏に開催された合同オーディションでは、乃木坂46・欅坂46・けやき坂46の新メンバーが募集された。
同年11月29日、合格者39人のうち21人の配属先が発表される。残る合格者については、坂道研修生としてレッスンを継続することが公式に案内された。
当時は、どのグループに配属されるのか、いつ正式メンバーになれるのかが明確ではなかった。研修生たちは、将来の活動に向けて準備を続けることになった。
2019年9月:15人のプロフィールが初公開2019年9月、坂道研修生の公式サイトが開設され、15人のプロフィールと写真が公開された。
それまで具体的な姿が見えにくかった研修生たちが、名前や顔写真とともに紹介されたことで、ファンが個々のメンバーを認識できるようになった。
公式サイトではメンバーごとの縦型動画なども順次公開され、研修生としての活動が本格的に表面化していく。
2019年10月〜11月:坂道グループ合同研修生ツアー2019年9月27日、坂道グループ合同の研修生ツアー開催が公式発表された。
大阪・東京・愛知のZepp会場を巡る東名阪ツアーで、15人がこれまでのレッスンの成果をステージで披露した。
公演では、乃木坂46・欅坂46・日向坂46の代表曲を織り交ぜたパフォーマンスが予定され、単なるプロフィール公開にとどまらない実践的な活動へと進んだ。
2020年2月15日〜16日:SHOWROOMで配属発表2020年2月15日、坂道研修生公式サイトは、翌16日20時から「坂道研修生 配属発表 SHOWROOM」を配信すると発表した。
番組のMCを務めたのは、当時の各グループのキャプテンだった乃木坂46の秋元真夏、欅坂46の菅井友香、日向坂46の佐々木久美の3人。
そして2020年2月16日、14人の正式な配属先が発表された。同時に、松岡愛美が学業優先のため活動を辞退することも明らかになった。
この配属発表によって、坂道研修生という形で続いていた活動は大きな節目を迎えた。
【メンバー一覧】坂道研修生14人の配属先と2026年の状況
2020年2月16日に発表された配属先は、乃木坂46・欅坂46・日向坂46の3グループだった。
当時の配属人数と2026年11月2日時点の状況を整理すると、次のようになる。
| 配属先 | 人数・メンバー | 2026年現在の状況 |
|---|---|---|
| 乃木坂46・4期生 | 5人 黒見明香、佐藤璃果、林瑠奈、松尾美佑、弓木奈於 |
黒見・林・弓木が現役。佐藤・松尾は卒業。 |
| 欅坂46・2期生 (現・櫻坂46) |
6人 遠藤光莉、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、増本綺良、守屋麗奈 |
遠藤・大園・大沼・幸阪・守屋が現役。増本は2026年9月30日に卒業セレモニーを実施。 |
| 日向坂46・3期生 | 3人 髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世 |
髙橋が現役。山口は2026年8月に卒業セレモニーを実施。森本は卒業発表済みで12月11日にセレモニー予定。 |
乃木坂46には、次の5人が4期生として配属された。
- 黒見明香(くろみ はるか)
- 佐藤璃果(さとう りか)
- 林瑠奈(はやし るな)
- 松尾美佑(まつお みゆ)
- 弓木奈於(ゆみき なお)
この5人は、既に活動を始めていた4期生11人に加わる形となった。ファンの間では、先に加入していた4期生11人と区別する意味で「新4期生」と呼ばれることもある。
2021年の乃木坂46・9th YEAR BIRTHDAY LIVEの4期生ライブ特設ページでも、坂道研修生から加わった5人を含む16人体制の4期生が紹介されている。
つまり、研修生からの加入は単に5人が追加されたというだけではない。異なる経緯で加入したメンバーが、同じ4期生として活動する新しい体制を生み出した。
2026年現在は、黒見明香・林瑠奈・弓木奈於が乃木坂46で活動を継続している。佐藤璃果は2026年に卒業し、松尾美佑は2025年12月31日に卒業した。
欅坂46・2期生に配属された6人欅坂46には、14人の中で最多となる6人が配属された。
- 遠藤光莉(えんどう ひかり)
- 大園玲(おおぞの れい)
- 大沼晶保(おおぬま あきほ)
- 幸阪茉里乃(こうさか まりの)
- 増本綺良(ますもと きら)
- 守屋麗奈(もりや れな)
2020年2月の配属発表時点では、全員が欅坂46の2期生として活動を始めた。
ここで重要になるのが、2020年10月14日のグループ改名だ。
欅坂46は10月12日・13日のラストライブをもって活動を休止し、翌14日から櫻坂46として新たな活動を開始した。これは2020年9月21日に欅坂46公式サイトが発表した正式な方針である。
そのため、坂道研修生から欅坂46に配属された6人は、後に櫻坂46の2期生として活動することになった。
2026年現在、遠藤光莉・大園玲・大沼晶保・幸阪茉里乃・守屋麗奈の5人は櫻坂46の現役メンバーとして確認できる。
増本綺良は2026年5月に卒業を発表し、同年9月30日に卒業セレモニーを実施した。
日向坂46・3期生に配属された3人日向坂46には、次の3人が3期生として配属された。
- 髙橋未来虹(たかはし みくに)
- 森本茉莉(もりもと まりぃ)
- 山口陽世(やまぐち はるよ)
3人は、日向坂46の3期生としてグループの歴史を築いてきたメンバーだ。
2026年には髙橋未来虹がキャプテンとして活動を続けている。山口陽世は2026年8月23日に卒業セレモニーを実施。森本茉莉は9月に卒業を発表し、12月11日に開催される「ひなくり2026」東京公演で卒業セレモニーを行う予定となっている。
このように、同じ坂道研修生として出発した3人も、それぞれ異なる節目を迎えている。
【研修期間と活動内容】歌・ダンスのレッスンから東名阪ツアーへ
坂道研修生の活動は、正式配属までの単なる待機期間ではなかった。
2018年11月の配属発表後、メンバーたちは研修生としてレッスンを継続。2019年9月からは公式に活動情報が発信され、同年10月・11月には全国ツアーにも参加した。
研修期間はどのくらいだったのか大きな節目を整理すると、2018年11月29日の初回配属発表から2020年2月16日の正式配属まで約1年3か月となる。
ただし、これは未配属期間全体を指すものであり、公式サイトが案内した公開活動の開始時期は2019年9月だ。
したがって、研修期間と公開活動期間は区別して理解する必要がある。
坂道グループ合同研修生ツアーの開催概要2019年の研修生ツアーは、大阪・東京・愛知の3都市で開催された。
- 大阪公演:2019年10月30日・31日、Zepp Osaka Bayside
- 東京公演:2019年11月12日・13日、Zepp DiverCity(TOKYO)
- 愛知公演:2019年11月20日・21日、Zepp Nagoya
公演内容は、乃木坂46・欅坂46・日向坂46の代表曲を取り入れたパフォーマンスだった。
3グループの楽曲を披露する構成は、研修生が特定のグループに所属する前の段階にあったことを象徴している。どのグループにも対応できる基礎力やステージ経験を身につける機会でもあった。
このツアーは、坂道研修生15人がファンの前で存在感を示す重要な活動となった。
SHOWROOM配属発表は何が特別だったのか2020年2月16日の配属発表では、各グループのキャプテンが一堂に会した。
出演したのは、乃木坂46の秋元真夏、欅坂46の菅井友香、日向坂46の佐々木久美。3人がMCを務める形式で、研修生の新たな所属先が発表された。
単なる所属先の告知ではなく、各グループの代表者が直接、新メンバーを迎える形になったことが特徴だ。
また、SHOWROOMは配属発表を届けるための配信プラットフォームであり、視聴者投票によって配属先を決める企画として案内されたわけではない。
研修生としての活動に一区切りをつけ、各グループの一員として新しいキャリアを始める節目の配信だった。
【松岡愛美の活動辞退】理由は学業優先?その後はどうなったのか
坂道研修生について調べる際、14人の配属メンバーとは別に名前が挙がるのが松岡愛美だ。
松岡愛美は、2019年9月に公開された坂道研修生15人のプロフィールに掲載されていたメンバーである。しかし、2020年2月16日の配属発表では、ほかの14人と異なり、グループへの配属は発表されなかった。
活動辞退の理由は学業への専念2020年2月16日の配属発表に際して、松岡愛美が学業を優先するため活動を辞退することが公表された。
当時17歳だった松岡にとって、学業と芸能活動の両立は進路を考えるうえで大きな要素だったと考えられる。
ただし、公式発表や当時の報道で示された理由は学業優先という点までであり、具体的な家庭事情や学校生活、辞退に至るまでの個人的な経緯が詳細に公表されたわけではない。
松岡愛美は現在何をしているのか2026年11月現在、松岡愛美について、坂道グループへの再加入や芸能活動の再開を裏付ける公式発表は確認できない。
そのため、現在の職業や活動状況を断定することはできない。坂道研修生としての活動を辞退した後の進路については、公に確認できる情報が限られている。
検索結果やファンの間で語られる情報と、公式に確認された活動履歴は分けて考える必要がある。
なお、松岡愛美は2019年に公開された15人の研修生の一人ではあるが、2020年2月に配属された14人には含まれない。この人数の違いが、坂道研修生に関する検索で混乱しやすいポイントだ。
【2026年最新】坂道研修生メンバーの現在とその後の活動
坂道研修生の14人は、配属後、それぞれのグループで活動を続けてきた。2026年現在は現役メンバーと卒業メンバーが混在している。
乃木坂46に配属された5人の現在黒見明香:2026年現在も乃木坂46のメンバーとして活動している。2018年の合同オーディションから2020年の配属を経て、4期生としてキャリアを積み重ねてきた。
佐藤璃果:2026年2月16日に卒業を発表した。本人はグループを離れ、自分自身の人生を歩んでみたいという思いを明かしている。41stシングルが最後の参加作品となり、2026年5月にグループでの活動を終えた。
林瑠奈:2026年現在も乃木坂46のメンバーとして活動を継続している。新4期生として加入したメンバーの一人だ。
松尾美佑:2025年10月に卒業を発表し、2025年12月31日をもって乃木坂46を卒業した。研修生時代から数えると、約6年間にわたって坂道グループで活動したことになる。
弓木奈於:2026年現在も乃木坂46のメンバーとして活動を続けている。坂道研修生から乃木坂46の4期生に加わったメンバーとして、現在も公式プロフィールやブログで活動を確認できる。
櫻坂46に配属された6人の現在遠藤光莉:欅坂46の2期生として加入し、グループ改名後は櫻坂46のメンバーとして活動を続けている。2026年現在も公式メンバー一覧に掲載されている。
大園玲:櫻坂46の2期生として活動を継続。坂道研修生時代を経て、グループの活動に参加してきたメンバーだ。
大沼晶保:2026年現在も櫻坂46のメンバーとして活動している。欅坂46から櫻坂46への移行を経験した2期生の一人である。
幸阪茉里乃:櫻坂46の2期生として現在も活動を続けている。2026年の公式メンバー一覧にも名前が掲載されている。
増本綺良:2026年5月16日に卒業が発表された。15thシングルの活動をもって卒業し、同年9月30日に開催された「15th Single BACKS LIVE!!」で卒業セレモニーが実施された。
守屋麗奈:2026年現在も櫻坂46のメンバーとして活動している。欅坂46の2期生として加入した後、櫻坂46への改名を経て現在に至る。
日向坂46に配属された3人の現在髙橋未来虹:2026年現在も日向坂46で活動しており、キャプテンを務めている。2026年3月には大学卒業も報告した。研修生として活動していた時期を経て、グループを代表する立場に成長したメンバーの一人だ。
森本茉莉:2026年9月8日に卒業を発表した。18thシングル「イチャイチャ虫」の活動をもって卒業する予定で、2026年12月11日に開催される「ひなくり2026」東京公演で卒業セレモニーを行うことが決定している。11月2日時点では卒業発表後の期間にある。
山口陽世:2026年4月10日に卒業を発表。17thシングルの活動をもってグループを卒業し、同年8月23日に三期生LIVEファイナル公演とあわせて卒業セレモニーが実施された。
2026年の状況から見える坂道研修生のキャリア14人のその後を振り返ると、坂道研修生という共通の出発点を持ちながら、3つのグループでそれぞれ異なるキャリアを歩んできたことが分かる。
乃木坂46では新4期生として先輩の4期生11人に合流し、櫻坂46では欅坂46の2期生として加入した後にグループ改名を経験した。日向坂46では3期生として、同期の絆を育みながら活動を続けてきた。
2026年には複数の卒業が重なったが、卒業したことと芸能界を引退したことは同義ではない。卒業後の進路や個人活動については、それぞれの公式発表を基準に確認する必要がある。
【よくある質問】坂道研修生に関するFAQ
Q1:坂道研修生は全部で何人いたのですか?
A1:2019年9月にプロフィールが公開されたメンバーは15人です。そのうち14人が2020年2月16日に乃木坂46・欅坂46・日向坂46へ配属され、松岡愛美は学業優先のため活動を辞退しました。
Q2:坂道研修生の配属先はどのように決まりましたか?
A2:2020年2月16日のSHOWROOM配信で正式発表されました。乃木坂46の秋元真夏、欅坂46の菅井友香、日向坂46の佐々木久美がMCを務め、乃木坂46に5人、欅坂46に6人、日向坂46に3人が配属されました。
Q3:欅坂46に配属された研修生は現在どうなっていますか?
A3:遠藤光莉、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、増本綺良の6人は欅坂46の2期生として加入しました。その後、2020年10月14日に欅坂46が櫻坂46へ改名。2026年には増本綺良が卒業し、残る5人が櫻坂46の現役メンバーとして活動しています。
まとめ:【プロの結論】坂道研修生は3グループの歴史をつないだ存在
坂道研修生とは、2018年の坂道合同新規メンバー募集オーディションで合格しながら、最初の配属発表ではグループが決まらず、レッスンを続けたメンバーたちのことだ。
2019年9月に15人が公開され、同年秋の東名阪ツアーを経て、2020年2月16日に14人の配属先が決定した。
その内訳は、乃木坂46・4期生が5人、欅坂46・2期生が6人、日向坂46・3期生が3人。松岡愛美は学業優先で活動を辞退している。
2026年現在、坂道研修生という名称での独立した活動は行われていない。しかし、彼女たちが各グループに残した足跡は、現在のメンバー構成や期生の歴史に引き継がれている。
【プロの結論】
坂道研修生の歴史を理解するうえで、特に押さえておきたい判断基準は3つある。
- 15人と14人を混同しない:2019年に紹介された研修生は15人、2020年に正式配属されたのは14人である。
- 配属当時と現在のグループ名を区別する:遠藤光莉ら6人は欅坂46に加入し、その後、櫻坂46として活動することになった。
- 卒業発表と卒業後の活動を区別する:卒業済みのメンバーと、卒業を発表して活動終了を控えているメンバーでは状況が異なる。
坂道研修生は、単に配属を待っていたメンバーたちではない。乃木坂46・櫻坂46・日向坂46という3つのグループに、それぞれ異なる個性と可能性を持ち込んだ存在だった。
2018年のオーディションから2026年までを振り返ると、彼女たちの歩みは坂道シリーズの世代交代と変化を映し出す、ひとつの重要な歴史として位置づけられる。
主な参照資料: 乃木坂46公式サイト、欅坂46公式サイト、櫻坂46公式サイト、日向坂46公式サイト、坂道研修生公式サイト、日刊スポーツなどの公式発表・報道資料。