永原和可那(ながはら・わかな)
バドミントン女子ダブルス・元日本代表
1996年1月9日生まれ

永原和可那は北海道河西郡芽室町出身の元バドミントン日本代表選手。身長170cmの右利きで、長身を生かした攻撃的なプレーを武器に世界のトップで活躍してきた。
基本プロフィール一覧永原がバドミントンを始めたのは、小学2年生のとき。先に競技を始めていた姉の練習について行ったことがきっかけだった。
2026年8月の学生新聞オンラインのインタビューでは、幼少期には水泳、陸上、ピアノ、スケートなどにも取り組んでいたことを明かしている。さまざまな習い事を経験する中で、最終的に長く続いたのがバドミントンだった。
芽室中学校を経て青森山田高校へ進学。高校3年生のインターハイでは団体戦と女子ダブルスで優勝し、2冠を達成した。2014年に北都銀行へ入行し、松本麻佑との本格的な国際競技生活が始まった。
2025年の引退後はピックルボールにも挑戦2025年3月にバドミントンを引退した後、永原は競技から完全に離れたわけではなかった。
新たに取り組んだのが、米国発祥のラケットスポーツであるピックルボールだ。2025年10月には、スポーツ用品ブランドのヨーラ・ジャパンとアンバサダー契約を締結。競技者として大会に参加するとともに、普及活動にも携わるようになった。
ヨーラ・ジャパンの発表によると、永原は2025年6月にピックルボールの公式大会に初出場。講習会や体験会、講演、イベントなどにも活動の幅を広げていた。
また、2025年7月には故郷の芽室町で引退イベントを開催し、小学生約40人を対象にしたキッズクリニックで指導を行った。世界の舞台で培った技術を次世代へ伝える活動も、引退後の大切な仕事になっていた。
こうした経験を経て、2026年11月にバドミントンへの復帰を決断した。引退後の活動で得た人脈や指導経験が、新チームでの選手兼コーチという役割にもつながっている。
【プロの結論】永原和可那の復帰がバドミントン界にもたらす意味
今回の復帰で注目すべきなのは、世界選手権を2連覇した選手が再び競技に参加するという話だけではない。
永原の選択には、トップアスリートのセカンドキャリアと競技組織の育成という、2つの重要なテーマが含まれている。
1. 世界トップの経験を新チームの財産にできる世界ランキング1位、世界選手権2連覇、オリンピック2大会出場という経験は、数字だけでは伝わらない価値を持つ。
国際大会での緊張感、長期間の遠征、けがからの復帰、ダブルスの連携、勝敗を受け止めるメンタル面など、永原が経験してきたことは若手選手の育成に役立つ可能性がある。
特に、松本との約11年間のパートナー関係から得たコミュニケーションの経験は、ダブルス選手を指導する際にも生かせるはずだ。
2. 選手と指導者を同時に続ける新しいキャリアモデル従来、引退後に指導者へ転身するケースでは、競技者としての活動を終えてから指導に専念する形が一般的だった。
しかし永原は、現役選手として自身の技術を磨きながら、コーチとして新チームの成長にも関わる。さらに米国で活動し、オンラインで日本のチームをサポートするという仕組みを採用する。
選手としての実践経験を維持しながら、指導者としての視点も育てられる点は、この活動モデルの特徴だ。
3. 今後の評価を左右する5つのチェックポイント今後、永原の復帰を評価するうえでは、単に大会に出場したかどうかだけでなく、次の点にも注目したい。
- 新チームの完成度:株式会社成田のチーム構成や所属選手がどう整うか。
- 実業団登録:2027年に予定される東京都実業団連盟への登録が実現するか。
- 競技面の復帰:大会への出場頻度や女子ダブルスでのパフォーマンス。
- コーチとしての成果:若手選手への指導やチーム全体の競技力向上。
- 米国との両立:現地での練習と指導、日本のチーム活動をどのように両立させるか。
特に重要なのは、選手としての成績とコーチとしての成果を分けて見ることだ。新チームの立ち上げには時間がかかる可能性があり、短期的な勝敗だけで今回の挑戦を判断するのは適切ではない。
世界トップの選手が、自分自身の競技人生を続けながら、次の世代が活躍できる環境づくりにも取り組む。その両方が実現すれば、永原の復帰は一人の選手の再出発を超えた意味を持つことになる。
【永原和可那の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:永原和可那は2026年に現役復帰したのですか?
A1:はい。2026年11月1日に自身のInstagramで現役復帰を発表しました。株式会社成田と契約し、選手兼コーチとして新チームに参加します。
Q2:永原和可那が現役復帰した理由は何ですか?
A2:大きく2つあります。株式会社成田の代表者の考え方に共感し、新チームの立ち上げに関わりたいと思ったこと。そして、引退後に「現役時代のプレーを見たかった」という声を多く受け取ったことです。
Q3:永原和可那は現在どこを拠点に活動していますか?
A3:2026年中に米国へ拠点を移す予定です。現地でコーチングと練習を行い、大会に合わせて日本へ帰国する活動スタイルを発表しています。
Q4:永原和可那と松本麻佑のナガマツペアは復活しますか?
A4:2026年11月2日時点で再結成の発表はありません。永原は株式会社成田の新チームに参加し、松本は現役を続けています。
Q5:永原和可那の世界選手権での実績は?
A5:松本麻佑との女子ダブルスで2018年と2019年の世界選手権を2連覇しています。2019年には女子ダブルスの世界ランキング1位にも輝きました。
Q6:永原和可那はいつ引退したのですか?
A6:2024年9月に引退予定が発表され、2025年3月に現役生活に一区切りをつけました。その後はピックルボールや講習会、講演活動などに取り組み、2026年11月にバドミントンへの復帰を発表しました。
まとめ:永原和可那の2026年復帰は新しい競技人生の始まり
永原和可那は、2018年・2019年の世界選手権連覇、2019年の世界ランキング1位、東京2020・パリ2024の2大会連続オリンピック出場という輝かしい実績を持つバドミントン選手だ。
2025年3月の引退後は、ピックルボールへの挑戦や講習会、講演活動などを通じてスポーツとの関わりを続けてきた。そして2026年11月、株式会社成田との契約を機に現役復帰を決断。選手兼コーチとして新チームの立ち上げに参加し、米国を拠点に競技と指導を両立する道を選んだ。
今回の復帰は、引退を後悔したからではなく、新しい出会いと挑戦の機会を得たからこその決断だった。ナガマツペアの再結成は未発表だが、世界の頂点を経験した永原がどのようなパートナーと競技に臨むのかも注目される。
これからの焦点は、2027年に向けた新チームの整備、実業団登録、米国での指導活動、そして選手としての大会復帰だ。世界を知る選手から、世界を目指す選手を育てる立場へ。さらに自身も再び世界を目指す可能性を持つ永原和可那の新しい挑戦から目が離せない。
主な参考資料:日本オリンピック委員会、日本バドミントン協会、永原和可那公式ウェブサイト、日刊スポーツ、スポーツ報知、時事通信、十勝毎日新聞、学生新聞オンライン、ヨーラ・ジャパン発表資料。