2026年シーズン終了時点の小林誠司は、巨人の支配下選手として背番号22を背負う捕手です。NPBの2026年度支配下選手登録にも名前が掲載されており、選手としての登録は継続しています。
一方、出場機会は限られています。NPB公式の個人年度別成績によると、2026年の打撃成績は次のとおりです。
2026年シーズン打撃成績
出場試合数20試合

打率.077
打席・打数
15打席・13打数
安打・本塁打
1安打・0本塁打
打点・盗塁
0打点・0盗塁
出塁率・OPS
.200・.354
出典:NPB 2026年度読売ジャイアンツ個人打撃成績、個人年度別成績。
13打数1安打という数字は、打撃面で厳しい結果です。三振は6、四球は2で、打席数15に対する三振の割合も高くなっています。
ただし、15打席という母数は非常に少なく、打率だけから打撃能力の変化を断定することはできません。
捕手としての守備成績を見ると、別の側面も浮かび上がります。
NPB公式の2026年個人守備成績では、小林は捕手として20試合に出場。刺殺46、補殺2、失策0、守備率1.000を記録しています。一方、盗塁阻止率は.000でした。
ここで注目したいのは、守備率と盗塁阻止率が別の能力を測る数字だという点です。
守備率1.000は記録上の失策がなかったことを示しますが、捕手の評価には捕球、送球、ワンバウンド処理、投手との連係、配球なども関わります。
盗塁阻止率についても、過去の実績と2026年の数字を切り分ける必要があります。20試合という出場規模の数字だけで、かつての強肩が失われたと判断するのは早計です。
【捕手争いの全貌】甲斐拓也・大城卓三・岸田行倫との関係
2026年の巨人捕手陣を理解するうえで欠かせないのが、甲斐拓也、大城卓三、岸田行倫との競争です。
小林は長年、巨人の正捕手候補として起用されてきました。しかし、チームの捕手構成は変化しています。
特に2025年の甲斐加入以降、経験豊富な捕手が複数在籍する体制となり、出場機会を得るための競争は一段と厳しくなりました。
2026年の巨人捕手陣を数字で比較NPB公式の2026年シーズン打撃成績と守備成績を整理すると、各選手の起用状況には明確な違いがあります。
出典:NPB公式2026年度巨人個人打撃・守備成績。試合数は打撃成績と捕手守備出場数を区別して掲載。盗塁阻止率は公式記録。
この比較から見えてくるのは、大城が打撃と出場機会の両面でチームの中心を担ったことです。
岸田も捕手として51試合に出場し、打率.239を記録。シーズン序盤から起用される機会があり、経験を積んできました。
小林は20試合にとどまり、打撃面でも数字を残せませんでした。
甲斐については、2026年の巨人在籍時の成績が13試合、打率.100。捕手としての出場は8試合でした。
重要な転換点は2026年10月30日の甲斐の移籍ここで見逃せないニュースがあります。
2026年10月30日、東北楽天ゴールデンイーグルスは、巨人から甲斐拓也を金銭トレードで獲得したと公式発表しました。これにより、甲斐は巨人を離れ、楽天に移籍することになりました。
つまり、甲斐は2026年シーズン中の小林の競争相手でしたが、2027年に向けた巨人の捕手争いでは、同じチームのライバルではなくなっています。
これは小林の今後を考えるうえで大きな変化です。
ただし、甲斐の移籍だけで小林の出場機会が増えると決まったわけではありません。大城と岸田の存在に加え、山瀬慎之助ら若手捕手も控えています。
秋季キャンプで見えた小林の立ち位置2026年10月29日に発表された巨人の秋季キャンプ参加メンバーでは、岸田、山瀬らが捕手の野手組に入りました。
一方、小林、大城、甲斐は自主調整組として分類されていました。
この発表は秋季キャンプの編成を示すもので、翌シーズンの正式な序列を決めるものではありません。しかし、小林が若手とともに実戦形式の練習を重ねる中心グループとは異なる位置づけだったことは、現在の立場を考える材料になります。
【捕手としての評価】リード・強肩・盗塁阻止率の実績
小林誠司の評価を語るとき、打率以上に注目されてきたのが捕手としての能力です。
捕手は投手と打者の間に立ち、試合の流れを左右するポジションです。配球の組み立て、投手の特徴を生かすリード、走者への対応など、打撃成績には表れない仕事が数多くあります。
小林はプロ入り当初から強肩を持ち味として評価され、2017年にはその守備力を実績として残しました。
2017年ゴールデングラブ賞と盗塁阻止率
2017年 三井ゴールデングラブ賞
小林は2017年、巨人の捕手として三井ゴールデングラブ賞を初受賞しました。NPB公式の受賞者一覧にも記録されています。
加えて、2017年の盗塁阻止率は.380。セ・リーグの捕手部門で1位でした。
盗塁阻止率は、捕手が相手の盗塁をどれだけ防いだかを測る指標です。
小林の強肩は単に送球速度だけではなく、相手チームが盗塁を仕掛けるかどうかを考える際の抑止力にもなっていました。
2019年には盗塁阻止率.419を記録し、再びセ・リーグ1位となっています。
この2シーズンの記録は、小林が守備面で高い評価を受けてきたことを裏付ける客観的な材料です。
最優秀バッテリー賞は通算3回小林の捕手としての実績を語るうえで、最優秀バッテリー賞も重要です。
受賞歴は次の3回です。
- 2017年: 菅野智之とのバッテリー
- 2019年: 山口俊とのバッテリー
- 2024年: 菅野智之とのバッテリー
2017年は菅野とのコンビで初受賞。2019年は山口俊と受賞しました。2024年には菅野との「スガコバ」バッテリーが再び評価され、2人で2度目の受賞を果たしています。
特に2024年は菅野が15勝3敗を記録したシーズンで、小林は42試合に出場。打率.152という数字ながら、菅野とのバッテリーを通じてチームの優勝に貢献しました。
最優秀バッテリー賞は、捕手個人の配球能力だけを評価する賞ではありません。投手と捕手の組み合わせによるシーズン全体の成果が評価されます。
それでも、異なる投手とのバッテリーで複数回受賞していることは、小林の経験と投手との連係能力を考えるうえで重要な実績です。
【経歴・プロフィール】広陵高校から同志社大学、日本生命を経て巨人へ
小林誠司は1989年6月7日生まれ、大阪府出身。2026年11月現在は37歳です。
高校から社会人野球まで経験を積み、2013年のドラフト1位で巨人に入団しました。
小林誠司の基本プロフィール
- 生年月日:1989年6月7日
- 出身地:大阪府
- 身長:178cm
- 体重:86kg
- 投打:右投右打
- ポジション:捕手
- 背番号:22
- ドラフト:2013年1位
小林の経歴は次のように整理できます。
- 広陵高校: 高校野球の強豪校で捕手としてプレー。
- 同志社大学: 大学野球を経験し、捕手として成長。
- 日本生命: 社会人野球で実績を積む。
- 2013年: 巨人からドラフト1位指名。
- 2014年: プロ野球選手として巨人でのキャリアをスタート。
- 2017年: ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞を受賞。
- 2019年: 最優秀バッテリー賞を受賞。
- 2024年: 菅野とのバッテリーで最優秀バッテリー賞を受賞。
- 2026年: 20試合出場。打率.077でシーズンを終える。
経歴と受賞歴は、NPB公式記録や侍ジャパンの選手プロフィールにも掲載されています。
プロ通算成績から見る小林のキャリア2026年シーズン終了時点で、NPB公式記録における通算成績は842試合、379安打、打率.203です。
2016年には129試合に出場し、2017年には138試合に出場。正捕手として多くの試合を任されていた時期がありました。
2019年も92試合に出場し、打率.244を記録しています。
こうした過去の数字を見ると、現在の20試合という出場数が、キャリア全体の中でどのような位置にあるのかが分かります。
【年俸4000万円の背景】現在の評価と今後の出場機会
小林誠司の2026年の推定年俸は4,000万円です。
2025年11月27日の契約更改で、現状維持の4,000万円でサインしたと日刊スポーツなどが報じています。これは球団やNPBが公表する公式年俸ではなく、報道による推定金額です。
年俸を考えるとき、2026年の打率.077だけに注目するのは適切ではありません。
小林は過去に正捕手を務め、ゴールデングラブ賞や最優秀バッテリー賞を受賞してきた選手です。経験豊富な捕手としての実績も、契約評価を考える際の背景になります。
2025年の契約更改では、本人が次のように語っています。
「まだまだ1軍で勝負したい」
出典:日刊スポーツ、2025年11月27日の契約更改報道。
この言葉からは、出場機会が限られていても、一軍での競争を続ける意思がうかがえます。
2027年に向けて注目すべき3つのポイント今後、小林の立場を判断する際には、次の3点が重要になります。
1. 大城・岸田との競争
甲斐の移籍によって捕手陣の構成は変わりました。しかし、大城は2026年に112試合に出場し、岸田も58試合に出場しています。両選手が築いた実績は簡単には変わりません。
2. 守備面での評価
小林の過去の強肩や盗塁阻止率は大きな実績です。今後の起用を考えるうえでは、送球、捕球、投手との連係など、実際の守備内容を確認する必要があります。
3. 打撃面の改善
2026年は15打席で打率.077でした。少ない打席数ではあるものの、捕手として出場機会を広げるためには、打撃面で結果を残すことも課題になります。
【プロの結論】小林誠司は打率だけで評価できないベテラン捕手
小林誠司の2026年を整理すると、打撃面では苦しい数字が残りました。
20試合出場、打率.077という成績は、現在の一軍での出場機会が限られていることを示しています。
一方、2017年のゴールデングラブ賞、2017年・2019年・2024年の最優秀バッテリー賞、2017年と2019年のリーグ1位の盗塁阻止率は、過去に捕手として高い評価を受けてきた証拠です。
ここで大切なのは、過去の実績と現在の評価を混同しないことです。
2017年の盗塁阻止率.380や2019年の.419は、当時の小林の実力を示す数字です。2026年の盗塁阻止率.000は今季の公式記録であり、両方を並べて見ることでキャリアの変化が理解できます。
また、甲斐の楽天移籍によって巨人の捕手争いには新しい局面が生まれました。しかし、大城や岸田、若手捕手との競争は続きます。
小林の今後を判断するなら、次の基準を押さえておきたいところです。
- 一軍での捕手出場数が増えているか。
- 投手とのバッテリーで信頼を得ているか。
- 盗塁阻止率や守備率などの守備指標が改善しているか。
- 打率だけでなく、出塁率や打席内容にも変化があるか。
- 若手捕手との競争でどのような役割を担っているか。
これらを総合的に見ることで、小林誠司が巨人でどのような価値を発揮しているのかが、より正確に分かります。
【小林誠司の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小林誠司の2026年の成績は?
A1:NPB公式記録によると、20試合出場、15打席、13打数1安打、打率.077、0本塁打、0打点です。規定打席には到達していません。
Q2:小林誠司の2026年の年俸はいくら?
A2:推定4,000万円です。2025年11月27日の契約更改で現状維持と報じられました。
Q3:小林誠司はゴールデングラブ賞を受賞している?
A3:はい。2017年にセ・リーグ捕手部門で初受賞しています。また、最優秀バッテリー賞は2017年、2019年、2024年の計3回受賞しています。
Q4:小林誠司は甲斐拓也と現在も巨人で競争している?
A4:いいえ。甲斐は2026年10月30日に金銭トレードで楽天へ移籍しました。2027年に向けた巨人の捕手争いでは、大城卓三、岸田行倫らが主な比較対象になります。
Q5:小林誠司は現在も巨人に所属している?
A5:2026年11月2日時点では、巨人の背番号22の捕手としてNPBの2026年度支配下選手登録に掲載されています。
まとめ:巨人・小林誠司の今後は捕手としての存在価値が焦点
小林誠司は2026年シーズンを20試合出場、打率.077で終えました。打撃成績だけを見ると厳しい状況ですが、2017年のゴールデングラブ賞や最優秀バッテリー賞3回という実績は、巨人の捕手として歩んできたキャリアを物語っています。
2026年10月30日の甲斐拓也の楽天移籍は、巨人の捕手陣にとって大きな変化です。ただし、大城卓三や岸田行倫らとの競争がなくなるわけではありません。
2027年に向けて注目したいのは、小林が過去の経験を生かし、一軍でどのような役割を担うのかという点です。打率だけでは測れない捕手としての能力と、現在の出場実績。その両方を追うことが、小林誠司の現在を理解する鍵になります。