オリックス・バファローズの来田涼斗(きた・りょうと)選手は、2026年シーズンに打率.260、9本塁打、43打点を記録し、プロ入り後の成長を数字で示した外野手です。明石商業高校から2020年ドラフト3位で入団した若手選手は、プロ6年目にして出場機会を大きく増やし、長打力とコンタクト能力の両面で進化を見せました。
2025年は打率.234、2本塁打、5打点だっただけに、2026年の成績向上は見逃せません。NPBの公式年度別成績を基準に、来田涼斗のプロフィール、甲子園での実績、背番号38の由来、年度別成績、OPSの変化、外野手としての評価、そして今後の課題まで詳しく解説します。
【プロフィール】来田涼斗の読み方・年齢・背番号38を紹介

来田涼斗は、オリックス・バファローズに所属する左打ちの外野手です。名前の読み方は「きた・りょうと」。名字の「来田」は「きた」と読み、初見では読み方に迷う人も少なくありません。
日本野球機構(NPB)の選手名鑑によると、生年月日は2002年10月16日。2026年10月30日時点で24歳です。身長182cm、体重88kgという体格を持ち、右投左打の選手として登録されています。
| プロフィール項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 来田涼斗 |
| 読み方 | きた・りょうと |
| 生年月日 | 2002年10月16日 |
| 年齢 | 24歳(2026年10月30日時点) |
| 出身 | 兵庫県 |
| 身長・体重 | 182cm・88kg |
| 投打 | 右投左打 |
| ポジション | 外野手 |
| 所属球団 | オリックス・バファローズ |
| 背番号 | 38 |
| 出身高校 | 明石商業高校 |
| ドラフト | 2020年ドラフト3位 |
特に注目したいのが背番号38です。来田は2020年のドラフトでオリックスから3位指名を受け、同年12月の仮契約時に背番号38が決まりました。
2026年シーズン終了時点でも、NPBの選手情報にはオリックス所属、背番号38の外野手として掲載されています。
182cmの体格を生かした長打力に加え、左打者としてのスイングの鋭さも特徴です。高校時代から注目された身体能力を、プロの舞台でどこまで安定した成績に結び付けられるかが、キャリアを通じたテーマになっています。
【明石商業高校からプロへ】来田涼斗の経歴とドラフト3位指名まで
甲子園で全国的な注目を集めた明石商業時代来田涼斗の名前が全国に広く知られるようになったのは、明石商業高校時代です。
兵庫県の明石商業高校でプレーした来田は、1年生のころから俊足と強打を兼ね備えた外野手として注目されました。高校野球での大きな転機となったのが、2019年春の第91回選抜高校野球大会です。
同年3月31日の準々決勝、智弁和歌山高校との試合で、来田は1回裏に先頭打者本塁打を放ちました。さらに9回裏にはサヨナラ本塁打を記録。1試合で先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を達成したのは、大会史上初の出来事でした。
試合は明石商業が4対3で勝利。来田の一打は、甲子園の歴史に残るプレーとして報じられました。
同年夏の全国高校野球選手権大会でも存在感を発揮します。2019年8月20日の履正社高校との準決勝では、1回裏に先頭打者本塁打を放ちました。春だけの一時的な活躍ではなく、全国大会で継続して長打力を示したことが、プロからの評価につながりました。
2020年ドラフト3位でオリックスへ2020年10月26日のプロ野球ドラフト会議で、来田はオリックス・バファローズから3位指名を受けました。
高校通算34本塁打を記録した強打者であり、走力も兼ね備えていたことから、将来の中軸候補として期待されました。
オリックスとの縁も興味深いものがあります。来田は小学生時代にオリックスジュニアでプレーした経験があり、幼いころから球団との接点がありました。憧れの球団への入団は、本人にとっても特別な意味を持つ出来事でした。
プロ1年目に見せた衝撃的なデビュー2021年7月13日、来田はプロ初打席で初球を本塁打にするという鮮烈なデビューを飾りました。高卒新人として、プロ初打席の初球を本塁打にした史上初の記録です。
高校時代に見せた積極的なスイングと長打力が、プロの舞台でも通用することを印象付けました。
ただし、華々しいデビューがそのまま安定した成績につながったわけではありません。2022年、2023年は一軍での出場機会が限られ、プロの投手への対応や一軍定着に苦しむ時期を経験します。
その後、2024年に54試合、2025年に50試合と出場機会を増やし、2026年には103試合に出場。高校時代から期待された才能を、時間をかけて一軍で発揮し始めました。
【年度別成績】来田涼斗の2021年から2026年までを徹底比較
来田涼斗の成長を理解するには、単年の打率だけでなく、出場試合数、本塁打、打点、OPSを合わせて見ることが大切です。
NPBの個人年度別成績とパ・リーグ公式の選手データを基に整理すると、2026年がこれまでのキャリアにおける大きな転換点になったことが分かります。
来田涼斗の年度別打撃成績| 年度 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 23 | .211 | 2 | 8 | .588 |
| 2022年 | 10 | .130 | 0 | 0 | .361 |
| 2023年 | 4 | .000 | 0 | 0 | .091 |
| 2024年 | 54 | .212 | 2 | 11 | .576 |
| 2025年 | 50 | .234 | 2 | 5 | .601 |
| 2026年 | 103 | .260 | 9 | 43 | .710 |
※2026年シーズン終了時点の成績。OPSは出塁率と長打率を合計した指標です。NPB公式記録およびパ・リーグ公式選手データに基づいています。
数字から見える3つの成長段階第1段階:2021〜2023年のプロ適応期
2021年は23試合に出場し、打率.211、2本塁打、8打点を記録しました。一方、2022年は打率.130、2023年は打率.000と、一軍での出場機会と結果の両方で苦しい期間が続きました。
プロの投手は、高校野球とは球速、変化球の精度、配球の組み立てが異なります。長打力だけでは対応しきれない壁に直面した時期だったと考えられます。
第2段階:2024〜2025年の出場機会拡大期
2024年には54試合に出場。打率.212ながら36安打を放ち、少しずつ一軍での経験を積みました。
2025年は50試合で打率.234、29安打、2本塁打、5打点。OPSも.601まで上昇し、前年から打撃面の改善が見られました。
第3段階:2026年の飛躍期
2026年は103試合に出場し、86安打、9本塁打、43打点を記録しました。試合数だけでなく、打率、長打率、OPSも向上しています。
プロ入り後の数字を並べると、2026年は単純に出場機会が増えただけではなく、打者としての総合的な能力が上向いたシーズンだったことが分かります。
【2026年の成長】2025年との比較で分かる打率・本塁打・打点・OPSの進化
2026年の来田涼斗を評価するうえで、最も重要なのが前年との比較です。
2025年と2026年の成績を比べると、特に本塁打、打点、長打率、OPSの伸びが目立ちます。
2025年と2026年の主要成績比較2025年は50試合、135打席で打率.234、2本塁打、5打点、OPS.601でした。
対して2026年は103試合、356打席で打率.260、9本塁打、43打点、OPS.710です。
具体的な変化は次のとおりです。
- 出場試合数:50試合から103試合へ増加
- 打率:.234から.260へ上昇
- 本塁打:2本から9本へ増加
- 打点:5から43へ増加
- 長打率:.323から.414へ上昇
- 出塁率:.278から.296へ上昇
- OPS:.601から.710へ上昇
本塁打は7本増え、打点は38増加しました。特に打点の伸びは大きく、得点機会で結果を残す場面が増えたことを示しています。
OPS.710が示す打撃力の向上OPSとは、出塁率と長打率を合計した指標です。打者がどれだけ塁に出て、どれだけ長打を生み出しているかを総合的に評価するために使われます。
来田のOPSは2025年の.601から、2026年には.710へ上昇しました。
注目したいのは、出塁率の上昇幅よりも長打率の上昇幅が大きいことです。出塁率は.278から.296への改善にとどまる一方、長打率は.323から.414へ上昇しました。
つまり、2026年の成長を支えた中心的な要素は、出塁機会を増やすこと以上に、安打を長打へ変える能力の向上にあったと分析できます。
三振率の改善も見逃せない打撃成績の変化では、三振数にも注目する必要があります。
2025年は135打席で38三振。打席数に対する三振の割合は約28.1%でした。2026年は356打席で68三振となり、割合は約19.1%まで低下しています。
打席数が大幅に増えたにもかかわらず、三振の割合が改善した点は重要です。長打力を伸ばしながら、コンタクト能力も向上させたことがうかがえます。
パ・リーグ公式の2026年9月12日公開記事では、データスタジアムの分析として、来田のストライクゾーン打率が.390でリーグ1位だったことも紹介されました。
同記事では、ボールゾーンスイング率が48.1%と高い一方、追い込まれてからの空振りが減り、ファウルで粘れるようになった点も評価されています。
この分析から見えるのは、来田が単純に何でも振る打者から、投球に対応しながら自分の強みを発揮する打者へ変化しつつあることです。
【外野手としての評価】来田涼斗の持ち味と2026年に見せた変化
最大の武器は引っ張る打球の強さ来田の打撃を語るうえで外せないのが、引っ張り方向への長打力です。
パ・リーグ公式の2026年9月公開の分析記事によると、同年9月6日終了時点で、来田の引っ張り方向への長打率は.750。リーグ平均の.621を上回っていました。
加えて、同日時点で記録していた8本の本塁打は、すべてライト方向への打球でした。昨季から引っ張り方向のフライ・ライナーの割合も約10ポイント上昇し、21.7%を記録しています。
これは、単にバットを強く振るだけでなく、長打になりやすい方向と角度で打球を飛ばす能力が伸びていたことを示すデータです。
シーズン終了時の本塁打数は9本。高校時代から期待されたパワーが、一軍でも継続的に結果として表れ始めています。
走り打ちを修正し、自分のスイングを取り戻す2026年の成長を考えるうえでは、打撃フォームに対する意識の変化も重要です。
2026年8月19日に掲載されたベースボールキングの取材記事では、来田自身が不調時に走り打ちになる傾向を修正したことを明かしています。
「その場で振れるようになったことが大きいと思います」
この言葉から分かるのは、打撃の改善が単なる筋力やパワーの向上だけではなかったということです。
打席で体の軸を保ち、自分のスイングを最後まで行うこと。こうした基本的な部分を修正したことが、打率と長打力の両方を伸ばす土台になったと考えられます。
守備面でも成長を見せた外野手来田は打撃だけでなく、外野守備でも成長を見せています。
ベースボールキングの2026年8月の取材記事では、以前は守備面の課題もあり、一軍の外野陣の競争に苦しんだ経緯が紹介されています。一方、2026年は守備で好プレーを見せる場面も増えたと報じられました。
オリックスの外野手として一軍で継続的に出場するためには、打撃成績だけでなく、守備範囲、打球判断、送球の正確性なども重要です。
2026年は103試合に出場しました。打撃で存在感を示しながら、守備でも信頼を積み重ねることが、今後の定位置確保につながります。
憧れの糸井嘉男から受け継いだ応援歌2026年の来田を象徴するエピソードとして、元オリックスの糸井嘉男氏の応援歌を引き継いだことも挙げられます。
来田は子どものころから糸井氏に憧れており、オリックスジュニアでプレーした経験もあります。2026年8月5日の楽天戦では、糸井氏の応援歌を受け継いだ応援が本拠地に響きました。
加えて、8月16日の日本ハム戦では、今季3度目となる1試合2本塁打を記録しています。
かつて憧れた選手と同じ球団でプレーし、その応援歌を受け継ぐ立場になったことは、来田が若手選手からチームを代表する存在へ成長していく過程を感じさせる出来事です。
【現在と今後の課題】来田涼斗はオリックスの主力外野手になれるのか
2026年シーズン終了時点で、来田涼斗はオリックスの外野手として103試合に出場し、打率.260、9本塁打、43打点、OPS.710という成績を残しました。
24歳という年齢を考えても、今後さらに成長する余地があります。ただし、2026年の数字だけで完成された打者と評価するのは早く、継続して改善すべきポイントも残されています。
課題1:ボール球を見極める選球眼最初の課題は、ボール球への対応です。
2026年9月のパ・リーグ公式分析では、来田のボールゾーンスイング率が48.1%と高い水準にありました。ストライクゾーンの投球を打つ能力が高い一方で、ボール球にも手を出しやすい傾向が残っています。
2026年シーズンの四球数は15。356打席に対する割合は約4.2%です。出塁率も.296で、打率.260との差は.036にとどまっています。
今後、相手バッテリーから厳しいコースを攻められる機会が増えれば、ボール球を振らされる場面も増える可能性があります。
ストライクゾーンの球を確実に仕留める能力を維持しながら、四球を増やして出塁率を高められるかが重要です。
課題2:長打力を継続的に発揮すること2026年は9本塁打を記録しましたが、年間を通じて長打力を安定させることも次の目標になります。
特定の時期だけ本塁打が集中するのではなく、シーズンを通じて長打を生み出せれば、相手投手にとってさらに警戒すべき打者になります。
また、引っ張り方向への長打が増えたことは大きな武器ですが、相手投手が外角中心の配球や変化球を増やした場合にも対応できるかがポイントです。
左右に打ち分ける能力を高められれば、打撃の幅はさらに広がります。
課題3:外野守備を含めた総合力の向上オリックスで外野のレギュラーを確保するには、打撃だけでは十分ではありません。
守備範囲、打球への反応、走塁判断など、攻守両面で安定したプレーが大切です。
2026年は一軍での出場機会を増やし、守備でも好プレーを見せました。次の段階では、好プレーを一時的なものにせず、シーズンを通じて安定した守備を続けることが課題です。
【プロの結論】2026年は才能が実績に変わり始めたシーズン来田涼斗の2026年を評価する際、最も重視すべきなのは、打率.260や9本塁打という数字だけではありません。
2025年から2026年にかけて、出場試合数は50試合から103試合へ増加しました。打率は.026上昇し、OPSは.109改善。本塁打と打点も大きく伸びています。
加えて、三振率の改善や引っ張り方向への長打力の向上など、打撃内容にも変化が見られました。
つまり、2026年は高校時代から期待されていた強打者としての資質が、一軍で継続的に結果を残す能力へと変わり始めたシーズンです。
今後の評価基準として重要なのは、次の3点です。
- 打撃:打率.260前後を維持しながら、長打と本塁打を増やせるか。
- 選球:ボール球への対応を改善し、出塁率を高められるか。
- 守備:外野手として安定した守備を継続し、出場機会を確保できるか。
この3つを伸ばすことができれば、来田はオリックスの外野陣において、単なる若手有望株ではなく、継続的に打線を支える選手へ成長する可能性があります。
【来田涼斗の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:来田涼斗の読み方は何ですか?
A1:来田涼斗は「きた・りょうと」と読みます。オリックス・バファローズに所属する右投左打の外野手です。
Q2:来田涼斗の2026年最新成績は?
A2:NPBの2026年シーズン終了時点の公式記録では、103試合出場、打率.260、86安打、9本塁打、43打点です。OPSは.710でした。
Q3:来田涼斗の背番号とドラフト順位は?
A3:背番号は38です。2020年のプロ野球ドラフト会議で、明石商業高校からオリックスに3位指名されて入団しました。
まとめ:来田涼斗の2026年の飛躍と今後の成長に注目
来田涼斗は、明石商業高校時代に甲子園で鮮烈な活躍を見せ、2020年ドラフト3位でオリックスに入団した外野手です。
プロ1年目には初打席初球本塁打という記録を残しましたが、その後は一軍定着に苦しむ時期もありました。2024年から出場機会を増やし、2026年には103試合に出場するまでに成長しています。
2026年の最終成績は打率.260、9本塁打、43打点、OPS.710。2025年の打率.234、2本塁打、5打点、OPS.601と比較しても、明確な進歩が見られます。
特に、長打力の向上と三振率の改善は大きな収穫です。一方で、ボール球への対応や出塁率の向上、外野守備の安定といった課題も残っています。
背番号38を背負う24歳の外野手が、2026年に得た経験を次のシーズンへどうつなげるのか。高校時代から期待されてきた才能が、オリックスの主力打者として確かな地位を築けるかどうか、今後も注目したい選手です。
主な情報源:日本野球機構(NPB)個人年度別成績、オリックス・バファローズ公式ドラフト指名記録、パ・リーグ公式選手データ・パ・リーグ インサイト、ベースボールキング、神戸新聞、日刊スポーツ。