『プライド』の木村拓哉さんの髪型を一言で表すなら、セイムレイヤーを取り入れた、襟足長めのウルフ系ショートヘアです。
一般的な短髪のようにサイドや襟足をすっきり刈り込むのではなく、後頭部から襟足にかけて長さを残し、トップや前髪には動きをつけています。全体に軽さがありながら、シルエットには男らしい力強さが感じられるデザインです。
特徴を整理すると、次の5点がポイントになります。
- トップは短めで、立ち上がりと動きを出す。
- 前髪は自然に立ち上げ、無造作な流れを作る。
- サイドは耳周辺に長さを残す。
- 襟足は短く刈り込最初に、首元に向かって長めに残す。
- ホワイトメッシュで髪に明暗と立体感を加える。
現在のメンズヘアの分類に当てはめると、ウルフカットとショートレイヤーを組み合わせたデザインに近いものです。
特に大切なのは、単純に襟足を伸ばすだけでは似ないという点。トップと襟足の長さのバランス、サイドのボリューム、毛先の散らし方まで整えることで、里中ハルらしいシルエットに近づきます。
【担当美容師が明かした真相】青木大輔さんの解説で分かる髪型の秘密

今回の髪型を語るうえで欠かせない人物が、東京・表参道のヘアサロンTIECHEL代表、青木大輔さんです。
TIECHELの公式プロフィールによると、青木さんは1972年生まれ。都内の美容室を経てBEAUTRIUMに入社し、経験を積んだ後、2004年に独立してTIECHELをオープンしています。
青木さんは2018年2月9日、TIECHELの公式スタッフコラム「木村拓哉さんのヘアースタイル!」を公開しました。このコラムでは、自身が担当した木村拓哉さんのドラマ別ヘアスタイルを振り返っています。
その中で『プライド』の髪型について、青木さんが説明しているのが、全体をセイムレイヤー気味にカットし、ランダムに動かしたスタイルという特徴です。
加えて、スポーティーさとワイルドさを両立させるため、カットで大まかな長短をつけ、ネープ(襟足)とサイドの長さにもこだわったとしています。
そして、読者にとって特に興味深いのがホワイトメッシュの誕生秘話です。
ホワイトメッシュは、木村拓哉さん自身のアイデアだったと青木さんが明かしています。美容師側が一方的に決めたデザインではなく、本人の提案がスタイルの個性につながっていたわけです。
セイムレイヤーカットとは?セイムレイヤーは、髪を頭の丸みに沿って引き出し、基本的に同じ長さでカットする技法です。頭の形に沿って自然な段差が生まれるため、全体に立体感や軽やかさを出しやすくなります。
美容用語の解説でも、トップから前髪、襟足までを同じ長さに切りそろえる基本技術として説明されています。
ただし、里中ハルの髪型は厳密なセイムレングス一辺倒ではありません。青木さん自身も「セイムレイヤー気味」という表現を使っています。
つまり、基本のカット技法を生かしながら、トップやネープ、サイドにデザイン上の長短をつけているのです。これが、一般的な均一のショートヘアとは異なるポイントです。
なぜワイルドに見えるのか?大きな理由は、髪全体を均一に整えすぎていないことです。
毛先にランダムな方向性を持たせることで、髪に自然な陰影が生まれます。そこにホワイトメッシュの明暗が加わると、毛束一本一本の動きが視覚的に強調されます。
加えて、襟足を残すことで後頭部から首元まで縦のラインが生まれ、短髪でありながら男らしい印象を保てます。
この3つの要素、つまりカット・カラー・スタイリングが組み合わさって、プライドのウルフヘアが完成しているのです。
【パーツ別に徹底分析】襟足・サイド・トップ・ホワイトメッシュの特徴
美容室で再現するときは、髪型全体を一度に説明するより、各パーツの特徴を分けて伝えるほうが仕上がりのイメージを共有しやすくなります。
1.襟足は長めに残す里中ハルの髪型で最も印象的なのが、ネープと呼ばれる襟足部分です。
現代の一般的なメンズショートは、首元をすっきり見せるために襟足を短く整えるデザインも多くあります。一方、プライドの髪型では襟足をある程度残し、首に沿って自然に流れるシルエットを作っています。
この襟足長めのメンズショートが、ウルフらしさを生み出す要点です。
ただし、襟足だけを極端に長くすると、全体のバランスが崩れます。トップとの段差や後頭部の丸みを美容師に調整してもらうことが大切です。
2.サイドは短くしすぎないサイドも重要な部分です。
耳周辺をすっきり刈り上げるツーブロックとは異なり、サイドに適度な長さを残すことで、トップから襟足までのつながりが自然になります。
サイド長めのウルフカットは、横から見たときのシルエットにも影響します。耳周辺をどこまで覆うかは、顔型や髪の生え方に合わせて決めるとよいでしょう。
特に、耳周辺の毛先を軽く動かせるようにすると、正面だけでなく横顔にも立体感が生まれます。
3.トップと前髪は立ち上がりを意識するトップは襟足に比べて短めに整え、根元から立ち上がりを作れるようにします。
前髪も重く下ろすのではなく、自然に立ち上げたり、毛先を流したりするのがポイントです。
ここで重要なのは、必要以上に髪を短くしないこと。毛束をつまんで動きを出せる程度の長さを確保しておくと、ワックスを使ったセットがしやすくなります。
4.ホワイトメッシュで立体感を出すプライドの髪型を象徴するもう一つの要素が、ホワイトメッシュです。
全体を一色に染めるのではなく、部分的に明るい色を入れることで、毛束の重なりや動きが目立ちやすくなります。
特にレイヤーを多く取り入れた髪型では、明るい部分と暗い部分が交互に見えることで、立体的な印象が強まります。
美容室では、次のように希望を伝えるとよいでしょう。
- 全体を明るくするのではなく、部分的にメッシュを入れたい。
- 白っぽく見えるハイライトを希望する。
- 毛束の動きが分かるように配置してほしい。
- ベースカラーとのコントラストを相談したい。
なお、ホワイト系の色味は元の髪色や髪の状態によって必要な施術が変わります。ブリーチの回数やダメージへの配慮も含め、美容師と相談して決めることが大切です。
【木村拓哉の髪型を歴代比較】GOOD LUCK!!・プライド・エンジンの違い
木村拓哉さんのドラマの髪型を振り返ると、作品ごとに役柄の職業や人物像に合わせたスタイルの違いが見えてきます。
青木大輔さんの2018年のコラムでは、『GOOD LUCK!!』『プライド』『エンジン』の3作品が取り上げられています。それぞれの特徴を比較すると、次のようになります。
出典:TIECHEL代表・青木大輔さんの公式スタッフコラム(2018年2月9日)。
この比較で注目したいのは、『プライド』のスタイルが3作品の中でも独特の方向性を持っていることです。
GOOD LUCK!!は爽やかなショート『GOOD LUCK!!』では、パイロット役に合わせた清潔感のあるショートスタイルが特徴でした。
青木さんによると、きれいに流したレイヤーにトップだけ立ち上がりを加え、後頭部にも丸みを作るなど、細かな工夫が施されていたそうです。
青木さんは、このスタイルが特に人気だったと振り返り、1日に8人がオーダーした日もあったと紹介しています。
プライドはワイルドなウルフ系それに対して『プライド』は、毛先のランダムな動きを生かしたスポーティーなデザインです。
アイスホッケー選手という里中ハルの人物像とも相性がよく、動きのあるシルエットが作品の世界観に合っています。
きれいに整えた髪型というより、自然な躍動感を感じさせるスタイルです。
エンジンはマッシュベースのサーフスタイル2005年の『エンジン』では、マッシュベースのショートレイヤーにパーマを取り入れたスタイルが登場します。
青木さんは当時のサーフスタイルをベースにした髪型と説明しています。海から上がった後にも手でラフに整えるだけで形になる点を、木村さんが気に入っていたことにも触れています。
この3作品を比較すると、プライドの髪型を再現したい人が選ぶべきなのは、単なるショートレイヤーでも、強いパーマをかけたサーフヘアでもありません。襟足とサイドの長さを生かしたウルフ系のシルエットが中心になります。
【美容室でのオーダー方法】プライドの髪型を失敗せず再現するには?
ここからは実際に美容室で注文するときのポイントです。
「キムタクみたいな髪型にしてください」と伝えるだけでは、担当美容師によって仕上がりの解釈が異なる可能性があります。
特に現在は、ウルフカットにもさまざまな種類があります。襟足が短いスタイルや、トップに強い段差をつけるスタイルなど、同じウルフでも印象は大きく変わります。
そのまま使える美容室オーダー例
美容室で伝えるオーダー文
以下の文章をカウンセリング時に見せると、希望するデザインを共有しやすくなります。
「2004年のドラマ『プライド』で木村拓哉さんが演じた里中ハルのような髪型にしたいです。
全体はセイムレイヤーをベースにしたウルフ系のショートで、トップは短めにして動きを出したいです。
サイドは耳周辺に長さを残し、襟足も短く刈り込まずに長めにしてください。
前髪は立ち上げられるようにして、毛先はワックスでランダムな束感が出るようにしたいです。
カラーは、当時のようなホワイトメッシュを部分的に入れたいです。
自分の骨格や髪質に合わせて、扱いやすい長さに調整してください。」
① 襟足をどの程度残すか
襟足の長さはウルフらしさを決める重要な部分です。ただし、首の長さや後頭部の形によって似合う長さが異なります。正面だけでなく、横と後ろから見たシルエットも確認しましょう。
② サイドのボリュームをどう調整するか
サイドを長く残しすぎると、髪質によっては横に広がる場合があります。耳周辺の毛量や生え癖を見ながら、自然に収まるよう調整してもらうのがおすすめです。
③ メッシュの色と配置
ホワイトメッシュは、入れる位置や太さによって印象が大きく変わります。派手な印象を抑えたいなら細めのハイライト、当時のようなコントラストを重視するなら明暗が分かる配置を相談するとよいでしょう。
プライドの髪型が似合いやすい人・注意したい人この髪型は、毛先の動きや襟足の長さを楽しみたい人に向いています。
- ウルフ系のシルエットが好きな人。
- トップにボリュームを出したい人。
- 短すぎないメンズショートにしたい人。
- ホワイト系のメッシュで個性を出したい人。
- 毎朝ワックスでスタイリングすることを楽しめる人。
反対に、次のような人はアレンジを検討したほうがよいでしょう。
- 毎朝のスタイリングに時間をかけたくない人。
- 襟足を短く整えた清潔感重視の髪型が好きな人。
- 髪が横に広がりやすく、ボリューム調整が難しい人。
- 職場などで明るいメッシュが制限されている人。
その場合は、襟足の長さを控えめにした現代風ウルフや、メッシュを細くしたナチュラルなアレンジがおすすめです。
【自宅でのセット方法】キムタクの毛束感をワックスで再現する手順
美容室で理想のカットに仕上がっても、毎日のセットがうまくいかなければ里中ハルの雰囲気は再現できません。
重要なのは、ワックスを大量につけることではなく、ドライヤーで土台を作り、毛先に必要な動きを加えることです。
STEP1:髪を濡らして寝癖をリセットするまずは髪全体を軽く濡らし、寝癖や毛流れの乱れを整えます。
特にトップの根元が寝ていると、ワックスを使ってもボリュームが出にくくなります。根元まで水分をなじませてからタオルドライしましょう。
STEP2:ドライヤーでトップを立ち上げる次にドライヤーを使います。
- トップは根元を持ち上げながら乾かす。
- 前髪は立ち上げたい方向に風を当てる。
- サイドは広がらないように整える。
- 襟足は首のラインに沿わせながら自然に乾かす。
最後に冷風を当てて形を整えると、セットの土台を作りやすくなります。ドライヤーで先にシルエットを作る方法は、メンズヘアサロンのスタイリング解説でも基本として紹介されています。
STEP3:ワックスを少量ずつなじませるワックスは、まず少量を手のひら全体と指の間に薄く伸ばします。
おすすめは、自然な束感を作りやすいファイバー系や、適度なセット力のあるハード系ワックスです。髪質や求める仕上がりに合わせて選びましょう。
つける順番は後頭部からサイド、トップです。最初から前髪に大量につけると、重さで立ち上がりが失われることがあります。
STEP4:指先で毛束を作るここがキムタク風の毛束感セットで最も重要な工程です。
髪全体になじませた後、指先で毛束を少しずつつまみます。
- トップは根元を立ち上げて毛先を散らす。
- 前髪は数本ずつ束を分けて自然に流す。
- サイドは毛先を外側に動かす。
- 襟足は首に沿わせながら毛先に動きをつける。
すべての毛束を同じ方向に整えるのではなく、少しずつ違う方向へ動かすことで、無造作な雰囲気が生まれます。
STEP5:全体のシルエットを整える最後に正面・横・後ろからバランスを確認します。
トップだけが膨らんでいないか、サイドが広がりすぎていないか、襟足が不自然に浮いていないかをチェックしましょう。
仕上げに必要であれば少量のスタイリング剤を追加し、全体の形を整えます。
ワックスセットで避けたい失敗
ワックスのつけすぎ
髪が重くなり、トップの立ち上がりが失われやすい。
襟足を無理に外へ広げる
全体のシルエットが崩れ、まとまりにくくなる。
毛束を均一に作る
自然な無造作感がなくなり、作り込んだ印象になる。
スタイリングは、ドライヤーで形を作ってからワックスで毛束を調整する順番が基本です。ワックスだけで髪型を完成させようとしないことが、再現性を高めるポイントです。
【プライドのキムタク髪型】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ドラマ『プライド』の木村拓哉の髪型は何という名前ですか?
A1:ウルフベースのショートレイヤーに近いスタイルです。担当美容師の青木大輔さんは、全体をセイムレイヤー気味にカットし、ランダムな動きをつけた髪型と説明しています。
Q2:里中ハルの髪型は美容室で何と注文すればよいですか?
A2:「2004年のドラマ『プライド』の木村拓哉さんのような、襟足とサイドを長めに残したウルフ系ショート」と伝えるのがおすすめです。可能であれば当時の画像も見せて、ホワイトメッシュの希望も伝えましょう。
Q3:プライドの髪型はツーブロックですか?
A3:担当美容師の解説では、全体をセイムレイヤー気味にカットしたスタイルとされています。サイドを刈り上げるツーブロックとは異なるデザインとして考えると分かりやすいでしょう。
Q4:ホワイトメッシュなしでも再現できますか?
A4:可能です。襟足、サイド、トップの長さとレイヤーの入れ方を整えるだけでも、里中ハルに近いウルフ系シルエットを作れます。カラーの制限がある職場でも取り入れやすいアレンジです。
Q5:髪が短くてもプライドの髪型にできますか?
A5:ある程度の長さが必要です。特に襟足とサイドが短すぎる場合は、すぐに当時のシルエットを再現するのが難しくなります。美容師と相談しながら、必要な部分を伸ばして段階的に近づける方法がおすすめです。
Q6:直毛でもキムタク風の毛束感は出せますか?
A6:直毛でも再現できます。レイヤーで毛先が動きやすい形を作り、ドライヤーとワックスで束感を出します。髪質によっては、毛先に自然な動きをつけるパーマも選択肢になります。
まとめ:2026年にプライドのキムタク髪型を再現するためのポイント
2004年のドラマ『プライド』で木村拓哉さんが演じた里中ハルの髪型は、今見ても個性と男らしさを感じさせるウルフ系ショートです。
今回、特に重要だったのは、担当美容師であるTIECHEL代表・青木大輔さんの公式コラムに、当時のカットの特徴が具体的に記録されていることです。
その解説から分かる再現の要点は、次の4つです。
- カット:セイムレイヤーをベースにしたランダムな動き。
- 襟足:短く刈り込最初に、ネープに適度な長さを残す。
- サイド:耳周辺に長さを残し、全体のウルフシルエットを作る。
- カラー・セット:ホワイトメッシュとワックスによる毛束感で立体感を出す。
また、ホワイトメッシュが木村拓哉さん自身のアイデアだったというエピソードも、この髪型の魅力を理解するうえで見逃せません。
2026年に再現するなら、2004年当時のデザインをそのままコピーするだけでなく、現在の髪質や骨格、ライフスタイルに合わせて調整することが成功の鍵です。
美容室では『プライド』の画像を見せながら、セイムレイヤー、襟足長め、サイド長め、ホワイトメッシュという4つの要素を具体的に相談してみてください。
流行に左右されすぎず、自分に合う長さと毛束感を見つける。それが、里中ハルのようなワイルドで自然なヘアスタイルを楽しむための一番の近道です。