伊澤彩織(いざわ・さおり)
- 生年月日:1994年2月16日
- 出身地:埼玉県
- 学歴:日本大学芸術学部映画学科卒業
- 職業:俳優・スタントパフォーマー
- 主な出演作:『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ
伊澤彩織は、1994年2月16日生まれ。2026年11月2日現在、32歳です。出身地は埼玉県で、日本大学芸術学部映画学科を卒業しています。映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の公式プロフィールにも、誕生日や学歴、代表的なスタント作品が掲載されています。
彼女の経歴で興味深いのは、最初から俳優を目指していたわけではないことです。映画制作に関心を持ち、撮影現場の裏側を知りたいという思いから映画の世界に入りました。
日本大学芸術学部で映画を学ぶ高校時代から映画が好きだった伊澤は、日本大学芸術学部映画学科へ進学。高校では映画制作部に所属し、撮影や編集など、映像作品を作る側に興味を持っていました。
大学在学中、初めて参加した映画の撮影現場で担当したのが、アクション部の補助的な仕事でした。俳優に安全用のパッドを渡したり、転倒する場所にマットを準備したりする仕事です。
本人は当時、身体能力に自信があったわけではなく、運動経験も豊富ではなかったとインタビューで振り返っています。それでも、アクションを作る専門部署の存在に興味を持ち、少しずつ現場経験を重ねていきました。
加えて、幼少期には3歳から11歳まで約8年間クラシックバレエを習っていたことも、現在の表現力につながっています。本人はバレエで培った身体感覚や表現力がアクションにも生きていると語っています。
【経歴・年表】『RE:BORN』から『るろうに剣心』までの転機

伊澤彩織のキャリアを理解するうえで欠かせないのが、2017年公開の映画『RE:BORN』です。この作品への参加が、本格的にアクションの世界へ進む大きなきっかけになりました。
『RE:BORN』の研修生オーディションに合格大学在学中に映画『RE:BORN』の研修生オーディションに合格。作品に参加するまでの約半年間、アクションの基礎やアクロバット、殺陣、演技を学ぶ機会を得ました。
本人が2026年のインタビューで明かしたところによると、映画の研修では週4回、さらに田中清一が代表を務めていたアクションチーム「パスガード」でも週2回稽古を重ねていたそうです。大学に通いながら、週6日という高い頻度で訓練を続けていました。
伊澤にとって田中清一は、アクションの基礎を教えてくれた恩師です。大学3年生の夏に田中の訃報を聞き、生前にかけられた言葉を思い返したことも、アクションの道で生きていく決意につながりました。
伊澤彩織の主な経歴・出演作品一覧映画の裏方として経験を積み、スタントパフォーマーとして実績を重ねながら、俳優としても出演作を増やしていった歩みを整理します。
出典:映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』公式プロフィール、日本映画批評家大賞、各作品の公開情報、2026年の本人インタビュー。
『るろうに剣心』がプロとしての自信につながった大学卒業後の伊澤は、アルバイトをしながらアクションの練習を続けていました。撮影現場のメイキングカメラ、電子タバコの販売、テープ起こしなど、複数の仕事を経験しながら生活していたと、2026年3月のインタビューで明かしています。
転機となったのが『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』への参加です。初めてレギュラーとして長期間撮影現場に通い、先輩スタントパフォーマーの仕事から多くを学びました。
加えて、初めて爆破スタントを任されたことも大きな経験でした。本人は、この現場を通じてようやく自分をスタントパフォーマーと名乗れるという実感を得たと振り返っています。
単に有名映画に参加したというだけではありません。継続的に現場で役割を担い、自分の仕事に対して報酬を得るという意味でも、職業人としての自信をつかんだ時期だったのです。
【ベイビーわるきゅーれ】深川まひろ役と髙石あかりとの関係
伊澤彩織の知名度を大きく押し上げた作品が、2021年公開の映画『ベイビーわるきゅーれ』です。阪元裕吾監督が手掛けた青春アクションコメディで、髙石あかりと伊澤彩織がダブル主演を務めました。
深川まひろはどんなキャラクター?伊澤が演じる深川まひろは、殺し屋として高い能力を持ちながら、日常生活では人付き合いが苦手な女性です。
相手の目を見て話すことが苦手で、一般社会のコミュニケーションにも戸惑う一方、戦闘になると驚異的な瞬発力や身体能力を発揮します。
このキャラクターには、伊澤本人と重なる部分もあります。2021年のインタビューでは、子どもの頃から人見知りだったことを明かし、まひろの性格に共感できる部分があると話していました。
ただし、本人と役柄を完全に同一視するのは適切ではありません。深川まひろは作品の中で作り上げられたキャラクターであり、伊澤の持つアクション技術と演技力によって成立した役です。
髙石あかりとのダブル主演が生んだ魅力相棒の杉本ちさとを演じるのは髙石あかりです。ちさとは明るく社交的で、まひろとは対照的な性格。2人の会話には独特のテンポがあり、殺し屋としての緊張感と、ルームシェアをする若者らしい日常のゆるさが共存しています。
伊澤と髙石は、映画の中だけでなく、インタビューでも互いへの敬意を語っています。伊澤は、髙石の芝居や現場での姿勢から刺激を受けていると話し、髙石も伊澤の優しさや気遣いを評価していました。
年齢差は9歳。異なるキャリアを歩んできた2人が、作品の中で対等なパートナーとして並んでいることも、このシリーズの魅力です。
映画3作品と連続ドラマに発展2023年には続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』、2024年にはシリーズ第3作『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』が公開されました。
さらに2024年9月にはテレビ東京で連続ドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』が放送開始。映画と同じく髙石と伊澤がダブル主演を務め、深川まひろ役を続投しました。
また、2022年には第31回日本映画批評家大賞で新人女優賞(小森和子賞)を受賞しています。スタントパフォーマーとして培った経験を生かしながら、俳優としての評価も獲得した節目でした。
【スタントパフォーマーとしての実力】キングダム・G.I.ジョー・ジョン・ウィック
伊澤彩織の実力を語るうえで、俳優としての出演作だけを見るのは十分ではありません。彼女は、メインキャストのスタントダブルを担当してきた専門職のパフォーマーでもあります。
『キングダム』『G.I.ジョー』での活動2019年公開の『キングダム』では、スタントパフォーマーとして参加。その後、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』や『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』でも、メインキャストのスタントダブルを担当しました。
スタントダブルとは、俳優本人に代わってアクションや危険を伴う撮影を担当する専門パフォーマーのことです。本人の身体能力だけでなく、演じる俳優の体格や動き、カメラの位置、衣装などに合わせてパフォーマンスを調整する必要があります。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』で得た国際的な経験2023年公開の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』も、伊澤のキャリアにおける重要な作品です。
同作では、日本人女性キャラクターのアキラを演じたリナ・サワヤマのスタントダブルを担当。アクションパフォーマーの川本耕史から信頼を受け、作品に参加しました。
興味深いのは、伊澤自身がアキラ役の配役候補としてカメラテストを受けていたことです。最終的にアキラ役はリナ・サワヤマに決まり、伊澤はスタントダブルとして作品に参加することになりました。
本人によると、この作品では初めて、役名付きのスタントダブルとしてエンドクレジットに名前が記載されたそうです。日本ではスタントの担当者が公表されないことも多く、専門職の存在が見えにくいという業界の課題も指摘しています。
スタントとアクション俳優は何が違う?伊澤の活動を理解するためには、スタントパフォーマーと俳優の仕事を区別することも大切です。
- スタントパフォーマー: 俳優の代役としてアクションや危険な動きを担当する。
- アクション部: 動きの設計、撮影の補助、安全対策などを担当する。
- 俳優: 役柄の感情や人物像を演技によって表現する。
実際のアクション部の仕事は、格闘シーンだけではありません。ワイヤーやマットの準備、俳優への安全指導、練習用武器の制作など、撮影現場全体の安全を支える役割もあります。
伊澤自身も2026年のインタビューで、アクションの魅力をダンスと武道の中間にあるものとして説明しています。
「アクションはダンスと武道の中間にある」 伊澤彩織・2026年のインタビューより。
この言葉には、彼女の表現に対する考え方が表れています。単に相手を倒す動きではなく、映像としての美しさと、戦いとしての説得力を両立させること。それが伊澤のアクションの特徴です。
【2026年最新】伊澤彩織の現在と初フォトブック『PLAYer1』
2026年の伊澤彩織は、映画出演に加えて、ミュージックビデオ、音声配信、イベント、書籍など、活動領域を広げています。
2025年の『果てしなきスカーレット』にも参加2025年公開の細田守監督作品『果てしなきスカーレット』では、主人公スカーレットのスタントアクターを担当しました。
アニメーション作品でありながら、キャラクターの激しい戦闘シーンを身体表現の面から支える役割です。アクションシーンのスタントコーディネーターは園村健介が務めています。
実写映画で積み重ねてきたスタントの経験が、アニメーションのアクション表現にも生かされている点は注目に値します。
2026年4月:yonige「芽吹くとき」のMVに出演2026年4月25日には、ロックバンドyonigeの楽曲「芽吹くとき」のミュージックビデオに出演したことが報じられました。
同作は、yonigeの2人と伊澤が登場するロードムービー風の映像作品です。冒頭には伊澤のスタントシーンも登場し、映画とは異なる映像表現の中で身体能力を披露しています。
俳優として役柄を演じるだけでなく、スタントの技術そのものを映像作品の魅力に取り込んでいる点も興味深い活動です。
音声番組『伊澤彩織の前夜スケッチ』でも発信伊澤はArtistspokenで音声番組『伊澤彩織の前夜スケッチ』を配信しています。毎週土曜日25時から配信される番組で、映画やアクションの現場とは異なる、本人の言葉や日常的な話題に触れられます。
2026年10月18日には、東京都多摩市のTAMATAMA FESTIVAL 2026で公開収録「夢の共闘」を開催。ゲストには総合格闘家の渡辺華奈を迎えました。
渡辺は伊澤がアクションを始めた頃からの同期にあたり、2人の出会いは映画『RE:BORN』の研修生時代にさかのぼります。10月25日にはArtistspokenがイベントレポートを公開し、当時の写真や映像、トーク、参加者とのチーム対決などの模様を紹介しました。
こうした活動からは、映画の中で見せるアクションだけでなく、自分の経験や考えを言葉で伝えることにも取り組んでいる姿がうかがえます。
初フォトブック『PLAYer1』の発売日・内容・価格
『伊澤彩織PHOTO BOOK PLAYer1』
- 発売日:2026年2月16日
- 出版社:KADOKAWA
- 判型:A4判
- ページ数:128ページ
- 定価:3,960円(税込)
- 著者:伊澤彩織
2026年の大きな話題の一つが、初のフォトブック『伊澤彩織PHOTO BOOK PLAYer1』です。発売日は本人の誕生日でもある2月16日。KADOKAWAから刊行され、撮り下ろし写真や過去のプライベートショット、ロングインタビューなどを収録しています。
この本の特徴は、アクションパフォーマーとしての強さだけでなく、普段の伊澤彩織の多面的な魅力を伝えていることです。
2026年2月発売の『anan』のインタビューでは、撮影場所が千葉県九十九里町だったことや、2日間にわたって撮影したことが紹介されました。森の中の鏡、水中での撮影、愛用のギター、実家の犬との写真なども収録されています。
本人は、旅をするような雰囲気や、秘密基地のような世界観を意識したと説明しています。激しいアクションのイメージとは違う、静かな時間を感じさせる一冊です。
佐藤健との対談が収録された理由『PLAYer1』で特に注目されているのが、俳優の佐藤健との対談です。
2人の接点は『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』。この作品をきっかけに関係が生まれ、その後、別の撮影現場で佐藤から『ベイビーわるきゅーれ』を見たと声をかけられたことが交流につながりました。
伊澤は子どもの頃から佐藤が主演した『仮面ライダー電王』のファンだったことも明かしています。その後、アクション練習会などで一緒になる機会が生まれ、今回の対談が実現しました。
2026年2月22日の発売記念イベントでは、佐藤とのツーショット撮影について、本人が人生で一番緊張したと振り返っています。
加えて、対談ではアクションについて語り合い、佐藤から励みになる言葉を受け取ったことも紹介されました。伊澤は、将来また佐藤がアクション作品に挑戦する際、肩を並べられる俳優になりたいという目標を語っています。
この対談は、単なる有名俳優との共演記録ではありません。スタントの仕事を通して出会った人との関係が、次の仕事への意欲につながっていることを示す内容です。
【よくある質問】伊澤彩織に関するFAQ
Q1:伊澤彩織の年齢と生年月日は?
1994年2月16日生まれです。2026年11月2日現在、32歳です。
Q2:伊澤彩織の出身大学はどこ?
日本大学芸術学部映画学科です。大学在学中にアクション部の撮影現場を経験し、映画『RE:BORN』の研修生オーディションを経て本格的にアクションを学びました。
Q3:伊澤彩織と髙石あかりはどんな関係?
映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズでダブル主演を務めた共演者です。髙石あかりが杉本ちさと、伊澤彩織が深川まひろを演じています。2024年の連続ドラマでも2人が主演を続投しました。
Q4:伊澤彩織の2026年の最新活動は?
初フォトブック『PLAYer1』の発売、yonige「芽吹くとき」のMV出演、Artistspokenの音声番組『伊澤彩織の前夜スケッチ』などです。2026年10月18日には渡辺華奈をゲストに迎えた公開収録も開催されました。
Q5:伊澤彩織のフォトブックには佐藤健との対談がある?
あります。『伊澤彩織PHOTO BOOK PLAYer1』には、佐藤健とのアクションに関する対談インタビューが収録されています。撮り下ろし写真やロングインタビューも楽しめる128ページの作品です。
まとめ:【プロの結論】伊澤彩織はアクションの現場から表現の幅を広げる俳優
伊澤彩織のキャリアを振り返ると、映画制作への関心から撮影現場に入り、アクション部の仕事を経験し、スタントパフォーマーとして実績を積み、俳優として主演の座をつかんできたことが分かります。
特に重要なのは、彼女がスタントと演技を別々の仕事として切り離していない点です。『キングダム』『るろうに剣心』『G.I.ジョー』『ジョン・ウィック』で培った経験は、『ベイビーわるきゅーれ』の深川まひろというキャラクターにも生かされています。
また、2026年の活動には新しい動きも見られます。『PLAYer1』で自分自身の内面や写真表現を届け、音声番組で言葉による発信に挑戦し、音楽MVや公開イベントにも参加しています。
伊澤彩織を知るなら、次の3つの視点を持つと、彼女の魅力をより深く理解できます。
- 映画ファン: 『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで俳優としての演技とアクションを見る。
- アクション映画ファン: 『るろうに剣心』『キングダム』『G.I.ジョー』『ジョン・ウィック』でスタントパフォーマーとしての仕事を知る。
- 人物としての伊澤彩織に興味がある人: 『PLAYer1』や『前夜スケッチ』を通して、映画の役柄とは異なる素顔や考え方に触れる。
これまで裏方として映画を支え、俳優として作品の中心にも立ってきた伊澤彩織。2026年はその活動がさらに多面的になった年です。今後、どのような作品で新しいアクション表現を見せるのか、そして佐藤健との再共演という本人の目標が実現するのか。引き続き注目したい存在です。
主な参照資料:KADOKAWA公式書誌、映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』公式プロフィール、テレビ東京公式番組情報、日本映画批評家大賞、シネマトゥデイ、anan、STREAM、スタジオパーソル、Artistspoken、Bezzy。