中日ドラゴンズの松葉貴大(まつば・たかひろ)は、左投左打の先発投手。1990年8月14日生まれ、兵庫県出身で、2026年シーズン終了時点では36歳だ。
プロ入りから長く先発投手としてキャリアを重ね、オリックス時代を経て中日に移籍。現在は背番号38を着用している。
中日ドラゴンズの公式選手名鑑とNPBの選手プロフィールから確認できる基本情報は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 松葉貴大 |
| 生年月日 | 1990年8月14日 |
| 年齢 | 36歳(2026年11月時点) |
| 出身地 | 兵庫県 |
| 身長・体重 | 179cm・82kg |
| 投打 | 左投左打 |
| ポジション | 投手 |
| 所属 | 中日ドラゴンズ |
| 背番号 | 38 |
| ドラフト | 2012年ドラフト1位 |
| 出身大学 | 大阪体育大学 |
松葉の持ち味は、先発投手として試合を組み立てる経験と、左腕ならではの投球の幅にある。
2025年には23試合に先発し、145回2/3を投げた。奪三振数だけで打者を圧倒するタイプとは異なり、長いイニングを投げながら失点を抑えることが求められる投手だ。
2025年にはNPBの公式記録に防御率2.72が残り、中日公式選手名鑑にもスピードアップ賞の受賞歴が記載されている。
一方、2026年は一軍で十分な登板機会を得られなかった。実績のあるベテランであっても、若手や他の先発候補との競争を勝ち抜かなければならない立場にある。
【経歴・キャリア年表】2012年ドラフト1位からオリックス時代、中日移籍まで

松葉のプロ野球人生を理解するうえで欠かせないのが、オリックス時代から中日への移籍、そして2025年の飛躍という3つの転換点だ。
2012年ドラフト1位でオリックスへ松葉は東洋大学附属姫路高校から大阪体育大学へ進学し、2012年のドラフト会議でオリックス・バファローズから1位指名を受けた。
2013年にプロ初登板を果たし、同年5月8日にはソフトバンク戦でプロ初勝利を記録している。
オリックスでは2014年に8勝、2016年には7勝を挙げるなど、先発投手として経験を積んだ。
しかし、2017年以降は成績が安定せず、2019年には中日へ移籍することになった。オリックスでの経験は、現在の投球スタイルにつながる重要な土台となっている。
中日移籍後に積み上げた実績中日加入後、最初から先発ローテーションに定着できたわけではない。
2019年は一軍登板1試合にとどまったが、2020年には15試合で3勝7敗、2021年には14試合で6勝5敗を記録。2022年も19試合で6勝7敗と、先発候補としてチームを支えた。
2023年には11試合、1勝4敗と登板機会が減少したものの、2024年には17試合で5勝6敗、防御率3.09まで成績を戻している。
そして2025年、松葉はキャリアの大きな節目を迎えた。
松葉貴大の経歴・関係者・所属球団の関係表| 年代・対象 | 関係・出来事 | 意味・実績 |
|---|---|---|
| 2012年 | オリックス・バファローズ | ドラフト1位指名 |
| 2013~2019年 | オリックス時代 | プロ初登板・初勝利を経験 |
| 2019年 | 中日ドラゴンズ | 移籍後、背番号38の投手として活動 |
| 2020~2024年 | 中日での先発経験 | 先発として登板を重ねる |
| 2025年 | 中日ドラゴンズ | 7勝11敗、防御率2.72、初の規定投球回到達 |
| 2026年10月29日 | 中日ドラゴンズ | 契約更改、現状維持でサイン |
| 2027年 | 工藤公康新監督体制 | 先発ローテーション復帰を目指す |
この年表から見えてくるのは、松葉が一度の好成績だけで評価される投手ではないという点だ。
中日移籍後も登板数や成績に波がありながら、先発としての役割を取り戻してきた。2025年の実績は、そのキャリアの中でも特に価値のあるシーズンだった。
【2026年最新成績】3試合0勝1敗、防御率5.63に終わった理由
松葉貴大・2026年一軍成績
NPB公式記録
登板数3試合
勝敗0勝1敗
防御率5.63
投球回16回
奪三振9
被安打17
被本塁打
2本
与四球
5
自責点
10
出典:NPB個人年度別成績・2026年シーズン終了時
2026年の松葉を語るうえで、最も大きな問題は成績の悪化だけではなく、登板機会そのものが少なかったことだ。
開幕ローテーション入りを逃した2026年日刊スポーツの2026年10月29日の報道によると、松葉は開幕ローテーション入りを逃し、一軍初登板は交流戦までずれ込んだ。
本人は、3月のオープン戦でチャンスをつかめなかったことをシーズン不振の要因として挙げている。
これは単純な防御率の問題とは異なる。
先発投手は、開幕前の実戦で結果を出し、シーズン序盤から継続的に登板することで調子を整える機会を得る。そこで競争に敗れれば、二軍での調整が長引き、一軍で自分の投球を取り戻す機会も限られる。
松葉の場合、2026年はこの悪循環を断ち切れなかった。
一軍登板3試合はすべてビジター2026年の松葉には、もう一つ特徴的な事実がある。
一軍での3試合はすべてビジターゲームで、バンテリンドームでの登板はなかった。
日刊スポーツの報道では、本人も本拠地で一度も投げられなかったことへの悔しさを口にしている。
ホームゲームでファンや家族の前に立つ機会さえ得られなかったことは、成績表だけでは伝わらない2026年の厳しさだ。
ただし、登板場所そのものが防御率悪化の原因だったと断定することはできない。注目すべきなのは、一軍での出場機会が3試合に限定されたという事実である。
2026年の成績はどこまで深刻なのか16イニングで17安打、2本塁打、10自責点という数字を見ると、打者に対して十分な優位性を築けなかったことが分かる。
一方、与四球は5個、奪三振は9個だった。
つまり、制球が極端に乱れて四球を連発したという内容ではない。被安打と被本塁打によって失点が積み重なった点が、数字から読み取れる。
ただし、16イニングというサンプルは小さい。これだけで松葉の投手能力が根本的に失われたと評価するのは早計だ。
2027年の評価には、春季キャンプやオープン戦での投球内容を確認する必要がある。
【2025年と2026年を徹底比較】防御率2.72から5.63への急変を分析
松葉貴大の2026年を考えるうえで、比較対象になるのが2025年だ。
2025年は7勝11敗という負け越しだったものの、防御率は2.72。さらに145回2/3を投げ、プロ入り後初めて規定投球回に到達した。
勝敗だけを見ると平凡な成績に映るかもしれない。しかし、防御率と投球回を合わせて評価すれば、先発投手としてチームに貢献したシーズンだったことが分かる。
2025年・2026年の主要成績比較| 項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 登板数 | 23 | 3 |
| 先発数 | 23 | 3 |
| 勝利 | 7 | 0 |
| 敗北 | 11 | 1 |
| 防御率 | 2.72 | 5.63 |
| 投球回 | 145回2/3 | 16回 |
| 被安打 | 136 | 17 |
| 被本塁打 | 9 | 2 |
| 与四球 | 37 | 5 |
| 奪三振 | 61 | 9 |
出典:NPB個人年度別投手成績。2025年・2026年ともに一軍公式記録。
防御率は2.72から5.63へと上昇した。数値としては約2.07倍であり、投手として厳しい変化である。
ただし、登板数が23試合から3試合へと大幅に減少していることも重要だ。
2025年はシーズンを通じて先発の役割を担い、145回2/3を投げた。2026年は16イニングしか投げていない。
両シーズンは投球機会の規模が異なるため、防御率だけを並べて投手としての実力を判断するのは適切ではない。
7勝11敗でも評価された2025年の価値2025年の7勝11敗という数字には、投手個人だけでは説明できない要素も含まれる。
野球の勝敗は、先発投手の投球内容に加えて、打線の援護や救援投手の働きにも左右される。
そのため、防御率2.72で7勝11敗という成績は、勝ち星だけで評価すると実際の貢献度を見誤る可能性がある。
実際、松葉は2025年に145回2/3を投げ、先発投手として一定のイニングを消化した。プロ13年目で初めて規定投球回に到達したことも大きな成果だった。
2025年にはスピードアップ賞も受賞しており、球団公式プロフィールにも記録されている。
2025年は先発投手としての実績を証明したシーズン、2026年はそのポジションを守れなかったシーズンという対比が、最も実態に近い評価だろう。
【2026年10月29日の契約更改】現状維持1億円でサインした背景
2026年10月29日、松葉は中日ドラゴンズとの契約更改交渉に臨み、契約を更新した。
日刊スポーツの報道によると、契約は現状維持の推定年俸1億円。2025年に国内FA権を行使して中日に残留し、締結した複数年契約の2年目に当たる。
球団も同日、松葉、柳裕也、木下拓哉の3選手が契約更改したことを公式発表している。
なぜ2026年の成績でも現状維持だったのか一軍3試合、0勝1敗、防御率5.63という成績だけを見れば、年俸の減額を予想するファンもいるかもしれない。
しかし、松葉には複数年契約がある。
2026年の契約更改が現状維持だった背景には、この契約条件がある。シーズン単年の成績と契約上の条件は、分けて理解する必要がある。
また、2025年には初の規定投球回到達という実績を残している。球団にとっても、過去の貢献と来季の戦力としての可能性を含めて評価する余地がある。
なお、1億円という金額は報道による推定額であり、球団が正式に公表した給与明細ではない。
工藤公康新監督への期待と松葉の決意2027年シーズンに向けた大きな変化が、工藤公康新監督の就任だ。
松葉は契約更改の際、工藤監督のもとでチームの力になりたいという意向を伝えた。
加えて、アマチュア時代から同じ左腕投手である工藤監督を目標にしてきたことも報じられている。
日刊スポーツによると、松葉は新監督との関係について、最初の実戦で使いたいと思ってもらえるよう結果を残したいという趣旨の決意を語った。
これは単なる監督交代への期待ではない。実績のあるベテランであっても、春季キャンプから改めて競争に参加するという意思表示だ。
【2027年の先発ローテーション】松葉貴大が復活するための3つの注目点
2027年の松葉に求められるのは、過去の実績をアピールすることだけではない。
37歳を迎えるプロ15年目のシーズンに、再び一軍先発ローテーションを獲得できるかが最大の焦点になる。
1. 春季キャンプとオープン戦で結果を残せるか2026年に開幕ローテーション入りを逃したことを考えると、2027年は春季キャンプからの実戦が重要になる。
特にオープン戦では、次のポイントを確認したい。
- 先発として必要な投球回を消化できるか
- 被安打や長打を抑えられるか
- 四球を増やさず安定した投球ができるか
- 実戦で継続的に結果を残せるか
2026年の反省を生かすなら、開幕直前だけでなく、キャンプ序盤から状態を上げることが必要になる。
2. 若手や他の先発候補との競争中日の先発陣には、髙橋宏斗、大野雄大、柳裕也、涌井秀章ら実績のある投手がいる。また、金丸夢斗など今後の成長が期待される投手もいる。
松葉が先発ローテーションに戻るためには、左腕としての特徴だけでなく、試合を任せられる安定感を示さなければならない。
特に2026年は一軍で3試合しか投げていないため、過去の実績を理由に登板機会が保証されるわけではない。
3. バンテリンドームでの登板機会を取り戻せるか2026年は一軍3試合がすべてビジターだった。
松葉にとって、2027年に本拠地バンテリンドームで登板することは、単なる登板場所の問題ではない。
チームの先発投手として再び信頼を得たことを示す機会にもなる。
もちろん、ホームで投げること自体が目標ではなく、シーズンを通して一軍で先発を任される状態を作れるかが重要だ。
来季の展望を判断するためのチェックポイント| 評価項目 | 注目するポイント | 判断基準 |
|---|---|---|
| 春季キャンプ | 投球フォームと調整状態 | 実戦に向けた準備が順調か |
| オープン戦 | 防御率・被安打・四球 | 先発候補として競争できるか |
| 開幕時 | ローテーション入り | 一軍先発枠を獲得できるか |
| シーズン序盤 | 投球回と安定感 | 継続的に登板できるか |
| シーズン中盤 | 被本塁打・失点 | 相手打線に対応できるか |
松葉の2027年を評価する際、最初に見るべきなのは勝利数ではない。
2025年の7勝11敗、防御率2.72という成績は、勝ち星が負け数を下回っていても先発投手としての価値を示していた。
その経験を踏まえるなら、2027年は次の3つを重視すべきだ。
1. 一軍で先発する機会を取り戻せるか。
2. 1試合ごとの投球回を安定して伸ばせるか。
3. シーズンを通じて防御率と被安打を改善できるか。
特に、先発投手の価値は勝敗だけでは測れない。投球回、失点、四球、被本塁打などを合わせて判断する必要がある。
工藤新監督のもとで松葉が再び先発として信頼を獲得できるか。2027年の春季キャンプから目が離せない。
【中日松葉に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:中日松葉の2026年最新成績は?
2026年の一軍成績は3試合、0勝1敗、防御率5.63。投球回は16回、奪三振9、被安打17だった。NPBの公式年度別成績に記録されている。
Q2:松葉貴大の2025年の成績は?
2025年は23試合に先発し、7勝11敗、防御率2.72。投球回は145回2/3で、プロ入り後初めて規定投球回に到達した。
Q3:松葉貴大の背番号は何番?
中日ドラゴンズでの背番号は38。NPBと球団公式の選手名鑑でも確認できる。
Q4:松葉貴大はオリックス出身?
そうだ。2012年のドラフトでオリックスから1位指名を受け、2013年にプロデビュー。2019年に中日へ移籍した。
Q5:松葉貴大は2026年10月29日に契約更改した?
契約更改した。報道によると現状維持の推定年俸1億円でサイン。複数年契約2年目となる2027年に向けて再起を目指している。
Q6:松葉貴大は2027年も中日でプレーする?
2026年10月29日に中日との契約更改が発表されている。2027年は工藤公康新監督のもとで先発ローテーション復帰を目指すシーズンとなる。
Q7:松葉貴大は2027年に復活できる?
可能性はあるが、春季キャンプやオープン戦での結果が重要になる。2025年に規定投球回へ到達した実績は評価材料だが、2026年は一軍3試合にとどまった。まずは先発枠を獲得できるかが最初の判断基準だ。
まとめ:中日松葉の2026年は苦戦、2027年は再起を懸けた勝負の年
松葉貴大の2026年は、一軍3試合、0勝1敗、防御率5.63という厳しい結果に終わった。
2025年には7勝11敗、防御率2.72、145回2/3という実績を残し、初の規定投球回にも到達していただけに、落差の大きいシーズンだった。
10月29日の契約更改では現状維持の推定年俸1億円でサイン。2027年は工藤公康新監督のもと、再び一軍の先発ローテーションを目指す。
松葉には、オリックス時代から積み重ねてきた経験と、中日で先発投手として結果を残してきた実績がある。
一方で、37歳を迎える2027年は、過去の実績だけではポジションを守れない。春季キャンプ、オープン戦、そして開幕後の投球内容が復活への鍵になる。
2025年の防御率2.72を再現できるのか。それとも新しい役割を模索することになるのか。
背番号38のベテラン左腕にとって、2027年はプロ15年目のキャリアを左右する重要なシーズンとなりそうだ。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績、中日ドラゴンズ公式選手名鑑・契約更改発表、オリックス・バファローズ公式移籍発表、日刊スポーツ2026年10月29日・30日付報道。