2026年11月2日現在、石川祐希選手が所属しているのは、トルコ男子1部リーグのジラート・バンク・アンカラ(Ziraat Bankası Ankara)です。2026年6月5日に移籍が正式発表され、2026-27シーズンからイタリアを離れてトルコでプレーしています。
ジラート・バンクはトルコの首都アンカラを本拠地とする強豪クラブです。2025-26シーズンのトルコリーグを制し、欧州チャンピオンズリーグでも3位に入るなど、国内外で実績を持っています。
移籍発表時、石川選手は新天地への期待を次のように表現しました。
「トルコリーグでのプレーは初めてで、新しい経験しかありません。その新しい経験が必ず僕を成長させると確信しています」
加えて、リーグ優勝だけでなく、カップ戦やチャンピオンズリーグのタイトル獲得も目標に掲げています。単に所属先を変更するのではなく、異なる競技環境で自分のプレーを磨くという明確な目的がある移籍です。移籍発表の内容はTBS NEWS DIGと日刊スポーツでも報じられました。
2026年11月時点の試合出場状況にも注目トルコでの新シーズンは10月に開幕しました。石川選手は開幕戦でチーム最多の16得点を記録し、好スタートを切っています。
一方、11月1日付の報道によると、第2節から第4節まで3試合連続でベンチ外となりました。所属するジラートは10月31日の第4節でアランヤに3対2で勝利し、開幕4連勝を達成しています。
開幕戦で得点を重ねた後の連続欠場は気になる動きですが、報道では欠場の具体的な理由は示されていません。負傷や戦術上の判断など、特定の理由に結び付けることはできず、今後の公式発表や試合登録状況が注目されます。
したがって、2026年11月時点の石川選手は、トルコの強豪クラブに所属して新シーズンを迎えたものの、直近では出場機会が途切れている状況です。
【退団理由を検証】石川祐希はなぜペルージャを離れたのか?

石川選手のペルージャ退団は、2026年6月に明らかになりました。2024-25シーズンから2年間所属したイタリアの名門を離れ、2026-27シーズンからトルコへ移ることになったのです。
注目したいのは、ペルージャでの実績が決して失敗ではなかったことです。むしろ、チームとして数々のタイトルを獲得し、石川選手自身も世界トップレベルの選手たちと競い合う経験を積みました。
退団の背景にあった3つのポイント1. イタリアで達成したかった目標を実現した
ペルージャ加入後、石川選手はイタリアリーグ優勝と欧州チャンピオンズリーグ制覇という大きな目標を掲げていました。クラブ公式サイトの退団特集によると、2シーズンで獲得したタイトルは合計6つです。
- クラブ世界選手権:1回
- イタリア・スーパーカップ:2回
- 欧州チャンピオンズリーグ:2回
- イタリアリーグ優勝:1回
イタリアで達成したかったタイトルを手にしたことは、次の挑戦に進む一つの節目になりました。
2. 世界最高峰の選手たちと練習する環境を経験した
ペルージャには、カミル・セメニウクやオレフ・プロトニツキといった実力者が在籍していました。石川選手はクラブの退団インタビューで、サーブ、レシーブ、アタック、ブロックなど、技術面で多くを学んだと振り返っています。
特に注目したいのは、試合に出場することだけでなく、日々の練習の質そのものを成長の機会として捉えている点です。世界的な選手と毎日競争する環境は、技術や判断力を高めるうえで大きな意味を持ちます。
3. 新しいリーグでの経験を求めた
石川選手はイタリアで長くプレーしてきました。異なるリーグへ移ることで、これまでとは違うチーム戦術や対戦相手、試合環境に適応する必要があります。
本人が移籍発表で語ったのも、新しい経験が自身の成長につながるという考えでした。移籍の目的として確認できるのは、こうした競技面での挑戦です。
ペルージャ退団前には右膝の負傷も2026年2月1日のパドヴァ戦で、石川選手は右膝を負傷しました。クラブの発表では、専門医による診察の結果、右膝内側部の捻挫性損傷と診断されています。
その後、回復プログラムに取り組み、5月上旬に実戦復帰しました。ただし、終盤の試合ではリリーフサーバーとしての起用が中心となり、出場機会は限られていました。
5月21日に帰国した際には、負傷の影響についても語り、シーズンを「喜びも、心残りもある」と振り返っています。
ただし、膝の負傷が退団の直接的な理由だったとする公式発表はありません。退団と負傷は時期的に重なっていますが、本人が示した移籍の理由は新しい環境への挑戦です。
【海外リーグ経歴】石川祐希のイタリア時代からトルコ移籍までの歩み
石川祐希選手の海外キャリアを語るうえで欠かせないのが、イタリア・セリエAでの長い経験です。
大学生の段階でイタリアの強豪クラブに挑戦し、その後も複数のクラブでプレーを続けました。日本国内のリーグだけにとどまらず、海外で実戦経験を積み重ねたことが現在のプレースタイルにつながっています。
石川祐希の海外クラブ経歴・年表この年表から分かるのは、石川選手が一つのクラブに長く在籍するだけでなく、キャリアの段階に応じて所属先を変えてきたことです。海外クラブの経歴はTBS NEWS DIGの移籍発表記事とペルージャの公式発表に基づいています。
星城高校時代に築いた圧倒的な実績石川選手は愛知県の星城高校出身です。高校時代はチームのエースとして活躍し、2012年と2013年にインターハイ、国体、春高バレーの3大会すべてで優勝しました。
つまり、2年連続の高校三冠、合計6つの主要タイトルを獲得したことになります。高校時代から全国トップクラスの選手として知られていました。
中央大学在学中にイタリアへ2014年に中央大学法学部へ進学すると、同年に日本代表にも選出されました。さらに大学在学中にイタリアのモデナへ渡り、セリエAの舞台を経験します。
通常、大学生が競技生活を送りながら海外トップリーグでプレーするには、学業との両立や契約、移動など多くの課題があります。石川選手はその環境に身を置き、卒業後はプロ選手として本格的にイタリアでのキャリアを歩み始めました。
中央大学は2026年10月の公式発表でも、卒業生としての石川選手の活躍を紹介しています。
【プロフィール】石川祐希の身長192cm・ポジションとプレースタイル
石川祐希(いしかわ・ゆうき)
バレーボール男子日本代表・ジラート所属
192cm
身長・日本代表向けプロフィール掲載値
石川選手の基本プロフィールを整理すると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 石川祐希 |
| 生年月日 | 1995年12月11日 |
| 年齢 | 30歳(2026年11月2日時点) |
| 出身地 | 愛知県岡崎市 |
| 身長 | 192cm |
| ポジション | アウトサイドヒッター(OH) |
| 出身高校 | 星城高校 |
| 出身大学 | 中央大学法学部 |
| 現所属 | ジラート・バンク・アンカラ |
| 背番号 | 11(2026-27シーズンのクラブ) |
| 日本代表 | 男子日本代表主将 |
プロフィールの基本情報は日本代表の選手紹介や中央大学の公表資料などに基づいています。
アウトサイドヒッターとはどんなポジション?石川選手が務めるアウトサイドヒッターは、攻撃だけでなく守備にも関わる重要なポジションです。
主な役割は次のとおりです。
- スパイク:レフト側から攻撃を仕掛け、得点を狙う。
- サーブレシーブ:相手のサーブを受け、攻撃につなげる。
- ブロック:相手の攻撃を止めるためにネット際で対応する。
- サーブ:強いサーブやコースを狙ったサーブで相手を崩す。
- バックアタック:後衛からの攻撃にも参加する。
アウトサイドヒッターには、攻撃力と守備力の両方が大切です。得点を取るだけではなく、相手の攻撃を受けて味方の攻撃を成立させる役割も担うのです。
石川選手の強みは、スパイクだけに偏らず、レシーブやサーブ、ブロックでもチームに貢献できる点にあります。192cmの身長に加えて、状況を見ながら攻撃のコースやタイミングを変える判断力も持ち味です。
この総合力が、日本代表の主将としても、海外の強豪クラブでプレーする選手としても評価される理由の一つです。
【日本代表主将の実績】2026年アジア選手権優勝とロス五輪出場権
石川祐希選手の2026年を振り返るうえで、最大のトピックとなったのが男子日本代表のアジア選手権優勝です。
2026年9月4日から13日にかけて福岡県で開催された男子アジア選手権で、日本代表は決勝まで勝ち進み、イラン代表をセットカウント3対0で破りました。
この優勝によって、日本は2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得。大会を通じて6試合すべてをストレート勝ちで制する完全優勝でした。日本オリンピック委員会(JOC)も9月13日に五輪出場決定を発表しています。
石川祐希の2026年アジア選手権での個人成績中央大学が2026年10月2日に公開した大会報告によると、石川選手は大会を通じて総得点71点、サービスエース10本を記録しました。
特に注目したいのは、決勝のイラン戦です。相手から徹底的にマークされる厳しい展開の中、日本は第3セットで24対23とマッチポイントを迎えました。
そこで最後のトスを託された石川選手がアタックを決め、日本の優勝を確定させました。主将として、試合の最も重要な場面で結果を残したことになります。
2021年から続く日本代表主将としての歩み石川選手が男子日本代表の主将に就任したのは2021年4月です。東京五輪、パリ五輪と2大会連続で主将を務め、2026年もチームをけん引しています。
主な代表実績を整理すると、次のようになります。
- 2021年・東京五輪: 男子日本代表主将として出場。日本は7位。
- 2023年・ネーションズリーグ: 日本代表の銅メダル獲得に貢献。
- 2024年・ネーションズリーグ: 日本代表が銀メダルを獲得。
- 2024年・パリ五輪: 2大会連続で主将として出場。日本は7位。
- 2026年・アジア選手権: 日本を優勝に導き、ロサンゼルス五輪の出場権を獲得。
2023年のネーションズリーグでは、男子日本代表が前身大会を含めて初の銅メダルを獲得しました。翌2024年には銀メダルに到達し、日本男子バレーの国際的な存在感を高めています。
【プロの結論】石川祐希のトルコ移籍は2028年五輪への重要な挑戦
今回の移籍を考えるうえで重要なのは、石川選手のキャリアが新しい段階に入ったことです。
イタリアで10年以上にわたって積み上げた経験を持ち、ペルージャでは複数のタイトルを獲得しました。そのうえで、2026年からはトルコという新しい競技環境を選んでいます。
この移籍を評価する際には、次の3つの視点が重要です。
1. 異なるリーグへの適応力リーグが変われば、チームの戦術や選手の特徴、試合の進め方も変わります。イタリアで培った技術を持ち込むだけでなく、新しい環境に合わせてプレーを調整する必要があります。
ジラート・バンクは欧州チャンピオンズリーグでも上位を狙えるクラブです。そこでレギュラーとして定着し、重要な試合で結果を残せるかが最初の評価ポイントになります。
2. コンディションと出場機会2026年2月の右膝負傷は、今後のキャリアを考えるうえでも見逃せません。ペルージャでの終盤戦は出場機会が限られ、トルコでの新シーズンも11月初旬には連続してベンチ外となっています。
今後は出場時間を安定させ、攻守両面で本来の力を発揮できるかが注目されます。単純な得点数だけでなく、レシーブ成功率やサーブ、攻撃効率なども評価の材料になります。
3. 日本代表での役割とチーム全体の成熟2026年9月に五輪出場権を獲得したことで、日本代表には2028年の本大会まで強化期間が生まれました。
JOCが報じた9月14日の会見では、ロラン・ティリ監督もチームの継続性を重視する考えを示しています。選手同士の連係を深め、同じメンバーで勝利を積み重ねることがメダル獲得につながるという考えです。
石川選手にとっても、所属クラブでの経験を代表チームへ還元することが大きな役割になります。海外での競争を通じて成長し、その成果を日本代表に持ち帰れるかが重要です。
2028年ロサンゼルス五輪で目指すもの日本男子バレーは、2021年東京五輪、2024年パリ五輪に続き、2028年ロサンゼルス五輪への出場が決まりました。
ただし、出場権獲得は最終目標ではありません。日本が最後に五輪でメダルを獲得したのは1972年のミュンヘン大会です。2026年のアジア選手権優勝によって早期に出場権を得た今、次に問われるのは世界の強豪を相手にメダルを争えるチームへ成長できるかどうかです。
石川選手は30歳。2028年には32歳を迎えます。経験と技術を備えた主将として、どのようなチームを作り上げるのか。トルコでの挑戦は、その目標に向けた大切なステップとなります。
【バレーボール石川祐希】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:石川祐希の現在の所属チームはどこですか?
2026年11月現在、トルコ1部リーグのジラート・バンク・アンカラに所属しています。2026-27シーズンからイタリアのペルージャを離れ、トルコでプレーしています。
Q2:石川祐希はなぜペルージャを退団したのですか?
本人が移籍発表で説明した理由は、新しいリーグでの経験を通じて成長するためです。ペルージャでは2シーズンで6つのタイトルを獲得しました。右膝の負傷もありましたが、負傷が退団の直接的な理由だったという公式発表はありません。
Q3:石川祐希の身長とポジションは?
身長は192cm、ポジションはアウトサイドヒッター(OH)です。攻撃だけでなく、サーブレシーブやブロックなど守備面でも貢献できるオールラウンドな選手です。
Q4:石川祐希は日本代表の主将をいつから務めていますか?
2021年4月から男子日本代表の主将を務めています。東京五輪、パリ五輪に続き、2026年のアジア選手権でもチームを率いました。
Q5:石川祐希は2028年ロサンゼルス五輪に出場できますか?
日本男子代表は2026年9月13日のアジア選手権優勝によって、ロサンゼルス五輪の出場権を獲得しました。ただし、石川選手個人の本大会メンバー入りは今後の選考によって決まります。
Q6:石川祐希の2025-26シーズンの成績は?
ペルージャでの2025-26シーズンは、右膝の負傷によって出場機会が限られた時期がありました。Volleyball WorldのセリエA個人成績掲載値では、105得点、アタック98点、ブロック2点、サーブ5点、1試合平均3.62点となっています。なお、これらはセリエAの大会統計であり、全大会を合算した数字ではありません。
クラブは2シーズン合計で6タイトルを獲得しており、個人の出場機会とチームの成功を分けて評価することが大切です。
まとめ:石川祐希の2026年は新天地と五輪への新たな出発点
石川祐希選手は2026年、長年プレーしたイタリアを離れ、トルコのジラート・バンク・アンカラへ移籍しました。ペルージャでの2年間には6つのタイトルを獲得し、イタリアでのキャリアに大きな実績を残しています。
日本代表では主将として2026年アジア選手権を制し、2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得しました。決勝のイラン戦で優勝を決めるアタックを放った姿は、主将としての存在感を象徴する場面でした。
一方、2026年11月初旬にはトルコリーグで3試合連続ベンチ外となっており、今後の出場機会やコンディションの回復も注目されています。
今後、石川選手の動向を追う際に注目したいのは、次の3点です。
- ジラート・バンクでレギュラーとして定着できるか。
- 負傷からの回復を含め、安定したパフォーマンスを取り戻せるか。
- 日本代表主将としてロサンゼルス五輪でメダル獲得を目指せるか。
星城高校、中央大学、イタリア・セリエA、そしてトルコへ。石川祐希選手のキャリアは、常に新しい環境に挑戦することで広がってきました。次の大きな舞台は2028年ロサンゼルス五輪です。世界で培った経験を日本代表の力に変えられるか、これからの2年間に注目が集まります。