『アクタージュ act-age』は、2020年8月に原作者マツキタツヤ氏が逮捕されたことを受け、集英社が連載終了を決定した漫画です。人気低迷や読者アンケートの結果による通常の打ち切りとは異なり、原作者の事件と『週刊少年ジャンプ』編集部が掲げた社会的責任が直接の理由となりました。
2026年10月現在、単行本は12巻まで、週刊少年ジャンプでの最終掲載はscene123です。13巻以降の発売中止、既刊の無期限出荷停止、電子版の配信停止、舞台化の中止も決定しています。さらに2026年には、マツキタツヤ氏の別名義での活動が小学館から公式に公表され、新たな動きも明らかになりました。
【打ち切りの理由】アクタージュはなぜ突然連載終了になったのか?

『アクタージュ act-age』が打ち切りになった最大の理由は、原作者マツキタツヤ氏の逮捕です。
2020年8月8日、マツキタツヤ氏が強制わいせつ容疑で逮捕されたことが報道されました。これを受けて、集英社の週刊少年ジャンプ編集部は事実関係を確認し、作画担当の宇佐崎しろ氏とも協議したうえで、連載を継続しないと判断しました。
2020年8月10日に公開された公式発表では、編集部は次のように説明しています。
「『アクタージュ act-age』の連載をこのまま継続することはできないと判断いたしました。」
「事件の内容と、『週刊少年ジャンプ』の社会的責任の大きさを深刻に受け止め、このような決断に至りました。」
つまり、編集部が問題視したのは、原作者の逮捕そのものだけでなく、その事件を踏まえて作品を掲載し続けることの社会的責任でした。
人気低迷による打ち切りではない『アクタージュ』は2018年1月から『週刊少年ジャンプ』で連載されていた作品です。
役者という少年漫画では比較的珍しい題材を扱い、主人公・夜凪景が演技の才能を開花させていく物語は、多くの読者から支持されていました。
連載終了時には、物語が完結に向かって整理されていたわけではありません。人気がなくなって自然に終了したというより、原作者の事件によって編集部が継続を断念したという経緯です。
作画担当の宇佐崎しろ氏に問題があったわけではないここで区別しておきたいのが、原作者と作画担当者の役割です。
『アクタージュ』は、マツキタツヤ氏が原作、宇佐崎しろ氏が作画を担当する共同制作作品でした。
逮捕されたのは原作者のマツキタツヤ氏であり、宇佐崎しろ氏ではありません。
集英社の発表でも、編集部は宇佐崎氏と話し合いを持ったことを明らかにしています。また、同氏については「断腸の思い」と説明し、今後も作品を作っていけるようサポートする姿勢を示しました。
したがって、宇佐崎しろ氏の不祥事や作画上の問題によって連載が終了したという理解は誤りです。
【事件の経緯】マツキタツヤ氏の逮捕から有罪判決までを時系列で整理
『アクタージュ』の連載終了を理解するには、2020年の逮捕から、その後の法的な経緯まで確認する必要があります。
特に2026年3月には、マツキタツヤ氏の別名義での活動について小学館が公式説明を公表し、事件後の経緯が改めて明らかになりました。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2018年1月 | 連載開始 | 週刊少年ジャンプで『アクタージュ act-age』がスタート。 |
| 2020年8月8日 | 原作者逮捕 | マツキタツヤ氏が強制わいせつ容疑で逮捕。 |
| 2020年8月10日 | 連載終了発表 | 集英社が36・37合併号を最後に連載を終了すると発表。 |
| 2020年8月11日 | 舞台化中止 | ホリプロが舞台公演とヒロイン役オーディションの中止を発表。 |
| 2020年8月17日 | 刊行・配信停止 | 既刊1~12巻の出荷停止、13巻以降の発売中止、電子版の無期限配信停止を発表。 |
| 2020年 | 刑事裁判 | マツキタツヤ氏は逮捕・起訴後、有罪判決を受けた。 |
| 2024年8~9月 | 別名義での活動に向けた接触 | 小学館の説明によると、マンガワン編集者が接触し、面談を実施。 |
| 2026年3月2日 | 別名義を公式公表 | 小学館が八ツ波樹氏とマツキタツヤ氏が同一人物であることを公表。 |
| 2026年8月3~4日 | 第三者委員会の報告・再発防止策 | 小学館が調査報告書を受領し、翌日に再発防止策を公表。 |
マツキタツヤ氏の刑事事件については、2026年3月2日の小学館による公式説明で、逮捕・起訴後に有罪判決を受けていたことが明らかにされました。
公表された判決内容は、懲役1年6か月、執行猶予3年です。
これは逮捕時点の容疑だけを示した情報ではなく、その後の刑事裁判で有罪判決が出たことを意味します。
2020年の連載終了発表時点では、編集部は逮捕を受けて判断を下しました。その後の判決によって、事件の法的な経過も明らかになっています。
2026年に判明したマツキタツヤ氏の別名義2026年3月2日、小学館は漫画アプリ「マンガワン」に掲載されていた『星霜の心理士』について、重要な説明を公表しました。
同作の原作者として記載されていた八ツ波樹氏が、マツキタツヤ氏と同一人物であることを、本人の了承を得たうえで明らかにしたのです。
小学館の説明によると、マンガワン編集者は2024年8月29日にマツキタツヤ氏名義のXアカウントへ面会を打診。翌30日には、小説投稿サイトで『星霜の心理士』の原案となる小説を執筆していることが共有されました。
同年9月6日に面談が行われ、編集部は事件に対する反省や再発防止への取り組みなどについて話を聞いたと説明しています。また、編集部は判決の確定と執行猶予期間の満了を確認したうえで、起用を判断したとしています。
ただし、この別名義での活動は『アクタージュ』の復活とは無関係です。小学館の発表を受け、『星霜の心理士』は2026年3月2日から更新を一時停止しています。
さらに同年8月3日、小学館は第三者委員会から調査報告書を受領し、8月4日には再発防止策を公表しました。これは小学館の編集体制や人権意識に関する別の問題への対応であり、集英社による『アクタージュ』の連載終了決定を変更する発表ではありません。
【最終回は何話?】週刊少年ジャンプ36・37合併号で連載終了
『アクタージュ』の最終掲載は、2020年8月11日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併号です。
集英社が2020年8月10日に連載終了を発表し、その翌日に発売される合併号を最後の掲載としました。
最終掲載話はscene123「毒」最後に掲載されたエピソードは、scene123「毒」です。
そのため、話数で検索している人は「アクタージュの最終話は123話」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
ただし、ここには大切な注意点があります。
scene123は物語を完結させるために描かれた最終回ではありません。
連載終了が突然決まったため、物語の伏線や登場人物の今後を回収するための完結編は用意されませんでした。
なぜ中途半端なところで終わってしまったのか『アクタージュ』は、主人公の夜凪景が役者として成長し、さまざまな舞台や映像作品に挑戦する姿を描いた作品です。
最終掲載時点でも物語は進行中であり、通常の連載終了のように最終章を設けて物語をまとめる時間はありませんでした。
つまり、読者が感じる「続きが読みたい」「物語の結末が知りたい」という疑問は、作品が完結していないことに由来します。
単行本12巻で物語が完結したわけでもありません。雑誌掲載分には12巻以降に相当するエピソードが存在しますが、それらは通常の単行本として刊行されませんでした。
【単行本・電子版】アクタージュ12巻の出荷停止と13巻発売中止の真相
連載終了から1週間後の2020年8月17日、週刊少年ジャンプ編集部はコミックスや関連商品の取り扱いについて追加発表を行いました。
この発表によって、『アクタージュ』は雑誌連載だけでなく、単行本の新刊販売や電子版の新規配信も停止することになりました。
既刊1~12巻は無期限の出荷停止集英社が発表した対応は、既刊1~12巻の無期限出荷停止です。
これは、出版社から書店などへの新たな出荷を無期限に停止する措置です。既に読者が所有している本を回収するという意味ではありません。
また、出荷停止前から書店や中古市場に存在している在庫まで一律に消滅するわけではありません。
13巻以降は発売中止加えて、13巻以降の新刊についても発売中止が発表されました。
連載が続いていれば、通常は雑誌掲載分をまとめた13巻以降が刊行される可能性がありました。しかし、連載終了に伴って新刊の刊行計画も中止されました。
そのため、単行本を12巻まで購入していた読者であっても、通常のコミックスで物語の続きを読むことはできなくなりました。
電子版は2020年8月17日23時59分に無期限配信停止電子版についても、集英社直営の電子書店での配信が停止されました。
- 少年ジャンプ+
- ジャンプBOOKストア!
- ゼブラック
集英社の公式案内では、2020年8月17日23時59分をもって無期限の配信停止とすることが告知されました。
ただし、停止前に購入済みの電子版については、集英社直営電子書店の本棚から引き続き閲覧できると案内されています。
また、集英社以外の電子書店で購入した電子版については、それぞれの販売事業者に対応を問い合わせるよう説明されています。
したがって、「電子版が配信停止になったから、購入済みの作品もすべて読めなくなった」という理解は正確ではありません。
【舞台化も中止】銀河鉄道の夜を題材にした公演はどうなった?
『アクタージュ』は漫画連載だけでなく、舞台化も予定されていた作品でした。
舞台作品のタイトルは『アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~』です。
2022年の上演を目指して企画が進められていましたが、原作者の逮捕と連載終了を受けて、舞台化も中止されました。
ホリプロが公演とヒロイン役オーディションの中止を発表2020年8月11日、舞台を手がけるホリプロは公式サイトで、2022年に予定していた公演と、主人公・夜凪景役を選ぶためのオーディションの双方を中止すると発表しました。
つまり、すでに上演に向けた準備が進んでいたものの、作品の原作者をめぐる問題を受けて企画そのものが取りやめになったということです。
この中止は、単に公演日が延期されたというものではありません。
連載終了、単行本の刊行中止、電子版の配信停止と並び、作品のメディア展開にも大きな影響を与えた出来事でした。
【2026年最新】宇佐崎しろとマツキタツヤの現在は?
『アクタージュ』の連載終了から約6年が経過した2026年現在、原作者と作画担当者はそれぞれ異なる状況にあります。
宇佐崎しろは『魔男のイチ』を連載中作画担当だった宇佐崎しろ氏は、現在も漫画家として活動しています。
代表的な現在の仕事が、原作・西修氏、作画・宇佐崎しろ氏による『魔男のイチ』です。
同作は『週刊少年ジャンプ』2024年41号から連載が始まりました。魔法が生き物として存在する世界を舞台に、狩人の少年イチが魔法をめぐる戦いに関わっていくファンタジー作品です。
2026年10月2日には単行本10巻も発売されており、集英社の公式作品情報でも宇佐崎しろ氏が作画担当として掲載されています。
これは、2020年の『アクタージュ』終了後も、宇佐崎氏が新しい作品を発表し続けていることを示すものです。
マツキタツヤは八ツ波樹名義で別作品の原作を担当一方、原作者のマツキタツヤ氏については、2026年3月の小学館の公式発表によって、新たな事実が明らかになりました。
小学館が公表した内容によると、マツキタツヤ氏は八ツ波樹という別名義で、漫画『星霜の心理士』の原作を担当していました。
同作は漫画アプリ「マンガワン」で掲載されていましたが、2026年3月2日に更新の一時停止が発表されました。
この件では、過去の事件を把握したうえで別名義での起用を判断した編集部の対応について、検証が必要となりました。
小学館は第三者委員会を設置し、2026年8月3日に調査報告書を受領。8月4日には人権侵害などに関する再発防止策を公表しています。
ここで重要なのは、マツキタツヤ氏が別作品の原作を担当していたことと、『アクタージュ』が再開することはまったく別の問題だという点です。
2026年10月現在、宇佐崎しろ氏は『魔男のイチ』で活動している一方、『アクタージュ』そのものについては連載再開や続編の公式発表はありません。
【復活の可能性】アクタージュの連載再開や13巻発売はある?
『アクタージュ』の復活を望む読者にとって、最も気になるのが連載再開や単行本13巻の発売でしょう。
しかし、2026年10月31日現在、集英社から連載再開、続編制作、13巻以降の発売、電子版の配信再開について公式発表は確認できません。
復活を考えるうえでの3つの課題仮に作品を再始動させるとすれば、少なくとも次のような問題を整理する必要があります。
- 原作の取り扱い:未完となった物語をどのように扱うのか、原作の権利や制作体制をどう整理するのかという問題。
- 作画担当者の意向:宇佐崎しろ氏が現在別作品を連載していることも踏まえ、制作への参加について検討する必要がある。
- 出版社の判断:過去の公式発表を踏まえ、刊行物や配信、作品展開について改めて判断する必要がある。
これらは再開が絶対に不可能であることを意味しません。ただし、原作者が別名義で別作品に参加していたという事実だけで、元の作品が復活する根拠にはなりません。
13巻以降の発売中止は撤回されたのか?2020年8月17日に発表された13巻以降の発売中止について、2026年10月現在、集英社から撤回や新たな刊行計画の発表は確認できません。
また、既刊1~12巻の無期限出荷停止と電子版の無期限配信停止についても、再開を告知する公式情報は確認できません。
したがって、現状では「アクタージュは復活する予定が決まっている」「13巻の発売日が決まった」といった情報を確定事項として受け取るべきではありません。
今後の動向を判断する際は、集英社の週刊少年ジャンプ編集部による公式発表や、集英社の刊行情報を確認が必要です。
【よくある質問】アクタージュの打ち切りに関するFAQ
Q1:アクタージュはなぜ打ち切りになったのですか?
A1:原作者マツキタツヤ氏が2020年8月8日に強制わいせつ容疑で逮捕されたことを受け、集英社が社会的責任を考慮し、連載継続はできないと判断したためです。人気低迷が理由ではありません。
Q2:アクタージュの最終回は何話ですか?
A2:最後に掲載されたのはscene123「毒」です。ただし、物語を完結させるための最終回ではなく、未完のまま連載が終了しました。
Q3:アクタージュの単行本は何巻まで発売されていますか?
A3:単行本は12巻まで発売されています。13巻以降は発売中止となり、既刊1~12巻も無期限の出荷停止になりました。
Q4:アクタージュの電子版は現在も読めますか?
A4:集英社直営電子書店では2020年8月17日23時59分に無期限の配信停止となりました。ただし、停止前に購入した電子版は本棚から閲覧できると公式案内されています。
Q5:アクタージュの舞台化は実現しましたか?
A5:実現していません。2022年に予定されていた『アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~』は、2020年8月11日にホリプロが公演中止を発表しました。ヒロイン役のオーディションも中止されています。
Q6:宇佐崎しろ先生は現在何をしていますか?
A6:原作・西修氏、作画・宇佐崎しろ氏による『魔男のイチ』を『週刊少年ジャンプ』で連載しています。2026年10月2日には単行本10巻が発売されています。
Q7:マツキタツヤ氏は現在どうしていますか?
A7:2026年3月、小学館が八ツ波樹という別名義で『星霜の心理士』の原作を担当していたことを公表しました。同作は同年3月2日から更新を一時停止しています。
Q8:アクタージュが復活する可能性はありますか?
A8:将来的な可能性を完全に否定することはできませんが、2026年10月31日現在、集英社から連載再開、続編、13巻発売などの公式発表はありません。
まとめ:アクタージュは未完のまま終了、2026年も復活発表なし
『アクタージュ act-age』が打ち切りになった理由は、原作者マツキタツヤ氏の逮捕を受け、集英社が作品の連載継続はできないと判断したためです。
2020年8月10日の公式発表から始まった一連の対応は、雑誌連載だけにとどまりませんでした。
- 2020年8月11日発売の週刊少年ジャンプ36・37合併号で連載終了。
- 最終掲載はscene123「毒」で、物語は未完。
- 単行本1~12巻は無期限出荷停止。
- 13巻以降の新刊発売は中止。
- 電子版も無期限配信停止。
- 2022年予定だった舞台公演とヒロイン役オーディションも中止。
一方、作画担当の宇佐崎しろ氏は『魔男のイチ』で漫画家として活動を続けています。原作者についても、2026年3月に八ツ波樹という別名義での活動が小学館から公式に公表されました。
ただし、こうした個別の活動と『アクタージュ』の復活は区別する必要があります。2026年10月31日現在、作品自体の連載再開や13巻の発売を示す公式発表はありません。
【プロの結論】
『アクタージュ』の打ち切りを理解するうえで最も重要なのは、「人気作品が完結した」のではなく、「原作者をめぐる事件によって、出版社が作品の継続を断念した」という点です。
また、作品の評価と関係者の問題、作画担当者の活動、出版社の刊行判断は、それぞれ分けて考える必要があります。
未完の物語が残した疑問は今も解消されていません。今後、何らかの新展開が発表される場合も、SNS上の予想や発売日未定の情報ではなく、集英社の公式発表を判断基準にすることが確実です。
主な確認資料:集英社『週刊少年ジャンプ』公式発表、ホリプロの舞台中止発表、小学館の2026年公式説明・第三者委員会関連発表、集英社『魔男のイチ』刊行情報。