2025年のザ・ぼんちを語るうえで外せないのが、フジテレビの漫才賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~2025」です。
この大会は、結成16年以上のプロ漫才師を対象とした賞レース。若手中心の大会とは異なり、長年舞台に立ってきた漫才師が改めて実力を競う場です。
2025年4月、ファイナリスト8組に選出ザ・ぼんちは2025年4月19日のノックアウトステージ16→8に出場しました。
対戦相手はハンジロウ。観客100人による採点で、ザ・ぼんちは273点を獲得し、ハンジロウの260点を上回りました。
なお、制限時間超過による10点減点を受けたうえでの勝利でした。
この結果、5月17日のグランプリファイナルに進出する8組の一つに選ばれました。
ファイナリストは以下の8組です。
- マシンガンズ
- モンスターエンジン
- 金属バット
- 吉田たち
- ザ・ぼんち
- 囲碁将棋
- はりけ~んず
- ツートライブ
70代のコンビが、若手・中堅の実力派と並んで最終決戦の舞台に立ったことは、大きな話題となりました。
決勝大会では金属バットと対戦!結果はわずか2点差2025年5月17日のグランプリファイナルでは、ザ・ぼんちは1回戦第4試合で金属バットと対戦しました。
結果は次のとおりです。
| コンビ | 得点 | 結果 |
|---|---|---|
| 金属バット | 289点 | 勝利 |
| ザ・ぼんち | 287点 | 敗退 |
ザ・ぼんちは惜しくも準決勝進出を逃しました。
ただし、ここで重要なのは優勝できなかったという結果だけではありません。
決勝大会で披露した漫才が、その後の仕事につながったことです。
2025年12月の単独ライブツアー最終公演後、里見はTHE SECONDへの感謝を語り、あの6分間の漫才をきっかけに翌春まで仕事の予定が入ったと明かしています。
賞レースへの参加が、新しい観客との出会いや仕事の広がりにつながったわけです。
THE SECONDは、ザ・ぼんちにとって単なる順位を競う大会ではなく、再結成後に積み重ねてきた漫才を全国に届ける機会にもなりました。
なぜ70代でも若手と競い続けられるのかザ・ぼんちの強みは、過去の人気ネタだけに依存していないことです。
2002年の再結成後、昔のネタが思うように受けなくなった経験から、2人は新しい漫才を作ることに取り組んできました。
若手のライブに参加し、観客の反応を確かめながらネタを修正する。
その積み重ねが、THE SECONDでのファイナリスト入りにつながったと考えられます。
また、2026年の活動でも、若手との共演やAIを利用したネタ作りに挑戦しています。
年齢を理由に芸風を固定せず、観客の変化に合わせて表現を更新していることが、長く舞台に立ち続けられる理由の一つです。
【2026年の新刊】『漫才の一滴』に込められた「念・縁・運」とは?

2026年1月30日、里見まさとの新刊『漫才の一滴 笑吉が教えてくれた「念、縁、運」』が発売されました。
発行はヨシモトブックス、発売はワニブックスです。
漫才ブームでの成功からコンビ解散、経済的な苦境、亀山房代との活動、ザ・ぼんち再結成、THE SECONDへの挑戦まで、波乱に富んだ人生を振り返る一冊となっています。
新刊の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 漫才の一滴 笑吉が教えてくれた「念、縁、運」 |
| 著者 | 里見まさと |
| 発売日 | 2026年1月30日 |
| 発行 | ヨシモトブックス |
| 発売 | ワニブックス |
| 価格 | 1,800円(税込) |
| ページ数 | 304ページ |
| 判型 | 四六判ソフトカバー |
吉本興業の公式プレスリリースで発売が発表され、発売日には大阪・なんばのTSUTAYA EBISUBASHIで記念イベントも開催されました。
里見にとっては2冊目の著書です。
「念・縁・運」の3つが意味するものタイトルにある「念・縁・運」は、里見の人生経験を理解するうえで重要なキーワードです。
念:結果が出るまで諦めない気持ち
1986年の解散後、里見は仕事が激減する苦しい時期を経験しました。
それでも芸人として生き残ることを諦めず、亀山房代とのコンビ結成やザ・ぼんちの再結成に挑みます。
THE SECONDへの参加も、その延長線上にある挑戦と捉えられます。
縁:人との出会いが人生を変える
タイヘイトリオへの入門、ぼんちおさむとの出会い、亀山房代とのコンビ結成、そして再結成を後押しした吉本興業の関係者。
里見の人生には、人との出会いが大きな転機となった場面が何度もあります。
運:苦しい時期にも次の機会を待つ
漫才ブームでの成功も、その後の転落も、本人の人生における大きな変化でした。
しかし、長い時間をかけて漫才を磨き直した結果、70代でTHE SECONDの決勝大会に進み、2026年には上方漫才大賞を再び獲得しています。
この経験が「運」という言葉に込められています。
三毛猫の守護神「笑吉」とは?本書でもう一つ目を引く存在が、三毛猫の守護神「笑吉(しょうきち)」です。
吉本興業の発売発表によると、笑吉は里見の人生の節目に現れ、さまざまな叱咤激励を与えてきた存在として描かれています。
本書では、笑吉の言葉を通して里見の人生哲学が紹介されています。
特に印象的なのが、次の言葉です。
「どうしようもない時こそ笑うんや、笑えない時こそ、笑って、突破するんや」
また、人生には良い時期も苦しい時期もあり、どん底に見える状況も永遠には続かないという考え方も紹介されています。
この本の魅力は、単なる芸能人の成功談ではないところです。
漫才ブームで成功した人間が、なぜ一度の解散で苦境に陥り、そこから何度も再出発できたのか。その経験を人生の教訓として読み解けます。
芸能界の裏側に興味がある人はもちろん、仕事や人生の転機を迎えている人にも読み応えのある内容です。
【今後の展望】里見まさとはどこへ向かう?ザ・ぼんちの新しい挑戦
2026年の活動を見ると、里見まさととザ・ぼんちが目指している方向性が見えてきます。
それは、過去の栄光を再現することではなく、現在の観客に通じる漫才を作り続けることです。
若手芸人との共演を積極的に続ける2026年の芸道55周年挑戦ツアーでは、複数の若手・中堅芸人との共演が予定されています。
特に注目したいのが、次の3公演です。
B.H.M
2026年7月24日・東京
ザ・ぼんち、ハンジロウ、モグライダーによるスリーマンライブ。THE SECONDで対戦した芸人との交流にも注目。
ばっとぼんちー2026
2026年9月18日・大阪
金属バットとのツーマンライブ。2025年のTHE SECOND決勝大会で対戦した両者の再共演という意味でも興味深い企画。
ニッポンのぼんち
2026年11月14日・東京
ニッポンの社長とのツーマンライブ。世代の異なる漫才師が同じ舞台でどのような化学反応を生むかが見どころ。
こうした企画には、ベテランが若手を一方的に指導するのではなく、互いの芸から学ぶという意味があります。
里見自身も、若手との舞台を楽しみにしていることを公式のツアーコメントで明かしています。
AIを取り入れた漫才は新しい可能性になるか2026年4月25日の「温故知新」では、里見が生成AIを活用して制作した新作漫才も披露されました。
加えて、夢路いとし・喜味こいしの名作をザ・ぼんち流に披露する企画も行われています。
ここには興味深い対比があります。
- 古典漫才から受け継ぐ伝統
- AIを利用した新しいネタ作り
- 若手芸人との共演による刺激
- 長年の経験から生まれる独自の掛け合い
漫才は時代とともに変化しますが、観客を笑わせるという根本は変わりません。
里見が過去の芸を大切にしながら、新しい技術も取り入れる姿勢は、伝統芸能とデジタル技術が共存する一つのモデルとして興味深いものです。
これから注目したい3つのポイント今後のザ・ぼんちを追うなら、次の3点に注目すると活動の方向性を理解しやすくなります。
1. 劇場での漫才活動: 記念ツアー後も若手との共演や新作漫才を続けるか。
2. テレビ・賞レースへの挑戦: THE SECONDでの経験を、今後の舞台や番組出演にどう生かすか。
3. 漫才の継承: 古典漫才やAIを使ったネタ制作など、次世代にどのような刺激を与えるか。
特に2026年の上方漫才大賞受賞によって、ザ・ぼんちは過去の人気芸人という枠を超え、現在の上方漫才界を代表する現役コンビとして改めて評価されました。
【ザ・ぼんちまさと】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:里見まさとは現在何歳ですか?
A1:1952年4月25日生まれで、2026年11月現在74歳です。現在も吉本興業に所属し、ぼんちおさむとザ・ぼんちとして活動しています。
Q2:ザ・ぼんちは解散したままですか?
A2:いいえ。1986年に一度解散しましたが、2002年に再結成しています。2026年には上方漫才大賞の大賞も受賞しました。
Q3:ザ・ぼんちはTHE SECOND 2025で優勝しましたか?
A3:優勝はしていません。決勝大会のファイナリスト8組に選ばれ、1回戦で金属バットと対戦しました。結果は289対287の2点差で敗退しています。
Q4:里見まさとの2026年の新刊は何ですか?
A4:『漫才の一滴 笑吉が教えてくれた「念、縁、運」』です。2026年1月30日にヨシモトブックスから発売され、漫才師としての成功や挫折、再結成までの人生がつづられています。
Q5:里見まさとは亀山房代ともコンビを組んでいたのですか?
A5:はい。1989年に「里見まさと・亀山房代」を結成し、1998年に上方漫才大賞の大賞を受賞しています。里見にとって、ザ・ぼんちとは別の重要な漫才活動でした。
まとめ:里見まさとは今も挑戦を続ける現役漫才師
里見まさとの芸人人生は、華やかな成功と苦しい挫折、そして何度もの再出発によって形作られてきました。
1972年のザ・ぼんち結成、1980年代の漫才ブーム、「恋のぼんちシート」のヒット、1986年の解散、2002年の再結成。その一つ一つが、現在の里見まさとを築いています。
そして2025年には、70代でTHE SECONDのファイナリスト8組入りを達成。2026年には45年ぶりの上方漫才大賞受賞、新刊発売、芸道55周年の挑戦ツアーと、活動の幅をさらに広げています。
特に注目すべきなのは、過去の成功にとどまらず、年齢を重ねても新しい漫才を作り続けていることです。
新刊『漫才の一滴』に込められた「念・縁・運」という人生哲学も、こうした歩みと重なります。
今後のザ・ぼんちは、懐かしさを楽しむだけの存在ではありません。若手との共演、AIを活用した新作、劇場での漫才を通じて、新しい笑いを生み出す現役コンビです。
2026年11月14日の「ニッポンのぼんち」をはじめ、今後の活動にも期待が集まります。
漫才ブームを経験した世代にも、THE SECONDで初めて2人を知った若い世代にも、里見まさとのこれからの挑戦は見逃せません。