夜間熱中症は、日中の屋外だけでなく、自宅の寝室や就寝中にも発症する身近な健康リスクだ。特に、昼間の熱が建物に残る熱帯夜や、湿度が高く風通しの悪い寝室では、眠っている間に体温調節が難しくなり、気づかないうちに脱水や熱中症が進行することがある。
2026年10月28日に総務省消防庁が公表した最新の確定統計では、同年5~9月の熱中症による救急搬送者は全国で7万7,638人。発生場所は住居が最も多く、全体の39.6%を占めた。夜間だけの統計ではないものの、自宅にいる時間帯も熱中症対策が欠かせないことを示す数字だ。
この記事では、環境省の夜間WBGT資料や2026年の消防庁統計、厚生労働省の予防情報をもとに、夜間熱中症の原因と初期症状、寝室の適切な温度、エアコンの使い方、水分・塩分補給、救急車を呼ぶ判断基準まで解説する。
【夜間熱中症はなぜ起こる?】寝ている間にも発症する5つの原因

夜間熱中症とは、夜間の高温多湿な環境によって体温調節機能に負担がかかり、就寝中や夜間の室内で発症する熱中症を指す。
熱中症は、単純に気温が高いだけで起こるものではない。湿度、風通し、周囲から受ける輻射熱、体内の水分・塩分の状態などが複雑に関係している。
1. 日中に蓄積した建物の熱が夜まで残る夜間熱中症の大きな原因の一つが、建物に蓄えられた熱だ。
日中に強い日差しを受けた屋根、壁、コンクリート、アスファルトなどは、日没後も熱を放出する。そのため、外気温が下がっても室内の温度がなかなか下がらない場合がある。
特に注意したいのは、次のような住環境だ。
- 最上階や屋根に近い部屋
- 西日が強く当たる寝室
- 住宅が密集していて風が通りにくい地域
- 窓が少なく換気しにくい部屋
- 断熱性や遮熱性が十分でない住宅
環境省の「生活の場における暑さ指数」に関する資料でも、住宅密集地では風通しが弱く、夜半頃まで気温が下がりにくい傾向が説明されている。
つまり、外が涼しく感じられることと、寝室が安全な温度になっていることは同じではない。室温計を使って実際の環境を確認する必要がある。
2. 湿度が高く汗による体温調節が難しくなる人間の身体は、汗が蒸発するときに熱を放出する仕組みを持っている。
しかし、湿度が高い環境では汗が蒸発しにくくなり、身体に熱がこもりやすくなる。
例えば、気温が同じでも、湿度が高い寝室と乾燥した寝室では、身体が受ける暑さの負担が異なる。
特に梅雨明け直後や台風接近時など、蒸し暑さが続く夜は注意したい。
3. 就寝中の発汗によって水分が失われる睡眠中も人間は汗をかいている。
寝苦しい夜には発汗量が増え、起床時に脱水状態になっていることもある。就寝前の水分補給が不足していたり、日中から水分摂取が少なかったりすると、夜間の熱中症リスクが高まる。
4. エアコンを使わずに我慢してしまう「夜になれば涼しくなる」「冷房をつけたまま眠ると身体に悪い」と考え、エアコンを早い時間に切ってしまう人もいる。
しかし、外気温が下がっても室内の熱が残っていれば、就寝中の身体には負担がかかる。
冷房を我慢することによって、睡眠の質が低下し、発汗や脱水が進む可能性もある。
5. 睡眠不足や飲酒、体調不良が重なる睡眠不足は体温調節機能に影響を与える可能性がある。
また、アルコールには利尿作用があり、飲酒後は水分が失われやすい。暑い夜に飲酒して、そのままエアコンを使わず眠る習慣は避けたい。
そのほか、発熱、下痢、食欲不振などによって水分が不足している場合も注意が必要だ。
【初期症状と見分け方】夜間熱中症を疑うべき身体のサイン
夜間熱中症の厄介な点は、本人が眠っているため、初期症状に気づきにくいことだ。
目が覚めたときに、単なる寝苦しさや疲労と考えてしまうケースもある。
夜間熱中症の主な初期症状厚生労働省が示す熱中症の症状には、次のようなものがある。
| 症状 | 身体に現れる変化 |
|---|---|
| めまい・立ちくらみ | 起き上がったときにふらつく |
| 頭痛 | 頭が重い、ズキズキする |
| 大量の発汗 | 寝汗が多く、衣服や寝具が湿る |
| 手足のしびれ | 指先や手足に違和感がある |
| 筋肉のけいれん | ふくらはぎなどがつる |
| 吐き気 | 胃の不快感や嘔吐がある |
| 倦怠感 | 身体が重く、起き上がるのがつらい |
| 意識の異常 | 返事がおかしい、反応が鈍い |
特に、頭痛、吐き気、強い倦怠感、めまいが複数重なっている場合は注意が必要だ。
意識障害やけいれんなどは重症化のサインであり、直ちに救急対応が必要になる。
夜間熱中症と脱水症状の違い熱中症と脱水症状は混同されやすいが、同じ意味ではない。
脱水症状は、体内の水分が不足した状態。熱中症は、高温多湿の環境などによって体温調節機能に異常が生じ、身体にさまざまな障害が起きる状態だ。
脱水は熱中症を引き起こす要因の一つだが、水分不足だけで熱中症のすべてを説明できるわけではない。
| 比較項目 | 脱水症状 | 熱中症 |
|---|---|---|
| 主な原因 | 水分の喪失・摂取不足 | 高温多湿による体温調節機能の障害など |
| 代表的な症状 | 口の渇き、尿量の減少、倦怠感 | めまい、頭痛、吐き気、けいれん、意識障害 |
| 発症環境 | 暑さ以外でも発生する | 高温多湿などの暑熱環境が関係する |
| 重症化の危険 | 循環不全など | 意識障害や臓器障害など |
両者は同時に起こることも多く、症状だけで正確に区別することは難しい。
夜間熱中症を見分ける3つのチェックポイント夜中に目が覚めたときや、朝起きたときには、次の3点を確認したい。
① 寝室の温度と湿度
室温が高い、湿度が高い、風が通らないなどの条件が重なっていないか確認する。
② 身体の異変
頭痛、吐き気、めまい、筋肉のけいれん、異常な倦怠感がないか確認する。
③ 意識や反応の状態
呼びかけに正常に答えられるか、歩行時にふらつかないか、普段と違う言動がないかを確認する。
ただし、汗をかいていないから熱中症ではないと判断するのは危険だ。発汗の有無だけで判断せず、意識や全身状態を総合的に見る必要がある。
【2026年最新データ】夜間WBGTと消防庁の救急搬送状況
夜間熱中症を考えるうえで参考になるのが、環境省の暑さ指数(WBGT)と総務省消防庁の救急搬送統計だ。
環境省が公開する夜間の日最低WBGTとは?WBGTとは、Wet Bulb Globe Temperatureの略で、日本語では「暑さ指数」と呼ばれる。
気温だけでなく、湿度や日射・輻射熱などを考慮して、熱中症のなりやすさを評価する指標だ。
環境省の熱中症予防情報サイトでは、通常の暑さ指数に加えて、過去の夜間の日最低暑さ指数を確認できる「熱中症リスクカレンダー」が公開されている。
この資料には、2021~2025年の過去5年間について、全国11都市などの観測地点別データが掲載されている。
ここでいう夜間の日最低WBGTとは、1日24時間の毎時のWBGTのうち最も低かった値だ。主に早朝に記録されるため夜間の指標として扱われているが、まれに昼間の値が最低になる場合もある。
環境省は、夜間の日最低WBGTが25以上となる期間を黄色で示し、夜間でも熱中症への警戒が必要としている。
この期間には、涼しい時間帯の換気や、我慢せずに空調設備を使うことなどが推奨されている。
重要なのは、日中の暑さ指数だけを見て夜間の安全性を判断しないことだ。
2026年の消防庁統計が示した住居のリスク総務省消防庁は2026年10月28日、令和8年5~9月の熱中症による救急搬送状況を公表した。
主な数字は次のとおりだ。
| 項目 | 2026年の実績 | 注目点 |
|---|---|---|
| 救急搬送者数 | 77,638人 | 調査開始以降5番目の多さ |
| 高齢者の搬送 | 46,345人 | 全体の59.7% |
| 住居での発生 | 30,718人 | 全体の39.6% |
| 中等症 | 28,775人 | 全体の37.1% |
| 重症 | 2,055人 | 全体の2.6% |
| 死亡 | 120人 | 全体の0.2% |
2025年の同期間は10万510人だったため、2026年は2万2,872人減少した。それでも調査開始以降で5番目に多い搬送者数となっている。
特に注目したいのは、住居での発生が最も多いという点だ。
熱中症は屋外のスポーツや仕事だけの問題ではない。自宅で過ごしているときにも発生し、救急搬送につながっている。
なお、この統計は5~9月の全時間帯を対象としたもので、住居での搬送者が夜間に発症した人数を示すものではない。夜間だけの発生件数と混同しないことが大切だ。
2026年の熱中症予防情報で押さえたいこと環境省の熱中症予防情報サイトでは、2026年度の熱中症警戒アラートの情報提供が10月21日に終了した。次年度の情報提供は2027年4月下旬に開始予定とされている。
一方、過去のWBGTデータや予防資料は引き続き確認できる。
また、熱中症特別警戒アラートでは、本人による予防だけでなく、高齢者や子どもなど熱中症になりやすい人への見守りや声かけも重視されている。
夜間熱中症対策では、日中の警戒情報を確認するだけでなく、寝室の実際の温度や湿度を確認する習慣が欠かせない。
【寝室の適切な室温とエアコン】就寝中に実践したい暑さ対策
夜間熱中症を防ぐためには、寝室の環境を整えることが基本になる。
特に大切なのが、室温、湿度、空気の流れの3つだ。
寝室の適切な室温は26~28℃を目安に調整夏季の寝室環境については、睡眠環境に関する研究資料などで、室温26~28℃、湿度50~60%程度が一つの目安として示されている。
ただし、これはすべての人に共通する絶対的な熱中症予防基準ではない。
年齢、体格、寝具、体調、エアコンの風の当たり方によって快適な温度は変わる。
そのため、温度計や湿度計を寝室に設置し、実際の室内環境を確認しながら調整することが望ましい。
エアコンは就寝中も使うべき?暑い夜には、エアコンを就寝中も使用することを基本にしたい。
特に、熱帯夜や夜間のWBGTが高い日には、タイマーで冷房を早く切ってしまうと、睡眠中に室温が再び上昇する可能性がある。
実践したい使い方は次のとおりだ。
- 就寝前からエアコンを稼働させて寝室を冷やす。
- 就寝中も室温が上がらないよう運転を継続する。
- 設定温度は26~28℃程度から調整する。
- 冷風が身体に直接当たらないよう風向きを調整する。
- 冷えすぎる場合は寝具や風向き、設定温度を見直す。
日本睡眠学会の睡眠環境に関する解説でも、近年の熱帯夜を踏まえ、扇風機だけでは不十分な場合があり、就寝中の冷房使用が推奨されている。
タイマーを使う場合も、入眠時だけの短時間運転ではなく、少なくとも睡眠前半の4時間程度を確保する考え方が紹介されている。
暑さが続く夜は、無理に冷房を切るよりも、適切な温度で継続運転するほうが安全性を確保しやすい。
扇風機とサーキュレーターを併用する方法エアコンの冷気を寝室全体に行き渡らせるには、扇風機やサーキュレーターの併用も役立つ。
それぞれの役割は異なる。
扇風機: 身体の周囲に穏やかな気流をつくり、汗の蒸発を助ける。
サーキュレーター: 室内の空気を循環させ、冷気が一か所に偏るのを防ぐ。
おすすめは、エアコンの風が部屋全体に広がるように空気を循環させ、扇風機は弱めの風量で使用する方法だ。
ただし、どちらもエアコンの代わりにはならない。高温多湿の部屋では、風を送るだけで十分に身体を冷やせるとは限らない。
また、強い風を身体に直接当て続ける必要はない。冷えすぎや乾燥を避けながら使用したい。
就寝前に確認したい寝室環境- 室温が高くなりすぎていないか。
- 湿度が高く、蒸し暑くなっていないか。
- エアコンのフィルターが汚れていないか。
- カーテンや遮熱対策で日中の熱を抑えられているか。
- 夜間も冷房が使える状態になっているか。
朝方など外気温が下がった時間帯に、屋外の暑さや防犯面に問題がなければ換気を行うことも有効だ。
【寝る前の水分補給と塩分補給】高齢者が特に注意したいポイント
夜間熱中症を防ぐには、室温管理だけでなく、体内の水分と電解質のバランスを保つことも大切だ。
寝る前に水分を補給する就寝中は水分を摂取できない時間が続くため、寝る前に適度な水分を補給しておきたい。
具体的には、次の習慣が役立つ。
- 就寝前に水やノンカフェインの飲み物を飲む。
- ベッドの近くに飲み水を置いておく。
- 夜中に目が覚めて喉が渇いたら水分を補給する。
- 起床後も早めに水分を摂る。
一度に大量に飲む必要はない。無理のない範囲でこまめに補給することが基本となる。
塩分補給は必要?水だけでは不十分な場合も大量に汗をかいた場合、身体からは水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われる。
そのため、発汗量が多い日や体調に応じて、水分と塩分を適切に補給することが大切だ。
ただし、塩分を多く摂れば熱中症を防げるというわけではない。
通常の食事で十分に塩分を摂取できている場合、就寝前に追加の塩分を必ず摂る必要はない。
また、腎臓病や心臓病などで水分・塩分の摂取制限を受けている人は、医師の指示を優先する必要がある。
経口補水液も、日常的に大量に飲むための飲料ではない。脱水状態や熱中症が疑われる場合など、適切な状況で使用したい。
高齢者は夜間熱中症のリスクが高い高齢者は特に注意が必要だ。
加齢によって、暑さや喉の渇きを感じる感覚が弱くなったり、体温調節機能が低下したりすることがある。
そのため、本人が暑さを自覚していない状態でも、室内環境が危険になっている可能性がある。
2026年の消防庁統計でも、65歳以上の高齢者は救急搬送者全体の59.7%を占めている。
高齢者本人だけに対策を任せるのではなく、家族や周囲の人が次の点を確認したい。
- 寝室に温度計・湿度計が設置されているか。
- エアコンを適切に使用しているか。
- 寝る前や起床後に水分を摂っているか。
- 夜間に体調の変化がないか。
- エアコンの操作方法が分からなくなっていないか。
特に一人暮らしの高齢者では、日中だけでなく夜間の見守り体制も重要になる。
【夜間熱中症の応急処置と119番】救急車を呼ぶべき症状とは?
夜間熱中症が疑われた場合、最優先すべきなのは意識状態の確認だ。
症状が軽そうに見えても、急速に悪化する可能性があるため、対応を先延ばしにしてはいけない。
熱中症が疑われたときの応急処置厚生労働省が示す基本的な対応は、次の3つだ。
① 涼しい場所へ移動する
エアコンの効いた部屋へ移動し、身体への熱の負担を減らす。
② 衣服を緩めて身体を冷やす
衣服を緩め、首の周囲、脇の下、足の付け根などを冷やす。
冷たいタオルや保冷剤なども活用できる。皮膚を濡らして扇風機などで風を送る方法もある。
③ 水分・塩分を補給する
意識がはっきりしていて、自力で飲み込める場合は、水分や塩分を補給する。状況に応じて経口補水液なども利用する。
ただし、意識がはっきりしない場合や、嘔吐している場合に無理やり飲ませてはいけない。誤嚥する危険がある。
119番通報が必要な危険サイン次の症状がある場合は、直ちに119番通報する。
- 意識がない、または呼びかけへの反応がおかしい。
- 自力で水分を飲めない。
- けいれんが起きている。
- 意識障害や異常な言動が見られる。
- 急激に状態が悪化している。
特に、意識障害がある場合は、本人を無理に歩かせたり、水を飲ませたりせず、救急車を呼ぶことが先決だ。
救急車を待つ間も、涼しい場所に移動させ、衣服を緩めて身体を冷やす。
症状が改善しない場合も医療機関へ意識があり、水分を飲める場合でも、応急処置をして症状が改善しないときは医療機関を受診する必要がある。
頭痛や吐き気が続く、身体に力が入らない、ふらつきが改善しないなどの場合は、自己判断で眠り直すことは避けたい。
夜間だからといって、朝まで様子を見る必要はない。
【夜間熱中症に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:夜間熱中症は寝ている間にも発症しますか?
A1:発症する。日中に蓄積した建物の熱、高湿度、換気不足、就寝中の発汗などによって、睡眠中にも熱中症になる可能性がある。
Q2:夜間熱中症を防ぐ寝室の適切な室温は何度ですか?
A2:夏季の睡眠環境では26~28℃程度が一つの目安として紹介されている。ただし、個人差があるため、湿度や体調も確認しながら調整することが大切だ。
Q3:エアコンは寝ている間もつけっぱなしで大丈夫ですか?
A3:暑さが続く夜は、適切な温度に設定して継続運転する方法が有効だ。冷風が直接身体に当たらないように風向きを調整し、冷えすぎにも注意したい。
Q4:扇風機だけでも夜間熱中症を防げますか?
A4:扇風機は気流をつくり汗の蒸発を助けるが、室温そのものを下げる機能はない。高温多湿の寝室では扇風機だけに頼らず、エアコンを併用したい。
Q5:寝る前に塩分補給をしたほうがよいですか?
A5:必ずしも必要ではない。発汗量や食事内容に応じて補給することが基本だ。腎臓病や心臓病などで塩分制限がある場合は、医師の指示に従う必要がある。
Q6:高齢者は夜間熱中症になりやすいですか?
A6:高齢者は暑さや喉の渇きを感じる機能、体温調節機能が低下する場合があり、注意が必要だ。本人の自覚だけに頼らず、家族や周囲の人が室温や水分摂取を確認したい。
Q7:夜間熱中症が疑われたら、何科を受診すればよいですか?
A7:症状や緊急度に応じて医療機関で診察を受ける。意識障害、自力で水が飲めない状態、けいれんなどがある場合は、診療科を探すよりも119番通報を優先する。
まとめ:夜間熱中症は寝る前から朝までの対策が重要
夜間熱中症は、日中の暑さが収まった後も、室内に残る熱や高湿度によって発症する可能性がある。
2026年の消防庁統計では、5~9月の熱中症救急搬送者7万7,638人のうち、住居での発生が39.6%を占めた。加えて、高齢者は全体の59.7%に達している。
こうした数字を踏まえると、熱中症対策を屋外活動だけに限定することはできない。
特に実践したいのは、次の4つだ。
1. 寝室の温度と湿度を確認する。 外気温だけで安全性を判断しない。
2. エアコンを適切に使用する。 熱帯夜には就寝中も冷房を活用する。
3. 水分を適切に補給する。 就寝前、夜間の起床時、朝のタイミングを意識する。
4. 異変を見逃さない。 意識障害や自力で水が飲めない状態では、すぐに119番通報する。
夜間熱中症対策で最も避けたいのは、「夜だから大丈夫」「眠っているだけだから問題ない」という思い込みだ。
本人が暑さを感じていなくても、寝室の環境が危険になっていることはある。特に高齢者や一人暮らしの人がいる家庭では、寝る前の室温確認と周囲の見守りを習慣にしたい。
夜間の熱中症予防は、寝る前の準備だけでなく、朝まで安全な睡眠環境を維持することから始まる。
主な公的・専門資料
- 総務省消防庁「令和8年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」(2026年10月28日)。
- 環境省「熱中症リスクカレンダー・夜間の日最低暑さ指数」。
- 環境省「生活の場における暑さ指数について」。
- 厚生労働省「熱中症予防のために」「熱中症が疑われる人を見かけたら」。
- 日本睡眠学会「睡眠と社会・温熱環境の影響」。
- 環境省「2026年度熱中症警戒アラート発表状況」。