ホーム 芸能ニュース・ゴシップ 【李相日の演出方針】なぜ広瀬すずは厳しい現場を信頼するのか

【李相日の演出方針】なぜ広瀬すずは厳しい現場を信頼するのか

白川 結衣 白川 結衣 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
目次

李相日監督の作品には、俳優の感情を細部まで掘り下げ、登場人物の内面をスクリーン上に表現するという特徴がある。

『悪人』『許されざる者』『怒り』などの作品でも、人間の複雑な感情や、社会から向けられる視線を描いてきた。

広瀬との2作品を比較すると、その演出方針がより明確になる。

『怒り』と『流浪の月』で異なる指導方法
比較項目 『怒り』 『流浪の月』
広瀬の立場 オーディションで選ばれた出演者 主演俳優
演技指導 強い働きかけで感情を引き出す 意見交換を重ねて感情を探る
監督の姿勢 自分自身の内面を見つめさせる 俳優から生まれる表現を待つ
広瀬の課題 感覚だけに頼らない人物理解 経験を重ねたうえで演技をゼロから見直す
関係性 俳優としての出発点を支える 成長した俳優と対等に向き合う

2022年末の日刊スポーツのインタビューで、李監督は広瀬について、前作の頃と比べて経験を重ねたことを評価し、今回は大人として向き合うことを意識したと振り返っている。

ただし、要求する演技の水準を下げたわけではない。

広瀬が撮影中に「どうしたらいいか分からない」と訴えた際にも、監督は作品の完成度を考え、さらに深く役と向き合うよう促したという。

李監督自身も、俳優に刺激を与えることで、想定している完成度に近づけていく演出の考え方を説明している。

厳しさの裏側にある俳優への責任

李監督の演出は、単に厳しい言葉を使うことが目的ではない。

重要なのは、俳優自身が役柄の感情を理解し、演技として自然に表現できるところまで考え抜くことだ。

『怒り』では、台詞を再現するだけではなく、登場人物がその場面に至るまで何を経験してきたのかを考えるよう求めた。

『流浪の月』では、広瀬の経験や成長を踏まえ、出演者同士の関係性から生まれる感情を大切にした。

この変化は、監督が広瀬を一方的に指導する段階から、俳優の個性や経験を生かして作品を作る段階へと進んだことを示している。

2人の関係を表す最も適切な言葉は、恋愛ではなく、互いの表現を高め合う創作上の信頼関係だ。

【2026年最新】広瀬すずと李相日の活動・今後の再タッグは?

李相日広瀬すず

2026年10月30日時点

2人はそれぞれ映画界で活動を続けているが、近年の代表的な仕事は別々の作品である。

李相日監督は映画『国宝』で最優秀監督賞

李相日監督の近年の代表的な仕事として注目されるのが、2025年6月6日公開の映画『国宝』だ。

吉沢亮、横浜流星、渡辺謙らが出演し、歌舞伎の世界を舞台に、芸の道を追い求める人間の生き様を描いた作品である。

2026年3月13日に発表された第49回日本アカデミー賞では、『国宝』が最優秀作品賞を受賞。李監督も最優秀監督賞に選ばれた。

『怒り』や『流浪の月』で人間の内面を掘り下げてきた李監督が、さらに大きな映画的評価を得た年となった。

広瀬すずは2026年も主演作・話題作が続く

広瀬すずの2026年の注目作は、10月9日に公開された映画『汝、星のごとく』だ。

原作は凪良ゆうの同名小説。広瀬は横浜流星とダブル主演を務め、井上暁海を演じている。

監督は藤井道人であり、李相日監督ではない。

同作は、瀬戸内の島を舞台に、家庭環境に複雑な事情を抱える櫂と暁海が出会い、15年にわたって愛と人生の選択に向き合う物語だ。

ここで注意したいのは、『流浪の月』と『汝、星のごとく』には、凪良ゆうの小説を原作とする共通点がある一方、監督も作品の設定も異なるということだ。

2026年10月の初日舞台挨拶には、広瀬、横浜をはじめとする出演者と藤井監督が登壇。東宝の公式レポートでも公開初日の様子が紹介されている。

2026年の広瀬すずの受賞歴にも注目

所属事務所フォスターの公式プロフィールには、2026年の受賞歴として次の実績が掲載されている。

- 第47回ヨコハマ映画祭 主演女優賞
- 第68回ブルーリボン賞 主演女優賞
- 第49回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞
- 第76回芸術選奨 文部科学大臣新人賞

これらは、広瀬の俳優としての評価が継続していることを示す実績だ。

李相日監督と広瀬すずの再タッグはある?

ファンが気になるのは、3度目の共同制作が実現するかどうかだろう。

2016年の『怒り』で出会い、2022年の『流浪の月』で再び仕事をした2人には、すでに長い共同制作の経験がある。

李監督は過去のインタビューで、広瀬の成長を見守り、再び仕事をする機会を望んでいたと語っていた。

ただし、2026年10月30日時点で、3作目となる新たな共同制作について確定した公式発表は確認できない。

広瀬が2026年に横浜流星と共演していることや、李監督が『国宝』で横浜と仕事をしていることだけを理由に、次の作品への出演が決まったと考えることもできない。

再タッグが実現するかどうかは、今後の作品発表を待ちたいところだ。

【よくある質問】李相日と広瀬すずに関するFAQ

Q1:李相日監督と広瀬すずは付き合っているの?

A1:2人の交際を裏付ける公式発表や信頼できる報道は確認されていない。公表されている関係は、映画『怒り』『流浪の月』を通じた監督と俳優の関係である。

Q2:李相日監督はなぜ広瀬すずを『怒り』に起用したの?

A2:広瀬はオーディションで小宮山泉役に選ばれた。本人のインタビューによれば、演技の完成度だけでなく、役を演じたいという強い気持ちも評価されたという。李監督からは、役の感情を知っていると思ったことが起用理由として伝えられていた。

Q3:『流浪の月』で広瀬すずと共演した俳優は誰?

A3:松坂桃李、横浜流星、多部未華子、内田也哉子ら。広瀬は家内更紗、松坂は佐伯文、横浜は中瀬亮を演じた。

Q4:李相日監督と広瀬すずは何年ぶりに再共演した?

A4:2016年公開の『怒り』から、2022年公開の『流浪の月』まで約6年ぶり。2作品とも李相日が監督を務めている。

Q5:2026年に広瀬すずと李相日監督が再タッグを組む予定はある?

A5:2026年10月30日時点で、3度目の共同制作を裏付ける公式発表は確認できない。広瀬の2026年公開作『汝、星のごとく』は藤井道人監督の作品である。

まとめ:李相日と広瀬すずの関係は恋愛ではなく映画を通じた信頼

李相日監督と広瀬すずの関係を時系列で振り返ると、2人の間に築かれたものが明確になる。

2016年の『怒り』では、オーディションで選ばれた広瀬が、厳しいリハーサルと演技指導を経験した。李監督は彼女の可能性を見いだし、役者として成長するきっかけを与えた。

2022年の『流浪の月』では、経験を重ねた広瀬を主演に迎え、以前とは異なる方法で演技を作り上げた。広瀬も監督への信頼を明かし、互いに本音を伝えられる関係を築いていた。

そして2026年、李監督は『国宝』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、広瀬も主演作や映画賞で存在感を示している。

2人の関係を判断するときに大切なのは、次の3点だ。

1. 作品上の関係と私生活を混同しないこと。 共演や親しい会話だけで恋愛関係とは判断できない。
2. 本人のインタビューを重視すること。 撮影秘話や起用理由は、本人の発言から読み解くのが最も確実だ。
3. 俳優としての成長に注目すること。 『怒り』から『流浪の月』への変化こそ、2人の関係を理解する最大の手がかりになる。

李相日監督が広瀬すずに見いだした可能性と、広瀬が監督の現場で得た経験。その積み重ねが、2作品に共通する大きな価値となっている。

恋愛説よりも注目すべきなのは、6年という時間を経ても、再び一緒に映画を作りたいと思わせる俳優と監督の関係が存在していたことだ。 3度目のタッグが実現するなら、次にどのような広瀬すずの表情を李監督が引き出すのか、映画ファンにとって大きな見どころとなる。

主な参考資料:TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」、ORICON NEWS、シネマトゥデイ、WEBザテレビジョン、TOKYO HEADLINE、日刊スポーツ、JFDB、日本アカデミー賞協会、フォスター公式プロフィール、東宝公式発表。

同じカテゴリの記事

白川 結衣

生活情報の編集に9年。化粧品の成分表示と厚生労働省・学会の公開資料を一次情報とし、体験談と公的データを混ぜずに書き分けます。

おすすめの関連記事