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【保護者の評判と着用実態】袴を着せて後悔した家庭はどれくらい?

白川 結衣 白川 結衣 • 更新: • 公開: • 読了約 15 分
目次

袴への賛否を考えるうえで参考になるのが、実際に着用させた家庭と、これから卒業式を迎える家庭の調査です。

ただし、袴を着せた家庭の満足度と、すべての保護者が袴を支持しているかどうかは別の問題です。

保護者79人の調査では81%が満足

イエコレクション編集部は、2023年10月26日から11月7日まで、小学校の卒業式で子どもに袴を着せた保護者79人を対象にインターネット調査を実施しました。


袴を着せて良かったかという質問への回答

81.0%

小学校卒業式袴おかしい

「良かった」と回答した割合・79人調査








良かった 81%



どちらでもない 13.9%



後悔した 5.1%


出典:イエコレクション編集部、2023年11月調査。小学校卒業式で袴を着用させた保護者79人。

満足した理由には、本人が喜んだこと、家族が晴れ姿を喜んだこと、日本の伝統文化を体験できたことなどがありました。

一方、後悔した理由には、朝早くからの着付け、歩きにくさ、着崩れ、子どもが袴を踏んで転倒したことなどが挙げられています。

この調査で注目したいのは、袴を着せた家庭の多くが満足している一方で、当日の準備や実用面には明確な負担が存在することです。

なお、対象は袴を実際に着せた保護者に限られるため、一般の保護者全体の賛成率を示す数字ではありません。

100人調査では袴の着用率は少数派

別のイエコレクション編集部による100人調査では、卒業済みの家庭で袴を選んだ割合は4%、これから卒業する家庭で袴を選ぶ予定の割合は8%でした。

また、袴姿に対して「ややダサい」「ダサい」と回答した人の合計は11%でした。

この結果から、袴は見た目だけで強い否定的評価を受けているわけではないことがうかがえます。

ただし、調査はインターネット上の保護者100人を対象としたもので、全国の小学校の着用率を代表する統計ではありません。

地域によって袴が珍しい学校もあれば、比較的多くの児童が着用する学校もあります。全国一律の着用率を、この数字だけで判断することはできません。

袴は購入とレンタルのどちらが多い?

79人調査では、袴の準備方法についても結果が公表されています。

- レンタル:78.5%
- 購入:8.9%
- 知人から借りた:7.6%

レンタルが最も多く、購入よりも選ばれやすい傾向が見られました。

着付けについては、美容院・レンタル店が55.7%、両親・親族が27.8%、出張着付けが15.2%でした。

小学生の場合、衣装を用意するだけでなく、着付けを誰が担当するかも大きな問題になります。

【袴レンタル費用と家庭間の経済格差】総額はいくら必要?

小学校の卒業式に袴を着せる場合、保護者が気になるのが費用です。

袴はレンタル料金だけで完結するとは限りません。着付け、ヘアセット、小物、ブーツ、写真撮影などを追加すると、最終的な出費は大きく変わります。

2026年に確認できる小学生用袴の料金例

2025年11月公開のカンコー学生服のレンタル案内では、小学生向け袴の料金相場は2万~5万円が中心とされています。

同社の紹介する一式レンタルプランは29,900円で、安心保障付きの場合は33,200円です。着物、袴、襦袢、足袋、草履などが含まれています。

また、写真館ピノキオの公式料金案内では、小学生以下の袴レンタルについて、次の料金が掲載されています。

費用項目 公開料金
女児袴上下セット 28,000~65,000円
男児袴上下セット 28,000~40,000円
女児の着付け・ヘアメイク 無料
ブーツ利用 追加5,500円
女袴単品 12,000円~

同店では衣装によって料金が異なり、150cmを超える場合には大人用の料金が適用されます。

このように、同じ小学生用の袴でも、レンタル先や衣装の種類によって価格に幅があります。

レンタル費用以外に発生する出費

袴を準備するときは、次の項目も予算に入れておきましょう。

費用項目 確認する内容
衣装レンタル 着物・袴・帯が含まれるか
着付け 料金と予約時間
ヘアセット 基本料金と髪飾り
履物 草履・ブーツの購入やレンタル
小物 足袋・肌着・腰ひもなど
写真撮影 撮影料・写真データ・アルバム
その他 送料・補償・延滞料金

特に注意したいのは、レンタル料金が安く見えても、必要な小物や着付けが別料金になっている場合です。

見積もりを比較するときは、衣装単体ではなく、卒業式当日に必要な準備をすべて含めた総額で考える必要があります。

家庭間の経済格差が問題になる理由

卒業式の袴が議論になる背景には、家庭の経済状況による違いもあります。

例えば、袴に数万円をかけられる家庭もあれば、卒業式のために追加の出費をすることが難しい家庭もあります。

加えて、衣装代だけでなく、早朝の美容院への送迎や写真撮影など、時間と費用の両面で負担が発生します。

周囲の友達が袴を着ることになれば、子どもが「自分も着たい」と希望することもあるでしょう。

そのとき、保護者は子どもの気持ちを尊重したい一方で、家計とのバランスも考えなければなりません。

ここで大切なのは、袴を着ない家庭を経済的に余裕がないと決めつけないことです。

スーツやワンピースを選ぶ理由は、費用だけではありません。本人の好み、着心地、学校の方針など、さまざまな事情があります。

服装の違いを家庭の優劣や愛情の差に結び付けないことが、卒業式の公平性を考えるうえで欠かせません。

【2026年最新】小学校卒業式で袴を選ぶメリット・デメリットと失敗しない準備

袴を着るかどうかは、見た目の好みだけで決めるものではありません。

本人の希望、学校のルール、安全性、費用、当日のサポート体制を総合的に考える必要があります。

袴を着るメリット

1.卒業という節目を華やかに祝える

袴は特別感のある装いです。小学校6年間の成長を、普段とは違う姿で記念に残せます。

2.子どもの希望を尊重できる

本人が和装に興味を持ち、自分で袴を選びたいと考えているなら、衣装選びそのものが卒業準備の楽しい思い出になります。

3.伝統文化に触れられる

着物や袴の着方、和装の所作を体験できることもメリットです。

4.家族の記念写真が華やかになる

卒業式当日だけでなく、前撮りを利用すれば、時間に追われず家族写真を残すこともできます。

袴を着るデメリット

1.費用が高くなりやすい

レンタル料金だけでなく、着付けやヘアセットなどを合わせると出費が増えます。

2.早朝から準備する必要がある

卒業式の開始時刻に合わせて、通常より早く起床する場合があります。

3.トイレや着崩れへの対応が難しい

本人が自分で衣装を整えられないと、保護者や周囲のサポートが必要です。

4.歩きにくく転倒する可能性がある

特に裾の長さや履物の選び方によっては、安全性に影響します。

5.学校の方針によって着用できない場合がある

せっかく予約しても、学校から着用を控えるよう求められている場合があります。

袴が向いている子ども・おすすめしにくい子ども
判断項目 袴が向いている場合 慎重に考えたい場合
本人の希望 自分から着たいと希望している 保護者の希望が中心
体調 長時間の着用に無理がない 締め付けや早朝準備が負担
移動 袴と履物に慣れている 歩行や階段の昇降に不安がある
トイレ 自分で扱える、練習済み 着脱や着崩れの対応が難しい
学校の方針 着用が認められている 自粛・禁止の案内がある
費用 無理のない予算で準備できる 家計への負担が大きい

この比較で重要なのは、子どもの性格や能力を一律に判断しないことです。

袴を着たい気持ちが強くても、当日までに歩き方やトイレの練習をしておけば不安を減らせる場合があります。

反対に、本人があまり乗り気でなければ、保護者の希望だけで袴を選ぶ必要はありません。

卒業式前に確認したい5つのチェックポイント

2026年度の卒業式に向けて袴を検討する家庭は、次の順番で準備を進めると安心です。


卒業式の袴・事前確認チェックリスト
{@body const items = ["学校に袴の着用が認められているか確認する","着付け・ヘアセット・レンタルの総額を確認する","本人の身長に合ったサイズと裾の長さを確認する","階段の昇降やトイレの動作を事前に練習する","当日の体調管理と着崩れへの対応方法を決める"]}
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学校への確認はレンタル予約より先に行う

最も避けたいのは、袴を予約して料金を支払った後に、学校から着用を控えるよう案内されることです。

確認する内容は次のとおりです。

- 袴そのものが禁止されているのか。
- 華美な着物や髪飾りだけが制限されているのか。
- 草履やブーツに指定があるのか。
- 登下校時の服装について決まりがあるのか。
- 式の途中で着崩れした場合の対応はどうするのか。

学校によっては、着用を全面的に禁止していなくても、児童の安全を理由に自粛をお願いしていることがあります。

電話や連絡帳などで事前に確認し、学校側の考えを理解してから衣装を選びましょう。

当日に向けてトイレと歩き方を練習する

袴を着ることが認められている場合は、当日までに自宅で着用練習をしておくと安心です。

特に確認したいのは次の3点です。

1. 袴を着た状態で、無理なく歩けるか。
2. 階段の上り下りで裾を踏まないか。
3. トイレの動作を本人が理解しているか。

できれば本番と同じ履物を使い、着付けた状態で動いてみるとよいでしょう。

また、長時間着用する場合は、締め付けすぎないこと、体調が悪くなったらすぐに周囲へ伝えることも教えておきたいポイントです。

卒業式当日は、衣装の美しさよりも子どもが快適に過ごせることを優先してください。

【小学校の卒業式で袴を着ること】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:小学校の卒業式で袴を着るのは非常識ですか?

A1:袴は伝統的な和装であり、着ること自体が非常識というわけではありません。ただし、学校によっては健康面や安全面から着用を控えるよう求めています。学校の方針と当日の実用性を確認することが大切です。

Q2:小学校の卒業式で袴は禁止されているのですか?

A2:全国一律で禁止されているわけではありません。神戸市のように袴を適切でない服装として自粛を促す自治体もあれば、札幌市のように家庭の判断を基本とする自治体もあります。石狩市の南線小学校のように、個別の学校で禁止している事例もあります。

Q3:袴のレンタル費用は全部でいくらかかりますか?

A3:衣装レンタルの目安は2万~5万円程度です。着付け、ヘアセット、小物、ブーツ、写真撮影などを追加すると総額は変わります。レンタル店によってセット内容が違うため、契約前に総額を確認しましょう。

Q4:袴で卒業式に参加するとトイレは大変ですか?

A4:普段着より時間がかかる場合があります。袴や着物の裾を扱う必要があり、着崩れにも注意が必要です。事前にトイレの動作を練習し、本人が一人で対応できるか確認しておくと安心です。

Q5:袴を着ないと卒業式で目立ってしまいますか?

A5:地域や学校によって着用状況は違います。袴が多い学校もあれば、スーツやワンピースが一般的な学校もあります。袴を着ないことが劣っているわけではなく、子どもが安心して式に参加できる服装を選ぶことが大切です。

まとめ:小学校卒業式の袴はおかしいかより、子どもの気持ちと安全が大切

小学校の卒業式で袴を着ることは、必ずしもおかしいことではありません。

実際に袴を着用させた保護者の調査では、81%が満足したと回答しており、子どもの希望や家族の思い出を大切にする選択肢として支持されています。

一方、神戸市教育委員会の通知や船橋市の学校現場の案内からは、転倒、体調不良、トイレ、着崩れなど、実際の学校生活に関わる問題が確認できます。

札幌市と石狩市の事例も、袴の扱いが自治体や学校によって異なることを示しています。加えて、2026年度に向けた札幌市PTA協議会の意見書では、家庭の経済的負担や教員の負担も課題として取り上げられています。

【プロの結論】

袴を選ぶかどうかで最も大切なのは、周囲に合わせることでも、豪華な衣装を用意することでもありません。

次の3つを満たせるかどうかが判断基準になります。

- 本人が心から着たいと思っていること。
- 学校の方針に沿い、安全に式へ参加できること。
- 家庭に無理のない費用と準備で実現できること。

袴を着ることも、スーツやワンピースを選ぶことも、どちらも卒業を祝う正当な選択です。

卒業式は、6年間の学校生活を締めくくる大切な日です。衣装の違いで子どもが肩身の狭い思いをしたり、家庭が無理な出費を強いられたりする必要はありません。

2026年の卒業式でも、学校・保護者・児童がそれぞれの立場を理解し、すべての子どもが気持ちよく新しい一歩を踏み出せる服装を選ぶことが望まれます。

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白川 結衣

生活情報の編集に9年。化粧品の成分表示と厚生労働省・学会の公開資料を一次情報とし、体験談と公的データを混ぜずに書き分けます。

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