「長田凪巧(おさだ・なぐみ)と墨田区の保育園」という検索キーワードで注目されているのは、2024年に発覚した元保育士による園児への性犯罪事件です。東京地方裁判所は2024年11月14日、長田凪巧被告に懲役14年の実刑判決を言い渡しました。事件では、勤務先だった墨田区内の私立認可保育所における被害のほか、複数の園児に関する事件が審理されました。
一方、勤務先の保育園名については、ネット上で具体的な施設名を挙げる情報が存在するものの、墨田区の公式発表や主要な判決報道で園名が公表された事実は確認できません。2026年11月現在の事件の経緯、判決内容、板橋区の認可保育園に関する情報、園名をめぐる噂、墨田区が進める再発防止策を整理します。
- 判決: 2024年11月14日、東京地裁が長田凪巧被告に懲役14年を言い渡した。 - 事件の規模: 裁判報道では、2年間に2カ所の保育園で7人の女児が被害に遭ったとされる。 - 園名の真偽: 墨田区内の私立認可保育所であることは公表情報で確認できるが、具体的な園名を裏付ける公式情報は確認できない。 - 2026年の状況: 墨田区は通報相談窓口、全施設への点検、職員研修、午睡時の複数配置などを進めている。
【事件の概要】長田凪巧とは何者?墨田区の保育園で何が起きたのか

長田凪巧は、東京都内の認可保育所で保育士として勤務していた人物です。2024年1月17日、警視庁は勤務先の保育所で女児に性的暴行を加え、その様子を撮影した疑いなどで逮捕しました。
当時の報道によれば、事件の対象となったのは墨田区内の私立認可保育所でした。逮捕容疑は2023年10月10日に発生したとされるもので、警視庁はスマートフォンに保存されていた動画などについても捜査を進めていました。
事件発覚のきっかけは、別の女児が2023年12月に保護者へ被害を相談したことでした。その後、保育所で保護者会が開かれ、ほかの被害についても明らかになっていきました。子どもが家庭で被害を打ち明けたことが、事件の全容解明につながる重要な契機となりました。
被害は1人にとどまらなかった捜査の進展に伴い、長田被告については複数の女児に対する性的加害の疑いが浮上しました。2024年2月8日には、墨田区内の私立認可保育所で2023年10月6日に発生したとされる別の事件について、警視庁が再逮捕しています。
同日の毎日新聞の報道では、スマートフォンなどから複数の女児が写った画像や動画が500点以上見つかったと伝えられています。これは捜査段階で報じられた押収物の情報であり、画像の点数と被害児童の人数を同一視することはできません。
その後の公判で審理された事件はさらに広がり、最終的に判決報道では7人の女児が被害に遭ったとされています。
【逮捕から懲役14年判決まで】2024年の事件を時系列で整理
長田凪巧事件を理解するうえで注意したいのが、逮捕、再逮捕、起訴、公判、判決はそれぞれ異なる手続きだという点です。複数回の逮捕が報じられたことは、同じ人物について別々の被害や事件が捜査・審理された経緯とあわせて理解する必要があります。
弁護士JPニュースなどの裁判報道と、墨田区が公開している事件対応資料を照らし合わせると、主要な経緯は次のようになります。
長田凪巧事件・主要な時系列
判決の前日となる2024年10月15日ではなく、同月15日の論告・求刑公判で、検察側は懲役15年を求めました。被告人が保育士という立場を利用し、複数の子どもに対して犯行を繰り返したことや、被害者と家族に与えた影響の大きさが厳しく指摘されました。
そして2024年11月14日、東京地方裁判所の室橋秀紀裁判長は懲役14年を言い渡しました。
弁護士JPニュースの判決報道によると、裁判長は犯行の悪質性について「悪質性が顕著」と述べ、保育士としての立場を利用したことや、犯行の様子を動画で撮影していたことを重く評価しました。
被告人が起訴事実を認めて謝罪したことや、前科・前歴がなかったことも考慮されたものの、刑事責任は重大であるとして懲役14年の実刑判決となりました。
【勤務先の保育園名はどこ?】墨田区・板橋区の園名特定情報を検証
検索者の関心が特に高いのが、長田凪巧が勤務していた墨田区の保育園はどこなのか、という疑問です。
結論からいうと、墨田区内の私立認可保育所だったことは、毎日新聞の逮捕報道と墨田区の公式資料で確認できます。しかし、具体的な施設名については、区の事件対応資料や主要な判決報道で公表されていません。
墨田区の保育園について確認できること墨田区が2026年4月1日に更新した「不適切保育事件を受けた区の取組について」では、2024年1月17日に区内の私立認可保育園で保育士が性的加害の疑いで逮捕されたことを記録しています。
また、当該保育園と運営法人に対して特別指導検査を実施し、事件の経緯を検証するとともに、改善に向けた指導・助言を行ったことも公表しています。
一方、この公式資料では施設を具体的な園名ではなく「当該保育園」と表記しています。したがって、墨田区内のどの施設なのかを公式発表だけで断定することはできません。
ネット上で流通している園名の噂2024年以降、個人ブログやまとめサイトでは、墨田区内の特定の保育施設を勤務先候補として挙げる記事が掲載されました。
しかし、こうした記事の多くは、施設の運営形態や園長に関する断片的な情報などを組み合わせた推測です。施設側や行政による公式な確認、あるいは判決報道による裏付けとは異なります。
特定の園名を挙げる記事が複数存在しても、それだけで勤務先だったことの証明にはなりません。無関係な施設や現在通園している子ども、保護者、職員に誤った疑いが向けられる危険があります。
板橋区の認可保育園との関係もう一つ混同されやすいのが、板橋区の認可保育園に関する情報です。2024年には、長田被告について、過去に板橋区内の認可保育所で勤務していた時期の事件も捜査対象になったとする報道が流通しました。
ただし、板橋区の施設名についても、ネット上で流通する候補名と公的に確認された情報は区別する必要があります。墨田区の勤務先と板橋区の過去の勤務先を同一施設と考えるのも誤りです。
園名の情報を判断するときは、次の区別が重要です。
- 公表情報: 墨田区内の私立認可保育所で勤務していたこと。
- 裁判報道: 2カ所の保育園で7人の女児が被害に遭ったこと。
- ネット上の推測: 具体的な施設名を候補として挙げる個人ブログやまとめ記事。
- 確認できない情報: 推測された施設名が実際の勤務先だったという公式な裏付け。
園名の特定を目的とした検索では、情報の出所と証拠の強さを確認することが欠かせません。施設名が書かれていることと、その施設が事件に関与したと確認されていることは、まったく別の問題です。
【罪名を解説】不同意性交等罪と性的姿態撮影処罰法とは?
この事件で報じられた罪名には、不同意性交等罪と性的姿態撮影処罰法違反があります。どちらも性犯罪に対する法制度の改正と関係していますが、処罰対象となる行為は異なります。
不同意性交等罪不同意性交等罪は、2023年の刑法改正によって設けられた罪です。相手が同意しない意思を形成、表明、全うすることが困難な状態にさせたり、その状態を利用したりして性交等を行う行為などが処罰対象となります。
暴行や脅迫だけでなく、障害、アルコール、薬物、虐待、立場による影響力など、同意を困難にする事情も法律上考慮されます。2023年7月13日に改正法が施行されました。
性的姿態撮影処罰法性的姿態撮影等処罰法は、性的な部位や下着などを正当な理由なく撮影する行為や、同意が困難な状態を利用した撮影などを処罰するために制定された法律です。
撮影行為そのものに加え、撮影された性的な画像・動画を提供したり、一定の目的で保管したりする行為なども規制対象になります。
この法律の正式名称は「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」です。2023年7月13日に施行されました。
今回の事件では、性的加害だけでなく撮影行為も裁判で扱われました。被害を受けた子どもの尊厳を侵害する行為が複数の側面から審理されたことが、事件の重大性を考えるうえで重要です。
【2026年最新】墨田区再発防止検討委員会と保育園の安全管理
事件を受けた墨田区は、当該施設だけでなく、区内全体の保育環境を見直す取り組みを進めています。
2024年2月には、弁護士や専門的な知見を持つ委員などで構成される「墨田区再発防止検討委員会」を設置しました。同年5月には報告書が提出され、保育現場の安全管理や職員研修、相談体制の強化などについて提言がまとめられています。
2024年以降に進められた主な対策墨田区の公式資料では、事件を受けた対策として次の取り組みが確認できます。
- 保育施設への特別指導検査と継続的な巡回。
- 午睡時の保育体制や死角を作らない保育活動に関する通知。
- カーブミラーなどを活用した施設内の死角対策。
- 保育記録カメラの配備に関する補助事業。
- 子どもの権利擁護や人権に関する職員研修。
- 保護者や職員が相談できる通報窓口の整備。
特に注目されるのは、事件が起きた施設だけを対象にするのではなく、区内の全保育施設を対象に対策を拡大した点です。
2026年時点での新しい取り組み2026年4月1日更新の墨田区公式ページでは、令和7年度の重点施策として、さらに具体的な取り組みが示されています。
1.不適切保育通報相談窓口
2025年4月に専用相談窓口を設置し、同年10月には子どもの権利擁護に詳しい専門家が電話やLINEなどで24時間相談・通報を受け付ける体制を開設しました。
2.全保育施設への定期点検
区内の全保育施設を対象にアンケートを実施し、設備や運営上の課題を把握します。リスクが高いと判断された施設には、現地調査や専門家による改善助言を行う仕組みです。
3.職員全員を対象とするeラーニング
不適切保育の定義、未然防止策、子どもの人権、職層に応じた対応などを学ぶ研修を実施しています。
4.午睡時の複数配置
午後1時から午後3時までの午睡時間帯に、保育士等を複数配置するための補助事業を実施しています。
5.再発防止検討委員会の継続開催
2026年4月時点で、令和7年度の第7回・第8回の議事要旨が公開されています。委員会を継続し、再発防止策の実施状況や追加施策について検討する体制です。
加えて、2025年10月からは児童福祉法の改正により、保育所等の職員による虐待の通報が義務化されています。墨田区はこの制度変更を踏まえ、早期発見と対応体制の強化を進めています。
【プロの結論】保育園の安全性は何で判断すべきか
この事件が保育業界に突きつけた問題は、特定の職員の犯罪だけではありません。保育士と園児の間にある信頼関係を、施設全体としてどう守るかという管理体制の問題です。
保育園では、着替え、排泄、午睡、個別の生活支援など、子どもと職員が近い距離で接する場面が日常的に発生します。だからこそ、職員個人の良心や経験だけに安全を委ねるのではなく、組織的なチェック体制が必要です。
保育園の安全管理で確認したい5つのポイント保護者が園を選ぶ際や、現在通っている施設の安全性を考える際には、次の点を確認すると具体的な判断につながります。
① 職員と園児が密室で1対1にならない仕組み
個別対応が必要な場合でも、周囲から状況を把握できる環境になっているかが重要です。死角の少ない保育室や職員同士の声かけなど、施設としての対策を確認しましょう。
② 午睡中の見守り体制
午睡中に誰がどのように園児を見守るのか、職員の配置や担当分担が明確になっているかを確認します。複数の職員が協力できる体制は、事故や不適切保育の防止にもつながります。
③ 職員の採用・配置管理
採用時の資格確認や経歴確認、保育士特定登録取消者管理システムの活用など、適切な採用管理が行われているかが重要です。
④ 保護者からの相談への対応
子どもの様子について保護者が相談した際、園がどのように調査し、説明し、必要な対応を行うのか。相談窓口や責任者が明確になっているかも確認したいポイントです。
⑤ 問題発生時の報告と外部機関との連携
施設内部だけで問題を処理するのではなく、自治体などの外部機関へ適切に相談・通報できる仕組みがあるかを確認しましょう。
また、この事件を理由に男性保育士全体を危険視することも適切ではありません。性別によって犯罪の有無を判断するのではなく、採用、配置、監督、相談、通報という仕組みで、すべての職員に対して同じ安全基準を適用することが大切です。
保育士の専門性を尊重しながら、子どもを守るための組織的な仕組みを整えること。それが今回の事件から保育業界が受け止めるべき重要な教訓です。
【長田凪巧と墨田区の保育園事件】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:長田凪巧の読み方は?
A1:報道では「長田凪巧(おさだ・なぐみ)」と表記されています。
Q2:長田凪巧が勤務していた墨田区の保育園はどこですか?
A2:墨田区内の私立認可保育所だったことは確認できますが、具体的な園名は区の公式資料や主要な判決報道では公表されていません。ネット上の候補名を確定情報として扱うことはできません。
Q3:長田凪巧の判決はいつ、何年の懲役ですか?
A3:2024年11月14日、東京地方裁判所が懲役14年の実刑判決を言い渡しました。検察側の求刑は懲役15年でした。
Q4:事件の被害者は何人ですか?
A4:判決報道では、2年間に2カ所の保育園で7人の女児が被害に遭ったとされています。
Q5:墨田区は2026年現在、どのような再発防止策を行っていますか?
A5:専用通報相談窓口、24時間の相談受付、全保育施設への定期点検、職員向け研修、午睡時の複数配置、再発防止検討委員会の継続開催などを進めています。
まとめ:長田凪巧事件の事実と保育園の安全を考える
長田凪巧による墨田区の保育園事件では、2024年1月の逮捕から複数の事件の捜査・起訴、公判を経て、同年11月14日に懲役14年の判決が言い渡されました。判決報道では、2カ所の保育園で7人の女児が被害に遭ったことや、保育士という立場を利用した犯行の悪質性が指摘されています。
一方、勤務先の具体的な園名については、ネット上の推測と行政・司法による公表情報を混同してはいけません。墨田区内の私立認可保育所という情報と、個別の施設名が公式に確認されたという情報には明確な違いがあります。
2026年現在、墨田区では通報体制、職員研修、保育施設の点検、午睡時の人員配置など、再発防止に向けた取り組みが進められています。
この事件から考えるべきなのは、特定の園名を推測することだけではありません。子どもが安心して過ごせる環境を実現するために、保育施設と行政がどのような責任を果たし、実効性のある安全管理を継続できるかという問題です。被害を受けた子どもと家族への長期的な支援とともに、再発防止策が現場で確実に機能することが求められています。
主な参照資料
- 墨田区公式ホームページ「不適切保育事件を受けた区の取組について」(2026年4月1日更新)
- 墨田区公式ホームページ「虐待(不適切保育)防止に関する区の取組について」(2026年4月1日更新)
- 毎日新聞「認可保育所で女児に性的暴行、スマホで撮影か 保育士逮捕 東京」(2024年1月17日)
- 毎日新聞「保育園で女児に性的暴行容疑 元保育士を再逮捕 警視庁」(2024年2月8日)
- 弁護士JPニュース「女児7人“わいせつ”元保育士に懲役14年判決」(2024年11月15日)
- 法務省「性犯罪関係の法改正等 Q&A」