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金久保優斗は韓国キウムでどう変わった?2026年成績とヤクルト退団の経緯を徹底解説

黒田 亮 黒田 亮 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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2026年10月現在、元東京ヤクルトスワローズの金久保優斗は、韓国プロ野球KBOリーグのキウム・ヒーローズでプレーしている。2025年9月にヤクルトから戦力外通告を受けた右腕は、翌シーズンから韓国に活躍の場を移し、リリーフ投手として存在感を示した。2026年シーズンの最終成績は59試合登板、5勝5敗、14セーブ、12ホールド、防御率5.19。抑え投手として起用される時期もあり、日本でのキャリアとは異なる役割を担った。

注目したいのは、14セーブという実績だけではない。シーズン序盤には防御率2点台で安定した投球を続けた一方、終盤には失点が増え、年間防御率は5.19となった。2021年にヤクルトで4勝1敗、防御率2.74を記録した若手右腕は、なぜ韓国移籍を選び、KBOでどのような評価を受けたのか。退団の経緯、アジアクオーター制度、契約内容、NPBとKBOの成績を照らし合わせながら、その現在地を整理する。

【2026年最新】金久保優斗の現在は韓国キウム・ヒーローズの投手

金久保優斗

金久保優斗は2026年、韓国のキウム・ヒーローズに所属している。KBO公式の選手プロフィールにも登録されており、登録名は「Yuto」、背番号は48。投手として2026年シーズンの公式戦に出場した。

2026年10月時点で確認できるKBO公式記録によると、シーズン成績は59試合登板、5勝5敗、14セーブ、12ホールド、防御率5.19。投球回は50回1/3、奪三振54、被安打64、与四球18、WHIPは1.63だった。

59試合という登板数は、チームのブルペンで一定の役割を担っていたことを示す。14セーブに加えて12ホールドを記録しており、試合終盤の重要な場面で起用されていたことも分かる。

2026年シーズンの成績を詳しく確認

注目すべきなのは、防御率5.19という数字だけで評価を終わらせないことだ。14セーブを挙げた一方、救援失敗は5回。WHIP1.63、被打率.323という数字を見ると、登板数やセーブ数に対して、走者を背負う場面も少なくなかった。

奪三振54に対して与四球18という成績は、三振を奪う能力を示す材料になる。ただし、被安打64という結果からは、打者にコンタクトされた際の対応がシーズンを通じた課題だったこともうかがえる。

また、KBO公式プロフィールに掲載された2026年の記録では、セーブ数は14。単純に防御率だけを見て評価を下すよりも、セーブ、ホールド、救援失敗、WHIPを合わせて判断する必要がある。

キウムで背番号48を背負う意味

背番号48はヤクルト時代と同じ番号だ。環境を韓国に移しても、これまでのキャリアとのつながりを感じさせる数字となった。

キウムは2026年から始まったアジアクオーター制度を活用して金久保を獲得した。外国人選手枠とは別に日本などのアジア地域出身選手を獲得できる制度であり、金久保にとってはNPBでのキャリアを終わらせず、海外で実績を積み直す機会になった。

【経歴・年表】東海大市原望洋高校からヤクルト、そして韓国KBOへ

金久保優斗は1999年11月4日生まれ、千葉県出身の右投左打の投手。高校時代は東海大市原望洋高校でプレーし、2017年のプロ野球ドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから5位指名を受けた。

プロ入り後は将来性のある若手投手として期待され、2020年に一軍デビュー。2021年には一軍で10試合に登板し、4勝1敗、防御率2.74を記録した。このシーズンがNPB時代の代表的な実績となっている。

金久保優斗のキャリアを時系列で整理
時期 所属・出来事 成績・主な内容
2017年 東海大市原望洋高校からヤクルト入団 ドラフト5位指名
2020年 東京ヤクルト 一軍デビュー
2021年 東京ヤクルト 10試合、4勝1敗、防御率2.74
2022年 東京ヤクルト 3試合、防御率7.71
2023年 東京ヤクルト 一軍1試合登板
2024年 東京ヤクルト 5試合、防御率3.52
2025年9月29日 ヤクルトから戦力外通告 12試合、0勝1敗1ホールド、防御率7.71
2025年12月16日 キウム・ヒーローズと契約 2026年からKBOに挑戦
2026年 キウム・ヒーローズ 59試合、5勝5敗、14セーブ、12ホールド、防御率5.19

この年表から分かるのは、金久保のキャリアには2021年の好成績と、その後の登板機会の減少という大きな変化があったことだ。

2021年の4勝1敗、防御率2.74が示した可能性

2021年は金久保にとって大きな飛躍のシーズンだった。10試合に登板して8試合に先発し、42回2/3を投げて4勝1敗、防御率2.74を記録。勝率は.800だった。

当時の数字だけを見れば、先発投手として今後の成長が期待される内容だった。特に、若い投手が一軍で複数の勝ち星を挙げたことは、球団にとっても将来性を感じさせる材料だったはずだ。

ただし、年間10試合、投球回42回2/3という規模であり、年間を通して先発ローテーションを担った実績とは異なる。好成績を残したことと、長期的に安定した先発投手として定着することの間には、まだ距離があった。

【ヤクルト退団の理由】2025年9月29日の戦力外通告までに何があった?

金久保が東京ヤクルトスワローズから戦力外通告を受けたのは、2025年9月29日だった。同球団は同日、金久保を含む9選手と翌シーズンの契約を結ばないことを発表した。

日刊スポーツの報道によると、金久保は球団事務所で通告を受けた際、自身の成績について「結果も残ってなかった」と振り返っている。本人も戦力外の可能性をある程度予想していた様子だった。

2025年の成績が厳しい評価につながった

2025年の金久保は一軍で12試合に登板。0勝1敗、1ホールド、防御率7.71という成績だった。投球回は14回で、被安打23、被本塁打4、奪三振11、与四球4。WHIPは1.93だった。

登板数自体は前年の5試合から増えていたものの、安定した投球を続けることはできなかった。14イニングで23安打を許しており、打者を抑え込めない状況が数字に表れている。

2021年の防御率2.74から2025年の7.71まで、シーズンごとの成績には大きな開きがある。2022年も防御率7.71、2023年は一軍1試合、2024年は5試合の登板にとどまった。

この推移を踏まえると、戦力外通告の背景には、複数シーズンにわたって一軍で安定した実績を積み上げられなかったことがある。

本人は現役続行に迷いながらも海外挑戦を視野に入れた

戦力外通告を受けた直後、金久保は現役続行について迷いがあると説明していた。11月12日に予定されていた12球団合同トライアウトにも参加する意向を示し、NPBでのプレー継続だけでなく、海外での挑戦も選択肢に入れていた。

「NPBでやりたいのはあるのですけど、韓国など、いろいろ視野に入れて頑張りたいなとは思います」

日刊スポーツが2025年9月29日に報じた本人のコメントからは、日本での現役続行を希望しながらも、新しい環境に挑戦する意思があったことが読み取れる。

結果的に、金久保は引退ではなく海外移籍を選択した。戦力外通告を受けた時点では進路が確定していなかったものの、約3か月後にはキウムとの契約が決まり、再びプロ野球の舞台に立つことになった。

【韓国移籍の理由】キウム・ヒーローズとの契約とアジアクオーター制度

金久保の韓国移籍が実現した背景には、KBOが2026年から導入したアジアクオーター制度がある。

キウム・ヒーローズは2025年12月16日、金久保の獲得を発表した。ヤクルトを退団した後の移籍先として韓国を選んだことで、プロ野球選手としてのキャリアを継続できることになった。

2026年に始まったアジアクオーター制度とは

アジアクオーター制度は、KBOリーグが従来の外国人選手枠とは別に設けた選手獲得制度だ。アジア野球連盟(BFA)加盟国・地域の国籍を持つ選手と、オーストラリア国籍の選手が対象となる。

KBOの公式発表によると、各球団はアジアクオーター選手を1人まで獲得できる。外国人選手3人の枠とは別に運用され、2026年シーズンから正式に始まった。

初年度の新規契約における支出上限は、契約金、年俸、オプションの実支給額、移籍金などを合計して20万ドル。月額の上限は2万ドルと定められている。

この制度は、韓国球団にとって比較的少ない費用でアジア地域の選手を獲得できる仕組みであり、日本のプロ野球経験者にとっても海外挑戦の新しい選択肢となった。

金久保の契約内容と年俸

聯合ニュースが2026年5月に報じたアジアクオーターの契約状況によると、金久保の契約総額は13万ドル。内訳は年俸10万ドル、オプション3万ドルとされている。

KBO公式選手プロフィールにも年俸10万ドルと掲載されており、報道された契約内容と一致する。新制度の上限20万ドルに対して、金久保の契約は13万ドルだった。

この金額は、単に選手の能力を評価した価格というだけではない。制度上の獲得枠と予算制限の中で、球団が期待する役割を考慮した契約でもある。

なぜキウムは金久保を獲得したのか

金久保の特徴として挙げられるのは、150キロ台のストレートと、先発・リリーフの両方を経験していることだ。

日本での実績は決して突出したものではなかったが、若さと球威、複数の役割に対応できる経験は、KBOで新たな戦力を求める球団にとって魅力になったと考えられる。

実際、金久保は2026年にリリーフを中心に起用され、14セーブを記録した。先発投手としての実績を持ちながら、韓国ではブルペンの重要な役割を担うことになった点は、キャリア上の大きな変化だ。

【守護神としての評価】金久保は韓国でなぜ抑えに起用されたのか

2026年の金久保を語るうえで欠かせないのが、キウムでのクローザー起用だ。

スポーツナビが2026年6月23日に掲載した韓国プロ野球取材記事によると、金久保はシーズン序盤のリリーフ登板を経て、4月下旬からリードまたは同点の終盤に登板するようになった。6月時点では35試合に登板し、4勝4敗、11セーブ、7ホールドを記録していた。

この時点で、金久保はキウムの事実上の守護神として存在感を示していた。日本で戦力外通告を受けた投手が、韓国で勝敗を左右する終盤のマウンドを任されるようになったことは、注目すべき変化だった。

最大の武器は150キロ台のストレート

同記事では、金久保の最大の武器としてストレートが紹介されている。最速155キロ、平均球速148キロで、全投球に占める直球の割合は約74%と報じられた。

ストレート中心の投球は、打者に球種を予測されやすいという弱点を持つ。しかし、球速だけでなく球の回転や力強さが伴えば、分かっていても打ち返すのが難しいボールになる。

金久保とバッテリーを組むキウムの捕手キム・ゴンヒも、直球の力を評価していたと同記事は伝えている。金久保自身も、ストレートで空振りやファウルを奪い、三振を取れるようになったことに手応えを示していた。

日本人コーチからも評価された韓国での投球

韓国で活動する日本人コーチたちは、金久保をほかの日本人KBO選手と同じ評価基準では見ていないという。スポーツナビの記事では、彼の球威やストレートの質に対する評価が紹介されている。

特に注目されるのは、ヤクルト時代に一軍で安定した成績を残せなかった投手が、韓国では勝負どころを任されるまでになったことだ。

もちろん、これは2026年6月時点の評価であり、シーズンを通じた安定性とは分けて考える必要がある。実際、最終的な防御率は5.19となり、序盤の好調を最後まで維持できたわけではなかった。

序盤の好調から終盤の失速へ

KBO公式の月別成績を見ると、金久保のシーズンは明確に前半と後半で異なる様相を見せている。

4月から6月までの36試合では防御率2.81、11セーブ、8ホールドを記録。7月も5試合で防御率0.00と安定していた。

ところが8月は7試合で防御率11.57、9月は9試合で11.37まで悪化。10月の最終登板も防御率27.00だった。

つまり、2026年の金久保は、シーズン中盤まで守護神として高いパフォーマンスを示しながら、終盤に大きく調子を落とした投手だった。14セーブという結果は評価できる一方、年間を通した安定性には課題を残した。

【NPBとKBOを比較】金久保優斗の成績は日本時代からどう変わった?

金久保の2026年を正しく評価するには、ヤクルト時代の成績と比較する必要がある。ただし、NPBでは先発経験があり、KBOではリリーフを中心に登板しているため、単純な防御率の比較だけでは投手としての変化を判断できない。

NPB通算成績とKBOの2026年成績

NPB公式の個人年度別成績によると、金久保のヤクルト時代の通算成績は34試合、5勝4敗、87回2/3、防御率4.31だった。

一方、KBOでの2026年成績は59試合、5勝5敗、50回1/3、防御率5.19。登板数はNPB通算を大きく上回り、役割も先発中心から救援中心へと変化している。

特に2021年のNPB成績と2026年のKBO成績を比べると、投手としての役割の違いがよく分かる。

数字から見える変化と課題

2021年のNPBでは、10試合中8試合に先発して4勝1敗、防御率2.74。42回2/3を投げ、先発投手として一定の結果を残した。

2026年のKBOでは、59試合に登板して14セーブ、12ホールドを記録。先発投手として長いイニングを投げるのではなく、短いイニングで相手打線を抑える役割に適応した。

一方、WHIP1.63と被打率.323は改善すべき数字だ。セーブを挙げる能力があっても、走者を出す頻度が高ければ、終盤の重要な場面で失点するリスクが大きくなる。

2026年の金久保にとって重要なのは、ストレートの球威を生かしながら、被安打を減らし、打者との勝負をより有利に進めることだ。

【プロの結論】金久保優斗の2026年は成功か、それとも課題の残る再出発か

金久保の2026年を一言で評価するなら、新しい環境で役割を獲得した一方、シーズンを通じた安定性には課題を残した再出発だった。

日本で戦力外通告を受けた後、韓国でプロ選手として再びチャンスをつかみ、59試合に登板したことは大きな成果だ。14セーブという数字も、単なる移籍先での出場機会確保にとどまらず、チームの終盤を任される存在になったことを示している。

評価できる3つのポイント

1つ目は、環境を変えて現役続行を実現したこと。2025年9月の戦力外通告後、金久保は海外でのプレーを視野に入れ、実際にキウムとの契約を勝ち取った。日本での実績だけにこだわらず、KBOという新しい舞台で挑戦した判断には意味がある。

2つ目は、抑えを任されるだけの球威を示したこと。150キロ台の直球を武器に、シーズン序盤にはセーブとホールドを積み重ねた。日本人コーチや韓国の捕手からもストレートの質を評価された点は、今後のキャリアを考えるうえで明るい材料だ。

3つ目は、複数の役割を経験したこと。NPBでは先発としての実績があり、KBOではリリーフやクローザーとして登板した。投手としての経験値が広がったことは、将来の起用法を考えるうえでもプラスになる。

2027年以降に改善が求められるポイント

一方、2026年の成績には見過ごせない課題もある。特に8月以降の防御率悪化は深刻で、序盤に築いた信頼をシーズン最後まで維持できなかった。

今後注目したいのは、次の3点だ。

  • 被打率の改善:被打率.323を下げ、ストレートで押し切れない打者への対応力を高められるか。
  • 終盤の安定性:8月、9月に見られた失点の増加を抑え、年間を通して安定した救援投球を維持できるか。
  • 抑えとしての信頼:14セーブという実績を足掛かりに、接戦の終盤を継続して任される存在になれるか。

2026年は、金久保にとって韓国野球への適応を示したシーズンであると同時に、今後の課題が数字にはっきり表れたシーズンでもある。2027年の契約や起用法については、球団からの正式発表が今後の判断材料になる。

金久保優斗の現在に関するよくある質問(FAQ)

Q1:金久保優斗は現在どこの球団に所属していますか?
A1:2026年は韓国KBOリーグのキウム・ヒーローズに所属している。背番号48の投手としてプレーし、2026年シーズンは59試合に登板した。

Q2:金久保優斗がヤクルトを退団した理由は何ですか?
A2:2025年9月29日に戦力外通告を受けた。2025年は12試合登板で0勝1敗、1ホールド、防御率7.71という成績だった。本人も結果を残せなかったことを認めており、一軍で安定した成績を積み上げられなかったことが背景にある。

Q3:金久保優斗の2026年KBO成績はどれくらいですか?
A3:59試合登板、5勝5敗、14セーブ、12ホールド、防御率5.19。WHIPは1.63、奪三振54だった。シーズン序盤は防御率2点台で安定していたが、8月以降に失点が増えた。

まとめ:金久保優斗は韓国で再出発、次の焦点は安定感の確立

金久保優斗は2025年のヤクルト退団を経て、2026年から韓国KBOリーグのキウム・ヒーローズでプレーしている。東海大市原望洋高校から2017年ドラフト5位でプロ入りし、2021年には4勝1敗、防御率2.74を記録した右腕は、日本でのキャリアを終わらせることなく、新しい環境で再出発を果たした。

2026年の59試合、14セーブという数字は、韓国で一定の役割を確保したことを示している。一方、防御率5.19、WHIP1.63という結果からは、年間を通じた安定性に課題が残ったことも分かる。

特に、4月から6月にかけての防御率2.81と、9月以降の防御率12.86という大きな差は、今後の成長を考えるうえで要点だ。

金久保のキャリアは、戦力外通告が必ずしも現役生活の終わりを意味するわけではないことを示している。韓国で得た経験をどこまで自分の投球に生かせるか。2027年以降も抑えとして信頼を得られるのか、それとも別の役割に活路を見いだすのか。次のシーズンは、彼が本当の意味で再評価される重要な機会になりそうだ。

主な事実確認資料: KBO公式選手成績・月別成績、NPB公式年度別成績、日刊スポーツ、スポーツナビ(室井昌也氏の韓国野球取材)、聯合ニュース、ベースボールキング。

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スポーツ紙で15年の記者歴。試合結果と記録は球団・リーグの公式記録とNPB発表で照合し、移籍報道は球団の公式コメントが出るまで断定しません。

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