『ジョジョの奇妙な冒険』の歴代主人公は、全部で9人。1987年に連載を開始した本作は、第1部のジョナサン・ジョースターから始まり、第9部『The JOJOLands』のジョディオ・ジョースターまで、部ごとに主人公と舞台を変えながら物語を展開してきた。2026年11月現在も第9部は連載中であり、ジョディオが最新の主人公にあたる。
歴代主人公を整理するうえで押さえておきたいのが、ジョースター家の血縁関係だ。第1部から第6部まではジョナサンを起点とする血統が物語の中心にある一方、第7部以降は新たな世界を舞台にした別の家系が描かれる。同じジョセフやジョースターという名前が登場しても、すべてが同一人物や同じ血筋というわけではない。
【第1部〜第9部】ジョジョ歴代主人公9人を一覧で紹介

まずは、各部のタイトルと主人公を一覧で確認しよう。公式ポータルサイトでも、第1部から第9部までの作品情報がそれぞれ紹介されている。
- 第1部『ファントムブラッド』:ジョナサン・ジョースター
- 第2部『戦闘潮流』:ジョセフ・ジョースター
- 第3部『スターダストクルセイダース』:空条承太郎
- 第4部『ダイヤモンドは砕けない』:東方仗助
- 第5部『黄金の風』:ジョルノ・ジョバァーナ
- 第6部『ストーンオーシャン』:空条徐倫
- 第7部『STEEL BALL RUN(スティール・ボール・ラン)』:ジョニィ・ジョースター
- 第8部『ジョジョリオン』:東方定助
- 第9部『The JOJOLands(ザ・ジョジョランズ)』:ジョディオ・ジョースター
注目したいのは、主人公が交代しても作品の根底にある「人間讃歌」というテーマが引き継がれている点だ。公式ポータルでも、恐怖を克服する精神や困難に立ち向かう勇気がシリーズの特徴として紹介されている。
また、主人公全員が同じ性格や戦闘スタイルを持つわけではない。誇りと勇気を前面に出す人物もいれば、頭脳戦を得意とする人物、街や仲間を守る人物、野望を実現するために行動する人物もいる。この多様性が、主人公交代をシリーズの大きな魅力にしている。
【第1部〜第3部】ジョナサンから承太郎へ!物語の原点と主人公交代
第1部『ファントムブラッド』ジョナサン・ジョースター初代主人公は、イギリス貴族の家に生まれたジョナサン・ジョースター。19世紀末のイギリスを舞台に、養子としてジョースター家に迎えられたディオ・ブランドーとの対立が描かれる。
ジョナサンは誇り高く、正義感と勇気を持った青年だ。ディオが石仮面の力によって人間を超越した存在になったことで、両者の対立は単なる家族間の争いを超え、ジョースター家とディオの長い因縁へと発展していく。
第1部の要点は、ジョナサンが後の主人公たちにつながる血統の出発点であること。彼の人生とディオとの戦いが、その後100年以上に及ぶ物語の土台になっている。
第2部『戦闘潮流』ジョセフ・ジョースター2代目主人公はジョナサンの孫、ジョセフ・ジョースター。舞台は1938年のニューヨークで、石仮面を創造した柱の一族との戦いが中心となる。
ジョセフは、誠実で正面から敵に立ち向かうジョナサンとは対照的に、明るくお調子者で、相手の心理を読む頭脳戦を得意とする。相手の行動を先読みする駆け引きや、予想外の作戦で強敵を追い詰める姿が特徴だ。
戦闘では波紋法を使い、知恵と機転を組み合わせて戦う。主人公が交代することで、同じジョースター家の血を引いていても戦い方や人物像が大きく変わることを示した部でもある。
第3部『スターダストクルセイダース』空条承太郎3代目主人公は空条承太郎。1989年の日本を出発点に、祖父ジョセフや仲間たちとともにDIOを倒すためエジプトを目指す。
承太郎は寡黙で冷静な性格。圧倒的な身体能力と判断力を持ち、スタンド「スタープラチナ」を操る。第3部は、シリーズにおけるスタンドバトルが本格的に登場した重要な転換点でもある。
祖父ジョセフと孫の承太郎が同じ物語に登場することで、歴代主人公が単純に入れ替わるだけではなく、世代を超えて協力するというシリーズの構造も明確になった。
ジョナサン、ジョセフ、承太郎の3人は、それぞれ異なる魅力を持ちながら、ディオとの因縁を中心とする初期シリーズの重要な柱となっている。
【第4部〜第6部】仗助・ジョルノ・徐倫の血縁と個性を解説
第4部『ダイヤモンドは砕けない』東方仗助4代目主人公は東方仗助。1999年の日本、杜王町を舞台にした物語で、ジョセフ・ジョースターの隠し子という出生が重要な設定になっている。
仗助は温厚で面倒見がよく、仲間や生まれ育った街を大切にする高校生。スタンド「クレイジー・ダイヤモンド」は、壊れた物を元の状態に戻す能力を持つ。
第3部の承太郎が強大な敵を倒すために旅をする物語だったのに対し、第4部は日常生活の中に潜む異常や脅威から杜王町を守る物語へと変化した。
加えて、仗助は承太郎の叔父にあたる。ジョセフが仗助の父親であり、承太郎の祖父でもあるためだ。年齢では仗助のほうが若いものの、血縁上は承太郎より上の世代に位置する。この関係は歴代主人公の家系を理解するうえで特に重要だ。
第5部『黄金の風』ジョルノ・ジョバァーナ5代目主人公はジョルノ・ジョバァーナ。舞台は2001年のイタリアで、ギャング組織パッショーネを中心とした物語が展開する。
ジョルノは15歳の少年で、ギャングスターになるという夢を持つ。スタンド「ゴールド・エクスペリエンス」を操り、自らの信念を貫きながら過酷な運命に立ち向かっていく。
ジョルノの出生はシリーズ屈指の特徴的な設定だ。父親はDIOだが、第3部のDIOの肉体はジョナサン・ジョースターのもの。そのため、ジョルノはDIOの息子であると同時に、ジョースターの血統も受け継いでいる。
つまり、ジョルノはジョースター家と長年敵対してきたDIOの血統と、ジョナサンの肉体に由来する血統が交差する存在だ。単純な善悪の対立ではなく、複雑な血縁と運命が物語に組み込まれている。
第6部『ストーンオーシャン』空条徐倫6代目主人公は空条徐倫。シリーズ初の女性主人公であり、空条承太郎の娘でもある。
2011年のアメリカを舞台に、徐倫は冤罪によって収容された刑務所で、スタンド能力を使いながら過酷な戦いに挑む。スタンド「ストーン・フリー」は、身体を糸状に変化させる能力を持つ。
父親の承太郎が物語に関わることも、第6部の大きな特徴だ。これまでの主人公と次世代の主人公が親子として直接関係し、ジョースター家の因縁が新たな形で描かれる。
第6部は第1部から続いてきた物語の大きな区切りとなる作品でもある。ここで世界の構造に変化が生じ、第7部以降の物語を理解するための重要な背景が形成される。
【ジョースター家の家系図】歴代主人公9人の血縁関係と世界線の違い
歴代主人公を理解するうえで、最も混乱しやすいのがジョースター家の家系図だ。特に第4部の仗助、第5部のジョルノ、第7部以降のジョニィやジョディオは、名字や出生の事情が異なるため、血縁関係を整理しておく必要がある。
最初に、第1部から第6部までの関係と、第7部以降の関係を比較してみよう。
| 部・主人公 | 血縁・家系上の位置 | 関係のポイント |
|---|---|---|
| 第1部 ジョナサン | ジョースター家の直系 | 歴代主人公の初代。血統の出発点 |
| 第2部 ジョセフ | ジョナサンの孫 | ジョージII世とリサリサの息子 |
| 第3部 承太郎 | ジョセフの孫 | ホリィの息子 |
| 第4部 仗助 | ジョセフの隠し子 | 承太郎の叔父にあたる |
| 第5部 ジョルノ | DIOの息子 | ジョナサンの肉体に由来する血統も受け継ぐ |
| 第6部 徐倫 | 承太郎の娘 | 旧世界のジョースター家の次世代 |
| 第7部 ジョニィ | 新しい世界のジョースター家 | 第7部以降の家系の起点 |
| 第8部 定助 | 吉良吉影と空条仗世文の融合体 | 吉良側を通じて新世界のジョースター家と関係する |
| 第9部 ジョディオ | ジョニィから続く家系 | ジョニィの玄孫にあたる世代 |
旧世界のジョースター家は、ジョナサンから始まる一本の血統として整理できる。
ジョナサンとエリナの間に生まれたジョージII世が、後にリサリサと結婚してジョセフをもうける。そのジョセフの娘が空条ホリィであり、ホリィと空条貞夫の間に生まれたのが承太郎だ。そして承太郎の娘が徐倫となる。
一方、仗助はジョセフと東方朋子の間に生まれた息子であり、承太郎とは親子ではなく叔父と甥の関係だ。
ジョルノはDIOの息子という特殊な立場にあるが、DIOがジョナサンの肉体を使っていたことからジョースターの血統を受け継いでいる。名字が違っていても、血縁上の関係がなくなったわけではない。
第7部以降はジョニィを起点とする別の家系第7部『STEEL BALL RUN』からは、物語の舞台そのものが新しくなる。公式ポータルも、第7部を「新たな舞台に突入した『ジョジョ』の世界」と説明している。
このため、第1部のジョナサンと第7部のジョニィを同一人物として扱うのは誤りだ。名前や一部の設定に共通点があっても、別の世界に属する人物として理解する必要がある。
第7部から第9部にかけては、ジョニィと東方理那を起点とする新しいジョースター家の系譜が描かれている。第8部で登場するジョセフ・ジョースターは、第2部のジョセフとは別人で、ジョニィの孫にあたる。
加えて、第9部のジョディオは、この新しい家系に属する人物だ。母親はバーバラ・アン・ジョースターで、ジョディオには兄のドラゴナ・ジョースターがいる。原作で描かれた家系図をたどると、ジョディオはジョニィの玄孫にあたる。
第8部の東方定助は第4部の東方仗助と別人もう一つの大きな混同ポイントが、東方仗助と東方定助の違いだ。
第4部の東方仗助は、ジョセフ・ジョースターの隠し子として生まれた人物。一方、第8部の東方定助は、記憶を失った状態で発見された青年であり、物語が進むにつれてその正体が明らかになる。
集英社のウルトラジャンプ公式作品紹介では、定助について、死亡した吉良吉影の肉体と一部融合した空条仗世文であると説明されている。つまり、定助は第4部の仗助が成長した姿でも、同じ人物の別名でもない。
第8部の杜王町も、第4部の杜王町とは別の世界に存在する街だ。同じ地名や人物名が再登場することが、世界線の違いを分かりにくくしている理由の一つになっている。
第6部の世界の一巡と第7部の関係は?第7部以降の世界線を語るときに避けて通れないのが、第6部終盤の世界の一巡だ。
第6部では、プッチ神父の能力によって時間と世界の構造が大きく変化する。荒木飛呂彦は2004年の『青マルジャンプ』のインタビューで、第6部を読んだ読者なら世界が一巡して新しい世界に入ったことが分かるという趣旨の説明をしている。
ただし、第7部を単純に「第1部〜第6部の主人公たちがそのまま生まれ変わった続編」と考えるのは適切ではない。第7部ではジョニィという別の主人公が登場し、独自の歴史と血縁関係を持つ世界が描かれる。
整理すると、次のようになる。
- 第1部〜第6部:ジョナサンから徐倫まで続く旧世界の血縁と因縁。
- 第7部〜第9部:ジョニィを起点とする新しい世界のジョースター家。
- 共通点:人間讃歌、運命との対峙、ジョースター家にまつわる物語の構造。
- 相違点:登場人物の血縁、歴史、舞台、人物設定はそれぞれの世界に基づいている。
この区別を理解すると、ジョセフやジョナサンといった同じ名前の人物が登場しても、混乱せずに読み進められる。
【2026年最新】第9部ジョディオの現在とジョジョシリーズの最新動向
第9部『The JOJOLands』は現在も連載中2026年11月1日時点で、シリーズの最新部は第9部『The JOJOLands』だ。2023年2月17日発売の『ウルトラジャンプ』2023年3月特大号から連載が始まり、舞台は太平洋に浮かぶハワイの島々となっている。
主人公のジョディオ・ジョースターは、オアフ島に暮らす少年。「大富豪になる」という野望を掲げ、仲間たちとともに予測不能な事件へと足を踏み入れていく。
スタンド能力は「11月の雨(ノーヴェンバー・レイン)」。重力を持つ雨を降らせるという独特の能力で、従来の主人公とは異なる戦闘スタイルを見せている。
2026年9月に第9巻が発売集英社の公式発表によると、『The JOJOLands』の最新コミックス第9巻は2026年9月17日に発売された。
第9巻では、ハウラーとの土地交換作戦から9か月後の状況が描かれる。ジョディオたちが土地を換金できずにいるなか、ウサギの口座から30万ドルが消失し、母親と妹も姿を消しているという新たな展開が始まる。
加えて、公式ポータルが掲載する2026年11月号の情報では、敵スタンドに発見された潜水艇が浮上できない状況に追い込まれ、ジョディオの次の一手が注目されている。
同号は2026年10月19日発売。したがって、11月1日現在の最新掲載情報は『ウルトラジャンプ』2026年11月号となる。
第7部のアニメも2026年に配信開始2026年は、第7部『STEEL BALL RUN』のアニメ化も大きなトピックとなった。
ワーナー ブラザース ジャパンの公式発表によると、アニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』は2026年3月19日からNetflixで世界独占先行配信を開始した。
主人公ジョニィ・ジョースターを中心に、ジャイロ・ツェペリとの出会いや、1890年のアメリカを舞台にした北米大陸横断レースが描かれる。
原作では第7部から新しい世界線に入るため、第1部〜第6部とは異なる物語として楽しめる。2026年にアニメをきっかけに第7部へ興味を持った読者にとっても、ジョニィの人物像やジョースター家の新しい系譜を知る良い機会となっている。
【ジョジョ歴代主人公】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ジョジョの歴代主人公は全部で何人?
A1:2026年11月現在、全9人です。第1部のジョナサン・ジョースターから、第9部のジョディオ・ジョースターまで、各部に1人ずつ主人公がいます。
Q2:第4部の東方仗助と第8部の東方定助は同一人物?
A2:別人です。第4部の仗助はジョセフ・ジョースターの息子ですが、第8部の定助は吉良吉影の肉体と空条仗世文が一部融合した人物です。名前の読み方が同じ「じょうすけ」であることに注意してください。
Q3:第7部のジョニィ・ジョースターは第1部のジョナサンと同一人物?
A3:同一人物ではありません。ジョニィは第7部以降の新しい世界に登場する主人公です。ジョナサンと名前や姓に共通点がありますが、別の人物として描かれています。
Q4:第9部のジョディオは誰の子孫?
A4:ジョディオは新しい世界のジョースター家に属し、ジョニィ・ジョースターから続く血統の玄孫世代にあたります。母親はバーバラ・アン・ジョースターで、ドラゴナ・ジョースターは実の兄です。
Q5:ジョルノ・ジョバァーナはジョースター家の血を引いている?
A5:引いています。父親はDIOですが、第3部のDIOはジョナサン・ジョースターの肉体を奪っていたため、ジョルノはジョースターの血統も受け継いでいます。
まとめ:ジョジョ歴代主人公9人を理解する鍵は血縁と世界線
『ジョジョの奇妙な冒険』の歴代主人公は、第1部のジョナサンから第9部のジョディオまで全9人。それぞれが異なる舞台や時代で活躍し、独自の価値観や戦闘スタイルを持っている。
シリーズを理解するうえで最も重要なのは、主人公の交代とジョースター家の血縁関係を分けて考えることだ。
- 第1部〜第3部:ジョナサン、ジョセフ、承太郎を中心に、ディオとの長い因縁を描く。
- 第4部〜第6部:仗助、ジョルノ、徐倫を通じて、ジョースター家の血統と運命が新しい形で描かれる。
- 第7部〜第9部:ジョニィを起点とする新世界のジョースター家が登場し、定助やジョディオへと物語が広がる。
【プロの結論】
歴代主人公を知るうえで、単純に名前を9人覚えるだけでは作品の魅力を十分に理解できない。重要なのは、誰が誰の子孫なのか、同じ名前の人物が同一人物なのか、そしてどの世界の物語なのかを把握することだ。
第1部から第6部までの因縁や血統を深く知りたい人は、ジョナサンから徐倫までの物語を順番に追うのがおすすめ。一方、第7部以降の新しい世界観や独立した冒険を楽しみたい人は、ジョニィを主人公とする『STEEL BALL RUN』から読み進めるとよい。
そして2026年現在、物語の最前線に立っているのはジョディオ・ジョースターだ。第9部『The JOJOLands』は連載が続いており、新しい血縁関係や世界の謎も描かれている。歴代主人公9人のつながりを理解しておけば、これから明かされるジョースター家の物語も、より深く楽しめるはずだ。