「稲川会館横浜」と検索すると、指定暴力団・稲川会との関係、横浜市都筑区にある施設の役割、幹部の会合や葬儀に使われた経緯などが気になる人も多いのと考えられます。
実際、稲川会館は過去の報道で幹部の葬儀や重要な儀礼の会場として登場しています。さらに2026年7月には、他団体の新会長による襲名披露の挨拶に関連した会合が開かれたと報じられました。一方、稲川会の主たる事務所は東京都港区にあり、横浜の稲川会館とは法的な位置付けが異なります。
【施設の正体】稲川会館横浜とはどのような施設なのか?

稲川会館は、指定暴力団・稲川会に関連する施設として報道されている建物です。一般的な公共施設や民間の貸しホールとは性格が異なり、組織に関係する重要な儀礼や会合の会場として使用されてきました。
所在地については、2019年9月21日付の講談社「FRIDAYデジタル」が、神奈川県横浜市都筑区にある施設として紹介しています。2025年の清田次郎総裁の会葬を伝えた複数の報道でも、横浜市内の稲川会館という表現が使われています。
特に注目されるのは、稲川会館が単なる組織関係者の集まる場所としてだけでなく、組織の節目に関わる行事の会場として繰り返し登場している点です。
稲川会館の役割を理解する3つの視点1.組織に関係する儀礼の会場
2019年の報道では、稲川会館が稲川会の重要な盃事に使用される場所として紹介されました。盃事は、組織内部の関係や継承に関わる儀礼を指します。
2.幹部の葬儀・会葬に関係する施設
2025年5月には、稲川会の総裁だった清田次郎氏の会葬が行われました。全国の関係団体から弔問者が訪れたことも報じられています。
3.他団体との関係に関わる会合の会場
2026年7月の報道では、沖縄の指定暴力団・旭琉會の新会長による襲名披露の挨拶に関連し、稲川会館が会場として使用されたことが伝えられています。
このように、公開報道から読み取れるのは、稲川会館が組織の重要な節目や関係団体との交流に関わる施設だということです。ただし、日常的な事務作業の内容や内部の設備、一般利用の可否などは公表資料から確認できません。
【使用実態を検証】稲川会館の会合・葬儀で確認できる出来事
稲川会館の役割を理解するうえで参考になるのが、過去の報道に登場した具体的な出来事です。特に2019年、2025年、2026年の3つの時期を比較すると、施設の利用目的が見えてきます。
2019年9月:稲川会幹部の会葬2019年9月7日、稲川会館では、同年7月に亡くなった秋田昇氏(十四代目大草一家総長)の稲川会会葬が行われました。
講談社「FRIDAYデジタル」の2019年9月21日付記事によると、この会葬には六代目山口組の幹部らも参列しました。稲川会と六代目山口組の関係を考えるうえでも注目された出来事です。
同記事は、稲川会館が重要な盃事に関係する施設であることにも触れています。これにより、少なくとも2019年の段階で、会館が組織の重要行事に使用されていたことが確認できます。
2025年5月15日:清田次郎総裁の会葬稲川会館の使用実態を示す、特に大きな出来事が2025年の清田次郎総裁の葬儀です。
清田次郎氏(本名・辛炳圭)は2025年4月21日に84歳で亡くなりました。その後、5月15日に横浜市内の稲川会館で稲川会としての会葬が行われたと、文春オンラインが2025年5月16日に報じています。
記事によると、六代目山口組の司忍組長や竹内照明若頭、住吉会の小川修会長ら、他団体の幹部も弔問に訪れました。
また、FRIDAYデジタルの報道では、この会葬に全国の関係団体から100人以上が参列したとされています。神奈川県警や警視庁などによる警戒態勢についても伝えられました。
ここで押さえておきたいのは、4月の家族・関係組織内の葬儀と、5月15日の稲川会としての会葬が別の行事として報じられていることです。後者は、稲川会の組織的な行事として開催されたものでした。
2026年7月:旭琉會の新会長に関係する会合2026年7月28日付のFRIDAYデジタルの記事では、同年7月中旬に稲川会館で開かれた会合が取り上げられています。
この会合は、沖縄の指定暴力団・旭琉會で新たに三代目会長となった知念秀視氏が、関東の関係団体に襲名披露の挨拶を行うことに関連したものでした。
報道によると、稲川会の内堀和也会長が受け入れ側となり、松葉会、東声会、住吉会、極東会、関東関根組、双愛会の関係者らが出席しました。
この出来事は、稲川会館が2026年にも組織間の重要な交流に関係する施設として報道されていることを示しています。
ただし、この一件だけで年間を通じた利用頻度や、通常時の運営状況まで判断することはできません。
【組織の実態】指定暴力団・稲川会の2026年現在と組織概要
稲川会館を理解するには、施設の背景にある稲川会そのものについても知っておく必要があります。
稲川会は、暴力団対策法に基づいて指定されている指定暴力団の一つです。警察庁の組織犯罪情勢資料では、六代目山口組や住吉会などと並ぶ主要団体等に分類されています。
稲川会の現在の代表者は誰なのか2025年4月21日に清田次郎総裁が亡くなったことを受け、東京都公安委員会は同年5月、内堀和雄会長を稲川会の「代表する者」として公示しました。
この変更は、警察庁が2026年4月に公表した「令和7年における組織犯罪の情勢」にも記載されています。
したがって、2026年の組織状況を整理する際には、清田次郎氏を現在の代表者として扱うのではなく、過去の総裁として位置付ける必要があります。
警察庁の2025年末統計で見る稲川会2026年4月公表の警察庁資料では、2025年末時点の稲川会の勢力について、構成員と準構成員等が区別して集計されています。
稲川会の勢力(2025年末)約1,600人
暴力団構成員約1,000人
準構成員等
合計すると約2,600人。警察庁による概数であり、実際の人数を確定するものではありません。
全国の暴力団構成員等の総数は約1万7,600人で、前年から約1,200人減少しました。稲川会の構成員数は前年から大きく変わっていない一方、準構成員等は約100人減少しています。
また、稲川会を含む主要6団体等の構成員・準構成員等は約1万2,500人で、全国の暴力団勢力の約71%を占めています。
これらの数値からは、全国的に暴力団勢力が縮小するなかでも、主要団体への勢力集中が続いていることが読み取れます。
【関係性を整理】稲川会館・稲川会本部・六代目山口組の違い
検索時に混同されやすいのが、稲川会館、稲川会の主たる事務所、六代目山口組との関係です。それぞれは異なる意味を持つため、分けて整理する必要があります。
施設と組織の関係一覧最も大きな違いは、法的な指定情報における主たる事務所と、報道で確認できる組織行事の会場という位置付けです。
稲川会の主たる事務所は東京都港区にあります。これは警察関係の指定暴力団一覧にも掲載されている情報です。
一方、稲川会館は横浜市都筑区の施設として報道され、会葬や儀礼、関係団体との会合に使用された実績があります。
つまり、稲川会館を稲川会の主たる事務所と同一視するのは正確ではありません。組織の法的な所在地と、重要行事に使用される施設は、別々の観点から理解する必要があります。
六代目山口組との関係は?稲川会館が六代目山口組の施設であるという意味ではありません。
2025年5月の清田次郎総裁の会葬には、六代目山口組の司忍組長らが参列したと報じられています。また、警察庁の2026年公表資料でも、稲川会が六代目山口組や関東地区の団体との関係を維持していることが記載されています。
こうした報道や公表資料は団体間の関係を示すものですが、両組織が同一であることや、施設を共同所有していることを意味するものではありません。
【法律と警察の対応】稲川会館と神奈川県警の暴力団対策
稲川会館を取り巻く環境を理解するには、暴力団対策法と神奈川県の暴力団排除施策も重要です。
暴力団対策法による指定暴力団の制度暴力団対策法は、正式には「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」といいます。1992年3月に施行され、指定暴力団の構成員による不当な要求行為などを規制する仕組みが設けられました。
指定暴力団とは、法律上の要件を満たし、都道府県公安委員会によって指定された暴力団を指します。指定を受けることで、暴力的な要求行為などに対して中止命令や再発防止命令といった行政措置が可能になります。
稲川会も、この制度の対象となる指定暴力団です。
神奈川県警が進める暴力団排除神奈川県警察は、公益財団法人神奈川県暴力追放推進センターや弁護士会、地域団体などと連携し、暴力団排除活動を推進しています。
2026年4月24日に更新された神奈川県警の案内では、次の「暴力追放三ない運動+1」が掲げられています。
暴力追放三ない運動+1
また、神奈川県暴力団排除条例では、事業者による利益供与の防止や、暴力団事務所の開設・運営に関する規制などが定められています。条例の一部改正は2026年7月にも施行されています。
こうした制度は、暴力団の活動を助長する取引や不当な要求を防ぎ、地域社会の安全を守るためのものです。
稲川会館に対する使用制限はあるのかここで注意したいのは、暴力団対策法や神奈川県暴力団排除条例が存在することと、特定の施設に対して使用制限命令が出されていることは別問題だという点です。
2026年11月時点で確認できる公表資料からは、稲川会館について、施設全体の使用禁止や閉鎖が決定したと判断できる情報は確認できません。また、現在の内部利用状況や管理状況を詳細に示す公的資料も見当たりません。
したがって、法規制の存在だけを根拠に、稲川会館が閉鎖された、あるいは全面的に使用できなくなったと断定することはできません。
【プロの結論】稲川会館の現在を判断するために知っておきたいこと
2026年の稲川会館を理解するうえで、最も重要なのは「過去の報道」「現在の組織情報」「施設そのものの現況」を混同しないことです。
2026年現在、確認できること第一に、稲川会館は横浜市都筑区にある施設として過去の報道に登場しています。
第二に、2019年には稲川会幹部の会葬、2025年には清田次郎総裁の会葬が行われました。
第三に、2026年7月には旭琉會の新会長に関連する襲名披露の挨拶の会場として使用されたことが報道されています。
第四に、稲川会の代表者は2025年5月の公示を受けて内堀和雄氏となっており、主たる事務所は東京都港区にあります。
まだ公表情報だけでは分からないこと一方、次の事項については、一般に確認できる公的資料や信頼できる報道だけでは判断できません。
- 2026年11月現在の施設内部の具体的な利用状況
- 年間の会合や儀礼の開催回数
- 日常的な管理・運営体制
- 施設の正確な収容人数や内部設備
- 一般人が利用できる施設かどうか
- 今後の移転、売却、閉鎖などの予定
特に、インターネット上の施設情報や過去の写真だけを根拠に、現在も同じ状態で運用されていると判断するのは適切ではありません。
施設の現況を調べる場合は、報道された出来事の日付と、警察庁・公安委員会などが公表する組織情報を分けて確認することが大切です。
稲川会館については、単なる噂や所在地情報よりも、実際に報じられた会葬・会合の記録と、法的な組織情報を組み合わせて理解することが、最も確かな判断につながります。
【よくある質問】稲川会館横浜に関するFAQ
Q1:稲川会館は横浜市のどこにある施設ですか?報道では神奈川県横浜市都筑区にある施設として紹介されています。ただし、一般向けの観光施設や公共施設ではなく、一般公開や訪問利用を案内する施設情報も確認できません。
Q2:稲川会館は稲川会の本部なのですか?法的な指定情報における稲川会の主たる事務所は東京都港区です。横浜の稲川会館は、会葬や重要な会合などの会場として報道されている別の施設です。
Q3:清田次郎総裁の葬儀は稲川会館で行われたのですか?はい。清田次郎氏は2025年4月21日に84歳で亡くなり、同年5月15日に横浜市内の稲川会館で稲川会としての会葬が行われたと報じられています。
Q4:2026年現在も稲川会館は使用されていますか?2026年7月28日付のFRIDAYデジタルは、同年7月中旬に稲川会館で会合が開かれたと報じています。ただし、2026年11月現在の通常利用や施設の管理状況までは公表資料から確認できません。
Q5:稲川会と六代目山口組は同じ組織ですか?いいえ。両者は別々の指定暴力団です。2025年の清田次郎総裁の会葬に六代目山口組の幹部が参列したことなど、関係を示す報道はありますが、組織としては区別されます。
Q6:稲川会館は一般の人も利用できますか?一般向けの貸し会館や公共施設として利用できることを示す公式案内は確認されていません。一般利用を前提とした施設と考える根拠はありません。
まとめ:稲川会館横浜の現在と2026年の最新情報
稲川会館は、横浜市都筑区にあると報じられている稲川会関連施設であり、過去には幹部の会葬や重要な儀礼、他団体との会合に使用されてきました。
2025年5月15日の清田次郎総裁の会葬、そして2026年7月の旭琉會新会長に関係する会合は、施設の使用実態を知るうえで重要な報道事例です。
一方、稲川会の主たる事務所は東京都港区にあり、横浜の稲川会館と同一ではありません。2025年5月以降の代表者は内堀和雄氏であり、警察庁の2026年公表資料でもその組織情報が確認できます。
2026年11月時点での要点は、稲川会館が2026年にも会合の会場として報道されている一方、日常的な利用状況や施設の詳細な現況までは公表されていないことです。
今後の動向を把握するには、警察庁の組織犯罪情勢、東京都公安委員会の指定情報、神奈川県警の暴力団対策に関する発表、そして具体的な出来事を取材した報道を照らし合わせることが重要です。
主な参照資料:警察庁「令和7年における組織犯罪の情勢」(2026年4月)、神奈川県警察「暴力団を追放するために」、神奈川県警察「神奈川県暴力団排除条例」、文春オンライン(2025年5月16日)、FRIDAYデジタル(2019年9月21日、2025年5月20日、2026年7月28日)。