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花總まりのエリザベート25年史|1996年宝塚初演から東宝版、2026年最新情報まで徹底解説

黒田 亮 黒田 亮 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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2026年、ミュージカル『エリザベート』の日本初演から30周年を迎えた。作品の歴史を振り返るとき、欠かせない存在が元宝塚歌劇団トップ娘役の花總まりだ。1996年の宝塚雪組による日本初演でエリザベート役に抜擢され、1998年の宙組公演でも同役を演じた。その後、宝塚退団を経て東宝版にも出演し、2023年まで長年にわたってタイトルロールと向き合ってきた。

2026年11月現在、宝塚花組では永久輝せあ・星空美咲を中心とする30周年記念公演が上演されている。一方、花總まりはエリザベート役を卒業し、ミュージカル『AGATHA』など新たな作品に挑戦している。7月15日放送の『徹子の部屋』でも約25年に及ぶ役との関係を振り返った。花總まりが築いた伝説とは何だったのか。歴代キャストとの違いや受賞歴、2026年の最新活動まで時系列で整理する。

【人物解説】花總まりと『エリザベート』の関係は?伝説と呼ばれる理由

花總まりエリザベート

花總まりは、1991年に宝塚歌劇団へ入団した舞台俳優だ。1994年に雪組のトップ娘役に就任し、2006年の退団まで歴代最長となる12年3カ月にわたってトップ娘役を務めた。

宝塚時代には『エリザベート』だけでなく、『激情-ホセとカルメン-』のカルメン、『ベルサイユのばら』のマリー・アントワネット、日本初演『ファントム』のクリスティーヌなど、数々の大役を演じている。

そのなかでもエリザベートは、花總まりのキャリアを象徴する役となった。

1996年、日本初演でタイトルロールに抜擢

『エリザベート』は1992年にウィーンで初演されたミュージカルで、オーストリア皇后エリザベートの波乱に満ちた生涯を描いている。

日本では1996年2月、宝塚歌劇団の雪組公演として初めて上演された。

この初演で、花總まりはエリザベート役に抜擢された。トート役を演じたのは一路真輝。演出・潤色を担当したのは小池修一郎だった。

当時の花總まりは、すでに雪組のトップ娘役として活躍していたものの、全編を通じて歌い、少女時代から晩年までを演じるエリザベートは大きな挑戦だった。

2015年のインタビューでは、初演当時について、歌唱力に対する不安の声があったことも本人が振り返っている。

つまり、最初から誰もが成功を確信していた配役ではなかった。大役への抜擢と、その後の舞台で積み重ねた経験が、花總まりを代表的なエリザベート役へと押し上げたのである。

1998年、宙組でもエリザベートを続投

1998年には、新たに誕生した宙組へ組替えとなった花總まり。

宙組の初代トップ娘役として、同年10月から上演された『エリザベート』でもタイトルロールを担当した。

この公演では、姿月あさとがトートを演じ、花總まりがエリザベートを演じた。

1996年の雪組初演から2年。異なる組、異なる共演者との舞台で同じ役を再び演じたことは、花總まりのエリザベート像を深める重要な転換点となった。

宙組公演は1998年10月から12月まで宝塚大劇場で上演され、1999年2月から3月には東京公演も行われた。

【完全年表】1996年から2023年まで花總まりが歩んだエリザベートの軌跡

花總まりの役歴を理解するうえで重要なのは、宝塚版と東宝版、そして記念ガラ・コンサートを区別することだ。

同じエリザベート役でも、上演する舞台の形式や共演者、演出の方向性によって求められる表現は異なる。

年代 出来事・作品 花總まりの役割・関係
1996年 宝塚雪組『エリザベート』日本初演 初代エリザベート役
1998年 宝塚宙組『エリザベート』 姿月あさとと共演、同役を続投
2006年 宝塚歌劇団を退団 12年3カ月のトップ娘役歴に幕
2012年 エリザベート・スペシャル・ガラ・コンサート エリザベート役で出演
2015年 東宝版『エリザベート』 帝国劇場で東宝版に初出演
2016年 東宝版『エリザベート』再演 エリザベート役を続投
2016~2017年 宝塚20周年スペシャル・ガラ・コンサート 歴代キャストと共演
2019年 東宝版『エリザベート』 帝国劇場公演に出演
2020年 東宝版『エリザベート』上演計画 新型コロナウイルスの影響で公演中止
2022~2023年 東宝版『エリザベート』 最後のエリザベート役を務める
2023年 エリザベート役を卒業 長年の役柄に区切りをつける
2026年 宝塚花組『エリザベート』 星空美咲が新たなエリザベートを演じる
宝塚退団後も続いたエリザベートとの縁

花總まりは2006年に宝塚を退団した後、舞台俳優として新たなキャリアを築いた。

2012年には『エリザベート スペシャル・ガラ・コンサート』に出演。2015年には東宝版への出演が実現する。

ここで押さえておきたいのが、東宝版への初出演は2015年という点だ。

東宝版『エリザベート』そのものは2000年に初演されている。したがって、2000年の東宝版初演から花總まりが出演していたわけではない。

2015年の公演で、宝塚日本初演のオリジナルキャストが東宝版のタイトルロールを演じるという、新たな展開が実現した。

2016年にも再演に出演し、2019年の帝国劇場公演でもエリザベートを担当。2020年に予定されていた公演は新型コロナウイルスの影響で中止となった。

その後、2022年10月から2023年1月にかけて上演された公演が、花總まりにとって最後のエリザベート役となった。

1996年の初演から2023年の卒業まで、暦のうえでは約27年にわたる時間が流れている。途中には上演の空白期間もあり、連続して演じ続けたという意味ではない。

2026年のテレビ番組などで紹介された「約25年」という表現は、長年にわたって同役と向き合ったキャリア全体を指すものとして理解するとよい。

【徹底比較】宝塚版と東宝版のエリザベートは何が違う?

花總まりのエリザベートを語るうえで、宝塚版と東宝版の違いは見逃せない。

両者は同じ作品を基礎としているが、物語の中心人物や舞台上の表現方法に違いがある。

宝塚版はトートを中心に描く

宝塚版『エリザベート』の大きな特徴は、原作でエリザベートを中心に展開する物語を、黄泉の帝王トートの視点から描く構成に変更したことだ。

演出・潤色を担当した小池修一郎は、宝塚の男役を中心とする舞台構造を生かし、トートという抽象的な存在を主人公として物語を再構成した。

その結果、エリザベートとトートの関係が作品の大きな見どころとなった。

1996年の初演で一路真輝がトート、花總まりがエリザベートを演じた組み合わせは、宝塚版の歴史を語るうえで欠かせない。

東宝版はエリザベート自身の人生に焦点を当てる

一方、東宝版ではエリザベート自身の人生や内面が物語の中心となる。

花總まりは2015年のインタビューで、東宝版を観た際、宝塚版とはエリザベートの出番の量や歌の比重が大きく異なることに驚いたと語っている。

本人にとっても、同じ作品でありながら新たな挑戦だった。

比較項目 宝塚版 東宝版
物語の中心 トート エリザベート
主な舞台形式 女性キャストによる宝塚歌劇 男女の俳優によるミュージカル
エリザベートの位置づけ トートとの関係を通じて描かれるヒロイン 人生と内面を描く中心人物
演出の特徴 宝塚独自の潤色・演出 ミュージカルとしての人物描写
花總まりの出演 1996年雪組、1998年宙組 2015年、2016年、2019年、2022~2023年
小池修一郎の演出が作品の歴史をつないだ

小池修一郎は1996年の宝塚日本初演から作品に関わり、宝塚版『エリザベート』の独自性を確立した演出家だ。

2026年の花組公演でも潤色・演出を担当している。

作品の基本構造を守りながら、各時代のトップスターや組の個性に合わせて舞台を作り上げてきたことが、長期にわたる人気を支える要素の一つとなっている。

花總まりが演じた時代から30年。演出家と作品の関係もまた、日本のミュージカル史における重要な継続性を示している。

【評判・受賞歴】花總まりのエリザベートはなぜ高く評価された?

花總まりのエリザベートに対する評価は、単なるファンの人気だけでは説明できない。

実際に、舞台での演技に対して複数の演劇賞が贈られている。

エリザベート役で獲得した主な賞

特に注目されるのが、2015年から2016年にかけての受賞だ。

- 2015年度・第23回読売演劇大賞 優秀女優賞
- 2016年・第41回菊田一夫演劇賞 大賞
- 2019年・オーストリア共和国有功栄誉金章
- 2021年・第42回松尾芸能賞 演劇部門優秀賞

なかでも菊田一夫演劇賞大賞は、『エリザベート』におけるエリザベート役の演技が評価されたものだ。

2015年の東宝版出演を通じて、宝塚時代から積み重ねてきた役作りが、東宝ミュージカルの舞台でも評価されたことを示している。

評価されたのは美しさだけではない

花總まりのエリザベートといえば、気品のある佇まいや華やかな衣装姿を思い浮かべる人も多い。

しかし、長期にわたる評価の背景には、それだけではない表現上の積み重ねがある。

エリザベートは少女時代から皇后としての人生、そして晩年までを演じる役だ。年齢や立場によって変化する感情を、一つの舞台作品のなかで表現しなければならない。

加えて、宝塚版と東宝版では人物の描かれ方が異なる。

花總まりは2015年のインタビューで、初演当時は歌唱面に不安を感じていたことや、東宝版では新たな挑戦が必要になることを率直に語っていた。

最初から完成された役者像があったわけではない。作品や共演者が変わるたびに表現を深めていったことが、長年の評価につながったと考えられる。

【2026年最新】宝塚花組『エリザベート』の配役は?永久輝せあと星空美咲が主演

2026年は、宝塚歌劇による『エリザベート』日本初演から30周年という節目の年だ。

この記念すべき年に、8年ぶりとなる宝塚歌劇での再演が実現した。

上演するのは花組。主演を務めるのはトップスターの永久輝せあとトップ娘役の星空美咲だ。

2026年花組の主要キャスト
役名 出演者
トート 永久輝せあ
エリザベート 星空美咲
フランツ・ヨーゼフ 聖乃あすか
ルイジ・ルキーニ 極美慎
ルドルフ 侑輝大弥・希波らいと
ゾフィー 美風舞良

今回の公演で特に注目されるのは、永久輝せあと星空美咲のトップコンビがどのような関係性を舞台上に構築するかという点だ。

花總まりが1996年に演じたエリザベートを、2026年は星空美咲が引き継ぐ。

もちろん、同じ役だからといって過去の演技を再現する必要はない。花總まりのエリザベートが一つの時代を象徴する存在だったように、星空美咲には現在の花組ならではの人物像が求められる。

2026年公演の日程

- 宝塚大劇場:2026年10月17日~11月22日
- 東京宝塚劇場:2026年12月19日~2027年2月7日

2026年11月2日現在、宝塚大劇場公演は上演期間中だ。

今回の作品では、ミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞、シルヴェスター・リーヴァイが音楽・編曲を担当。小池修一郎が潤色・演出を務める。

花總まりは2026年花組公演に出演する?

花總まりは今回の花組公演の出演者には含まれていない。

また、2023年に本人がエリザベート役から卒業したことを明らかにしている。

そのため、2026年の公演は花總まりの復帰公演ではなく、30年にわたって受け継がれてきた作品を新世代のキャストが演じる舞台として位置づけられる。

花總まりが築いた歴史を知ったうえで星空美咲の演技を見ると、同じ役柄のなかにある時代ごとの表現の違いも楽しめるはずだ。

【現在2026年】花總まりは何をしている?『徹子の部屋』出演と最新舞台

2026年現在、花總まりはエリザベート役を卒業した後も、舞台を中心に活動を続けている。

2026年7月にはテレビ朝日系『徹子の部屋』に出演し、長年向き合ってきたエリザベートへの思いや、現在の挑戦について語った。

2026年7月15日『徹子の部屋』で約25年の役歴を振り返る

2026年7月15日に放送された『徹子の部屋』では、黒柳徹子を相手にエリザベート役との長い関係を振り返った。

番組では、1996年の宝塚初演から2023年の役の卒業まで、約25年にわたって同じ役と向き合ったことが紹介された。

花總まりは、宝塚時代は女性だけの出演者で構成されていた舞台が、退団後には男性俳優との共演によって大きく雰囲気を変えたことも語っている。

また、2023年に卒業を決めた理由について、体力的にも精神的にも負担の大きい作品であり、責任を持って舞台を届けられる時期を考えたと説明した。

特に印象的なのが、長年演じた役についての言葉だ。

「宝物のような役になりました。」

この言葉には、長期間にわたって同じ人物を演じ続けた俳優ならではの実感が表れている。

2026年の主な活動

所属事務所ブルーミングエージェンシーの公式プロフィールに掲載されている活動を整理すると、2026年も舞台を中心に幅広く活動していることが分かる。

ミュージカル『破果』

2026年3月に上演された作品で、花總まりは爪角(チョガク)役を担当した。

新国立劇場中劇場、梅田芸術劇場メインホール、久留米シティプラザなどで公演が行われた。

『いきなり本読み!』ミュージカル版

2026年4月には、岩井秀人(WARE)プロデュースの博多座公演に参加した。

石丸幹二 オーケストラコンサート2026

2026年8月には、東京芸術劇場コンサートホールで開催されたコンサートに出演した。

ミュージカル『AGATHA』

2026年8月から9月にかけて上演されたミュージカルでは、アガサ・クリスティ役を務めた。

東京、愛知、大阪、福岡の各地で公演が行われ、主演として新たな役柄に挑戦した。

2027年には『モーツァルト!』への出演も予定

加えて、2027年2月から5月にかけて上演予定のミュージカル『モーツァルト!』にも出演する。

花總まりが演じるのはヴァルトシュテッテン男爵夫人役だ。

作品では、京本大我、有澤樟太郎、伊藤あさひらがヴォルフガング・モーツァルト役を務める予定で、花總まりは吉沢梨絵とのダブルキャストとなっている。

『エリザベート』の卒業後も、ミュージカル界で重要な役を担い続けていることが分かる。

【よくある質問】花總まりとエリザベートに関するFAQ

Q1:花總まりが初めてエリザベートを演じたのはいつ?

A1:1996年の宝塚歌劇団雪組公演が日本初演で、花總まりはタイトルロールのエリザベートを演じた。その後、1998年の宙組公演でも同役を担当した。

Q2:花總まりは東宝版エリザベートにも出演していた?

A2:出演している。東宝版への初出演は2015年で、その後2016年、2019年、2022~2023年の公演でもエリザベート役を務めた。

Q3:花總まりは2026年の宝塚花組エリザベートに出演する?

A3:出演していない。2026年の花組公演では、永久輝せあがトート、星空美咲がエリザベートを演じている。

Q4:花總まりがエリザベート役を卒業したのはいつ?

A4:2023年。2022年10月から2023年1月にかけて上演された東宝版を最後に、長年演じてきた役から卒業した。

Q5:花總まりのエリザベート役に対する主な受賞歴は?

A5:2015年度の読売演劇大賞優秀女優賞、2016年の第41回菊田一夫演劇賞大賞などがある。菊田一夫演劇賞大賞は『エリザベート』での演技に対して贈られた。

Q6:2026年の『徹子の部屋』にはいつ出演した?

A6:2026年7月15日午後1時から放送された。番組では、約25年にわたるエリザベートとの関係や2023年の役の卒業、現在の挑戦について語った。

【プロの結論】花總まりのエリザベートは一つの時代を超えた舞台の財産

花總まりと『エリザベート』の関係は、単に一人の俳優が同じ役を長年演じたという話ではない。

1996年の宝塚日本初演で大役に挑み、1998年の宙組公演で経験を深め、2006年の退団後には東宝版という異なる舞台環境に挑戦した。

そして2015年の東宝版出演を経て、演劇賞という形でもその実績が評価され、2023年に役を卒業した。

この歴史から読み取れるのは、名役者の評価は、最初の成功だけで決まるのではなく、同じ作品と向き合いながら表現を更新し続けることで確立されるということだ。

花總まりのエリザベートを知りたい読者には、次の3つの視点をおすすめしたい。

1. 初演の歴史を知りたい人:1996年雪組版と1998年宙組版を比較する。一路真輝、姿月あさとという異なるトートとの関係が見どころとなる。
2. 俳優としての成長を知りたい人:2015年の東宝版インタビューや2016年の菊田一夫演劇賞受賞に注目する。宝塚版から東宝版への表現の変化が分かる。
3. 2026年の最新舞台を楽しみたい人:永久輝せあと星空美咲による花組版を観る。過去の名演を知ったうえで、新しい世代のエリザベート像を味わえる。

2026年は日本初演から30周年。花總まり自身はエリザベート役を卒業したが、その舞台で培われた作品の魅力は次の世代へ受け継がれている。

星空美咲が演じる2026年のエリザベートと、花總まりが築いた1996年以来の歴史。その両方を知ることが、『エリザベート』という作品をより深く楽しむための鍵となる。

※任意のHTMLタグをそのままレンダリングする形式には対応できないため、記事構成・表・引用を保持した編集可能な原稿形式で提示しています。

主な事実確認資料: 宝塚歌劇公式の上演記録・2026年花組公演情報、ブルーミングエージェンシー公式プロフィール、梅田芸術劇場の公演資料、ローチケ演劇宣言の2015年インタビュー、2026年7月のMANTANWEBによる『徹子の部屋』放送報道。

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スポーツ紙で15年の記者歴。試合結果と記録は球団・リーグの公式記録とNPB発表で照合し、移籍報道は球団の公式コメントが出るまで断定しません。

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