『鬼滅の刃』に登場する不死川玄弥と不死川実弥は、互いを大切に思いながらも、長い間その気持ちを伝えられなかった兄弟です。風柱として鬼殺隊を支える兄・実弥と、鬼を喰らう特殊な能力で戦う弟・玄弥。表面上は険悪な関係に見えますが、その裏側には母親をめぐる悲劇と、兄が弟を守ろうとした不器用な愛情が隠されています。
物語が進むにつれて明らかになるのは、実弥が玄弥を嫌っていたわけではなく、むしろ誰よりも大切に思っていたという事実です。柱稽古編での激しい衝突、無限城編での黒死牟との共闘、そして原作21巻179話で描かれる玄弥の最期まで、2026年11月時点のアニメ展開も踏まえながら、兄弟の関係と本心を時系列で整理します。
【人物関係】不死川玄弥と不死川実弥はどんな兄弟?

不死川玄弥と不死川実弥は、『鬼滅の刃』に登場する不死川家の兄弟です。実弥は鬼殺隊の最高位にあたる柱の一人で、風の呼吸を使う風柱。玄弥は主人公・竈門炭治郎と同期の鬼殺隊士です。
兄弟でありながら、戦い方も性格も大きく異なります。しかし、二人に共通しているのは、家族を失った悲しみを抱えながら鬼と戦い続けていることです。
不死川実弥は弟を守ろうとする風柱不死川実弥は、鬼に対して非常に強い敵意を持つ剣士です。全身に残る無数の傷跡や荒々しい言葉遣いから、冷酷で攻撃的な人物という印象を受けます。
実際、鬼に対しては容赦がなく、鬼の存在を認めようとしない姿勢を見せています。柱合会議では、鬼となった禰豆子を自分の血で試すなど、徹底した鬼への敵意を示しました。
しかし、その激しさの根底には家族を失った経験があります。実弥は幼い頃から家族を守ろうとし、母親が鬼になった後も弟を守るために戦いました。
弟の玄弥に対しても、表面的には拒絶する態度を取り続けますが、その本心はまったく異なります。
不死川玄弥は鬼を喰らって戦う特殊な隊士玄弥は炭治郎と同期の鬼殺隊士で、実弥の弟です。最大の特徴は、鬼の肉体を食べることで一時的に鬼の能力を得られる特殊体質にあります。
通常の鬼殺隊士とは異なり、呼吸を使うことができません。そのため、銃や日輪刀を使いながら、鬼喰いによって得た身体能力や再生能力を組み合わせて戦います。
鬼殺隊士としては異例の存在ですが、強い敵に立ち向かうため、自分にできる方法を必死に探してきました。
玄弥が鬼殺隊に入った理由の一つには、兄に謝罪したいという思いがあります。かつて実弥を傷つけてしまったことを後悔し、もう一度兄と向き合うことを望んでいました。
アニプレックスの公式人物紹介でも、玄弥は鬼を喰らうことで一時的に鬼の体質になる特殊能力を持つ隊士として紹介されています。また、実弥の弟であることも明記されています。
【悲しい過去】不死川兄弟の仲が悪くなった本当の理由
不死川兄弟の関係を理解するうえで欠かせないのが、幼少期に起きた家族の悲劇です。
現在の二人の険悪な関係は、単なる兄弟げんかや性格の不一致から生まれたものではありません。家族を失った夜に起きた出来事と、その後に残された心の傷が原因となっています。
父親の暴力と母親が支えた家族不死川家は、決して恵まれた家庭ではありませんでした。
父親は家族に暴力を振るう人物で、子どもたちは苦しい生活を送っていました。その父親も、ある人物に刺されて命を落とします。
残された母親は、幼い子どもたちを養うために懸命に働きました。実弥は長男として母親を支え、弟や妹たちの面倒を見ていました。
特に玄弥にとって、実弥は頼れる兄であり、家族を守ってくれる大きな存在でした。
当時の実弥は、現在の荒々しい姿とは違い、弟や妹たちに優しく接する少年でした。母親と兄弟たちが一緒に過ごしていた時間には、確かな家族の絆がありました。
母親が鬼になり、兄弟たちを襲った悲劇ある夜、母親の帰りが遅くなります。その後、鬼になってしまった母親が家族を襲い、幼い兄弟たちに次々と悲劇が訪れます。
その場にいた実弥は、弟の玄弥を守るために鬼となった母親と戦いました。
実弥は必死に抵抗し、夜が明けるまで戦い続けます。そして、母親が鬼になっていたことを知り、自らの手で母親を倒すことになりました。
ところが、その現場を目にした玄弥には、何が起きたのか理解できませんでした。
血まみれの実弥と倒れている母親を見た玄弥は、兄が母親を殺したと思い込み、実弥に「人殺し」と言ってしまいます。
実弥は家族を守るために戦ったにもかかわらず、最も守りたかった弟から責められることになったのです。
玄弥は兄を責めたことをずっと後悔していた玄弥は成長してから、自分が見た光景の本当の意味を理解するようになります。
実弥は母親を殺したかったわけではありません。鬼になった母親から弟を守るため、やむを得ず戦っていたのです。
その事実を知った玄弥は、兄に謝罪したいと考えるようになりました。
しかし、実弥はすでに玄弥から距離を置いていました。玄弥にとって、謝罪したくても話を聞いてもらえない状態が長く続いたのです。
ここに不死川兄弟の悲劇があります。実弥は弟を守ったことで距離を置き、玄弥は兄を傷つけたことを悔いて追いかける。二人とも相手を大切にしているのに、その気持ちが正反対の行動として表れてしまいました。
【実弥の本心】なぜ玄弥を突き放した?兄が隠していた愛情
実弥が玄弥に冷たい態度を取り続けた最大の理由は、弟に鬼殺隊を辞めてほしかったからです。
実弥は弟を嫌っていたのではありません。むしろ、鬼と戦う危険な世界から玄弥を遠ざけ、普通の人間として生きてほしいと願っていました。
「俺には弟なんていねえ」と拒絶した理由柱稽古編では、玄弥が実弥に話しかけようとします。
しかし実弥は、玄弥に対して「俺には弟なんていねェ」と言い放ち、兄弟関係そのものを否定するような態度を見せます。
加えて、玄弥には剣士としての才能がないことや、呼吸を使えないことを指摘し、鬼殺隊を辞めるように迫ります。
玄弥にとっては、ずっと謝りたかった兄からの拒絶でした。
しかし、実弥の言葉には別の意味があります。
鬼殺隊に所属していれば、いつ鬼に命を奪われるか分かりません。実弥はすでに母親と弟・妹たちを失っています。これ以上、家族を失うことに耐えられなかったのです。
鬼喰いを知った実弥が激怒したのはなぜ?実弥の態度がさらに激しくなるのは、玄弥が鬼を食べて戦っていると知った場面です。
鬼喰いは玄弥にとって、呼吸が使えないという弱点を補うための重要な能力でした。しかし、鬼の肉体を取り込むという行為は、身体に大きな負担を伴います。
弟が鬼に近い存在になってまで戦っていると知った実弥は激怒し、玄弥の目を潰そうとします。
この行動は決して穏やかなものではありません。しかし、実弥の心理を考えると、弟が自ら危険な道へ進んでいることへの恐怖が表れている場面でもあります。
実弥は玄弥に強く当たり、鬼殺隊を辞めさせようとしました。それは弟を嫌っているからではなく、弟に生きていてほしいという願いがあったからです。
実弥が玄弥に望んでいたのは普通の幸せ実弥の本心は、無限城編の黒死牟との戦いで明らかになります。
実弥は玄弥に、鬼殺隊のような命懸けの世界ではなく、普通の生活を送ってほしかったのです。
家族を失い、鬼との戦いに人生を捧げてきた実弥にとって、弟だけは平穏な人生を歩んでほしい存在でした。
家庭を持ち、幸せに暮らしてほしい。鬼と戦うことなく、長く生きてほしい。そうした願いが、弟を拒絶する態度につながっていました。
つまり、実弥の優しさは、相手に好かれることよりも、相手が生き残ることを優先する形で表れていたのです。
ただし、玄弥も兄を守りたいと考えていました。実弥が弟の幸せを願う一方で、玄弥も兄の幸せを願っていたのです。
二人のすれ違いは、愛情がなかったからではありません。互いに相手を守ろうとした結果、同じ場所に立てなかったことにあります。
【時系列・関係性一覧】不死川兄弟の過去から柱稽古、無限城まで
不死川兄弟の関係は、幼少期の家族の悲劇から、再会、衝突、共闘、そして別れへと変化していきます。
重要な出来事を時系列で整理すると、二人の気持ちがどのように変化していったのかが分かります。
| 時期・エピソード | 玄弥の状況・思い | 実弥の状況・本心 |
|---|---|---|
| 幼少期 | 兄を慕い、家族と暮らす | 弟や妹を守る優しい長男 |
| 家族の悲劇 | 母親を殺したと思い込み、実弥を責める | 鬼になった母親から弟を守るために戦う |
| 兄弟の別離 | 兄に謝罪したいと願う | 弟を危険な世界から遠ざけようとする |
| 刀鍛冶の里編 | 兄との過去を抱えながら戦う | 幼少期の回想で優しかった姿が描かれる |
| 柱稽古編 | 兄に謝罪しようとする | 鬼殺隊を辞めるよう突き放す |
| 無限城・黒死牟戦 | 兄や仲間を守るために共闘する | 弟の危機に駆けつけ、本心を明かす |
| 原作21巻179話 | 兄への謝罪と感謝を伝え、死亡する | 弟を抱きしめ、失った悲しみに打ちひしがれる |
| 原作23巻204話 | 故人となっている | 禰豆子に玄弥の面影を重ね、優しく接する |
アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』では、実弥と玄弥が再会する場面が大きな見どころとなっています。
特に第5話では、玄弥が実弥に謝罪しようとする一方で、実弥が徹底して拒絶する姿が描かれました。
玄弥は、ずっと兄に謝りたかったこと、鬼を食べてまで戦ってきたことを伝えます。しかし実弥は、その行為を認めようとしません。
炭治郎が玄弥を助けようとしたことで、実弥との激しい衝突に発展します。
この場面が印象的なのは、兄弟のどちらか一方が悪いという単純な構図ではないことです。
実弥は弟の命を守りたい。玄弥は兄と一緒に戦いたい。二人の願いは同じ方向を向いているのに、実現する方法が正反対だったのです。
炭治郎が不死川兄弟の関係に与えた影響炭治郎は、実弥と玄弥の関係をつなぐ重要な存在です。
炭治郎は玄弥と同期であり、刀鍛冶の里での戦いを通して玄弥の人柄を理解していました。
柱稽古で実弥が玄弥を拒絶したときも、炭治郎は玄弥を守ろうとします。
加えて、炭治郎は兄弟の関係を単純な憎しみとして捉えていません。玄弥にとって兄がどれほど大切な存在なのかを理解し、二人の間に立ちました。
炭治郎の存在によって、玄弥は仲間とともに戦う意味を見いだし、最後まで鬼殺隊士として戦い抜くことになります。
【無限城編・ネタバレ】玄弥の最期と実弥との別れ、黒死牟戦の真相
ここからは原作の重大なネタバレを含みます。不死川兄弟の物語において、最も重要な場面が無限城編の黒死牟戦です。
兄弟は最後の戦いで、ようやく互いの本心を伝え合います。しかし、その和解はあまりにも遅いタイミングで訪れました。
黒死牟との戦いで玄弥が果たした役割無限城で玄弥と実弥が対峙することになる敵は、上弦の壱・黒死牟です。
この戦いには、不死川兄弟だけでなく、霞柱・時透無一郎と岩柱・悲鳴嶼行冥も参加します。
黒死牟は圧倒的な剣技を持つ強敵であり、柱たちでさえ苦戦を強いられました。
玄弥は呼吸を使えないため、通常の剣士とは違う方法で戦います。銃による攻撃に加え、鬼喰いの能力を活用して戦闘を続けました。
黒死牟の髪や刀を喰らった玄弥は、さらに強い鬼の性質を獲得します。そして、自身の血鬼術によって植物のような根を発生させ、黒死牟の動きを封じることに成功しました。
玄弥の攻撃は、黒死牟を追い詰めるための重要な役割を果たします。
最終的には、無一郎、悲鳴嶼、実弥、玄弥の連携によって黒死牟を倒すことができました。
実弥は弟の危機を前に本心を明かす黒死牟との戦闘中、玄弥は致命的な攻撃を受けます。
それでも鬼喰いによる再生能力を利用して戦線に復帰し、最後まで仲間を支えようとしました。
実弥は弟の危険な状態を目の当たりにし、玄弥をこれ以上戦わせたくないという思いを抱えながらも、共闘を続けます。
そして、実弥がこれまで玄弥を拒絶してきた本当の理由が明らかになります。
実弥は玄弥に普通の人生を送ってほしかった。鬼と戦って命を落とすのではなく、幸せな家庭を築き、長く生きてほしかったのです。
玄弥は、ずっと自分を嫌っていると思っていた兄の本心を知ります。
この瞬間、兄弟の間にあった誤解はようやく解けていきます。
玄弥の死亡理由は?なぜ身体が崩れて消えたのか黒死牟との戦いで玄弥は大きな負傷を重ね、最終的に身体を縦に両断される致命傷を負います。
鬼喰いによって鬼に近い肉体を得ていた玄弥は、通常なら致命的な傷を受けても再生できる場合がありました。しかし、黒死牟との戦闘で受けた損傷はあまりにも大きく、再生能力を維持できなくなってしまいます。
戦闘が終わった後、玄弥の身体は鬼のように崩れ始めます。
実弥は弟を助けようとしますが、玄弥の身体は元に戻りません。
つまり、玄弥の直接的な死因は黒死牟との戦いで受けた致命傷です。鬼喰いによる特殊な身体も、最後には命をつなぎ止めることができませんでした。
玄弥が鬼の能力を得て戦ったことは、黒死牟を倒すうえで大きな意味を持ちました。しかし、その能力があったからといって、無限に再生できるわけではなかったのです。
21巻179話「兄を想い弟を想い」で描かれた最後の言葉玄弥の最期が描かれるのは、原作21巻179話「兄を想い弟を想い」です。
身体が崩れていく中で、玄弥はようやく実弥に伝えたかった気持ちを話します。
最初に、幼い頃に兄を責めてしまったことを謝罪します。そして、自分を守ってくれた兄への感謝を伝えました。
玄弥が伝えたかったのは、実弥と同じ気持ちだったということです。
兄が弟を守ろうとしていたように、玄弥も兄を守りたかった。兄に幸せになってほしかった。もう誰よりも辛い思いをしてほしくなかったのです。
そして、玄弥は兄を「この世で一番優しい人」と伝え、最後に感謝の言葉を残します。
これまで兄弟が互いに伝えられなかった思いが、ようやく一つになった瞬間でした。
実弥は玄弥の死を受け入れられなかった弟の身体が崩れていく中、実弥は何とか助けようと必死になります。
これまで強気な態度を崩さなかった実弥が、弟の死を前にして取り乱す姿は、兄弟の関係を象徴する場面です。
実弥にとって玄弥は、決していなくなってよい存在ではありませんでした。
自分が弟を守るために突き放してきたのに、その弟を目の前で失ってしまう。実弥にとって、これほど残酷な結末はありません。
玄弥は最後に兄の本心を理解し、実弥も弟の愛情を受け取ることができました。しかし、二人が本当の意味で気持ちを通わせたときには、すでに玄弥の命は尽きようとしていたのです。
この別れが不死川兄弟の物語を特別なものにしている理由は、悲しい結末だけではありません。最後まで互いを思いやる気持ちが失われなかったことにあります。
【実弥のその後・声優情報】玄弥の死後、兄はどう生きた?
玄弥を失った実弥は、その後も鬼舞辻無惨との最終決戦に参加します。
弟との別れによって大きな悲しみを抱えながらも、鬼殺隊の一員として最後まで戦い抜きました。
不死川実弥は最終決戦を生き残った実弥は黒死牟戦を生き延び、その後の鬼舞辻無惨との戦いにも参加します。
無惨との決戦は多くの犠牲を伴いましたが、実弥は最終的に生存しました。
玄弥の死を経験した実弥にとって、鬼のいない世界が訪れたことは大きな意味を持っていたはずです。
ただし、原作は実弥の戦後の生活を詳細に描いているわけではありません。結婚や子ども、職業など、個人的な将来について確定的に語られた描写はありません。
原作23巻204話で禰豆子に玄弥の面影を重ねる実弥のその後を考えるうえで重要なのが、原作23巻204話「鬼のいない世界」です。
無惨との戦いから約3か月後、実弥は蝶屋敷で禰豆子と再会します。
かつて実弥は、鬼である禰豆子を激しく拒絶していました。しかし、鬼のいない世界になった後の二人のやり取りは、それまでとはまったく違うものです。
実弥は禰豆子に対して、過去のことを謝罪します。
その後、禰豆子が「私寝るの好きです」と話したとき、実弥は幼い頃の玄弥を思い出します。
玄弥も以前、寝ることが好きだと話していました。寝ている間はお腹が空かないから、という理由でした。
禰豆子の言葉を聞いた実弥は、玄弥の面影を重ねるように、優しく禰豆子の頭を撫でます。
そして「元気でなァ」と声をかけて去っていきます。
この場面は、実弥が弟の死を忘れたわけではなく、玄弥との思い出を心に残しながら生きていることを感じさせます。
実弥の現在は?原作最終話で描かれたこと原作205話では、時代が現代へと移り、鬼殺隊の関係者の子孫や転生した人物たちが描かれます。
一方、実弥本人の戦後の暮らしについては、詳しい説明はありません。
そのため、実弥がその後どのような人生を送ったのか、どこで暮らしたのか、結婚したのかといった点は、原作の描写だけでは断定できません。
確実に分かるのは、実弥が最終決戦を生き残り、玄弥との思い出を抱えながら鬼のいない世界を迎えたということです。
玄弥と実弥の声優は岡本信彦と関智一アニメ版で不死川兄弟を演じている声優は、玄弥役が岡本信彦さん、実弥役が関智一さんです。
二人の演技は、兄弟の複雑な感情を表現するうえで重要な役割を担っています。
不死川玄弥役:岡本信彦
岡本信彦さんは、玄弥の荒々しい言葉遣いや不器用な性格だけでなく、兄に謝りたいという内面の弱さや優しさも表現しています。
特に刀鍛冶の里編で描かれた幼少期の玄弥について、MANTANWEBのインタビューでは、岡本さん自身が幼い玄弥を演じることへの驚きや、泣き叫ぶ場面の難しさを語っています。
不死川実弥役:関智一
関智一さんは、実弥の荒々しい口調や激しい怒りを演じる一方、弟を大切に思う複雑な感情も表現しています。
2024年6月のMANTANWEBのインタビューでは、柱稽古編で描かれる兄弟の再会について、実弥と玄弥それぞれの思いを大切にしながら演じたことを語っています。
また、関さんは実弥について、鬼を倒すという大きな目標に意識を集中させている人物として捉えていました。
兄弟の衝突を単なる怒鳴り合いにせず、それぞれの思いがぶつかる場面に仕上げている点も、アニメ版の見どころです。
2026年11月現在の無限城編のアニメ展開2026年11月現在、『鬼滅の刃』は無限城編の劇場版三部作を中心に展開しています。
第一章『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、2025年7月18日に日本で公開されました。国内では2026年4月9日をもって一部劇場を除き終映となり、同年7月29日にはBlu-ray・DVDが発売されています。
また、テレビアニメシリーズは2026年4月5日から全編再放送が始まりました。
ただし、無限城編第一章の公開と、不死川兄弟の黒死牟戦の映像化は区別する必要があります。兄弟の本格的な共闘と玄弥の最期は、原作では黒死牟戦の後半に描かれるエピソードです。
2026年11月3日時点で、公式サイトに掲載された情報では、無限城編第二章の具体的な公開日は発表されていません。
そのため、玄弥と実弥の最期の共闘がアニメでいつ描かれるかについて、確定した日程はありません。アニメで兄弟の物語を追っている人は、原作の展開と映画の公開情報を分けて確認する必要があります。
【プロの結論】不死川兄弟の感動シーンが伝える本当の兄弟愛
不死川兄弟の物語を読み解くうえで、特に注目したいのは三つのポイントです。
1. 実弥の拒絶は愛情の裏返しだった実弥の言葉だけを見れば、玄弥を嫌っているように感じられます。しかし、幼少期の悲劇から無限城での本心の告白までを追うと、その行動の意味は大きく変わります。
実弥は弟を危険な世界から遠ざけたかったのです。弟が自分を嫌いになっても、生きていてくれるなら構わないという、不器用な愛情がありました。
2. 玄弥も兄を守りたかった実弥だけが弟を思っていたわけではありません。玄弥もまた、兄を守りたいという気持ちを持っていました。
兄に謝りたいという思いから鬼殺隊に入り、呼吸が使えないという弱点を抱えながらも戦い続けたのです。
玄弥の行動には、単に兄に認めてもらいたいという気持ちだけでなく、自分も兄の力になりたいという願いがありました。
3. 最後に気持ちを伝えられたことが救いだった玄弥は生き残ることができませんでした。しかし、最後の瞬間に実弥へ謝罪と感謝を伝えることができました。
実弥もまた、弟が自分を嫌っていたわけではなく、同じように自分を大切に思っていたことを知ります。
兄弟の物語は悲しい結末を迎えますが、最後まで誤解されたまま終わったわけではありません。
互いの気持ちを理解できたことは、二人にとって大切な意味を持っていたと考えられます。
また、玄弥の戦いは、呼吸を使えない隊士でも仲間を守り、強敵を倒すための重要な役割を果たせることを示しています。強さを単純な才能や戦闘能力だけで判断できないという点も、この兄弟の物語から読み取れる重要な要素です。
玄弥と実弥に関するよくある質問(FAQ)
Q1:不死川玄弥と不死川実弥はなぜ仲が悪いのですか?
A1:幼少期に母親が鬼になり、実弥が母親を倒した際、玄弥が事情を理解できず兄を「人殺し」と責めてしまったことが原因です。その後も実弥が弟を拒絶し続けたため、長くすれ違う関係になりました。
Q2:実弥が玄弥を突き放した本当の理由は何ですか?
A2:玄弥に鬼殺隊を辞めてほしかったからです。実弥は弟に鬼と戦う危険な人生を送ってほしくなく、普通の人間として幸せに暮らしてほしいと願っていました。
Q3:不死川玄弥は何巻何話で死亡しますか?
A3:原作21巻179話「兄を想い弟を想い」です。黒死牟との戦いで致命傷を負い、実弥に謝罪と感謝を伝えた後、身体が崩れて消えていきました。
Q4:不死川実弥は最終決戦で死亡しますか?
A4:死亡しません。黒死牟戦と鬼舞辻無惨との最終決戦を生き残っています。原作23巻204話では、禰豆子に玄弥の面影を重ねて優しく接する場面も描かれています。
Q5:不死川兄弟の声優は誰ですか?
A5:不死川玄弥役は岡本信彦さん、不死川実弥役は関智一さんです。二人は柱稽古編や刀鍛冶の里編でも兄弟の複雑な感情を演じています。
Q6:玄弥と実弥が和解するのはいつですか?
A6:原作の無限城編、黒死牟との戦いの終盤です。実弥が弟を遠ざけた本当の理由を明かし、玄弥も幼い頃の言動を謝罪することで、最後に互いの気持ちを理解します。
Q7:不死川実弥のその後はどうなりますか?
A7:最終決戦を生き残り、原作204話では禰豆子と再会します。玄弥を思い出して禰豆子の頭を撫でる場面が描かれています。それ以降の実弥本人の具体的な生活については、原作で詳しく説明されていません。
まとめ:玄弥と実弥は最後まで互いを思い続けた兄弟
不死川玄弥と不死川実弥の関係は、家族の悲劇によって大きく変わりました。
母親が鬼になった夜、実弥は弟を守るために戦いました。しかし、その事情を知らなかった玄弥は兄を責めてしまいます。その後、実弥は弟を危険から遠ざけるために拒絶し、玄弥は謝罪する機会を求めて鬼殺隊で戦い続けました。
柱稽古編では、兄弟の気持ちが正面からぶつかります。そして無限城編の黒死牟戦で、実弥が弟を突き放した本当の理由と、玄弥が兄を守りたかった気持ちが明らかになります。
玄弥は原作21巻179話で命を落としますが、最期には兄への謝罪と感謝を伝えました。実弥も弟の本心を知り、最後までその命を救おうとします。
その後、実弥は生き残り、204話では禰豆子の言葉に玄弥の面影を感じて優しく頭を撫でます。この短い場面には、弟を失った悲しみと、弟が望んでいた平和な世界を生きていく実弥の姿が重なっています。
不死川兄弟の物語が多くの読者の心に残るのは、単に悲しい別れが描かれているからではありません。相手を守りたいという気持ちが、時には拒絶や衝突という形で表れてしまうこと。そして、最後には互いの本心を理解し合えたことにあります。
玄弥と実弥は、最後まで互いを大切に思っていた兄弟でした。二人が残した絆は、鬼のいない世界を生きる実弥の姿にも、確かに受け継がれています。