2026年5月26日から28日にかけて、横浜スタジアムで開催された日本生命セ・パ交流戦の横浜DeNAベイスターズ対オリックス・バファローズ。3連戦はオリックスが初戦を7対1、第2戦を5対2で制し、2連勝を飾った。最終戦ではDeNAが京田陽太の代打逆転3ランホームランで3対1と勝利し、地元での3連敗を阻止した。
注目したいのは、3試合それぞれで異なる勝敗の決め手が生まれたことだ。九里亜蓮の好投、曽谷龍平を中心とした投手リレー、東克樹の粘投、そして京田の劇的な一発。加えて、2025年終了時点の通算74試合ではDeNAが28勝45敗1分と負け越していたが、2026年の3連戦終了後は77試合で29勝47敗1分となった。過去の対戦データと今回の試合内容を合わせて振り返る。
【2026年交流戦の結果】DeNA対オリックス3連戦の全スコアを総まとめ

2026年のDeNA対オリックスは、5月26日(火)から28日(木)までの3日間、横浜スタジアムで行われた。すべて17時45分開始のナイターで、3試合とも32,000人を超える観客が詰めかけた。
結果はオリックスが初戦と第2戦を連取し、DeNAが最終戦で一矢を報いる展開。3試合の合計得点はオリックス13点、DeNA6点だった。
3連戦の試合結果一覧- 5月26日(第1戦):DeNA 1-7 オリックス。勝利投手は九里亜蓮、敗戦投手は平良。
- 5月27日(第2戦):DeNA 2-5 オリックス。勝利投手は曽谷龍平、敗戦投手は篠木健太郎、セーブはマチャド。
- 5月28日(第3戦):DeNA 3-1 オリックス。勝利投手は東克樹、敗戦投手は吉田輝星、セーブは山﨑康晃。
5月26日・第1戦(DeNA 1-7 オリックス)
オリックス:4・0・0・0・0・1・2・0・0=7
DeNA:1・0・0・0・0・0・0・0・0=1
5月27日・第2戦(DeNA 2-5 オリックス)
オリックス:0・2・0・1・2・0・0・0・0=5
DeNA:1・0・0・0・1・0・0・0・0=2
5月28日・第3戦(DeNA 3-1 オリックス)
オリックス:0・1・0・0・0・0・0・0・0=1
DeNA:0・0・0・0・0・0・3・0・X=3
3試合を通じて、オリックスは28安打、DeNAは20安打を記録した。安打数ではオリックスが上回ったものの、最終戦では京田の一振りが勝敗をひっくり返している。
試合別の観客数は5月26日が32,520人、27日が32,628人、28日が32,971人。3日間合計で98,119人が横浜スタジアムでの交流戦を観戦した。試合結果の詳細は日本野球機構(NPB)の公式記録にも掲載されている。
【5月26日・27日を詳しく解説】オリックスが連勝した理由とは?
5月26日:九里亜蓮が8回1失点の好投で初戦を制す5月26日の第1戦は、オリックスが初回から試合の主導権を握った。
DeNAの先発・平良に対し、オリックスは西川龍馬の二塁打をきっかけにチャンスを拡大。宗佑磨の死球、紅林弘太郎の四球で満塁とすると、山中稜真の中前適時打で先制した。
さらに中川圭太の犠牲フライ、野口智哉の2点適時二塁打が続き、初回だけで4点を奪った。
DeNAもその裏、蝦名達夫と佐野恵太の連打から度会隆輝の内野ゴロで1点を返したが、反撃はここまで。オリックス先発の九里亜蓮が落ち着いた投球で後続を封じた。
九里は8回を投げて3安打1失点、7奪三振。DeNA打線に長打を許さず、試合の流れを渡さなかった。
オリックスは6回に若月健矢の適時二塁打で追加点を挙げ、7回には守備の失策も絡んだ好機から野口の2点適時打で突き放した。最終スコアは7対1。九里の安定感と初回の集中打が勝敗を決定づけた。
なお、この試合では若月が通算1000試合出場を達成している。個人記録という意味でも、オリックスにとって節目となる一戦だった。
5月27日:曽谷龍平と打線の集中力でオリックスが2連勝第2戦は、初戦とは異なりDeNAが先制した。
1回裏、蝦名達夫が中前打で出塁すると、クリスチャン・ヒュンメルが左中間への適時二塁打を放ち、DeNAが1点を先取。しかし、オリックスは直後の2回表に反撃する。
山中稜真と野口智哉の連打で無死一、二塁とすると、若月健矢の中前適時打で同点。続く来田涼斗の犠牲フライで勝ち越した。
4回には来田の適時二塁打で追加点。5回には満塁の好機で若月が2点適時打を放ち、リードを5対1に広げた。
DeNAも5回裏に度会の適時打で1点を返したが、6回以降はオリックスの継投を攻略できなかった。
先発の曽谷龍平は5回を投げ、9安打を浴びながらも2失点にまとめて勝利投手に。7奪三振を記録した。その後は吉田、寺西、椋木、マチャドとつなぎ、リードを守り切った。
特に注目すべき数字は安打数だ。DeNAも11安打を放ったが、オリックスの12安打に及ばず、得点は2点にとどまった。オリックスは若月の3打点を中心に、走者を得点へ結びつける攻撃を見せた。
結果は5対2。オリックスが2連勝を決め、3連戦の勝ち越しを確定させた。
【5月28日・最終戦】京田陽太の代打3ランでDeNAが劇的逆転勝利
2連敗で迎えた5月28日、DeNAにとって必要だったのは、シリーズの流れを変える勝利だった。その期待に応えたのが、代打で登場した京田陽太だった。
東克樹とエスピノーザの投手戦最終戦のDeNA先発は東克樹、オリックス先発はアンダーソン・エスピノーザ。序盤から両投手が相手打線を抑え、簡単には得点を許さない展開となった。
オリックスは2回に1点を先制。東の暴投も絡んで奪った貴重な先制点だった。
一方のエスピノーザは、DeNA打線を6回無失点に封じる好投を披露。4安打、7奪三振という内容で、DeNAに得点を許さなかった。
東も負けていない。7回を投げて1失点、6安打、4奪三振。オリックス打線に追加点を与えず、1点差を保ったまま終盤へつないだ。
7回裏、京田陽太が試合をひっくり返す試合が動いたのは7回裏だった。
DeNAは石上泰輝の左中間への二塁打で無死二塁のチャンスを作る。松尾汐恩は三振に倒れたものの、代打・宮﨑敏郎が四球を選び、1死一、二塁と好機を広げた。
ここでDeNAベンチが送り出したのが京田陽太だった。
京田はオリックス2番手の吉田輝星と対戦。カウント3ボール2ストライクまで粘り、6球目を右翼スタンドへ運んだ。
京田陽太の1号逆転3ランホームラン。
それまで0点だったDeNAが、この一打で一気に3点を奪い、スコアを3対1とした。2連敗中だったチームにとって、まさに試合の空気を変える一発となった。
吉田はこの本塁打が決勝点となり、敗戦投手となった。6回まで無失点だったエスピノーザの好投も、救援投手がリードを引き継ぐ場面で実らなかった。
東からレイノルズ、山﨑康晃へ。DeNAが逃げ切る逆転したDeNAは、8回からレイノルズを投入。9回には山﨑康晃がマウンドに上がった。
9回表、オリックスは紅林と宗の連続四球で無死一、二塁とし、同点の走者を得点圏に進める。しかし、山﨑は山中を併殺打に打ち取り、最後は野口を投手ゴロに仕留めた。
最終スコアはDeNA 3-1 オリックス。東が今季5勝目、山﨑が13セーブ目を記録した。
この試合の本質は、DeNAが単純に打ち勝ったことではない。東が7回まで1失点に抑え、終盤まで試合を壊さなかったこと。そして、1死一、二塁という限られたチャンスを京田が一振りで得点に変えたことにある。
オリックスも7安打を放っており、安打数ではDeNAの6安打を上回っていた。それでも敗れたのは、得点に直結する場面での差が大きかったからだ。
【通算対戦成績を検証】2025年まで74試合、2026年終了後は77試合
DeNAとオリックスの対戦を長期的な視点で見ると、オリックスが優位に立っている。
2025年終了時点のレギュラーシーズン通算成績は、74試合でDeNA28勝45敗1分。勝率は約.384で、オリックスに対して大きく負け越していた。
ただし、この数字は2025年までの集計だ。2026年5月の交流戦でオリックスが2勝、DeNAが1勝を挙げたため、対戦終了後の通算成績は77試合、DeNA29勝47敗1分、勝率.382に更新されている。
年度別対戦成績一覧以下は横浜DeNAベイスターズ側から見た年度別のレギュラーシーズン対戦成績。前身球団との対戦記録も含む集計だ。
| 年度 | 試合数 | DeNA勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
| 2025年 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
| 2024年 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
| 2023年 | 3 | 2 | 1 | 0 | .667 |
| 2022年 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
| 2021年 | 3 | 2 | 1 | 0 | .667 |
| 2020年 | 0 | 0 | 0 | 0 | --- |
| 2019年 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
| 2018年 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
| 2017年 | 3 | 2 | 1 | 0 | .667 |
| 2016年 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1.000 |
| 2015年 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
| 2014年 | 4 | 1 | 3 | 0 | .250 |
| 2013年 | 4 | 1 | 3 | 0 | .250 |
| 2012年 | 4 | 2 | 2 | 0 | .500 |
| 2011年 | 4 | 0 | 3 | 1 | .000 |
| 2010年 | 4 | 0 | 4 | 0 | .000 |
| 2009年 | 4 | 0 | 4 | 0 | .000 |
| 2008年 | 4 | 1 | 3 | 0 | .250 |
| 2007年 | 4 | 2 | 2 | 0 | .500 |
| 2006年 | 6 | 4 | 2 | 0 | .667 |
| 2005年 | 6 | 2 | 4 | 0 | .333 |
| 2025年まで通算 | 74 | 28 | 45 | 1 | .384 |
| 2026年交流戦後通算 | 77 | 29 | 47 | 1 | .382 |
年度別の数字を見ると、オリックス優位が続いている一方、DeNAが一方的に負け続けているわけではない。
象徴的なのが2016年だ。この年、DeNAはオリックスとの3試合すべてに勝利し、対戦成績は3勝0敗だった。2021年と2023年も2勝1敗で勝ち越している。
一方、2024年と2025年はともに1勝2敗。2026年も同じく1勝2敗となった。直近の交流戦ではオリックスが勝ち越すシーズンが多く、通算成績にもその傾向が表れている。
通算74試合という数字を見るときの注意点通算74試合という数字は、2025年までの対戦を対象にしたものだ。また、年度別集計には前身球団との記録も含まれている。
2005年から2014年にかけては交流戦の対戦試合数が年度によって4試合または6試合だった一方、2015年以降は基本的に3試合となった。2020年は交流戦が実施されていないため、対戦数はゼロである。
したがって、年度別の勝敗を比較するときは、単純な勝利数だけでなく、その年に何試合対戦したかも確認したい。3試合制の近年と、4試合・6試合制だった初期の交流戦では、比較の前提が異なるからだ。
【勝敗を分けたポイント】DeNAとオリックスの明暗を分けた3つの要素
1. オリックスは序盤の得点機を逃さなかった初戦と第2戦で共通していたのは、オリックスが序盤のチャンスを確実に得点へ変えたことだ。
初戦は初回の4得点、第2戦は2回の2得点が試合の土台になった。特に若月健矢や野口智哉、来田涼斗らが適時打や犠牲フライで走者を返し、得点を積み重ねている。
序盤にリードを奪ったことで、オリックスは先発投手を中心に試合を組み立てやすくなった。相手に追いかける展開を強いたことが、2連勝につながった。
2. DeNAは安打を得点に結びつける課題が残った第2戦のDeNAは11安打を記録した。オリックスの12安打と大きな差はない。それでもスコアは2対5だった。
この数字が示しているのは、安打数と得点数が必ずしも比例しないという野球の難しさだ。走者を出しても、次の打者が適時打を放てなければ得点にはならない。
一方、最終戦では6安打ながら3得点を記録した。安打数だけなら第2戦より少ないが、京田の3ランによって少ない好機を最大限に生かした。
DeNAに必要だったのは、単純に安打数を増やすことだけではなく、得点圏での打席をどれだけ結果につなげられるかという部分だった。
3. 最終戦は救援投手の交代直後に勝負が動いた5月28日の試合は、6回までオリックス先発のエスピノーザが無失点を続けていた。ところが7回、吉田輝星への継投直後にDeNAがチャンスを作り、京田の逆転3ランを浴びた。
野球では、先発投手が好投していても、救援投手への交代後に試合の流れが変わることがある。この試合は、その典型的な展開だった。
DeNAは東克樹が7回1失点と踏ん張り、攻撃陣が逆転する時間を作った。対するオリックスは、先発投手の好投を勝利につなげるための終盤の継投が課題として残った。
【プロの結論】3連戦の評価は勝敗・投手力・得点効率を分けて見る今回の3連戦を評価するなら、オリックスの2勝1敗という結果だけでなく、試合ごとの内容を切り分ける必要がある。
オリックスは初戦で九里が8回1失点、第2戦では打線が12安打5得点を記録し、勝ち越しを決めた。DeNAは最終戦で東の好投と京田の代打3ランを組み合わせ、反撃に成功した。
つまり、オリックスは3試合を通じた安定した得点力、DeNAは最終戦での投手力と一発の決定力が際立った。
また、通算成績でオリックスが優位だからといって、次の対戦も同じ結果になるとは限らない。2016年のDeNA3連勝や2023年の勝ち越しが示すように、交流戦の短期決戦では先発投手の出来、得点圏での打撃、救援陣の運用によって結果は変わる。
試合結果を正しく読み解くためには、①その日の勝敗、②年度単位の勝ち越し・負け越し、③長期的な通算成績を分けて確認することが大切だ。
【DeNA対オリックスの2026年交流戦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のDeNA対オリックス3連戦はどちらが勝ち越しましたか?
A1:オリックス・バファローズが2勝1敗で勝ち越した。5月26日は7対1、27日は5対2でオリックスが勝利し、28日はDeNAが3対1で勝利した。
Q2:2026年5月28日のDeNA対オリックスでホームランを打った選手は誰ですか?
A2:横浜DeNAベイスターズの京田陽太。7回裏、1死一、二塁の場面で代打として登場し、吉田輝星から逆転3ランホームランを放った。これが決勝点となった。
Q3:DeNAとオリックスの通算対戦成績はどうなっていますか?
A3:2025年終了時点では74試合でDeNA28勝45敗1分。2026年5月の3連戦終了後は77試合でDeNA29勝47敗1分となっている。通算ではオリックスが優位だ。
まとめ:2026年はオリックスが勝ち越し、DeNAは京田の一発で反撃
2026年5月26日から28日に横浜スタジアムで開催されたDeNA対オリックスの交流戦は、オリックスが2勝1敗で勝ち越した。
初戦は九里亜蓮が8回1失点の好投、第2戦は曽谷龍平を中心とした投手リレーと打線の集中力で連勝。最終戦は東克樹が7回1失点と粘り、京田陽太の代打逆転3ランによってDeNAが3対1で勝利した。
通算成績も、2025年終了時点の74試合・DeNA28勝45敗1分から、2026年の交流戦終了後には77試合・29勝47敗1分へと変化している。オリックス優位という長期的な傾向は続いているものの、短期決戦では一つの好投や一振りが結果を大きく変える。
今回の3連戦を象徴するのは、まさに京田の一発だった。オリックスの勝ち越しという結果と、DeNAが最終戦で見せた反発力。その両方を押さえることで、2026年の交流戦における両チームの力関係がより鮮明になる。
主な照合資料:NPB公式の各試合速報・イニング別経過・投打成績、年度別対戦成績。